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映画『女優マルキーズ』あらすじ&ネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

17世紀に実在した、全ての男たちを魅了した伝説の女優をソフィー・マルソーが演じる、ソフィー・マルソーのための映画。当時のフランスを再現した美術とソフィー・マルソーの演技に注目。

映画『女優マルキーズ』 作品情報

  • 製作年:1997年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ベラ・ベルモン
  • キャスト:ソフィー・マルソー、ベルナール・ジロドー、ランベール・ウィルソン、パトリック・ティムシット、ティエリー・レルミット etc…

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映画『女優マルキーズ』 評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『女優マルキーズ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『女優マルキーズ』のあらすじを紹介します。

17世紀のフランスで情婦として生活していたスラム出身のマルキーズ(ソフィー・マルソー)は、巡業に訪れた小劇団の看板役者に気に入られ、求婚される。貧乏な生活から逃れるためにこれを受け入れた彼女は、踊りの経験があることから劇団員として迎え入れられた。
彼女は演技力がなかったため、幕間で踊るだけの惨めな生活を続けていた。しかし、彼女の踊りの素晴らしさと彼女の美貌に男性たちが気付き始める。
夫の死をきっかけにマルキーズは以前から好意を寄せていた作家と結婚する。そしてついにあのルイ14世(ティエリー・レルミット)の城に招かれた。スラム出身のみじめなダンサーが、ルイ14世の前で演技することになったのだった……。

映画『女優マルキーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『女優マルキーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

『ソフィー・マルソー』の一言で済む映画

既に女優としての評価を固め、いろんなことに挑戦したくなったソフィー・マルソーが、ソフィー・マルソーの美しさを誇るための映画に出演した……そんな感じの映画でしたね。とにかくソフィー・マルソーの演技はすごかった。すごいんだけど、それだけだなぁこの映画は、って感じだったでしょう。
マルキーズが成り上がる過程があまりにも雑で、表現がうまくないのが残念なところ。

映画のテーマは「対立」

マルキーズは、二人の天才作家に愛されました。喜劇作家モリエールと悲劇作家ラシーヌ。この二人の対立がテーマの一つになっています。
マルキーズは対立の間に立たされますが、他の映画とはちょっと立場が違います。物語において、何かと何かの間に立たされる人間はだいたい死にます。自然と文明の間に立たされたナウシカも一度死にますね。ただ、マルキーズはどうだったのか?間に立たされて、悩みながら死んでいったという感じではありません。脚本がダメだなー、という印象を持ちました。これでは感動できないんですよね。ナウシカファンなら、あのシーンの感動をよく覚えていることでしょう。比べてみると全く違いますよ。


マルキーズの人生はこれでよかったのかなとなんとも言えない気持ちになりました。好きな踊りをして男を虜にし、その男たちと売春をして金を稼ぐ。しかもそれをさせているのは父親ってこんな状況最悪すぎますよね…。
しかし、結果的に彼女は舞台女優へと上り詰めます。夢を諦めなかったからなのか、過酷な状況から逃げ出さずに踊りを続けたからなのか分かりませんが、他にも道はあったんじゃないかなと女性を食い物にするようなやり方にどうしても納得できませんでした。(女性 30代)

映画『女優マルキーズ』 まとめ

監督はフランスの女流監督です。おそらく、彼女が自分の美意識をソフィー・マルソーで表現するために頑張ったのでしょうが、美術とソフィー・マルソー以外がダメダメだったという印象です。はっきり言って、フランスかぶれとソフィー・マルソーファン以外は見なくてもいいのでは、と思います。友達に勧めるときはフランスかぶれの人を選びましょう。
解説で脚本の不備を指摘しましたが、大体のダメ映画は基本を守れていません。対立の間に立たされる人間は死ぬもの。死ななくては観客が感動できません。これから映画や小説などで物語に触れる時、対立がテーマになっている物語だった時は結末に注目しましょう。何らかの形で何かが失われたし、死んだりしていなければ、中途半端な物語だと言えるでしょう。

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