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映画『ラリー・フリント』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラリー・フリント』の概要:ポルノ雑誌として有名な『ハスラー』。その生みの親であるラリー・フリントの半生を描いた作品。表現の自由と彼が関わる裁判を中心に描かれている。出版社への弾圧を退けるため、逮捕されても尚、諦めずに立ち向かう様が深い感動を誘う。

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映画『ラリー・フリント』の作品情報

ラリー・フリント

製作年:1996年
上映時間:129分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:ウディ・ハレルソン、コートニー・ラヴ、エドワード・ノートン、ブレット・ハレルソン etc

映画『ラリー・フリント』の登場人物(キャスト)

ラリー・フリント(ウディ・ハレルソン)
ポルノ雑誌ハスラーの産みの親。独創的な発想の持ち主であり、裁判でも常軌を逸した行動を行うも、全ての行動が世間へ印象づけるためであった。銃撃にて下半身麻痺となり、以降は車椅子での生活を余儀なくされる。妻のアリシアを深く愛している。
アルシア・リージャー(コートニー・ラブ)
ラリーの妻。常にラリーへと寄り添い、看病疲れで薬物の依存症となる。破天荒な女性だが、美しく妖艶。薬物依存症を患った後は目を疑うような派手な装いをするようになる。エイズを発症し、浴室で溺れ死んでしまう。
アラン・アイザックマン(エドワード・ノートン)
ラリーの弁護士。始めの裁判から以降、彼の専属弁護士となるも常軌を逸した行動をするラリーに呆れ果て、何度も専属を辞めようとする。その度に説得され、彼の裁判を担当する。
ジミー・フリント(ブレット・ハレルソン)
ラリーの弟。裁判や怪我で忙しく不在が多い兄の代わりに、出版社を支え大会社へと成長させる。兄の言うことは絶対だが、スタッフの解雇については反抗して会社を守る。

映画『ラリー・フリント』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラリー・フリント』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラリー・フリント』のあらすじ【起】

1952年、ケンタッキー。ラリー・フリントは弟のジミーと自家製造した酒を売り歩き、小遣い稼ぎをしていた。真面目に働いて金を溜めたかったからだ。それなのに、父親はラリーの商売道具である酒を飲んで酔っ払っている。ラリーはかっとなって父親に酒瓶を投げつけてしまう。父親譲りの切れやすい兄を宥めるのが、弟ビリーのいつもの仕事だった。

それから20年後。オハイオ州シンシナティにて、フリント兄弟は“ハスラー”というクラブを経営していた。その店はストリッパーが売りの店だったが、良い女達を集めているのに集客や教育が上手くいかず、売り上げは下がる一方。そこで、ラリーは宣伝用の会報を作ろうと思いつく。しかし、印刷屋でその話をすると、写真だけの小冊子は法律で禁止されていると言う。とにもかくにも、クラブハスラーを売りたいラリー。記事を書いて会報第1号を作った。

しかし、完成した小冊子は会報というよりも雑誌に近く、これにはビリーが難色を示す。だが、会報は徐々に人気を集め、ラリーはとうとうハスラーの出版社を立ち上げてしまうのだった。当時すでに刊行されていた雑誌プレイボーイの写真は、ぼかしが効き過ぎていて何を売りにしているのか理解できない。
ラリーは革新的な雑誌を作りたかった。しかし、彼が拘って作る雑誌ハスラーの売り上げはなかなか伸びないのだった。

そんなある日、今で言うパパラッチの1人から元ケネディ大統領の妻ジャクリーン夫人のヌードを盗撮したと写真の売り込みが来る。ラリーは最後の号でその写真を掲載した。すると、驚くことにハスラーは200万部を売り上げる。この功績はニュースにもなり、当時のオハイオ州知事までもがハスラーを購入したと報じられるのだった。

1冊の雑誌にて一気に億万長者へと成り上がったラリーは、付き合っていた女性アリシア・リージャーと結婚。出版社も軌道に乗り、これからという時だった。ジャクリーン夫人の盗撮が州知事の間で問題視され、ラリーはわいせつ罪と組織犯罪の容疑で逮捕されてしまう。

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映画『ラリー・フリント』のあらすじ【承】

アリシアが雇い入れた弁護士アラン・アイザックマンにより、留置所から釈放されたラリー。
1977年、オハイオ州シンシナティの郡裁判所で裁判が行われた。

しかし、相手は州知事であり国の根幹を担う組織。一出版社が太刀打ちできる相手ではない。それでもアランは表現の自由を求め、必死にラリーを弁護した。
簡単な話だ。読む、読まないは個人の自由。嫌なら読まなければいいだけの話なのである。
だが、評決は有罪。ラリーは最高年数25年の懲役を科せられてしまうであった。

5か月後、シンシナティ・センター。自由の出版を考える会がラリーを擁護。彼は女性の陰部は神が与えた部位であり、神の創造物だと豪語。それを雑誌に掲載して逮捕されるのはおかしいと演説。戦争や殺人現場を掲載するよりも、ポルノ写真の方が平和だと言うのだった。

しかし、ポルノ雑誌ハスラーを販売するジョージアで店が検挙されるという事件が起こる。彼はすぐにその店へ出向いて店側を擁護。飽くまでも国と戦う姿勢を示した。
そんな折、大統領カーターの妹から食事に誘われる。彼女は信仰深いことで有名だったが、ラリーの言う女性の陰部は神の創造物という言葉には賛同しているらしい。

大統領の妹を味方につけるため、ラリーはキリスト教の洗礼を受けることにする。このことでアリシアと喧嘩になるも、どうにか宥めた。
その後、ハスラーに掲載する写真を女性だけではなく、男性も入れることを宣言したラリーは益々、神の教えへと傾倒していくことになる。

1978年、ジョージア州グウィネット郡裁判所にて、雑誌を巡る裁判に出席したラリー。裁判後、帰宅の途へ就く彼はアランと共に狙撃され、重傷を負ってしまう。しかも、当たり所が悪く下半身麻痺となってしまうのだった。
狙撃のせいでラリーは信仰心を捨て、再びハスラーはポルノ雑誌へと舞い戻ることになる。

映画『ラリー・フリント』のあらすじ【転】

その後、ラリーは怪我の後遺症により薬物へと依存。自宅で寝たきりの生活を続けた。そんな彼の世話をするアリシアまでもが、薬物依存となり夫婦ともに自堕落な生活を送る。
4年後の1983年。ラリーは下半身麻痺の手術へと挑戦。痛みの軽減に成功する。

ラリーは酷い痛みがあったために薬を服用していたが、アリシアはそうではない。彼は妻を薬物依存から脱却させるべく説得をした。
その間、ハスラーは順調に売り上げを伸ばし、出版社は大会社へと成長。ラリーが不在の間、弟が先導してきた会社へ復帰したラリー。精力的に仕事を開始する。

ハスラー出版社改め、フリント出版社はCBSテレビの代表にFBIが麻薬を売買しているというネタをすっぱ抜き、雑誌に掲載。隠し撮りビデオの出所について聞き出すため、裁判所は彼に召喚状を送りつける。しかし、ラリーは出頭を拒否。FBIを敵に回したラリーは、出頭を拒否したために逮捕状を出されてしまう。自宅へと3日間、籠城した彼は突入して来た連邦保安官により、逮捕されることになる。

1983年、ロサンゼルス。裁判長にビデオテープの出所を尋ねられたラリー。彼は国家への復讐と言わんばかりに法廷にて馬鹿な真似ばかりする。これにより罰金は5万ドルへと跳ね上がり、カリフォルニア州からの出禁を言い渡される。
しかし、ラリーはそれを意にも返さず、自家用ジェットで好きな場所へと出かけてしまうのだ。アランは彼の行動に腹を立て、彼の弁護士を辞めると言い出すも、結局は辞めることなく専属的に弁護を続けるのである。

次の裁判でもラリーは好き放題に言葉を並べ裁判所を冒涜。彼はとうとう精神療養刑務所へ15カ月以下の禁固刑を言い渡されてしまう。優秀な弁護士であるアランとは決別してしまい、妻アリシアはまるで売女のような様相を呈し、益々荒んでいく。
そんな折、刑務所へ収容されているラリーへアリシアが面会に訪れる。彼女は彼に自分の病名を明かし、もうやめにしたいと話した。
このことで、ラリーは大切な人々を守るため、ジミー及び古参のスタッフへと解雇を言い渡してしまう。

映画『ラリー・フリント』の結末・ラスト(ネタバレ)

ラリーが刑務所へ収監された頃、ハスラーにて酒の広告を掲載。そのページには自由パブテスト学院の院長の初体験も掲載されていた。しかし、その記事の内容があまりに酷かったため、院長は激怒。社長であるラリーが訴えられてしまう。
だが、それを聞いたラリーは院長の所業を著作権侵害として、逆に訴え返すのであった。

精神療養刑務所にて薬漬けとなっているラリーの弁護をアリシアの懇願により、再びアランが請け負うことになった。
1984年、バージニア州地方裁判所。パブテスト教の伝道師でもある院長と裁判を開始。伝道師は信じ難い記事について憤っているが、明らかに誰も信じないような記事の内容である。彼の憤りについて考慮はされるも、記事内容についての誹謗中傷は却下される。対してラリーは表現の自由を強く訴えるも、精神的苦痛を与えたとして、慰謝料20万ドルを伝道師に支払うことで裁判は終結した。

裁判後、ラリーは出版社へ出社。しかし、ジミーは彼の言う通りスタッフの解雇をせず、兄の帰還をスタッフと共に待っていた。そんな弟を責めることはせず、ラリーは弟を褒め再び会社社長へと帰り咲くのであった。

一方、アリシアの病気は刻一刻と彼女を蝕み続ける。愛しい妻を助けたいラリーだったが、彼女の病気には治療薬がない。彼が医師へと病気の相談をしている間、アリシアは浴室で意識を失い溺れ死んでしまうのだった。

1987年、ラリーは伝道師との裁判を改めて上訴。首都ワシントンの連邦最高裁判所にて、裁判が開始された。伝道師側には州知事勢が味方につき、対してラリー側には数々の出版社や風物画家師達が味方についた。表現の自由を巡る国との戦いだった。
ラリーの弁護には長年の友人でもあるアランが担当。風刺について、切々と訴えた。

ラリーの訴えは聞き届けられ、裁判では勝利する。表現の自由が認められた瞬間であった。ラリーは今もロサンゼルスに居住し、車椅子での生活を続けている。

映画『ラリー・フリント』の感想・評価・レビュー

『ハスラー』の創業者ラリー・フリントの半生を描いているのだが、この半生がまた壮絶。出版社としての手腕もさることながら、何度も訴訟を起こされても挫けない根性が凄い。そして、狙撃によって下半身不随になってからの生き様もかなり悲惨。愛する妻を亡くしながらも表現の自由を認めさせる訴訟に勝利するなど、記者としての立役者だったのだと思う。ラリーは2021年2月10日に心不全により78歳の生涯を閉じている。ラリー役をウディ・ハレルソンが演じているが、彼の演技も深みがあって素晴らしい。(女性 40代)

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