映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の概要:数学の教授に才能を見出されたベンは教授や学生とチームを組み、カジノでカードカウンティングをして大金を稼ぎ始める。ラスベガスで実際に起こった事件を基にしたベストセラー小説の実写化。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の作品情報
上映時間:122分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス、青春
監督:ロバート・ルケティック
キャスト:ジム・スタージェス、ケイト・ボスワース、ローレンス・フィッシュバーン、ケヴィン・スペイシー etc
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の登場人物(キャスト)
- ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)
- マサチューセッツ工科大学の学生。奨学金制度を利用し、ハーバード医科大学への進学を希望している。感情に流されず、数学的観点から論理的に物事を判断する。
- ジル・テイラー(ケイト・ボスワース)
- ミッキーのチームにいる学生。大学一の美女と噂され、ベンから好意を寄せられている。幼い頃から父にブラックジャックのルールを教えられていた。
- ミッキー・ローザ(ケヴィン・スペイシー)
- 大学教授。かつては自身がプレイヤーとなりカジノで大儲けしていたが、現在は学生に裏から指示を与えている。チームのボス。
- コール・ウィリアムス(ローレンス・フィッシュバーン)
- カジノの監視チームの責任者だが、カードカウンティングができる。ミッキーのせいで前の職場をクビになった。今でもミッキーを捕まえることに執念を燃やしている。
- チョイ(アーロン・ヨー)
- 学生。お調子者で、よくホテルのアメニティを盗んでいる。
- キアナ(ライザ・ラピラ)
- 学生。指示をするだけのミッキーが大金を横取りしていることに疑念を抱いている。
- ジミー・フィッシャー(ジェイコブ・ピッツ)
- 学生。新しくチームに入ったベンが自分より稼いでいることに嫉妬した結果、騒ぎを起こしチームから追い出される。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のあらすじ【起】
医科大への進学を希望しているベンだったが、成績が優秀なだけでは奨学金の給付はできないと面談で言われてしまう。ミッキーの授業中に数学を用いた冷静な回答をしたことで、ミッキーはベンにカードカウンティングの才能があると判断する。
ミッキーに呼び出されたベンは、カジノで大金を稼ぐ方法があると持ち掛けられる。ジルを始めとする学生たちとチームを組み、カードを記憶しながらディーラーと戦う。しかし、ギャンブルでのリスクを恐れたベンは誘いを断る。
バイト先でジルに説得されたベン。悩みぬいた結果、ベンはチームに入ることにする。ブラックジャックでのカードカウンティングは違法ではないと説明されたベンは、言葉やジェスチャーの暗号を覚え始める。
ベンはミッキーに、チャイナタウンにある闇カジノへ来るように言われる。ブラックジャックで勝ち続けたベンだったが、突然襲われてしまう。しかし、それはミッキーが仕掛けた最終テストだった。合格したベンは、チームの一員としてラスベガスへ向かう。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のあらすじ【承】
チームの学生たちはそれぞれ偽名を使い、変装をしてカジノへ入り込む。ベンは才能を発揮し、ブラックジャックで勝ち続ける。5人の中で最も稼いだベンだったが、学費を貯めるだけだとジルに告げる。一方、フィッシャーはベンに嫉妬し始める。
大学があるボストンへ戻ったベンは、実家を訪れる。そこで母親から小切手を渡されるが、奨学金を受け取れることになったと嘘をついて小切手を受け取らなかった。ベンはカジノで稼いだ大金を寮の自室の天井裏に隠し始める。
カジノで大金を稼ぐことに成功したベンは、有頂天になっていた。しかし、監視カメラを見ていたコールはベンがカードカウンティングをしているのではないかと疑う。裏で指示をしている人物がいると勘付いたコールは、ベンの行動に目をつけ始める。
その頃、ベンの友人はベンの異変に気が付いていた。大学生活を疎かにし始めていると友人に指摘されるベン。しかし、ベンはギャンブルをビジネスだと言いながらラスベガスで豪遊し始める。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のあらすじ【転】
コールは監視カメラの映像を見て、キエラがベンに暗号を送っている確証を得る。コールが近づく中、ベンがいる卓に乱入してきたフィッシャーは乱闘騒ぎを起こす。
フィッシャーをチームから追い出したミッキー。しかし、騒ぎのせいでチップの換金ができなくなってしまった。ベンはカジノのダンサーに換金を代行させるアイディアを出し、チームの中で一目置かれるようになる。その後、ベンはジルと一夜を共にする。
大学。友人と共同で大会用のロボットを作っていたベンだったが、間違った部品を用意してしまったことで友人に見捨てられてしまう。豪遊するうちに、ベンは大会のことなどどうでもよくなっていた。
調子に乗ったベンは、暗号を無視してゲームを続けカジノで大損してしまう。その後、ミッキーはベンを責め、金を返せと吐き捨てて部屋から出て行く。このままミッキー抜きでカジノでの金儲けを続けようと提案するベン。ジルとキエラは反対していたが、チョイが賛同したこともありベンは説得に成功する。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジル達を連れ、カジノでゲームを始めるベン。しかし、ミッキーがコールに密告したことによってカードカウンティングがばれてしまう。逃げ損ねたベンは連行されたが、その時、コールはベンにある提案をする。
1人でボストンへ戻ったベン。寮の部屋の扉には、授業の欠席により卒業不可の通知が来ていた。ベンの部屋は荒らされ、天井裏に隠していた大金も盗まれていた。
ベンはジルにミッキーから全てを取り返すと宣言し、ミッキーに会いに行く。コールに顔がばれてしまったベンだったが、ミッキーをプレイヤーとして参加させれば大金を稼ぐことができると提案する。そして、ベンはミッキーをラスベガスへ連れて行く。
ゲーム中、コールに見つけられたミッキーはチップを袋に入れてベン達と逃げる。その後、ベンが持っていた袋を持ち逃げしようとしたコールだったが、ベンとジルは逃げる途中で偽物の袋と入れ替えていた。コールは待ち構えていた車に乗った後、嵌められたことに気が付く。そして、その車の運転手は監視係の1人だった。
コールの提案でミッキーを嵌めたベンとジルだったが、ベンはチップが入った袋をコールに脅し取られる。コールはミッキーだけでなく、ベン達も騙していた。
ラスベガスでの経験を奨学金の相談員との面談で話したベンは、念願のハーバード医科大学に入学する。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の感想・評価・レビュー
大学生のベンは数学の能力に長けている天才で、教授であるミッキーに才能を見出され、学費を稼ぐためギャンブルの世界に入っていきます。
運ではなく頭脳でどんどん勝ち進めていく姿は見ていて、とても快感を覚えます。
実話を基にしたこのストーリーは、ビッグなアメリカンドリームを見させてくれると同時に、勝つことの快感に溺れ大金に飲み込まれてしまう、そんなお金の怖さについても考えさせられます。
最後まで予想できない展開で楽しませてくれる作品です。(女性 20代)
真面目で冴えない天才学生がラスベガスでの暮らしを覚え、華やかな豪遊生活に溺れ、痛い目に遭う話。しっかり堕ちていくため、大学生の自分としてはいい教訓になった。ベンを引き留めようとしていた友人たちも、教授に復讐を仕掛けるためとはいえ、最終的にラスベガスで楽しんでいたことが何とも言えない。ベンがしっかり更生したとは思えないが、ラスベガスでの一連の出来事を土産話にするという、”ただでは転ばない精神”が好印象。(男性 20代)
天才たちが活躍しラスベガスでどんどん稼いでいく爽快な作品でした。悪いことですが、悪知恵が働く天才って何となくカッコ良くて憧れるところもあります。でも、いきなり大金を手にして落ちて行くところは未熟さもあり、良かったです。しかし、その経験をも糧にしてハーバードに受かっちゃうオチも面白く、改心しているのか分からない主人公の飄々とした感じも好印象でした。天才、ラスベガス、カジノ、爽快で軽快、スタイリッシュな作品でした。(女性 30代)
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