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映画『まだまだあぶない刑事』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『まだまだあぶない刑事』の概要:釜山で潜入捜査官として働いていた鷹山と大下が、7年ぶりに横浜港警察署に戻って来た。そこに、鷹山達がかつて逮捕した、尾藤が脱獄するという事件が発生する。鷹山達はお目付け役につけられた若手刑事と共に、尾藤の行方を追うことになった。

映画『まだまだあぶない刑事』の作品情報

まだまだあぶない刑事

製作年:2005年
上映時間:108分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:鳥井邦男
キャスト:舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル etc

映画『まだまだあぶない刑事』の登場人物(キャスト)

鷹山敏樹(舘ひろし)
横浜港警察署の捜査課に所属する刑事。女性に対して紳士な性格で、事件に関わっていそうな美咲涼子のことを気に掛けている。大下の相棒。
大下勇次(柴田恭兵)
横浜港警察署の捜査課に所属する刑事。後輩の水嶋のことを気に入り、自分の後を継がせたいと思うようになる。平和主義で、優しい性格。昔のように速く走ったり物を遠くに投げたり、体を動かすことができなくなっている。
町田透(仲村トオル)
横浜港警察署・捜査課の課長。鷹山達の後輩だった。課長として威厳を持とうとするが、鷹山達に対して未だに頭が上がらない。
美咲涼子(原沙知絵)
東洋銀行襲撃事件の犯人(尾藤)の仲間と思われる海藤の会社で、社長秘書として働いている。報道カメラマンだった婚約者が、テロリストと間違われて殺されている。
水嶋修一(佐藤隆太)
横浜港警察署の捜査課に所属する刑事。パソコンオタクでハッキングが得意。足も速い。
鹿沼渉(窪塚俊介)
横浜港警察署の捜査課に所属する刑事。ガンマニア。銃のことになると話が長い。水嶋の相棒。
尾藤竜次(田中哲司)
東洋銀行襲撃事件の犯人。7年前に鷹山と大下に逮捕されるが、刑務所から脱獄を果たす。

映画『まだまだあぶない刑事』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『まだまだあぶない刑事』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『まだまだあぶない刑事』のあらすじ【起】

韓国・釜山。刑事の鷹山と大下はそれぞれ別の犯罪組織に内偵しており、小型核爆弾の取引現場で顔を合わせた。お互い現場にいたことは知らなかったため驚くが、すぐに気持ちを切り替えると、協力して敵を倒していった。だが、逃走に使ったトラックに火が燃え移っており、爆発してしまう。

鷹山達は7年ぶりに日本に戻ってくるが、所属していた横浜港警察署が移転していた。カフェで珈琲を飲みながら困っていると、突然ライフルで狙撃される。狙撃場所を確認していると、そこに横浜港警察署の刑事である水嶋と鹿沼が現れる。鷹山達は港署に連れて行ってもらおうとするが、水島達は鷹山達が刑事だとは思わず、不審人物として連行されることになった。

鷹山達が横浜港警察署に行くと、後輩だった町田は捜査課の課長に、同僚だった真山薫は少年課の課長に、少年課の課長だった松村優子は署長に昇進していた。鷹山達は久しぶりの再会を喜び合うが、町田達が何かを隠している気配がしたため、鷹山と大下は町田を脅して話を聞き出すことにした。町田は、鷹山達が7年前に逮捕した尾藤が脱獄したことを話した。鷹山達は町田に捜査を任せるよう頼むが、町田はそれを許可しなかった。

尾藤のアジトが分かったが捜査課に誰もいなかったため、水嶋は大下に助けを求めた。水嶋は逃走経路や、逃走に使った車がNシステムに感知された場所などを調べ、尾藤の潜伏先を割り出していた。鷹山と鹿沼が援護に周り、大下と水嶋が先にアジトに向かうことになった。しかし、体は衰えており、大下は水嶋に足の速さに勝てず失速していった。それを見ていた鷹山は、静かに大下を慰めた。全員でアジトに入ると、中は無人でタイマー式の爆弾が置いてあった。水嶋が解体を申し出るが、若い者に負けるのが嫌で、鷹山と大下は水嶋達を部屋から追い出し、2人で爆弾を解体することにした。だが、その爆弾はタイマー式ではなく、中の携帯が鳴ると爆発する仕組みになっていた。大下は爆弾を海に投げようとするが、肩を痛め遠くに投げることができず、海の手前側に落としてしまう。2人は慌ててその場から逃げた。

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映画『まだまだあぶない刑事』のあらすじ【承】

鷹山達は尾藤のかつての仲間である西村の元に行くが、狙撃され殺されてしまう。犯行には対戦車用のライフルが使われており、防弾ガラスも撃ち抜く威力だった。鷹山達が署内にいると、尾藤から電話が掛かってくる。尾藤は西村が自分を裏切ったため殺したことを話し、鷹山達に殺人予告をして電話を切った。

町田は鷹山達の暴走が心配だったので、水嶋と鹿沼をお目付け役として一緒に行動させることにした。それでも、町田の不安は完全に払拭できなかった。鷹山は鹿沼と共に、西村の狙撃現場にいた秘書の美咲涼子に話を聞きに行くことにした。美咲は事業提携の話を詰めるため、海藤社長の代わりに西村に会いに行ったことを話した。海藤と西村は東洋銀行襲撃事件の犯人として鷹山達が取り調べを行っていたことがあり、海藤もまた尾藤に命を狙われる可能性が高かった。鷹山は海藤におかしな動きがあれば連絡して欲しいと、美咲に頼んだ。

鷹山と大下は突然スーツを着た男に襲われ捕まってしまう。その男達は警察庁警備局の人間で、内閣情報調査室の三橋も関わっていた。鷹山達は核爆弾を横流した罪に問われ、監禁されてしまう。鷹山達は三橋達の口ぶりから、日本に既に核爆弾が持ち込まれてしまっていることに気づく。尾藤の件とも関係があるかもしれないが、現状ではまだ何とも言えなかった。さらに、鷹山は西村が狙撃されたときのことを思い出し、美咲が派手なカラーのスーツを着ていたことから、自分の服を目印にして西村の居場所を尾藤に教えたのではないかと考えた。話を聞いた大下はいてもたってもいられず、ピッキングをしてドアの鍵を開けた。何とか抜け出すと、なぜか水嶋が車に乗って待っていた。水嶋がシステムに侵入し、ドアの鍵を開けてくれたのだ。水嶋は鷹山に、美咲が連絡を取って来たことを伝えた。

町田は県警本部長から、鷹山達を逮捕するよう命令を受けた。一方、鷹山は美咲に会いに行っていた。美咲は海藤のメールを見て分かったことを鷹山に伝えた。それは、海藤が尾藤に呼び出されたこと、尾藤がライフルの手配をしたこと、尾藤の脱獄を手伝ったことだった。海藤が尾藤に昔の仲間を始末させて何がしたかったのか、それは美咲にも分からなかった。

映画『まだまだあぶない刑事』のあらすじ【転】

鷹山達は罠を疑いながらも、尾藤と海藤が落ち合う予定の倉庫に向かった。すると、そこには海藤の死体があった。鷹山達も狙撃されるが、協力して尾藤の後を追った。尾藤の車を狙撃し横転させるが、逃げられてしまう。後を追おうとするが、尾藤以外の気配も感じたため、鷹山達は一旦撤退することにした。

鷹山達は真山に連絡を取り、脱獄1か月前の尾藤の面会履歴を調べてもらった。美咲は面会に行っていなかったが、二週間前に研修で、鹿沼が刑務所に行っていたことが分かった。鷹山達がそのことに疑問を抱いていると、鷹山の携帯に美咲を預かったという連絡が入る。鷹山は核兵器を持ち込んだのはお前かと呼びかけるが、尾藤は何も答えず電話を切った。

町田は鷹山達を尾藤との取引現場で逮捕するため、県警本部長の元に報告に訪れた。しかも、鷹山達の件以外にも、問題があった。水嶋と鹿沼の姿を確認することができず、美咲と一緒に連れ去られている可能性が高かったのだ。2人が話していると、三橋が現れる。尾藤と鷹山達のことがオンラインカジノで賭けの対象にされていたのだ。三橋は尾藤と共に鷹山達の射殺命令を出そうとするが、それを県警本部長が殴って阻止した。県警本部長は鷹山達の件を町田に託した。

鷹山と大下は尾藤との取引現場である遊園地にいた。そこで、事件について話し合っているときに、美咲と鹿沼と水嶋が協力関係にあることに気づく。するとそこに現れたのは、尾藤ではなく町田だった。町田は銃を突きつけ、鷹山達を逮捕しようとした。鷹山も銃を構えたため、大下は2人の間に入って必死に宥めた。3人で尾藤を逮捕するために協力しようと言われた町田は、その言葉に納得し、拳銃を収めた。

映画『まだまだあぶない刑事』の結末・ラスト(ネタバレ)

華僑の大物と極秘会談するため、アメリカの国防長官のマードックが横浜ワールドスタジアムにいた。アメリカの兵器を中国に売るための交渉ではないかと言われていた。町田はこのことを、鷹山達に伝えた。鷹山達は水嶋達の狙いがこの会談の阻止だと気づく。すると、尾藤から美咲を返すという連絡が入る。メリーゴーランドが回ったので急いで向かうと、爆弾を体に巻き付けた尾藤の遺体があった。驚いていると、どこからか狙撃され爆弾が爆発した。鷹山と大下は後のことを町田に任せ、スタジアムに向かった。

水嶋は国防長官達がいるVIPルームの鍵をロックすると、試合終了の合図と共に爆弾が起爆するようにセッティングした。後は小型核爆弾をセットするだけなのだが、起爆装置が見当たらなかった。同僚の結城梨沙に悪戯され、起爆装置が抜き取られGPSが入れられていた。水嶋達の話を、GPSを追って来ていた真山と結城が部屋の外で聞いていた。真山達は鷹山達に連絡を入れるが、水嶋達に気づかれてしまう。水嶋は真山から起爆装置を取り返すと、小型核爆弾をセットした。

鷹山達は現場に到着するが、水嶋達は真山達を人質に取った。水嶋達はこれまでのことを鷹山達に話した。尾藤の脱獄からこれまでの犯行はオンラインカジノで賭けの対象となっており、売り上げは活動資金に使われていた。美咲は自分達の活動を正義のためだと言った。アメリカから中国への兵器の取引が成立すれば、多くの犠牲者が出るため、それを阻止するのが目的だった。だが、真山達は取引の阻止の際に犠牲者が出ることを、少しも気にしてはいなかった。鷹山は美咲に本当の目的があるのではないかと思い、その真意を尋ねた。美咲はマードックに大切な人が殺されたからだと話した。

真山が隙を突いて小型爆弾を盗み、拘束から抜け出した。その一瞬を突いて、鷹山達が銃を撃つが、水嶋達に逃げられてしまう。真山と結城は小型核爆弾を鷹山達に託し、一足先に逃げて行った。鷹山は鹿沼を射殺した。そして、撃ってきた美咲に反撃してしまい、死なせてしまう。鷹山が美咲を抱きしめて犯行を犯したことを責めると、彼の元にいけるからこれでいいのだと呟き、美咲は微笑みながら亡くなった。一方、水嶋を追い詰めた大下は投降を説得していた。水嶋も諦めて銃を収めるが、足を滑らせてしまい屋上から下に落ちそうになってしまう。大下は水嶋の手を握り締め必死に耐えるが、水嶋は自ら手を解き、下に落ちていった。

鷹山達はやって来た町田と共に、言い合いをしながら小型核爆弾の解体を行った。核が作動しないようにすると、鷹山が空高く爆弾を空に投げた。試合終了の合図と共に、スタジアムの上で爆弾が爆発した。

その後の調べで、水嶋と鹿沼は“ピースメーカー”という平和団体にボランティアに行ったときに美咲と出会っていたことが分かった。美咲の婚約者は報道カメラマンだったのだが、中東でテロリストと誤解され殺害されていた。そのテロリスト掃討作戦の立案者が、マードックだった。

鷹山と大下がいつの間にか姿を消していた。松村は香港警察から、ブラックマーケットの逮捕劇で死亡したとみられる日本人刑事2人の遺体が見つかったので、確認して欲しいという連絡をもらう。所持品によると、鷹山達の可能性が高かった。松村から話を聞いた横浜港警察署の者達は、皆戸惑った表情をした。その頃、鷹山達は海の傍を歩いていた。

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前作 あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE

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