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映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の概要:ディズニーの名作『メリー・ポピンズ』の20年後を描いた続編。子供だったマイケルは大人になり3人の子供と暮らしているが、家は差し押さえ寸前だった。そこにメリー・ポピンズが昔と変わらぬ姿で現れ、家族に奇跡を起こす!

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の作品情報

メリー・ポピンズ リターンズ

製作年:2018年
上映時間:131分
ジャンル:ファンタジー、ミュージカル
監督:ロブ・マーシャル
キャスト:エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー etc

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の登場人物(キャスト)

メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)
上品で気高く、躾に厳しい魔法使い。マイケルの子供たちの教育係に名乗り出て、様々な夢の世界へと導く。パラソルを開いて宙に舞うのがお決まりのポーズ。
ジャック(リン=マニュエル・ミランダ)
ロンドンのガス灯に火を灯す点灯夫。20年前にも登場しメリー・ポピンズとは顔見知り。一緒に行動して歌と踊りを披露する。
マイケル・バンクス(ベン・ウィショー)
20年前はわんぱくな子供だったが、今はバンクス家の当主。1年前に妻を病気で亡くし、闘病の際に銀行から融資を受けたため返済に追われている。本業は売れない画家だが銀行で臨時職員として働いている。
ジェーン・バンクス(エミリー・モーティマー)
マイケルの姉。マイケルの近所に住む独身女性。低賃金労働者を守る会の社会派活動をしている。物語の後半でジャックと良いムードになる。
ウィリアム・W・ウィルキンズ / 狼(コリン・ファース)
マイケルが融資を受けている銀行の頭取。世界恐慌で差し押さえ物件が増え、利益を増えると喜ぶ悪人。陶器の世界では狼役を演じている。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ【起】

世界恐慌時代のロンドン。ガス灯の点灯夫ジャックは陽気に歌いながら、街灯の火を消しに回っている。チェリー通りのバンクス家では水道管が破裂し賑やかな朝を迎えた。家には父のマイケル、わんぱく盛りの長女アナベル、長男ジョン、次男ジョージーと家政婦エレンが暮らしており、近所に住むマイケルの姉ジェーンが度々訪れている。

そこへ銀行の弁護士が自宅差し押さえの通告にやって来た。マイケルは1年前に亡くなった妻が闘病中に銀行から多額の借り入れをしており、その返済期限が金曜日迫っていたのだ。その銀行で臨時職員として働いているマイケルは、期限延長を嘆願したが認められなかった。彼の父は生前銀行に勤めていたため債券を残しているはずだが、どこにあるか分からなかった。

父の債券を探すマイケルは妻のネックレスを見つけ、思い出に浸りながら歌った。子供時代に遊んだ凧を見つけると外のゴミ箱に捨てたが、凧は風に煽られて公園へ飛び、ジョージーが拾って凧上げを始めた。あまりの強風でジャックが手助けをすると、凧は高く舞い上がり雲の中に消えた。

次の瞬間、雲の一部から青空が広がり、凧を握ったメリー・ポピンズが舞い降りた。彼女は顔見知りのジャックと挨拶すると、泥だらけの子供たちを見て「この子達には教育係が必要だわ」と決意しバンクス家に向かうのだった。

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映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ【承】

マイケルとジェーンはメリー・ポピンズとの再会を喜ぶが、昔と変わらない姿を不思議に思った。メリー・ポピンズは早速子供たちをお風呂に入れた。魔法のソープで泡立ったバスタブに一人ずつ飛び込むと、そこは大きなお風呂の海。鮮やかなサンゴ礁の中をイルカが泳ぎ、宝物を積んだ海賊船も現れた。子供たちは大喜びで夢のようなお風呂時間を楽しんだ。

ジョージーはマイケルが描いた家族の肖像画をゴミ箱から見つけるとポケットにしまった。マイケルは銀行の頭取ウィルキンズの所へ行き、返済期限を金曜日の夜中0時、ビッグベンの鐘が鳴るまでという約束を取り付けた。

子供たちは子供部屋にあるロイヤルドルトンの器を売ろうと考えたが、奪い合ううちに落として縁が欠けてしまう。器の中から声が聞こえたため、メリー・ポピンズは子供たちとジャックを連れて器の中へと入った。器の中はアニメーションのような世界で、誰もがメリー・ポピンズの顔見知り。ロイヤルドルトン・ミュージックホールに着くとメリー・ポピンズとジャックのショーが始まり大いに盛り上がった。

ショーが終わる頃、ジョージーは狼の悪党を見つけて追った。狼はジョージーのぬいぐるみと家財道具を盗んで馬車で運ぼうとしたが、子供たちはチームワークで阻止。馬車が勢い余って飛び出すと現実に戻り、子供たちは目を覚ました。メリー・ポピンズは子供たちが落ち着くよう、子守歌で寝かし付けた。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』のあらすじ【転】

水曜日の朝、マイケルはカバンを忘れて仕事に出かけたため、メリー・ポピンズと子供たちはジャックの自転車に5人乗りしてマイケルを追いかけた。

途中でメリー・ポピンズのいとこのトプシーが営む修理屋に立ち寄り、器の修理を依頼。しかし第2水曜日であったためトプシーの家は逆さまになっており、こんな不自由な状態では修理はできないと断られた。しかし子供たちと一緒に楽しく歌っているうちに考えが変わり、メリー・ポピンズの世界が逆さまなら自分も逆さまになればいいという言葉に刺激を受け、修理を引き受けることにした。

銀行に着きメリー・ポピンズがマイケルを呼び出している間に、子供たちは頭取の部屋を見つけた。頭取が差し押さえの話をしているのを見ると乱入し、「僕たちの家を渡さない!」と騒いだ。

騒動を知ったマイケルは頭取に謝罪し、子供たちを叱った。子供たちは肩を落としながら銀行を出たが、ぼんやりと歩いたため道に迷う。辺りは暗くなり霧が立ち込める中、ジャックが現れて「小さな火を灯そう」と歌った。メリー・ポピンズは子供たちをマンホールの中に導き、その先の広場へ連れて行った。そこでは点灯夫たちが豪快なダンスステージを繰り広げ、子供たちはすっかり元気になった。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

マイケルは家に帰ると子供たちにもメリー・ポピンズにも怒った。家も仕事も失いそうなマイケルだったが、子供たちから「永遠に失ったのでなく、今はいないだけ。輝く星から見守っている」というメリー・ポピンズの歌で慰められると、自分の態度を反省した。

金曜日の夜。家は家具が運び出され空っぽになった。マイケルはジョージーの凧の切り貼り部分に張られた家族の肖像画をよく見ると、探していた債券であることに気付く。返済期限まで残り7分しかないが、マイケルは銀行へ車を飛ばした。メリー・ポピンズは子供たちを自転車に乗せ、時計台ビッグベンへ向かった。

ビッグベンに着くとジャックが同業者たちの力を借りてよじ登り、灯りは消せたが長針には手が届かなかった。するとメリー・ポピンズがパラソルで舞い上がり、長針を少し戻した。

ビッグベンの時間を戻したおかげで、マイケルは期限内にウィルキンズの部屋に到着。しかし債券の切り貼りを復元させても、肝心の署名部分が足りないことが判明する。諦めるマイケルだったが、そこにウィルキンズの叔父である前頭取がやって来て、ウィルキンズに即クビを言い渡した。前頭取は株券が有効であると言い、さらにマイケルが子供の頃に預けた2ペンスが今はローンを返せる額になったと告げ、家族は安堵したのだった。

桜が満開のチェリー通り。近所の公園では春祭りが行われていた。マイケルは風船売りのお婆さんから風船をもらうと宙に舞い上がりハッピーな気分になった。子供たちも後に続いて浮かび、ジャックもジェーンと手をつないで空に舞い上がった。家族に笑顔が戻るとメリー・ポピンズの仕事は終わりとなり、パラソルを広げて空に帰って行った。

映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の感想・評価・レビュー

1964年の『メリー・ポピンズ』の54年越しの続編。ミュージカルシーンはどれも素晴らしく、エミリー・ブラントは容姿も歌声も完璧の美しさ。ジャック役のリン=マニュエル・ミランダはハミルトンで賞を総なめした実力派。点灯夫たちのアクロバティックな演技もハイレベルだった。名作中の名作の続編を作るということで、相当な意気込みが伝わり完成度が高い。ただ前作の名曲「お砂糖ひとさじで」「チム・チム・チェリー」などを1曲も歌っていないので、無性に前作が見たくなった。(MIHOシネマ編集部)


日本語音声でも、英語音声でも楽しめる。平原綾香の歌声に魅了され、エミリー・ブラントの意外性に感動した。エミリー・は脇役を卒なくこなすイメージが強かったが、主演となると、こんなにオーラを放つのかと違う一面を見たような気がした。少しミステリアスな雰囲気も、空から傘をさして降りてくる役にとても似合っていた。
一曲一曲の歌に励まされ、幸せな気分になれる。夢は忘れてはいけないと、童心に帰ることができる。(女性 20代)

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前作 メリー・ポピンズ

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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