映画『メジャーリーグ』の概要:野球チーム「インディアンス」のオーナーが亡くなり、妻のレイチェルが引き継ぐことになった。レイチェルはマイアミに移住するため、最弱な選手と監督でチームを作って人気を落とし、球場への入場者数を減らして市との契約を破棄させようとしていた。
映画『メジャーリーグ』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:コメディ
監督:デヴィッド・S・ウォード
キャスト:トム・ベレンジャー、チャーリー・シーン、コービン・バーンセン、マーガレット・ホイットン etc
映画『メジャーリーグ』の登場人物(キャスト)
- ジェイク・テイラー(トム・ベレンジャー)
- インディアンスの捕手。オールスター選手だったが、膝を痛めてメキシコ・リーグに落ちていた。昔は多くの女性と浮名を流していた、プレイボーイ。
- リッキー・ボーン(チャーリー・シーン)
- インディアンスの投手。刑務所に入っていたが、出所後インディアンスのチームに加入する。剛速球は投げられるが、コントロールが最悪だった。視力が悪いことが判明し、眼鏡を掛けてからコントロールが改善された。
- ロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)
- インディアンスの選手。3年前にFA権を取ってから、怪我をしないように試合で手を抜くようになる。
- レイチェル・フェルプス(マーガレット・ウィットン)
- 夫の死後、インディアンスのオーナー座を引き継ぐ。元ショーガール。マイアミに移住したいがために、インディアンスを潰そうと画策する。
- ルー・ブラウン(ジェームズ・ギャモン)
- インディアンスの新監督。タイヤ工場を経営している。
- リン・ウェルズ(レネ・ルッソ)
- ジェイクの元恋人。元水泳選手。現在は図書館で働き、婚約者もいる。
- ウィリー・メイズ・ヘイズ(ウェズリー・スナイプス)
- インディアンスの選手。足はとにかく速いが、打撃は不得意。
- チャーリー・ドノヴァン(チャールズ・サイファース)
- インディアンスの元監督。レイチェルの指示でフロントに入ることになる。インディアンスのチームを愛しており、レイチェルの酷い仕打ちに心を痛める。
- ペドロ・セラノ(デニス・ヘイスバート)
- インディアンスの選手。信仰の自由を求めてキューバから亡命してきた。ブードゥー教を信仰している。ストレートの球なら打てるが、変化球は打てない。
映画『メジャーリーグ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『メジャーリーグ』のあらすじ【起】
レイチェルは夫の死後、「インディアンス」という野球チームを引き継ぎ、新しくオーナーに就任した。インディアンスは35年間も優勝経験がなく、最高でも4位という弱小チームだった。レイチェルは大きな改革をするために、新たな選手リストを作成した。だが、そのリストには既に亡くなっている者や聞いたことがないような者の名前しかなく、勝利を掴む気があるとは思えなかった。
インディアンスの監督のチャーリーはレイチェルに指示され、フロントに入ることになった。新たな監督は万年最下位のチームから、ルー・ブラウンが引き抜かれてくることになった。レイチェルはチームをマイアミに移したいがために、インディアンスの人気を落とし、球場への入場者数を80万人以下にして市との契約を破棄させようとしていた。
インディアンスの新たな仲間達が球場へと集まった。ルーは監督の傍ら、タイヤ工場を経営していた。ジェイクはオールスター選手だったが、膝を痛めてメキシコ・リーグに落ちていた。セラノは信仰の自由を求めてキューバから亡命してきた男だった。そして、3年前にFA権を取って金回りが良いロジャーは、守備が最悪だった。さらに、ウィリー・メイズ・ヘイズという男が車に乗ってきたのだが、名簿にない名前だった。最後に、刑務所から出所してきたばかりのリッキーが現れた。
ウィリーは夜中の内に、警備員にベッドごと外に運び出された。目を覚ますと、球場の外だった。ウィリーは再び球場に侵入すると、練習している選手達と走った。ルーはウィリーの速い走りを見て、チームに加えることを決める。しかし、ウィリーのバッティングは最悪だった。ルーはバントをして走るよう指示を出した。投手のリッキーは、スピードは最高だったが、コントロールは最悪で指導の必要があった。ロジャーは怪我を恐れるあまり、練習に身が入っていなかった。セラノはストレートの球なら問題なく打つが、変化球になると打てない欠点を持っていた。
映画『メジャーリーグ』のあらすじ【承】
インディアンスは試合を行うが、悲惨な結果に終わった。試合終了後、リッキーがクビに怯えながらロッカーを開けると、赤紙(クビを意味する)が張ってあった。ルーに抗議すると、赤紙を張っていないと言われる。リッキーはすぐに先輩投手の仕業だと気づき、殴りかかった。それを、ルーが一喝して止めた。ジェイクは苛々しているリッキーに、喧嘩するよりも開幕の準備をしろと声を掛けた。
ジェイクはウィリーとリッキーの新しい選手人生を祝うため、高級レストランに連れて行った。すると、別の席でリンと男性が仲良く談笑している姿を見かける。リンはジェイクと結婚寸前までいき、破局した元恋人だった。ジェイクは店員にリンを呼び出してもらい話をしようとするが、リンは一緒に来ていた男性を気にして迷惑そうな顔をした。ジェイクはリンに未練があり、しつこく電話番号を聞いて何とか番号を教えてもらった。
開幕戦当日。誰もがインディアンスの最下位を予想していた。だが、ルーは予想をひっくり返してやろうと声を掛け、選手達を明るく送り出した。ウィリーがバントでヒットを打ち、一塁へと進んだ。初戦初回でのヒットは、何と15年ぶりの快挙だった。しかし、相手側の策略に嵌り、ウィリーはアウトを取られてしまう。6回の表。ピッチャー交代でリッキーが投げることになるが、暴投を起こしてしまう。しかも、バッターにボールを当ててしまい、審判から退場を言い渡される。9対0でインディアンスは敗退した。
ジェイクがリンに電話を掛けると、知らない男性が出た。嘘の番号を教えられたのだ。リンが勤める図書館に行き、そのことを伝えた。すると、会いたくないと言われる。しかも、レストランで一緒にいた男性と結婚を決めていた。ジェイクはリンに縋るが、リンは3年間も音信不通だったジェイクに愛想を尽かしていた。
映画『メジャーリーグ』のあらすじ【転】
レイチェルはインディアンスを勝たせないために、“選手を大切にしない”ことを決める。ボロボロの飛行機で移動させられた選手達は、“プロペラ酔い”を起こし、試合で悲惨な結果を残した。リッキーも1イニングで4暴投を起こし、最低選手の仲間入りを果たす。
ジェイクはウィリーに唆され、リンにアプローチするために後をつけて家を訪ねた。だが、そこはリンの婚約者の家で、婚約者の友人夫妻もいた。気まずい思いをする中リンの婚約者は、一生野球はできないのだから引退したら何をするのだと、皮肉りながらジェイクに質問した。ジェイクはハワイに移住して、子供を水泳のオリンピック選手に育てると答えた。リンが水泳の選手だったのだ。婚約者の友人夫妻はそのことを知り、その場の空気はさらに悪化した。
リッキーの暴投を直すため、ルーは一度マイナーリーグに行って経験を積んではどうかと提案した。ライアンという名前の投手もそれで成功したのだ。その時、リッキーは壁に張られているライアンの写真を、目を細めて見ようと頑張っていた。ルーはそれを見て、リッキーの視力が悪いことに気づく。ルーはリッキーに眼鏡を掛けるよう指示を出した。リッキーは自分の趣味とは合わない眼鏡に不満を抱くが、我慢して試合に出場した。インディアンスは3対2で勝利を収めた。
ジェイクはロッキーの家を訪ね、何故先日の試合で球を取りに行かなかったのか質問した。下手をすれば、負けていた可能性もあったのだ。だが、ロジャーは負けることを気にしている様子もなく、体を張って怪我をすることを何よりも恐れていた。ジェイクはロジャーの話を聞いて、チームにとって迷惑だとはっきり伝えた。そして、今回のようないい加減なプレーをすると、タマを切り取るぞと脅した。
映画『メジャーリーグ』の結末・ラスト(ネタバレ)
インディアンスは少しずつ勝利を収めるようになった。ある日、リンがスタンドで試合を見ていることに気づいたジェイクは、後を追いかけ家を訪ねた。ジェイクは復縁を迫るが、リンはジェイクのことが信じられなかった。ジェイクはリンと付き合っていたとき、多くの女性と浮気をし、子供の認知をしろと裁判所から喚問状が届く事態になったことがあった。結局ジェイクの子供ではなかったが、リンの心は深く傷ついていた。しかし、体の相性が良かった2人は、リンの結婚式の話をしながら一夜を共にしてしまう。
チャーリーはルーの元を訪ね、レイチェルが優勝させないよう邪魔をしていることを打ち明けた。ルーは選手達にそのことを話し、マイナーに落ちるかクビになるしか道が残されていないことを話した。選手達が落ち込む中、ジェイクが立ち上がり、優勝すればいいのだと声を掛けた。選手達はやる気を取り戻した。
ロジャーも体を張って球を取りに行くようになり、選手達の練習にも力が入っていた。インディアンスは試合に勝ち続け、ヤンキースと同率首位になった。ヤンキース戦の前日。ルーはリッキーを呼び、先発投手にはベテラン選手を使うことを告げた。リッキーはチームのためになるならと了承した。だが、その表情は曇っていた。
ロジャーの妻はロジャーの浮気を知り、思い悩んでいる様子のリッキーに声を掛けて浮気をした。リッキーは女性が誰だか知らないままベッドを共にしてしまったのだ。試合当日。ジェイクに忠告され、リッキーはロジャーに会わないように気をつけた。
多くの観客が見守る中、試合が開始された。7回の表まで0対0のままだったが、ヤンキースの選手にホームランを打たれてしまう。しかし、7回の裏でロジャーがヒットを打った。次にセラノがバッターボックスに立つが、今日は絶不調で2度空振りしてしまう。セラノは酒や供物を捧げたのに、報いてくれない神に腹を立て悪態を吐いた。すると、見事にホームランを打ち、2対2の同点に持ち越した。
9回表。ルーは投手を交代させることを決める。“ワイルド・シング”の歌が球場に鳴り響き、リッキーが現れた。リッキーがジェイクにボールを投げて肩を温めていると、ロジャーが近づいてきて、ヤンキースの選手を討ち取れと声を掛けて去っていった。リッキーはロジャーの心意気を受け、笑顔になった。リッキーは161キロの剛速球を投げ、三振を取った。
ジェイクはホームラン宣言をして打つが、実際にはバントを行った。その間にウィリーがホームへと戻り、インディアンスは見事優勝を果たす。レイチェルが呆然とする中、観客とインディアンスの選手達は騒いで喜んだ。ジェイクはスタンドにリンの姿があることに気づく。リンの手からは婚約指輪がなくなっていた。ジェイクはリンの元に行き、キスをした。
映画『メジャーリーグ』の感想・評価・レビュー
野球が下手な野球チームが、新しいコーチを迎えて強くなりメジャーリーを目標にして進んでいくお話です。あまり、スポーツ系の映画は観ないんですがこれは別です。笑いあり努力あり観ていて飽きない映画で、スポーツに興味がない人も楽しめます。
続編がありますが、私個人としては最初が1番面白いです。野球のルールは、この映画で覚えたと言っても過言ではありません。(女性 30代)
関連作品
次作 メジャーリーグ2
みんなの感想・レビュー