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映画『ラスト・オブ・モヒカン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラスト・オブ・モヒカン』の概要:1757年、北アメリカの領有権を巡って、イギリスとフランスの間で戦争が起っていた。その戦いは、ハドソン川西岸の辺境まで迫っていた。モヒカン族のホークアイは、イギリス人のコーラ達を助けたことにより、戦争に巻き込まれてしまう。

映画『ラスト・オブ・モヒカン』の作品情報

ラスト・オブ・モヒカン

製作年:1992年
上映時間:112分
ジャンル:アクション、ラブストーリー、戦争
監督:マイケル・マン
キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、マデリーン・ストー、ジョディ・メイ、ラッセル・ミーンズ etc

映画『ラスト・オブ・モヒカン』の登場人物(キャスト)

ホークアイ(ダニエル・デイ=ルイス)
白人のモヒカン族。2歳の頃に家族と死別し、チンガチェックに育てられる。白人の血が流れているが、チンガチェックの教えを守りモヒカン族として誇りを持ちながら生活している。柔軟な考えを持つコーラに心惹かれる。
コーラ(マデリーン・ストウ)
イギリス人。ホークアイと出会い、心惹かれていく。自分の考えをしっかり持っている、自立した女性。
アリス(ジョディ・メイ)
イギリス人。コーラの妹。まだどこか幼さを残している可愛らしい少女。
チンガチェック(ラッセル・ミーンズ)
モヒカン族。ウンカスの父親。ホークアイの育ての親。血が繋がらなくても、ホークアイを実の息子のように大切にしている。
ヘイワード少佐(スティーヴン・ウォディントン)
イギリス軍人。コーラのことが好きでプロポーズをするが、断られてしまう。それでもなおコーラのことが忘れられず、ホークアイに嫉妬し敵対心を抱く。
ウンカス(エリック・シュウェイグ)
モヒカン族。寡黙な青年。密かにアリスに心惹かれる。
マグア(ウェス・ステューディ)
ヒューロン族。マンロー大佐率いるイギリス軍に家族を殺害され、人生を狂わされてしまう。それから、イギリス軍に対して激しい憎悪を燃やし、フランス軍に味方するようになる。
マンロー大佐(モーリス・ローヴス)
イギリス軍人。コーラとアリスの父親。フランス軍に勝つためには手段を選ばず、非情な決断も下す。

映画『ラスト・オブ・モヒカン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラスト・オブ・モヒカン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラスト・オブ・モヒカン』のあらすじ【起】

1757年、北アメリカの領有権を巡って、イギリスとフランスの間で戦争が始まって3年が経とうとしていた。その頃、ハドソン川西岸の辺境では、滅び行くモヒカン族が3人、森で狩猟を行いながら生活を送っていた。

モヒカン族首長のチンガチェックと息子のウンカス、白人で養子のホークアイは久しぶりに友人宅を訪れた。その時、友人の話しから、村の近くでも戦争に参加するために義勇軍を募っていることを知る。子供達が無邪気に笑い合う中、大人達は戦争が近くまで迫っていることを感じ、表情を曇らせた。

次の日、ホークアイ達は集会に参加した。イギリス軍のヘイワード少佐とモホーク族の男は、ヘンリー砦でフランス軍を攻め落とすために住民達に義勇軍の参加を求めた。だが、男達は出て行った後、開拓地が襲われないかを心配していた。開拓地で暮らすイギリス人達は、交渉をするため将軍に会いに行った。

将軍は開拓地の家族が危機にさらされれば帰る許可を与えた。開拓地の住民達は将軍の取り決めに納得し、義勇軍の参加を決めた。ヘイワード少佐は案内役であるモホーク族のマグアとイギリス人のコーラ、アリスと共にヘンリー砦へ向かう手筈になった。コーラとアリス姉妹は父のマンロー大佐に会いに来ていたのだ。ヘイワード少佐はコーラの元を訪れ、プロポーズの返事を迫った。だが、コーラは友人としか見られないと断った。それでも、ヘイワード少佐はコーラのことを諦めることなどできなかった。

マグアの案内の元、ヘイワード達は小隊を連れて森の中を歩いた。だが、途中でマグアが小隊を襲い、森の中からマグアの仲間達が突然現れた。慣れない地形での戦いで、小隊は為す術もなく殺されていった。コーラ達は怯え、ヘイワード少佐が1人で必死に守っていた。その時、ホークアイ達が森の中から現れ、コーラ達を救った。

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映画『ラスト・オブ・モヒカン』のあらすじ【承】

ホークアイ達はコーラ達をヘンリー砦まで案内することになった。コーラは密かに拳銃をポケットに隠した。道中、ホークアイの話しから、ヒューロン族のマグアがモホーク族と偽っていることが明らかとなる。しかも、マグアが銃でコーラの命を狙っているのを、ホークアイが見ていた。だが、なぜコーラの命を狙っているのか分からなかった。

途中でホークアイ達の友人の家を通るが、友人達は殺されて亡くなっていた。土に残されていた足跡から、フランス軍が殺したことが分かった。コーラ達は埋葬しようとするが、ホークアイがそれを止めた。ヒューロン族に追跡されていれば、バレる恐れがあったからだった。コーラはホークアイが自分達のために友人を埋葬できなかったことを知り、謝罪した。ホークアイは気にしておらず、幼い頃に殺された両親達と共に友人達も星に還ったのだと、コーラを慰めるように語った。コーラは普段の生活にはない、熱い思いが込み上げてくるのを感じた。

夜、ホークアイ達がヘンリー砦に到着すると、イギリス軍とフランス軍が激しく戦っていた。その中を注意しながら進み、無事にマンロー大佐に会うことができた。だが、マンロー大佐の話しから、伝令が本部に伝わっていないことを知る。マグアが握りつぶしていたのだ。マンロー大佐は急いで伝令を飛ばすことを決める。ホークアイ達は開拓地に残された家族が危険にさらされていることを伝えるが、マンロー大佐はそれを無視した。

ホークアイは開拓地の人間とマンロー大佐の元を訪れ、家に帰すように迫った。だが、マンロー大佐とヘイワード少佐は、義勇軍を家に帰すつもりなどなかった。近くで話を聞いていたコーラは、父達の非情さに表情を曇らせた。

ホークアイは義勇軍を帰す手助けをした後、コーラを守るため砦に留まった。そして、コーラの元を訪れると、2人でキスをしながら愛を確かめ合った。

映画『ラスト・オブ・モヒカン』のあらすじ【転】

マンロー大佐はホークアイを捕らえ、犯罪者として処刑することを決める。コーラが何を言っても、マンロー大佐もヘイワード少佐も意見を覆すことはなかった。コーラはホークアイの元を訪れ、処刑されることを伝えた。ホークアイは砦が攻め落とされそうになっていることを感じており、自分の身よりもコーラの身を案じていた。

伝令を受けたイギリス軍の将軍は、援軍を出す余裕がないとマンロー大佐達を切り捨てた。そのことにより、フランス軍の勝利が確実となった。フランス側はイギリスに帰国をすれば捕虜にはならなくてもよいと、好条件の降伏条件を伝えた。マンロー大佐は軍人としての誇りよりも、部下や義勇軍の命を助けることを決めた。

マグアはイギリス軍を殺害しなかったフランス軍に失望した。マグアの家族やかつての仲間達は、マンロー大佐が率いるイギリス軍によって殺害されていた。しかも、マグアの妻はマグアが殺害されたと誤解して、別の男に嫁いでしまっていた。全てを失ったマグアの恨みは、とても深かった。

イギリス軍が帰路についている途中、マグアとヒューロン族に襲撃される。コーラも敵を銃で撃ち、必死にアリスを守った。マグアは娘達の殺害を宣言して、マンロー大佐を殺害した。ホークアイはコーラの窮地を救うと、ウンカス達と共にボートを使って川を渡った。だが、その後ろからはヒューロン族が追ってきていた。

映画『ラスト・オブ・モヒカン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ホークアイ達は滝の裏の洞窟に身を潜めていたが、ヒューロン族に見つかってしまう。ホークアイ達がいれば戦闘は避けられないため、コーラ達を置いて逃げることを決めた。コーラとアリス、ヘイワード少佐だけなら、村に連れて行かれると予想したのだ。ホークアイはコーラに助けに行くから生きることだけを考えろと伝え、滝の中に飛び込んだ。

ホークアイ達は滝から上がると、コーラ達の後を追った。チンガチェック親子は近くからヒューロン族の村の様子を監視し、ホークアイが1人で村に入っていった。マグアは酋長に、少佐をフランスに送って金を受け取り、マンロー大佐の娘の1人を火あぶりに、1人を酋長の女にすればいいと進言した。そこに、ホークアイが割って入り、マグアがフランス軍の取り決めを破ったことを伝えた。そして、ヒューロン族に殴られようともやり返さず、コーラ達をイギリスに返すよう、酋長に真摯に求めた。

酋長は2人の話しから総合的に判断し、コーラを火あぶりに、アリスをマグアの女に、ヘイワード少佐を帰国させるように伝えた。マグアは納得できず、酋長を非難してアリスを連れてその場を離れた。コーラはヒューロン族に殺されそうになるが、ホークアイとヘイワード少佐が自ら身代わりになると酋長に頼んだ。酋長はヘイワード少佐に身代わりになるように伝え、コーラ達に村から離れるよう伝えた。

マグアとヒューロン族は崖の上にアリスを連れていった。村の様子を見ていたウンカスは、アリスを助けに行くため、1人でマグア達を追いかけた。ウンカスはアリスに心惹かれていたのだ。だが、アリスを助けることなく、マグアに殺されて崖から落ちてしまう。アリスはそれを見て、マグアの手を拒み崖に身を投げた。ウンカスの後を追っていたチンガチェック達は、一部始終を見てしまう。チンガチェックは息子が殺されたことを嘆きながら、マグア達を殺害した。

チンガチェックはその場を離れると、ウンカスの死を弔った。ホークアイは最後のモヒカン族となった。ホークアイは家族や友人の死を悲しむコーラを、優しく抱きしめた。

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