映画『恋のドッグファイト』の概要:誰が一番醜い女性をパーティーに連れて来られるかを競う「ドッグファイト」というゲームに興じていた海兵隊員が本気で相手を恋してしまう青春ラブストーリー。リバー・フェニックスとリリ・テイラーの共演作。
映画『恋のドッグファイト』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:ラブストーリー、青春
監督:ナンシー・サヴォカ
キャスト:リヴァー・フェニックス、リリ・テイラー、リチャード・パネビアンコ、アンソニー・クラーク etc
映画『恋のドッグファイト』の登場人物(キャスト)
- エディー・バードレース(リバー・フェニックス)
- ベトナムへの出征を控えた海兵隊員。仲間達と「ドッグファイト」を楽しんでいるが、そのために声を掛けたローズに本気で恋をしてしまう。
- ローズ・フェニー(リリ・テイラー)
- 実家のカフェで働くウェイトレス。エディーの狙いを知らずにパーティーに同行する。エディーの謝罪を受け入れ、ちゃんとしたデートに出掛ける。
- バージン(シャバナ・バフシュ)
- エディーの仲間の海兵隊員。「ドッグファイト」でズルをして優勝するが、そのことがローズにばれてしまう。
映画『恋のドッグファイト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋のドッグファイト』のあらすじ【起】
1963年、ベトナム出征を控えた海兵隊員達がサンフランシスコでパーティーを企画し、エディーと仲間達はそれぞれ街にナンパに繰り出す。しかし、なぜか各自は見た目のパッとしない女性達にばかり声を掛ける。エディーはなかなか女性を捕まえられず、カフェに入る。そしてカフェの片隅で歌っていたウェイトレスのローズに目を付ける。エディーはデタラメの歌手の名前を口にして気を引き、パーティーに誘う。ローズは迷いつつも、一緒に行くことにする。
ローズはドレスを選んで、化粧をする。エディーはめかし込んだローズの姿にビックリする。パーティー会場に着くが、エディーはパーティーに行くのをやめようと言い出す。それでもローズはパーティーに参加したがる。そこにバージンが女性を連れて現れたため、エディーとローズも中に入ることになる。エディーは仲間達とテーブルを囲んで飲み、仲間達はダンスを始める。エディーはダンスの代わりにローズを外に連れ出そうとするが、ローズは踊りたがる。
映画『恋のドッグファイト』のあらすじ【承】
エディーとローズはダンスの輪に加わる。その間に他の海兵隊員らが女性達の採点を行う。実は誰が一番ブスな女性を連れて来られるかを競うゲームだったのだ。彼らはそれを「ドッグファイト」と呼んでおり、歯の抜けた女性を連れてきたバージンを優勝者に選ぶ。ローズは途中で気持ち悪くなり、トイレに駆け込む。そこにバージンと連れの女性が入って来てお金のやり取りを始める。バージンは女性をナンパせずに、賞金を分け与えると言って連れ出していたのだ。女性からパーティーの真の目的を聞いたローズは怒ってエディーを殴る。
家に戻ったローズは悲しみに暮れる。エディーはローズに謝ろうと家までやって来て、窓際に手紙を置く。そこには謝罪の言葉と食事への誘いが綴られていた。ローズは外で待っていたエディーの元に行く。エディーは何度もパーティーへの参加をやめようとしたことを説明し、謝罪する。ローズは一緒に食事に行くことを了承する。2人は高級レストランに行くが、エディーが上着を着ていないために追い返されてしまう。
映画『恋のドッグファイト』のあらすじ【転】
エディーとローズは服屋で上着を調達し、再びレストランに向かう。そしてエディーは自分達を追い返したウェイターにリベンジをする。エディーに二人分の食事を払うお金が無いと知ったローズは自分の皿を分けてあげる。レストランを出たエディーとローズは街を散歩する。ローズはまた会いたいと口にし、エディーはベトナムに出征しなければいけないことを打ち明ける。そこでローズは手紙を送ると約束する。一方、バージンは仲間達とタトゥーショップで蜂の入れ墨を彫る。そしてバージンはエディーとローズがデートしているのを目撃する。
エディーとローズはローズの好きな歌を巡って口論になる。その勢いでローズはバージンがインチキをしていたことを明かす。2人はお互いに謝って、直ぐに仲直りをする。そしてローズは人気の無い喫茶店でエディーに歌を披露する。その後、2人はゲームセンターに向かう。そこでエディーはオルゴールを一斉に奏でて、ロマンチックな雰囲気を演出する。2人は音楽に合わせて踊り、キスを交わす。
映画『恋のドッグファイト』の結末・ラスト(ネタバレ)
エディーとローズはローズの家に戻り、ローズの部屋でくつろぐ。そしてローズはタンスに隠れて着替えをし、2人はベッドに入って結ばれる。翌朝、別れ際にローズは手紙を書くための住所をエディーに渡す。そしてローズは去って行くエディーの後ろ姿をいつまでも見送る。エディーはバージンや仲間達と合流する。仲間達はエディーが前夜をどう過ごしていたかを聞き出そうとし、エディーは人妻と遊んでいたと嘘をつく。しかし、バージンはその嘘を見抜いていた。エディーとバージンはお互いの嘘を隠し通すことを約束する。そしてエディーは住所が書かれた紙を破り捨ててしまう。
エディーはベトナムに出征し、砲撃により仲間を失い、自らも足を負傷する。エディーは米国に戻り、サンフランシスコを目指す。そしてローズのカフェの向かいのバーに入る。バーテンダーはエディーの腕に蜂の入れ墨を彫ってあるのに気付く。仲間を偲んでのことだった。意を決したエディーはローズのカフェに入る。呼び掛けられたローズはエディーに近付き、2人は抱き締め合う。
映画『恋のドッグファイト』の感想・評価・レビュー
リバー・フェニックスの初々しい姿を拝める青春映画。今でこそ弟のホアキンの方が有名になってしまったが、当時はリバーの人気が絶頂だった。作品としては至って平凡で、内面の美の重要性を描きたいのだろうが、ローズのキャラクターを深掘りできておらず、エディーがローズのどういう面に惹かれたのかが伝わってこない。説得力に欠け、物足りなさを感じる。同じテーマを描いた『愛しのローズマリー』の方がシニカルで楽しめた。(MIHOシネマ編集部)
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