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映画『マッド・シティ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『マッド・シティ』の概要:予算難で解雇された警備員が博物館に立て籠もる事件が起き、偶然現場に居合わせたジャーナリストが警備員をヒーローに祭りあげる様子を描いた風刺ドラマ。ダスティン・ホフマンとジョン・トラボルタの初共演作。

映画『マッド・シティ』の作品情報

マッド・シティ

製作年:1997年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:コスタ=ガヴラス
キャスト:ダスティン・ホフマン、ジョン・トラヴォルタ、アラン・アルダ、ミア・カーシュナー etc

映画『マッド・シティ』の登場人物(キャスト)

マックス(ダスティン・ホフマン)
全国ネットで働いていたが、ケビンとの確執で地方に転勤させられている。博物館での立て籠もり事件をカムバックの好機と見なす。次第にサムに同情的になり、世論をサムの味方につけようと奔走する。
サム(ジョン・トラボルタ)
博物館で警備員として働いていたが、予算難で解雇されてしまう。そのことを妻に告げられず、毎日制服姿で出勤している振りをしている。館長と話し合いをしようとして、立て籠もり事件を引き起こしてしまう。
ケビン(アラン・アルダ)
全国ネットで働く著名なキャスター。かつて生放送中にマックスに恥をかかされたことがあり、そのことを根に持っている。サムの人気を見て、現場に乗り込んでくる。
ローリー(ミア・カーシュナー)
地方局で働いており、マックスと一緒に博物館の取材に向かう。マックスによって次第にジャーナリストとしての姿勢をたたき込まれていく。

映画『マッド・シティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『マッド・シティ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『マッド・シティ』のあらすじ【起】

マックスはローリーを連れて、予算削減で人員解雇を迫られた博物館の取材にやって来る。マックスは館長のインタビューを行い、マックスはトイレに入る。ローリーは先に外に出るが、入れ替わりにサムが入ってくる。サムは館長と口論になり、銃を引っ張り出す。そして館内を封鎖して、館内にいた子供達を人質に立て籠もってしまう。それに気付いたマックスは博物館からその様子を中継する。サムは館長を脅すために銃を振り回し、発砲してしまう。その弾が外にいた黒人警備員に直撃する。更にテレビで報じられていることに気付いたサムはトイレにいたマックスを見つけ出す。

博物館周辺には警察とマスコミが集まり、全国ネットも事件に注目し始める。しかし、ケビンは放送することに抵抗する。警察署長は館内の電話でサムに接触し、要求を聞き出そうとする。サムは回答に困り、マックスは落ち着いてから要求を伝えるに助言する。サムは単に復職したかっただけだったとマックスに打ち明ける。マックスは外にいる一般市民の同情を買えばチャンスがあると説得し、インタビューを受けるように説得する。

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映画『マッド・シティ』のあらすじ【承】

サムはマックスとテレビに出れば手子供1人を解放するという要求を署長に伝える。署長は渋々同意し、マックスは館外に出てくる。マックスは署長に状況を説明し、テレビ中継に出る。マックスは撮影機材を持って館内に戻り、サムを説得して白人と黒人の子供2人を解放させる。そしてサムと共にインタビューの練習をし、サムは財政難で解雇された経緯を説明する。そして、妻に解雇を伝えられずに、毎日仕事着で出掛けていたと打ち明ける。一方、マスコミ各社はサムの家の周辺や撃たれた黒人警備員の家族らにインタビューを敢行する。

マックスのインタビュー中継が始まり、サムは注意を引くために銃を持ってきたと弁明する。そして黒人警備員を撃ってしまったことを謝り、家に帰りたいと訴える。多くの人がその中継に釘付けになる。翌朝、ケビンは6割の国民がサムに同情しているという世論調査を見て驚愕する。そして、自ら現場で取材すると言い出す。ケビンはかつてマックスのせいでテレビ中継中に醜態を曝した過去の因縁を持っていた。一方、現場の指揮にはFBIも関わるようになる。

映画『マッド・シティ』のあらすじ【転】

疲労が蓄積したサムはカフェインを摂取する。そして子供達に自動販売機のお菓子を食べさせてあげる。黒人のために白人が解雇されたと知ったことで白人至上主義者まで博物館の周りに集まってくる。それを見たサムはマックスにもっと自分のことを褒めるコメントを流すように命ずる。再び館外に出たマックスはサムの妻に話を聞こうとするが、警察が介入して妻に投降を呼び掛けさせる。しかし、妻が執拗にマイクロフォンで語り掛けたために苛立ったサムは周囲に向けて銃を発砲する。マックスは慌てて館内に戻り、サムを落ち着かせる。

マックスはローリーにサムの友達や家族をインタビューするように命じる。そしてマックスはサムに同情的な内容に編集する。そこにケビンが到着する。ケビンはマックスに全国ネットに戻りたければ自分に協力するように指示し、マックスが編集したテープを再編集するように命じる。マックスは再び館内に戻り、サムは退屈した子供達のために先住民の秦氏を語って聞かせる。しかし、その隙に狙撃手がサムを狙って発砲してきたため、慌てて身を隠す。

映画『マッド・シティ』の結末・ラスト(ネタバレ)

黒人警備員が病室からインタビューを受け、サムを許すと発言する。ケビンはマックスを呼び出し、サムへのインタビューを実現させるように要求する。そこにサムへの支持率が下がっているとの報告が入ってくる。マックスはサムに不利な報道になることを心配する。サムがテレビに出ることに拘ったため、マックスはCNNのラリー・キングとのインタビューを設定する。しかし、マックスが色々と口を挟むためにサムは苛立ってしまう。

サムとのインタビューが実現しなかったケビンはマックスが如何にサムに肩入れして、状況を悪化させているかを報じ始める。更に黒人警備員の容体が悪化し、死亡したとのニュースが飛び込んでくる。それを見たサムは子供達を全員解放することにする。そして妻に電話し、愛を告げる。サムはマックスを先に外に出すと、持っていたダイナマイトで自爆してしまう。マックスは爆風で吹き飛ばされたものの、無事だった。ローリーが真っ先にマックスにインタビューしようと駆け寄ってくるが、マックスは自分達がサムを死に追いやったと感じる。

映画『マッド・シティ』の感想・評価・レビュー

マスメディアの報道姿勢を問う風刺ドラマで、豪華俳優陣が共演しているのが見所だ。ただ真面目過ぎる作りのために、笑える場面もなく、風刺のスパイスがうまく効果を出せていない。同じダスティン・ホフマンの『ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』の方が笑いに吹っ切れていて面白かった。1997年製作の本作だが、インターネットとソーシャルメディアの普及で社会が大きく変わった2020年代に見ると古臭く見えてしまう。(MIHOシネマ編集部)

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