映画『ラスト・ナイツ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ラスト・ナイツ」のネタバレあらすじ結末と感想

ラスト・ナイツの概要:忠臣蔵を元に高潔なる騎士の魂を描いた作品で、紀里谷和明監督が5年の歳月をかけ制作。厳格で正義を信じる主君が、悪業を繰り返す大臣に陥れられ死刑にされてしまう。主君の名誉を回復するため、騎士は大臣へと復讐を誓うのであった。

ラスト・ナイツの作品情報

ラスト・ナイツ

製作年:2015年
上映時間:115分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:紀里谷和明
キャスト:クライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマン、クリフ・カーティス、アクセル・ヘニー etc

ラスト・ナイツの登場人物(キャスト)

ライデン(クライヴ・オーウェン)
勇猛なる騎士として有名。騎士ならば誰もが憧れる存在。バルトーク卿に仕え、命令には忠実に従い高潔なる魂の持ち主。常にいかめしい表情をしているが、妻には穏やかな面を見せる。
バルトーク卿(モーガン・フリーマン)
不正を許さず、ゆるぎない正義の精神を持つ人物。厳格で頑固、勇気を持った素晴らしい人格者。妻と娘を深く愛し、普段はとても温厚。
コルテス副官(クリフ・カーティス)
ライデンを補佐する騎士。少年の頃からライデンにつき従い、その背を守ってきた人物。命令には忠実だが、ライデンほどのカリスマ性はない。
ギザ・モット(アクセル・ヘニー)
皇帝に取り入り、賄賂を要求しては権力を誇示する大臣。自分に従わないバルトーク卿を疎ましく思い、陥れて死刑にする。ライデンから復讐される恐怖に憑りつかれ、心を病む。
イトー(伊原剛志)
ギザ・モットの騎士。気質はライデンと同じで、高潔な魂を持ち主君には忠実だが、ギザ・モットの所業には心を痛めている。ライデンに一目置いているが、落ちぶれた様子に肩を落とす。
オーギュスト卿(アン・ソンギ)
元は小さな領地を治める貧乏領主だったが、ギザ・モットへ娘を嫁がせることで、現在の地位を確立する。温厚で誠実。バルトーク卿とは永の友。ライデンへと密かに協力する。

ラスト・ナイツのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラスト・ナイツ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ラスト・ナイツのあらすじ【起】

暗黒の戦国時代にて、精鋭騎士の一団が誕生した。彼らは高潔な心と勇気を持ち、主君への厚い忠誠心を持っていた。
だが、帝国は雑多な人間を多く取り込み繁栄を主としたため、今や忠実なる騎士は減少の一途を辿っている。
そんな中、未だ騎士の信条を失わない一団がいた。バルトーク卿を主君とする騎士ライデンが率いる騎士団である。

厳格な冬のある日、バルトーク卿宛てに皇帝から書状が届く。都へ上ってギザ・モット大臣に会えという下命だった。ギザ・モット大臣は賄賂を受け取り、権力を強め次期首相候補と名高い。悪を良しとしない気性であるバルトーク卿は、そんな大臣を酷く毛嫌いしていた。
ギザ・モットのようにあからさまな方法で賄賂を要求することを許すなど、宮廷は腐敗しきっている。バルトーク卿は国の未来を案じているのだった。

翌朝、領民に見送られながら出発。数日を経て都へと到着した。
早速、命に従いギザ・モット大臣と面会したバルトーク卿。彼は贈り物として最高のローブを箱ごと大臣へと渡した。しかし、ギザ・モットはそれに侮辱されたと感じ、機嫌を悪くしてしまう。問題はそれだけではなく、バルトーク卿の強硬な態度も端を欲しているのであった。

翌日、大臣の自宅へ招待されたバルトーク卿は、財宝の保管庫へ連れて行かれる。そして、余りある財を前にこれが自分の美徳だと宣った。それに対しバルトーク卿は、頑なに賄賂は渡さないと断言。2人はとうとう口論となり互いを罵り合う。ギザ・モットが先に手を出してきたため、バルトーク卿は彼を切りつけ怪我を負わせてしまうのだった。

ラスト・ナイツのあらすじ【承】

事件はただちに皇帝の耳に入り、バルトーク卿は矢面に立たされる。彼は皇帝を前に事実のみを告げることにし、賄賂という不正に立ち向かったのだと話し始めた。そして、堂々とそれを要求するギザ・モットを成長する癌だと呼び、自分の罪は彼の息の根を止めなかったことだと言うのである。

話を聞いた皇帝はバルトーク卿の言い分に、領土追放と家の取り潰しという厳しい厳罰を与えた。しかし、ここでギザ・モットが立ち上がり、更なる厳罰を皇帝に進言。大臣はバルトーク卿に忠誠を誓うライデンの刀で斬首することとし、命に従わなければ一族の血縁者全てを死刑にすると言うのだった。

途端に場は騒然となったが、バルトーク卿はライデンに自らの首を断てと命令。ライデンは苦悩の末、やむなく主君の首を彼から受け継いだ刀で、切り落とすのであった。

その後、主君を失い茫然自失となっていたライデンだったが、ギザ・モットの姿を目にして意志を取り戻す。彼の目の中に復讐心を見た大臣は、恐れを成して皇帝に泣きつくも、皇帝は本物の騎士の魂を持つライデンに手を出してはならないと厳命。

娘をギザ・モットへ嫁がせたオーギュスト卿は、バルトーク卿の心意気に胸を打たれる。そして、娘の体に青痣があるのを目にして眉を寄せた。貧乏領主だったオーギュストは、娘をギザ・モットに嫁がせ、現在の地位を得た。故に、大臣へ強く言えない立場であった。

領主を失い城へ戻ったライデンは、騎士団を解散。バルトーク卿の妻と娘も城から出ることになった。
ライデンもまた、妻と共に領地から出て町へと下る。主君を自らの手で殺してしまったという事実は、彼の精神を蝕み酒の道へと迷い込ませるのであった。

1年後、市井へと馴染んだ元騎士たちは、それぞれに職を手にして働いていた。
ギザ・モットは相変わらずで賄賂を要求しては、権力を傘にやりたい放題。だが、1年が経過してもバルトークから受けた傷が治らず、苛立ちを募らせるばかり。更に身から出た錆のせいで、暗殺されやしないかと不安を強めている。故に、彼は自らの城を強固に造り続けていた。

ラスト・ナイツのあらすじ【転】

ギザ・モットは自分の騎士であるエトーにライデンを見張らせている。元騎士は常に酒を飲み、酷い生活を続けていた。そんな情けない姿に部下だった元騎士たちは、彼を毛嫌いし蔑んだ目で見つめるのである。

元副官のコルテスは部下達を密かに集め、ギザ・モットの城へ攻め入る準備を進めていた。慎重に且つ綿密に計画を進め、職人や働き手として元騎士を城へ潜入させ、着々と準備を進める。

酒を飲んでばかりで働かないライデンの家は貧困に喘いでいた。妻が籠を編んで稼いでいるものの、足りるはずもなく。ライデンはとうとう、かつての主君から賜った刀を売って、酒代にしてしまう。そんな夫に心底、呆れ果てた妻は家を出て行ってしまうのであった。
その様子を窺っていたエトーは、魂である刀を手放したことでライデンにはもう、騎士の魂がないのだと判断。

一方、ギザ・モットは現首相が亡くなったことで繰り上がり、首相の座へ昇格。皇帝からもライデンへの妄執を絶ち切れと言われる。だが、ギザ・モットはあの時のライデンの目が忘れられず、徐々に心を病み今や崩れ落ちる寸前だった。

そんな時、ライデンは娼館でバルトークの娘と引き合わされる。彼女は酷く痛ましい姿であったが、ライデンは彼女へ興味を示さず娼館から立ち去ってしまう。エトーはそんな彼を目にして完全に復讐心は潰えたとギザ・モットへ報告した。

監視がなくなったことで、晴れて自由の身になったライデンは足取りもかつてのようにしっかりしたものになり、表情も引き締める。彼はコルテス達が潜伏する隠れ家へ向かい、売ったと思われていた刀を受け取った。この1年の情けない姿は、全て彼らの計画の内だったのである。疑いがなくなれば、ギザ・モットは警戒を緩める。それが狙いだった。
彼はこれまでの長く辛い生活を終わりとし、部下達に時が来たと宣言するのである。

ラスト・ナイツの結末・ラスト(ネタバレ)

同じ頃、オーギュスト卿はギザ・モットへ昇進の祝いとして大鏡を贈った。首相になった彼はこれに大満足。
計画の決行と準備が整った夜、ライデンは部下達に騎士の魂を呼び起こすよう語りかけた。そして、ギザ・モットの城へと討ち入りを決行。

騎士たちは計画通り速やかに行動し、城へと潜入。城では全ての者たちが寝入る時間、ギザ・モットの妻が裏門を開けるための行動を開始。
しかし、計画の遂行にはトラブルが付き物である。ちょっとのことで綻びが生じてしまい、敵の襲来を告げる太鼓を叩かれてしまう。

オーギュスト卿はバルトーク卿の長年の友だった。今回の計画に助力する上で、娘の解放を願う。そして、娘は日中に夫が受け取った大鏡を割った。すると、中から騎士が1人出て来る。彼はずっと鏡の中に潜み、時が来るのを待っていたのだった。
広い庭では騎士たちと兵士の戦闘が開始されている。騎士は1人でもかなりの戦力を誇るが、とめどなく現れる兵に疲労を隠せない。そんな時のために庭には火薬壺が埋めてあった。

鏡に潜んでいた騎士が使命を全うし、命を懸けて門を開けた。開いた門から中へ突入。仲間達が次々と命を落とす中、ライデンはギザ・モットを目指し城を進み続けたが、そこへエトーが立ちはだかる。

ライデンはエトーと対峙。恐らく、相手はこれまで戦ってきた騎士の中でも、かなりの強者である。2人は己の技を駆使して、激しい戦闘を繰り広げた。そして、揉み合ううちに3階に相当する高さから転落。すでに満身創痍の2人だったが、最後の一手でエトーの刀が折れ、ライデンは戦いに勝利するのであった。

その後、ライデンはギザ・モットを殺害し主君の仇を討つ。復讐は無事に果たされた。彼らは娼館へ向かい、バルトーク卿の娘を救出。そうして、生き残った騎士たちは彼女へと膝を折り、復讐は果たされバルトーク卿の名誉が回復したことを告げるのであった。

皇帝はギザ・モットを失い、他の大臣たちの意見を募る。今回の事件での騎士たちの処遇についてだ。ライデンは前もって、オーギュスト卿へ進言を頼んでいた。
騎士の鏡として有名なライデンが死刑になれば、面目は保たれるはずだ。部下達は無名であるため、処刑しても意味がないと。皇帝はオーギュスト卿の話を聞き、ライデンのみを死刑に処するのであった。

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