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映画『リビング・デッド サバイバー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『リビング・デッド サバイバー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リビング・デッド サバイバー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『リビング・デッド サバイバー』の結末までのストーリー
  • 『リビング・デッド サバイバー』を見た感想・レビュー
  • 『リビング・デッド サバイバー』を見た人におすすめの映画5選

映画『リビング・デッド サバイバー』の作品情報

リビング・デッド サバイバー

製作年:2017年
上映時間:93分
ジャンル:アクション、ホラー
監督:ドミニク・ローシェ
キャスト:アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ゴルシフテ・ファラハニ、ドニ・ラヴァン、シグリッド・ブアジズ etc

映画『リビング・デッド サバイバー』の登場人物(キャスト)

サム(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)
人と付き合うのが苦手な青年だが、生き残るための術は心得ている。一人遊びには不自由せず、音楽を創作したりゾンビをペイント銃で撃ってみたりと試行錯誤する。趣味は会話を録音したテープを集めること。
サラ(ゴルシフテ・ファラハニ)
色黒の女性で、夜間に移動していた。サムの銃撃にて命を落とす。妄想では屋上や屋根を伝って移動していた。サムに安寧をもたらし、アパートからの脱出を促す。
アルフレッド(ドニ・ラヴァン)
アパートの住人であったが、ゾンビ化してエレベーターに閉じ込められる。サムの話し相手として毎日、彼の話を聞いていた。エレベーターから解放されると、サムを襲わずに大人しく自室へと戻る。

映画『リビング・デッド サバイバー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『リビング・デッド サバイバー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リビング・デッド サバイバー』のあらすじ【起】

別れた彼女の家へ私物を取りに来たサム。ところが、彼女の家ではホームパーティーが催されており、人でごった返していた。彼女にはすでに新しい恋人がいるらしく、サムの出現に良い顔をしない。それでもサムは元彼女から私物の在り処を聞いて、部屋の奥へと向かった。目当ての物を見つけ出したサムは疲れ切ってしまい、部屋のソファーで寝入ってしまう。

翌朝、目が覚めたサムは私物を手に部屋から出た。しかし、アパート内は酷く荒らされており、壁には夥しい血飛沫があらゆる場所に飛び散っている。知り合いを見つけたため、声をかけたが、恐ろしい形相で襲い掛かって来る。サムは思わず扉を閉めて窓から外の様子を窺った。すると、外でも逃げ惑う人が襲われていた。

一夜にして何があったのか。襲い掛かる人々はまるでゾンビのようだ。サムは部屋の中を探り録音機器を発見したが、助けを求める声しか録音されていなかった。部屋の外を窺い恐る恐る、屋上へ出てみる。アパートの外も酷い惨劇で、物が散らかり至る所に車が停車していた。

そこで、彼は一室を片付け床掃除を行う。すると、物音がして床がぶち抜かれる。サムは床をぶち抜いて階下へ。下の部屋の住人も被害に遭って亡くなっていた。部屋を物色し、食糧と散弾銃を入手。銃を構えて部屋を出る。息を潜めてアパートの出入り口へ向かったが、外には異様な姿をしたゾンビが多数いた。アパートの出入り口のドアを閉める。管理人の部屋へ向かうと、格子窓からゾンビが手を伸ばしていた。幸い鉄格子が防いでくれている。食べ物とアパート全室の合鍵を入手。

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映画『リビング・デッド サバイバー』のあらすじ【承】

上着を調達し次の部屋へ向かったが、出会い頭でゾンビに遭遇。音に反応して他にも2体のゾンビが現れたため、どうにか逃げ切って部屋のドアに鍵をかけた。その扉にはバツ印をつける。次の部屋には誰もいない様子。食糧と鈴のついた飾り、他にもiPodや顔の防御用にマスクをゲット。部屋から出るとエレベーターの扉が開く。幸い、格子戸付きのエレベーターであったため、ゾンビが乗っていても出られずにもがいていた。サムは格子戸が開けられないよう、革紐で頑丈に結んだ。

翌日は入手した食糧の分配や諸準備を行う。音楽を聴いて部屋にあったドラムを思う存分叩いてみると、音を聞き付けたゾンビがアパートの外に集まって来る。奴らは音に反応することが分かった。

窓にマスを作って、日にちを綴る。ペイント銃で外をさ迷い歩くゾンビを銃撃。音楽を創作するなど暇潰しをした。すると、数日も経つと遺体が腐敗して匂いがし始める。サムは一人、一人を丁重に弔った。時間だけは余るほどある。
だが、その日の夜、シャワーを浴びていると水道管が異様な音を発し水が止まってしまった。そして、ゾンビに襲われる夢を見て飛び起きる。

運動も必要だ。音楽を聴きながらアパート内を走り回る。エレベーターに閉じ込められたゾンビにアルフレッドと名前を付け自己紹介をした。
屋上に器を用意して雨水を入手。その後はアルフレッドを相手に語り続ける。

映画『リビング・デッド サバイバー』のあらすじ【転】

そんなある日、ゾンビを銃撃して遊んでいると、猫の姿を見つける。動物は襲われないのだ。サムは猫缶を餌に猫を誘き寄せようとしたが、猫は物音に怯えて隠れてしまう。そこで、彼は外へ出て猫を探そうとしたが、ゾンビに襲われてしまい命からがらアパートへ戻った。

腹立ち紛れにライフルを発砲。気が付くとゾンビに襲われたせいで、手足に傷ができていた。彼は自分までもがゾンビになることを恐れ急いで傷の消毒を行い、鏡を見つめる。一晩、変容する恐怖と戦った。

怪我を負ってもゾンビにはならないらしい。上階から物音が聞こえては怯える日々。季節が変わって寒さが彼を襲う。食糧はまだあるが、物音が聞こえるだけで怯える生活にはほとほと疲れ切っていた。

外は冬枯れ、景色も寒々しい。いつしかゾンビの姿も見かけなくなった。アルフレッドはまだ生きていて、その日も声をかける。話しかけてもアルフレッドが返事をするはずもなく、苛立ちは募る。試しにドラムを叩き鳴らしてみた。すると、音を聞き付けてどこからかゾンビがこぞってアパートへやって来る。ストレスは彼を苛み、正気を失う寸前だった。

元彼女が間違って持って行ってしまった荷物とは、サムが幼い頃から現在に至るまで、会話を録音して貯めたカセットテープだった。中には両親の声も入っている。どうしてこうなったのか、いっそのこと自分もゾンビになった方が良いのか、様々な思いが脳裏を過り憤りは治まらない。

その日の深夜、またも足音がして飛び起きたサム。いつものように部屋の前を通り過ぎる瞬間に銃撃した。ところが、様子を見に行くと自分が撃った者はゾンビではなかった。女性は腹部を撃たれ虫の息。サムは彼女を室内へ運び込み手当をした。

映画『リビング・デッド サバイバー』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、女性の意識が戻る。ハトの肉で作ったスープをご馳走すると、彼女はサラだと名乗った。サラは周辺にも生き残った人間がいるが、サムと同じように籠城しており正気を失っていると言う。彼女はビルや建物の屋根を伝って移動して来たらしい。サムはサラを連れてアパート内を案内し、アルフレッドも紹介した。

会話ができる相手がいるというのは、やはりいいことだ。サラと生活を共にするようになって、サムの精神は落ち着きを取り戻した。生活者が2人に増えたことで、食糧の減りが早い。サムは意を決してゾンビがいて物色できなかった部屋へ入ることにする。3体のゾンビを閉じ込めた部屋だ。ゾンビの始末をしてから中へ入り、食糧を調達した。

サラは屋上から隣の建物へ移る算段を付けている。きっと安全な場所があるはずだと言うが、サムには到底、脱出できそうにない。2人は口論になりサラが部屋へ閉じこもってしまう。サムはよく考えた上でサラと共にアパートから脱出しようと決意する。ところが、部屋の扉を何度ノックしても彼女は出て来ない。そこで、彼ははっとした。

彼女を誤って撃ってしまった夜、手当をする際、サラは意識を失ってしまった。彼女はそこで死んだのではないか。部屋へ入ると案の定、サラの遺体があった。これまでの2人の生活は自分の妄想だったのだ。サムはサラを丁重に弔い、脱出の準備を始めた。

大量のカセットテープに火を放ち、屋上へと向かい脱出しようとしてふと、アルフレッドのことを思い出す。彼をエレベーターから解放すると、アルフレッドはサムを襲うことなく案内された自室へと入って行った。

そこで、火災警報ベルがけたたましく鳴り出す。大量のゾンビがアパートへと入り込み、サムを襲う。どうにか逃げ出し元の部屋へ。ゾンビは視界を遮られると音を頼りに襲うことが分かり、煙が立ち込めた廊下を静かに移動。屋上へと辿り着いた。そこから、ザイルを使って隣の建物へ。背後からゾンビが迫っていたため、慌てて飛び降りた。反動で壁に激突し、一瞬だけ意識を失ったが、どうにか屋根の上へ這い上がる。そこで、周囲を見渡した彼は、屋根を伝って移動して行けば助かるのではないかという希望を見出すのであった。

映画『リビング・デッド サバイバー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

フランス発のゾンビ映画にしては一風変わった作品。ポスターやパッケージでは主人公がまるでゾンビと戦うように見えるが、実は内容とはほとんど関係ない。確かに戦うシーンもあるが、メインはそこではなくたった1人、生き残った青年が孤独と戦うことにある。

主人公は元より人付き合いが苦手な性質であるため、一人遊びには困らない。だが、孤独には勝てず、次第に正気を失っていく。ストーリーが進むにつれ、その様子が手に取るように分かり、恐ろしいのはゾンビではなく孤独なのだと感じた。ゾンビ映画ではあるものの、別のシチュエーションでもありそうな気がしないでもないが、なかなかの逸品だと思う。(MIHOシネマ編集部)


静かに忍び寄る恐怖と孤独をじっくり描くタイプのゾンビ映画でした。派手なアクションはありませんが、その分、主人公サムの孤立感や精神的な変化がリアルに伝わってきます。特に、意識のないゾンビ相手に一方的に語りかけるシーンが切なく、極限状態の孤独を痛感しました。エンディングも希望があるのか絶望なのか曖昧で、余韻が残る作品でした。(20代 男性)


ゾンビ映画というより、孤独を描いた心理ドラマという印象を受けました。特に、アパートという閉鎖空間の中でサムが少しずつ壊れていく様子がとてもリアル。音楽や効果音を極力排除した演出も秀逸で、静寂が恐怖を引き立てていました。ラストの屋上シーンは生への執着とあきらめの狭間にいるようで胸に迫りました。(30代 女性)


派手なゾンビアクションを期待して観ると肩透かしかもしれませんが、じわじわ来るタイプの恐怖が好きな人にはたまらない作品だと思います。特に、サムが徐々に孤独に耐えきれず、幻覚に悩まされるシーンはゾッとしました。リアリティのあるサバイバル描写も良かったですし、主人公に共感できる点が多かったです。(40代 男性)


ゾンビが「沈黙の存在」として描かれているのが新鮮でした。騒がず、走らず、ただ存在しているだけで、あれほどの恐怖を感じるとは。サムが部屋の中で独り言をつぶやくシーンでは、私自身も孤独を感じてしまいました。派手なホラーよりも、精神的な怖さをじっくり味わいたい人には強くおすすめしたい一本です。(20代 女性)


ゾンビ映画は大好きですが、『リビング・デッド サバイバー』はまた別格でした。静かながらも不気味な世界観、極限状態に置かれた人間の心理描写がリアルすぎて、観ていて息苦しくなったほどです。最後、サムが建物を脱出するシーンには、もうダメかと思ったけれど、彼のわずかな希望に救われる想いでした。(50代 男性)


アパートに閉じ込められたサムの孤独な闘いがとても胸に響きました。途中で現れる女性ゾンビとの奇妙な関係性が悲しく、彼の孤独をさらに際立たせていました。周囲が静まりかえった世界で、わずかな生活音が生きている証として描かれている演出も素晴らしかったです。怖さよりも切なさが残る作品でした。(30代 女性)


ゾンビ映画なのに静かすぎる!と思いながら観ていましたが、それが逆に緊張感を高めていました。サムが一人で音楽を鳴らしたり、昔のテープを聴いたりする姿が、普通のゾンビ映画とは違う人間らしい弱さを感じさせて良かったです。ジャンルは違うけど、『I AM LEGEND』が好きな人ならきっと楽しめると思います。(40代 男性)


最初は退屈かなと思いましたが、見終わる頃にはじわじわと胸に重くのしかかるような映画でした。ゾンビよりも孤独の恐怖の方が強く感じられ、サムの行動ひとつひとつに共感できました。エンディングの曖昧さも余韻があって、明確な答えを出さない作りに好感が持てました。万人受けはしないけど、刺さる人には刺さる映画です。(20代 女性)


とにかく静寂が怖い映画でした。何も音がしないのに、サムの緊張感や恐怖がビリビリ伝わってきます。ゾンビたちも動きが不気味で、派手な演出がなくても十分に恐ろしかったです。後半、幻覚と現実が曖昧になっていくサムを見て、自分も精神的に追い込まれているような感覚になりました。独特の恐怖体験ができる一本です。(30代 男性)

映画『リビング・デッド サバイバー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リビング・デッド サバイバー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

28日後…

この映画を一言で表すと?

文明が崩壊した世界で、人間の本性と生存を描く衝撃のサバイバルホラー!

どんな話?

謎のウイルスによってイギリス全土が壊滅。昏睡状態から目覚めたジムは、荒廃したロンドンをさまよいながら生き延びる仲間たちと出会い、絶望と希望の間でサバイバルを続けていきます。生き残るための選択に心を揺さぶられる作品です。

ここがおすすめ!

静寂の中に潜む恐怖と、極限状態での人間の醜さ、美しさが圧倒的にリアル。『リビング・デッド サバイバー』が好きな方なら、この緊張感と静かな絶望感にきっと引き込まれるはずです。映像美も必見です!

アイ・アム・レジェンド

この映画を一言で表すと?

孤独な男と愛犬が廃墟と化したニューヨークで生き抜く感動のSFサバイバル。

どんな話?

ウイルスによって人類が滅亡しかけた未来、科学者ロバート・ネビルは、ニューヨークでただ一人、生き残った者としてワクチン開発に奮闘します。昼は探索、夜はクリーチャーに怯える過酷な日々が描かれます。

ここがおすすめ!

壮絶な孤独感と、かすかな希望にすがる人間の強さを描いた感動作。『リビング・デッド サバイバー』で感じた「一人きりの世界観」がさらにドラマチックに展開され、心に響く名作です。

ザ・ロード

この映画を一言で表すと?

滅びた世界で父と子がただ「生き延びる」ために歩き続ける壮絶な旅。

どんな話?

謎の大災害によって荒廃した世界。名前のない父と息子は、わずかな食料と希望を胸に南を目指して旅を続けます。そこに待ち受けるのは、絶望、暴力、そしてわずかな優しさでした。息を詰めるような緊張感が続きます。

ここがおすすめ!

徹底的に暗く、希望すら薄い世界を生きる人間の強さと愛を静かに描きます。『リビング・デッド サバイバー』が持つ「孤独と絶望」の雰囲気が好きな人には、間違いなく心に突き刺さる一本です。

ポンペイ

この映画を一言で表すと?

破滅の一夜を壮大なスケールで描く、愛と生存の歴史スペクタクル!

どんな話?

西暦79年、ポンペイの街。剣闘士マイロは、巨大な火山噴火の混乱の中で愛する女性を救おうと命を懸けて戦います。圧倒的な自然の脅威と人間ドラマが交錯する、スリリングな歴史アクションです。

ここがおすすめ!

滅びの運命の中で生きようとする人間の姿が、ドラマチックに胸を打ちます。静かな絶望と爆発的なスペクタクルのバランスが絶妙で、『リビング・デッド サバイバー』で「生存の重み」を感じた人に響きます。

クワイエット・プレイス

この映画を一言で表すと?

音を立てたら即死――極限の静寂が支配するサバイバルホラー!

どんな話?

音に反応して襲いかかる怪物に支配された世界。生き残った家族は、物音を一切立てずに生活するという極限の環境に身を置いています。わずかな物音すら命取りになる緊張感が全編に張りつめます。

ここがおすすめ!

「音を立てない」というシンプルなルールが生むスリルと恐怖は圧巻。静寂の中の恐怖という点で、『リビング・デッド サバイバー』と通じるものがあり、よりスリリングな体験を求める人にぴったりの映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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