映画『マジック・マイク』の概要:ストリッパーをしながら夢を目指す男性の恋と人生の選択を描く、2012年のアメリカ映画。監督はスティーブン・ソダーバーグ、主演は、自身もストリッパーとして働いていたというチャニング・テイタム。
映画『マジック・マイク』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト:チャニング・テイタム、アレックス・ペティファー、マット・ボマー、マシュー・マコノヒー etc
映画『マジック・マイク』の登場人物(キャスト)
- マイケル・レーン(チャニング・テイタム)
- 工事現場で働く傍ら、人気ストリッパー“マジック・マイク”として働いている青年。自分の家具店を持つという夢の為に、稼いだ金を貯金している。ストリップクラブ「エクスクィジット」ではチームの兄貴分で、経営の手伝いもしている。
- アダム(アレックス・ペティファー)
- マイケルにスカウトされた19歳の青年。なかなか職が定まらず、仕事を転々としていた。アメフト奨学生としての将来を監督とのけんかで棒に振った過去がある。大人しい性格だったが、ストリッパーの仕事の楽しさと享楽に魅了されていく。
- ブルック(コディ・ホーン)
- アダムの姉。医療助手の仕事をしており、夜の仕事とは無縁のまじめな女性。両親は既におらず、ストリッパーとして働き始めたアダムを心配している。マイケルと次第に惹かれ合っていく。
- ダラス(マシュー・マコノヒー)
- 人気ストリップクラブ「エクスクィジット」の経営者。自身もストリッパーとして今の地位を作り上げた。今は新人への指導や経営に専念し、ステージに立つことは少ない。マイケルに経営を手伝わせているが、「共同経営者」にするかどうかはうやむやにしている。
- ジョアンナ(オリヴィア・マン)
- セラピストを目指す女子大生。「エクスクィジット」のセラピー担当としてマイケルと出会った。マイケルとはたまにSEXをする関係だが、恋人ではない。
- トバイアス(ガブリエル・イグレシアス)
- 「エクスクィジット」で働くDJ。こっそり副業としてドラッグの売買をしている。
- ノラ(ライリー・キーオ)
- アダムの恋人となる女性。享楽的で奔放。
映画『マジック・マイク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マジック・マイク』のあらすじ【起】
工事現場で働くマイケル・レーンは、自分の家具屋を持つため必死で金を稼いでいる青年。彼の現場に、新人の青年アダムがやってきた。マイケルは会員制のナイトクラブに特別にアダムを入れてやる。その代わりに女子大生グループを“エクスクィジット”というストリップクラブのショーに誘わせた。マイケルはそのクラブのNo.1ストリップダンサーなのだ。アダムに女性を惹きつける才能を見出したマイケルは、彼を小道具係として働かせることにする。
ショーが始まり、アダムはマイケルたちのストリップショーと会場の熱気に魅了される。突然ストリップダンサーの1人が倒れてしまい、急遽代役が必要になった。クラブのオーナー・ダラスは、無理やりアダムをステージに立たせる。アダムの動きはぎこちなく、ストリッパーとしてはまだまだだったが、最終的に会場を沸かせ、才能の片鱗を見せた。ステージで稼いだチップは全てダンサーの物、気に入った客と仕事後に一夜を共にすることもある。アダムはこの仕事に惹かれ始めていた。ダラスはアダムを正式に雇うことにする。
アダムは初仕事の翌朝、マイケルを自宅に招く。そこにはアダムの姉・ブルックがいた。両親を亡くしたアダムは、姉弟で暮らしていたのだ。マイケルはブルックに惹かれるものを感じていた。
映画『マジック・マイク』のあらすじ【承】
アダムはダラスにストリッパーとしての「魅せ方」を教わり、ショー用の下着を買い込む。しかしブルックに下着と脱毛姿を見られ、ストリップクラブに勤め始めたことがばれてしまう。ブルックはこっそり「エクスクィジット」のショーを見学し、マイケルもまたストリッパーである事を知った。
マイケルは家具屋を開くためのローンを組むため、銀行を訪れる。しかし、現金は持っていたがクレジットカードの信用度が低いマイケルは、ローンを断られてしまう。
マイケルは従業員たちのパーティーにブルックを誘う。2人は話が弾みいい雰囲気になったが、ブルックは大人しかった弟がストリッパーとして働くことに不安を感じていた。パーティーにはセラピスト志望の女子大生ジョアンナも来ていた。彼女はマイケルとは体だけの関係を何度かしている仲だった。
「エクスクィジット」はマイアミに事業を拡大することになった。アダムは次第に享楽的な生活に溺れていく。奔放で派手な女性ノラと付き合い始め、クラブのDJトバイアスからドラッグの販売を持ちかけられる。
映画『マジック・マイク』のあらすじ【転】
マイケルとアダムは女子大生グループへの出張ストリップに来ていた。しかしアダムが客にドラッグを飲ませ、客の彼氏と暴力沙汰に発展してしまう。アダムは逃げ出したが、ドラッグの入ったカバンを忘れてきてしまった。マイケルはアダムの行動を咎め、置き忘れたドラッグは自分で弁償するように言う。しかし有頂天になったアダムに反省の様子は見られなかった。
マイケルは、ジョアンナに婚約者ができたことを知る。お互いに体だけの関係は無益だと知ったのだった。マイケルは出張ストリップでの乱闘についてダラスに報告した。しかし今まで経営も手伝ってきたマイケルに対し、ダラスの態度は冷たいものだった。マイケルは彼の命令を無視し始める。
アダムと連絡が取れず、ブルックが心配してマイケルを訪ねて来た。アダムはノラと一緒だったが、ドラッグを飲んで気を失っていた。この姿を見たブルックは、アダムとマイケルに激怒する。さらにトバイアスとドラッグの売買仲間が、アダムを探してマイケルの家にやってくる。アダムが置き忘れてきたドラッグは1万ドル相当で、組織のボスがアダムを探していたのだ。マイケルはアダムを守るため、開店費用としてコツコツと貯めてきた1万ドルをトバイアスに渡す。
映画『マジック・マイク』の結末・ラスト(ネタバレ)
マイケルはアダムの家を訪ねるが、アダムはノラのところへ行ってしまい不在だった。マイケルはブルックとお互いの心の内を告白しあう。確かな人生を得るためにストリッパーの仕事をしているのだと言うマイケルに対し、ブルックはマイアミに移っても良い状況にはならないと言い捨て、2人は破局した。
マイケルは開業資金も愛する人も失って落ち込んでいた。アダムはマイケルが金を肩代わりしてくれたことに感謝し返済を誓うが、自分の今の生活について改めようという気は無い様だった。
現店舗でのラストステージの幕が上がった。ダラスが珍しくストリップパフォーマンスを見せる中、マイケルは1人クラブを後にする。ショーの主役はアダムに任せることにしたのだ。店を出たマイケルはブルックの元へ向かった。ブルックは後からマイケルがアダムの借金を肩代わりしたことを聞き、申し訳ない気持ちになっていた。謝ろうとするブルックに、マイケルはストリッパーを辞めたことを伝える。2人は再び手を取り合うのだった。
映画『マジック・マイク』の感想・評価・レビュー
男性ストリッパー集団が主役といういかにもキワモノな内容に思えるが、作品は意外と真面目というか綺麗にまとまっている。主演のチャニング・テイタムの実体験が基になっているとのことで、ストリッパーの過去があってもハリウッドで大成功してるんだから、アメリカは懐が深いなと思わせる。あまり深く考えず、青春ドラマとして、イケメンたちの肉体美をきゃーきゃー言いながら楽しめばいいんだと思います。(男性 20代)
主演のチャニング・テイタムが過去に実際ストリッパーをしていた経験があるだけに、彼のダンスシーンは圧巻だった。振り切った演技のマシュー・マコノヒーも必見。
あまりにも違う世界の話なので、あまり感情移入は出来ないかと思っていたが、きらびやかな世界で売れっ子ダンサーとしてステージに立ちつつも、本来の自分とのギャップや将来への不安に苦悩するマイクの孤独や哀愁が思っていたよりも胸に刺さった。
あの終わり方からどう続編へと続いていくのか謎だが、面白かったのでぜひ続きも観てみたい。(女性 30代)
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次作 マジック・マイク XXL
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