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映画『レイヤー・ケーキ』あらすじとネタバレ感想

映画『レイヤー・ケーキ』の概要:自らに課した11のルールを守り表向きは不動産業、裏は麻薬ディーラーをしていた男が引退前に任せられた仕事は罠だった。6代目ジェームス・ボンドダニエル・クレイグの野性味が光る一作。

映画『レイヤー・ケーキ』 作品情報

レイヤー・ケーキ

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:マシュー・ヴォーン
  • キャスト:ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ、ケネス・クラナム、ジョージ・ハリス etc

映画『レイヤー・ケーキ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『レイヤー・ケーキ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『レイヤー・ケーキ』のあらすじを紹介します。

XXXX(ダニエル・クレイグ)の表向きの仕事は不動産屋。彼の裏稼業は麻薬ディーラーだが、危ない橋を渡りつつも巧くやってこれた理由は、自らに課した掟を破らなかったからだった。
彼はいよいよルール中でも最後の『好調なうちに引退する』を実行するべく資金を為、準備を整えていた。

彼の裏稼業の上司ジミー(ケネス・クラナム)が、そんな時、指示したのは、ギャングのデューク(ジェイミー・フォアマン)が入手した100万錠ものMDMAをさばく事。
これだけの数を慎重に末端ディーラーに捌いて、取り分をマネーロンダリングすれば確実に引退出来ると踏んだXXXX。

しかしジミーは別の仕事を同時に依頼してきた。そんなものは探偵でも雇えというXXXXだが、40年以上の付き合いであるジミーに懇願され、渋々引き受けるXXXX。
その依頼とは、裏社会のラスボス・エディ(マイケル・ガンボン)の娘で、麻薬患者のチャーリー(ナタリー・ルンギ)を探す事だった。

どちらもXXXXにしてみれば、小手先の依頼だったはずだった。
しかしこれが、彼のビジネス上のルールを大きく破る事となる…。

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映画『レイヤー・ケーキ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『レイヤー・ケーキ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

儲かるヤマの後ろには理由あり

XXXXは、手下のモーティ(ジョージ・ハリス)、クラーキー(トム・ハーディ)、テリー(テイマー・ハッサン)を使い、任された任務を片付けていこうとするが、彼の行く先にはお目付け役として、ビリーの用心棒がついて回るのでおいそれと怪しい真似は出来ない。
エディの娘チャーリーの一件も、普通ならあっさり済むはずが、チャーリーはリハビリ施設から、駆け落ちした男と逃げた挙句、男だけがアパートで変死体で発見されているという事態に陥る。

ジミーから依頼されていたMDMAは、実はデュークと彼の部下のガサ(バーン・ゴーマン)が国際指名手配のセルビア人・スラヴォ(マーセル・ユーレス)から奪った事が判明する。
XXXXは、ジミーに事の経緯を説明し、このヤマから降りると申し出るのですがジミーは訳アリなのか、追い返す。

依頼そのものが罠だった

ジミーの依頼の理由が、明らかになるのはXXXXが、エディの甥シドニー(ベン・ウィショー)のガールフレンド・タミー(シエナ・ミラー)をお持ち帰りした後に判明する。
タミーと一緒に居る所を襲われたXXXXは、それはエディの差し金である事、しかも自分の依頼は罠だった事実をエディにつきつけられ愕然とする。

ジミーが投資に失敗して破産寸前で、XXXXに、わざと危険な依頼をして引退資金を奪おうとしていた事が発覚したのだ。
上司に裏切られた事で、怒るXXXXは、仲間と共に復讐に出て、ついにジミーを殺してしまい、デュークから麻薬を奪おうとする。

XXXXは、果たして最後のルールを守れるのか?

XXXXは、デュークの麻薬を奪い、引退資金にしようと目論むが、その前に警察の手入れが来て没収されてしまう。
まさかの警察の突入劇に唖然となる彼だが、エディから本物は別にあるといわれた上に、ジミーから定時されていた当初の分け前の何分の一かのエディから渡される。

『これがレイヤーケーキ(階層社会)というものだよ、若造』

エディは、さらに足を洗おうとする彼まで利用し、デュークの分け前の殆どを奪ったのだ。そしてエディが与えたのはジミーの屋敷だった。
裏稼業に戻るつもりがないXXXXは、ジミーの屋敷の大統領の間で、仲間たちと最後の祝杯を挙げ、屋敷から出て行く。この世界にいる限り命を狙われる。せめて11番目のルール『好調なうちに引退』という事だけは守りたかったのだ。
しかし思わぬ刺客が彼を襲う…。

映画『レイヤー・ケーキ』 まとめ

映画はダニエル・クレイグ演じるXXXX(名無しもしくは不動産屋)が、一人称で身の上に起こった事を観客に語りかける。
だがラストは、自分自身に語りかけるスタイルに変化する。

この映画公開当時は『ファイト・クラブ』など一部のマニアな映画のみで取り上げられていただけで、珍しい演出法だった。
出演する俳優も6代目ジェームス・ボンド、ダニエル・クレイグを主演に、Q役のベン・ウィショー、部下役にはトム・ハーディ、恋人役にシエナ・ミラーと、豪華なキャストが勢ぞろい。
しかもこの作品は『キックアス』『キングスマン』でお馴染み、マシュー・ヴォーンの初監督作になるので、見逃せない。

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