映画『僕のワンダフル・ジャーニー』の概要:大好きなご主人に会うため、何度も生まれ変わった忠犬ベイリーの奮闘を描いた『僕のワンダフル・ライフ』の続編。孫娘を守ってほしいと頼まれたベイリーは、小型犬に生まれ変わって孫娘の前に現れる!
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:ゲイル・マンキューソ
キャスト:デニス・クエイド、キャスリン・プレスコット、マージ・ヘルゲンバーガー、ベティ・ギルピン etc
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』の登場人物(キャスト)
- イーサン(デニス・クエイド)
- ベイリーの飼い主。妻のハンナと営む農場で孫娘CJと幸せに暮らしていたが、ある日CJのママがCJを連れて家を出て行ってしまう。CJを心配するイーサンはベイリーに見守ってほしいと願いを託す。
- クラリティ・ジューン(大人:キャスリン・プレスコット / 幼少期:アビー・ライダー・フォートソン)
- グロリアの娘。通称CJ。小さい頃はイーサンの農場で暮らしていたが、その後は育児放棄の傾向がある母と2人暮らし。母親に内緒でベイリーの生まれ変わりであるモリーを飼い始める。
- グロリア(ベティ・ギルピン)
- CJのママ。ハンナの義理の娘。妊娠8か月で夫を亡くし、しばらくはベイリーの農場で暮らしていたが出て行く。その後は夫の保険金で娘と2人暮らし。アルコール依存症。
- トレント(大人:ヘンリー・ラウ / 幼少期:イアン・チェン)
- CJとは10歳からの幼馴染み。ずっと彼女に恋心を抱いているが、言い出せずにただ見守るだけの真面目タイプ。大人になりNYでCJと再会する。
- ベイリー / モリー / ビッグ・ドッグ / マックス(声:ジョシュ・ギャッド)
- イーサンの飼い犬。愛称ボス犬。ご主人のイーサンに会うために何度も転生した忠犬。今度はCJを守ってほしいという願いを託され、再び転生してCJを守る。得意技はイーサンの背中でジャンプ&ボールキャッチと、尻尾をくわえてグルグル回ること。
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』のあらすじ【起】
大好きなイーサンに会うため、何度も生まれ変わった犬のベイリー。イーサンの元に辿り着いてからは、彼の農場で穏やかな“犬生”を送っている。イーサンの背中でジャンプ&ボールキャッチする芸は今も得意だが、年のせいで体が重たく感じてきた。
イーサンと妻ハンナの農場には、義理の娘グロリアとその娘CJも一緒に暮らしていた。イーサンとハンナはCJを溺愛しているが、育児放棄気味のグロリアとは度々衝突していた。そんなある日、グロリアはCJを連れて農場を出て行ってしまう。心配するイーサンは病気で死んでいくベイリーに、CJを見守ってほしいという願いを託した。
小型犬モリーとして生まれ変わったベイリーは、11歳になったCJを見つけると嬉しくて飛びついた。CJは友達のトレントに協力してもらい、グロリアに内緒でモリーを飼い始める。酒浸りの母に嫌な気分になることもあるが、モリーと遊ぶと気持ちが晴れるのだった。
ある嵐の夜、グロリアはいつものようにCJを置いて夜遊びに出かけた。CJは雷に震えながら、モリーを抱いて夜を過ごした。翌朝、犬を飼っていることが母に見つかるが、私を守ってくれているのだと訴えて飼うことを許可された。
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』のあらすじ【承】
数年後、CJはミュージシャンを目指す高校生となっていた。トレントは今でも仲の良い友達で、一緒に犬の散歩に出かけている。彼女は18歳になって父の保険金が手に入ったら、高校を辞めてNYに行きたいとトレントに語った。
ある夜CJは不良っぽいシェーンと出会い惹かれ合う。しかし、嫌々連れて行かれたパーティーでドラッグの受け渡しがあったため警察に捕まり、100日間の社会奉仕をすることになる。派遣された探知犬訓練施設では、犬に悪性腫瘍をかぎ分ける訓練をさせており、CJは清掃を任された。いつもCJに同行していたモリーは、何度も施設に通ううちに悪性腫瘍の嗅ぎ分けを覚え、訓練に加わることになった。
ある日、イーサンとハンナがグロリアの家を訪問した。喜んだモリーは自分がベイリーであることをアピールするため、尻尾をくわえてグルグル回る特技を披露。ベイリーだと気付いたイーサンは、CJを守ってくれとお願いした。
ある夜CJが帰宅すると、泥酔したグロリアが保険金を使い果たしたと告白。CJはショックで家を飛び出した。車を走らせていると別れたシェーンに追跡され、事故を起こし横転してしまう。CJはシートベルトのおかげで無事だったが、モリーは衝撃で命を落としてしまった。
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』のあらすじ【転】
次にベイリーが生まれ変わったのは大型犬ビッグ・ドッグ。ガソリンスタンドのジョーに飼われ、好物のソーセージやスナック菓子など食べ放題でメタボ気味だった。CJが客としてやってくると交流したが、買い物が終わると出て行った。CJの車を追いかけるビッグ・ドッグだったが、体が重くて走れなかった。その後ジョーの飼い犬を全うさせると、CJを捜すことを決意して老衰で死んだ。
ベイリーは次にチビ犬マックスに生まれ変わった。NYの公園のイヌネコ譲渡会でCJの匂いに気付き、追いかけて飼われることになった。その時のCJは彼氏と同棲しながら、犬の散歩の代行をしていた。
ある日、マックスのおかげでCJとトレントは久しぶりに再会する。トレントは国際的な仕事で成功し恋人もいた。トレントと一緒に暮らしたいと考えたマックスは、ウンチ作戦でCJと彼氏を別れさせることに成功。住むところを失ったCJはしばらく友達の家を転々としていたが、事情を知ったトレントに助けられ、彼のゲストルームに住むことになった。
トレントの恋人はCJが住むことに嫉妬していたが、CJにとってトレントはただの友達であったため、心配はないと考えていた。ある夜、トレントの体から悪性腫瘍の匂いを感じ取ったマックスは、モリー時代に習得したガン発見のポーズをする。検査の結果ガンが判明すると恋人は離れてしまい、CJが付き添いをすることになった。その後トレントは闘病の末ガンに打ち勝った。
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』の結末・ラスト(ネタバレ)
CJは数年振りに母と会うことにした。グロリアはこれまでの生活を改めようと断酒をしており、母親らしくなかったことを謝り和解した。CJは亡き父の手紙を読んで曲を作り、生まれて初めてライブハウスで弾き語りを披露。これまで人前で歌うのが苦手だったという殻を打ち破り、見事に歌い切った。
2人はトレントの提案で、何十年か振りにイーサンの農場を訪問した。マックスとなっていたベイリーは農場に着くなりイーサンに飛び付き、「約束守ったよ!」と顔を舐め回した。イーサンはボス犬と呼ぶと返事をするマックスを見て、ベイリーの生まれ変わりだと確信。しかしCJは信じないため、イーサンはマックスとの「背中でジャンプ」を披露。奇跡を目の当たりにしたCJは何かに気付き、トレントの元へ走り出した。
彼女はNYでトレントと再会できたのも、トレントがガンから助かったのも、マックスの力だと気付くのだった。そしてようやくトレントの愛にも気付き、口づけを交わした。その後2人は結婚し、子供も生まれて幸せに過ごした。
やがてイーサンが亡くなると、後を追うようにマックスも死んだ。波乱万丈の“犬生”を生き抜いたマックスことベイリーは、天国でイーサンと再会すると草原を楽しく走り回るのだった。
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』の感想・評価・レビュー
大好きなご主人のために転生を繰り返す奇跡の犬『僕のワンダフル・ライフ』の第2弾である本作は、今度は孫娘を幸せにするために転生するベイリーの奮闘を描いている。今回も様々な犬となって登場するベイリーはどれも愛らしく、声を担当したジョシュ・ギャッドの表現力と、犬たちの名演技にすっかり魅了される。天国に召されてイーサンの元に駆け寄るラストシーンには思わず涙。優しい気持ちを取り戻したい時におすすめの映画だ。(MIHOシネマ編集部)
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