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映画『ラブ・アンド・ウォー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラブ・アンド・ウォー』の概要:若き日のアーネスト・ヘミングウェイが第1次世界大戦中に負傷し、従軍看護師に恋に落ちた実話を描いたラストーリー。看護師は、小説『武器よさらば』のヒロインのモデルとされ、サンドラ・ブロックが演じる。

映画『ラブ・アンド・ウォー』の作品情報

ラブ・アンド・ウォー

製作年:1996年
上映時間:116分
ジャンル:ラブストーリー、伝記
監督:リチャード・アッテンボロー
キャスト:サンドラ・ブロック、クリス・オドネル、マッケンジー・アスティン、エミリオ・ボヌッチ etc

映画『ラブ・アンド・ウォー』の登場人物(キャスト)

アグネス・フォン・クロウスキー(サンドラ・ブロック)
従軍看護師。米国からイタリアの前線に派遣されてくる。ヘミングウェイより7歳年上で、ヘミングウェイの脚を切断から救う。
アーネスト・ヘミングウェイ(クリス・オドネル)
米国人作家。第1次世界大戦中のイタリアに志願してやって来る。負傷して入院した病院で、アグネスに一目惚れをする。
ハリー・ビラード(マッケンジー・アスティン)
米国人兵士。アグネスを病院にまで運転してくる。アーネストの友人でもあり、アグネスを巡って恋敵になる。

映画『ラブ・アンド・ウォー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラブ・アンド・ウォー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラブ・アンド・ウォー』のあらすじ【起】

第1次世界大戦末期、アグネスは赤十字の看護師として米国から北イタリアに派遣され、修道院だった病院で働き始める。その時に運転してくれたのがハリーだった。ハリーはアグネスに一目惚れしてしまう。一方、イタリアに着任したばかりのアーネストは戦場見たさに前線に向かう。そして、塹壕の中でイタリア軍兵士と談笑している時に、爆撃される。アーネストは負傷した兵士を担いで助けようとするが、自らも脚を撃たれて負傷する。救助されたアーネストはアグネスの病院に運び込まれるが、イタリア軍兵士は亡くなってしまう。

アグネスはアーネストの脚を介抱し、壊疽が始まっているのに気付く。そしてイタリア人軍医の許可を得て、米国で試されている治療法を試みる。アーネストは脚を失うことを恐れ、切断しないようにとアグネスに懇願する。アグネスはイタリア人軍医に掛け合い、イタリア人軍医は銃弾の断片を摘出するだけで、切断手術を思い留まる。手術は無事に終わり、アグネスはイタリア人軍医からデートに誘われる。

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映画『ラブ・アンド・ウォー』のあらすじ【承】

ハリーが黄疸のために入院してくる。ハリーとアーネストは友人同士だった。そして2人はアグネスを奪い合う冗談を言い合う。車椅子で動けるようになったアーネストは早速アグネスの気を引こうとする。アグネスはイタリア人軍医の案内で街を観光し、アーネストとハリーは出掛けていく2人の姿を恨めしく見守る。アーネストは酒を仕入れて、仲間達と飲んだり、ポーカーをしたりして入院生活を過ごす。そしてアグネスの助けを借りて、歩くためのリハビリをするが、そうした時もアグネスを口説こうとする。

アーネストは戦場での勇気を称えられて表彰される。そしてイタリア軍兵士の父親から遺品のコートを手渡される。アグネスとアーネスト、そしてハリーの3人はピクニックに出掛ける。アーネストはそこでも池に飛び込むなどやんちゃの限りを尽くし、アグネスのことを困らせる。そして、アーネストとハリーは口論になってしまう。見かねたアグネスは仲裁しようとするが、アーネストはアグネスを傷付ける発言をしてしまう。

映画『ラブ・アンド・ウォー』のあらすじ【転】

アグネスが手紙の代筆を頼まれていた重傷患者が自殺してしまう。アグネスは手紙を何とか書き上げようとするが、行き詰まってしまう。そこにアーネストが姿を見せ、胸を打つ文面を考える。それを書き取ったアグネスはアーネストと抱擁し、キスを交わす。しかし、アグネスに移動命令が下り、前線に派遣されることになってしまう。先に前線に移っていたイタリア人軍医が、アグネスのことを指名したのだ。アグネスはアーネスト宛ての手紙をハリーに託し、手紙を受け取ったアーネストは返信を綴る。

前線では続々と戦傷者が運び込まれ、修羅場となっていた。アーネストにも米国への帰国命令が下り、アーネストは前線のアグネスに会いに行き、愛する気持ちを告白する。そして駅の近くの宿で待っていると告げる。そこは売春宿だったが、アグネスは姿を見せ、2人は結ばれる。翌日、アグネスに見送られてアーネストは電車に乗り込む。アグネスもアーネストへの愛を口にするが、その言葉は電車の音に掻き消されてしまう。

映画『ラブ・アンド・ウォー』の結末・ラスト(ネタバレ)

アグネスはハリーに2人の関係を報告するが、同時に自分がアーネストより年上なことを不安に思う。そしてイタリア人軍医の招きに応じて、彼の自宅を訪問するようになる。一方、米国に戻ったアーネストはアグネスとの結婚を夢見て手紙を書き続ける。しかし、アグネスからはなかなか返信が届かなくなる。終戦を迎え、アグネスはイタリア人軍医からプロポーズをされる。気持ちが揺れながらも、アグネスはアーネストに別れの手紙を送る。それを読んだアーネストは荒れ狂ってしまう。

8か月後、アグネスは米国に帰国し、ハリーと再会する。結局アグネスは結婚を取り止めていたのだ。ハリーはアグネスにアーネストが湖沿いのコテージにいることを教え、愛をしっかり伝えるべきだと助言する。その言葉に従い、アグネスはアーネストの元を訪ねる。そして自らの過ちを認め、謝る、しかし、アーネストはプライドが邪魔して、アグネスのことを突き放してしまう。そこでアグネスは愛する気持ちだけを告げ、コテージを後にする。

映画『ラブ・アンド・ウォー』の感想・評価・レビュー

ヘミングウェイの実体験に基づくという点では興味深かったが、劇的な展開もなく淡々と進む物語で食い足りなかった。主役2人を演じたサンドラ・ブロックとクリス・オドネルの力量不足か、どちらも魅力的なキャラクターとして映らなかった。特にヘミングウェイが平凡な若者にしか見えず、カリスマ性に欠いていたのが致命的だ。互いに惹かれ合う過程の描き方も物足りず。揺れ動くアグネスの心情が伝わってこなかった。(MIHOシネマ編集部)

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