この記事では、映画『一枚のめぐり逢い』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『一枚のめぐり逢い』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『一枚のめぐり逢い』 作品情報
- 製作年:2012年
- 上映時間:101分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:スコット・ヒックス
- キャスト:ザック・エフロン、テイラー・シリング、ブライス・ダナー、ライリー・トーマス・スチュワート etc
映画『一枚のめぐり逢い』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『一枚のめぐり逢い』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『一枚のめぐり逢い』のあらすじを紹介します。
イラク戦争に派遣されたローガン・ディボー(ザック・エフロン)。
あるとき女性が写っている1枚の写真を拾ったところ、偶然にも九死に一生を得るような事態にでくわす。
それ以来お守りとして持っているローガン。
無事に帰国したあとも戦争後遺症PTSDに悩まされる日々が続く中、思い立ってお守りの写真の女性に会いにいくことにした。
調べてみると彼女の居場所はニューオリンズだということが判明し、コロラドから徒歩で向かうことに。
意外にも簡単に見つけることができ彼女に会いにいくことができた。
彼女は郊外でケンネルを経営していた。
最初は会って命を救ってくれたお礼をしようと思っただけだったのだが、職を探しているのだと勘違いされ写真の話を告白できないままそこで居着いてしまう。
生活を共にしていく中で、徐々に女性の人生について知ることになる。
地元の保安官であるキースと結婚し息子ができるが、DVに耐えられず離婚していたのだ。
キースには未練があり、ローガンは何かと嫌がらせをされてしまう。
しかし徐々に距離が近づく2人。
しかしキースに写真の話をばらされ決裂してしまう。
その後キースが息子を助け死んでしまうなどの悲劇もあるが、二人は誤解が解けついにハッピーエンドを迎えるのであった。

映画『一枚のめぐり逢い』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『一枚のめぐり逢い』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ザック・エフロンの魅力満載の恋愛映画
ザックと言えばハイスクールミュージカルで主役を演じ、女性の心を一気に掴んだアイドル的俳優である。
ハイスクールミュージカルの時は若さに溢れ爽やかな青年といった雰囲気であったが、本作ではイメチェンに大成功。
髭を伸ばし寡黙でワイルドな大人の男性に変身していたのだ。
ザックファンはもちろんだが、ファンでなくても映画は楽しめる作りになっているので見ても決して損はしない。
風景が美しく感動的
この映画の最大の魅力は風景であるといっても過言ではない。
ニューオリンズの美しすぎる景色が、淡々と進んでいく恋愛ドラマを大いに感動的に盛り上げている。
見終わったときこの美しい景色と後ろにかかる涙を誘う素敵な音楽が効果的に頭に残り、良い映画であるという印象を残している作品である。
元夫のキースは死ぬ必要があったのか?
DV男で最悪な男であったがためにローガンの人の良さがにじみ出ていたのに、最後の最後で急に息子のために命を落としてしまうという何とも後味の悪い結末になってしまったのがよくわからない。
何も死んでしまう必要など無かったのではないだろうか?
ここは善人にしないでそのまま終わらせて欲しかったシーンであった。
全体的にさっぱりした恋愛ドラマで男性もみやすい
イラク戦争やPTSD、DVなど様々な社会派の暗い話が展開しているのにも関わらずシリアスすぎない構成がちょうど良い。
もう少しディープに描かれていたら重くなってしまう話であるが、さっぱりとしたクールな進行に好感が持てる。
男性は得意では無い人が多いようなジャンルではあるが、見やすくおそらくそんなに苦痛に感じずにいられるのではないだろうか。
しかしその反面見終わったあと印象が強くないので、話を忘れてしまう可能性が大である。
子供の頃はNHKよりもディズニーチャンネルを見て育ったので、ザック・エフロンは憧れの存在。『ハイスクール・ミュージカル』や『17アゲイン』などの王子様のようなイメージが強い彼ですが、今作ではかなり男らしくワイルドな役を演じています。
戦争の後のPTSDなど実際に問題になっていることをテーマに入れつつも、分かりやすいラブストーリーなのでとても見やすかったです。命を助けてくれた写真の女性に会いに行く。こんなぶっ飛んだ行動が出来た時点で彼の人生は良い方向に進んでいたのだと思います。(女性 30代)
戦場で拾った一枚の写真が、まさか本当に“運命の人”につながるとは思わなかった。ローガンの無骨さと優しさがにじみ出る演技に惹かれ、ベスとの関係も自然に深まっていくのがよかった。彼女の過去や元夫とのトラブルも丁寧に描かれており、単なる恋愛映画にとどまらないドラマ性も感じた。ラストの再会シーンは感動的だった。(20代 男性)
ザック・エフロンの新たな一面を見られた映画。シリアスな表情が多かったけど、内面の葛藤や思いやりがよく伝わってきた。ベスと彼女の息子との関係も温かくて、家族のような愛情が描かれていたのが印象的。終盤で正体がバレたときのベスの戸惑いと、それでも気持ちを信じようとする姿が胸に沁みた。癒される恋愛映画だった。(30代 女性)
最初はよくある運命の恋かと思っていたが、意外と重いテーマも扱っていて驚いた。元夫の暴力的な支配や、戦争から帰還した兵士のPTSDのような心理描写など、社会的な背景も含まれている。ラストは少し都合よく感じたけど、幸せな結末に救われた。静かだけど余韻のある作品で、大人向けのラブストーリーだった。(40代 男性)
女性目線では、ベスの葛藤に深く共感できた。最初は怪しんでいたローガンを少しずつ信じていく過程がとても丁寧に描かれていて、リアルだった。元夫との関係にも悩みながら、息子のために強く生きようとする姿は共感しかない。ラストの川のシーンで息子が助けられる展開はベタだけど泣いてしまった。(30代 女性)
“写真一枚が運命を変える”というロマンチックな設定が、最初は非現実的に感じたけど、映画全体の誠実なトーンがそれをリアルに変えてくれた。ローガンの真っ直ぐさと、不器用な優しさが心に残る。彼が正体を明かした後でもベスが彼を受け入れたシーンには、信頼というテーマの重みを感じた。シンプルだけど温かい作品。(50代 男性)
ザック・エフロンの出演作として観たけれど、内容にも惹きこまれた。特に母親としてのベスの姿が感動的で、息子との関係や、過去のトラウマとの向き合い方にリアリティがあった。恋愛だけでなく、再生や癒しの物語としても魅力的。背景にある静かな自然の風景もとても美しく、心が洗われるような映画だった。(40代 女性)
戦争帰りの男が写真一枚を頼りに出会いを探すという設定は、ドラマチックでありながら、どこか孤独や人の温かさが感じられる。ローガンがベスに真実を打ち明けられず葛藤する様子に、人間らしい弱さが見えた。恋愛映画としては定番の展開だけど、細やかな感情の描写が丁寧で、静かな感動がある。(30代 男性)
女性としては、恋愛だけでなく“再出発”の物語として共感できた。ベスが失ったものの大きさ、それでも前を向こうとする姿勢が素敵。ローガンがただ助けるだけでなく、彼女の力を信じて見守るスタンスなのも好印象だった。最後に写真の“本当の意味”が明かされる流れも、運命を信じたくなるような余韻が残った。(20代 女性)
観終わったあと、ゆっくり心に沁みるような映画だった。大きな盛り上がりは少ないけど、そのぶん人物の心情に寄り添える。ローガンの“感謝の気持ち”を行動で表していく姿勢が、現代ではむしろ新鮮だった。戦場の描写も過剰にならず、物語の背景としてうまく作用していたと思う。静かな名作。(50代 男性)
映画『一枚のめぐり逢い』を見た人におすすめの映画5選
きみに読む物語
この映画を一言で表すと?
永遠に心を揺さぶる、愛の記憶をめぐる奇跡の物語。
どんな話?
認知症の妻に自分たちの恋の物語を語る老いた夫。その物語の中で描かれる、若き日のノアとアリーの身分違いの恋は、運命に引き裂かれながらも深く強く続いていく。時を超える愛の力を描いた感動作。
ここがおすすめ!
『一枚のめぐり逢い』と同じく、出会いと再会、そして信じる愛の力を描いた作品。美しい自然風景や手紙のやり取り、静かなラストの余韻も共通しており、心から泣ける恋愛映画を求めている方におすすめです。
セイフ ヘイヴン
この映画を一言で表すと?
新しい土地で出会った愛と、隠された過去が交差する癒しの物語。
どんな話?
暴力的な過去から逃れてきた女性ケイティが、小さな海辺の町で優しい父親アレックスと出会い、心を開いていく。しかし過去は彼女を追い続け、平穏はやがて試練に変わっていく。愛と再生を描くドラマ。
ここがおすすめ!
運命の再出発というテーマが『一枚のめぐり逢い』と強く重なる一作。ロマンチックなだけでなく、サスペンス的な緊張感や家族愛もあり、感情移入しやすい展開です。ニコラス・スパークス原作の映画なので相性は抜群。
親愛なるきみへ
この映画を一言で表すと?
手紙が繋いだ、ふたりの10年越しの想い。
どんな話?
兵役中の青年ジョンと、大学生のサヴァナが休暇中の出会いから恋に落ちる。やがて戦争と距離によって引き裂かれるが、手紙で愛を育み続ける。しかし現実はふたりに試練を与え、選択を迫る。
ここがおすすめ!
戦争から帰還した男の視点、手紙という象徴的なモチーフなど、『一枚のめぐり逢い』と重なる要素が多い作品。切ない恋愛と成長の物語が静かに心に残り、人生の選択についても考えさせられます。
Dear ダニー 君へのうた
この映画を一言で表すと?
一通の手紙が過去と未来をつなぐ、遅すぎなかった愛の奇跡。
どんな話?
若き日にビートルズからの手紙を受け取れなかったミュージシャンのダニー。何十年も経ってその事実を知った彼が、失われた夢と家族を取り戻すために人生を見つめ直していく。実話に基づいた感動ドラマ。
ここがおすすめ!
“手紙”という媒介で運命が変わる構図は、『一枚のめぐり逢い』に通じる温かさと感動を呼びます。アル・パチーノの演技も素晴らしく、心の奥底から人生の意味を問い直したい人にぴったりの一作です。
イルマーレ
この映画を一言で表すと?
時を越えた手紙のやりとりが紡ぐ、幻想的で切ない愛。
どんな話?
同じ湖畔の家に住んでいた男女が、2年という時間のズレを超えてポストで手紙をやりとりし、心を通わせていく。時間が一致する日はくるのか、ふたりは本当に会えるのか…。ロマンと奇跡の物語。
ここがおすすめ!
“距離”ではなく“時間”を越えてつながる愛という設定が新鮮で美しい。運命的な出会いを信じたい人、深い余韻に包まれたい人にはたまらない一本。『一枚のめぐり逢い』の世界観が好きな方に強くおすすめします。
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