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映画『僕のワンダフル・ライフ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『僕のワンダフル・ライフ』の概要:イーサンに飼われているレトリバー犬のベイリーは、毎日楽しい日を過ごしていた。だが、やがて死ぬ時を迎える。しかし、ベイリーの魂は記憶を持ったまま生まれ変わり、何度も輪廻転生を繰り返した。

映画『僕のワンダフル・ライフ』の作品情報

僕のワンダフル・ライフ

製作年:2016年
上映時間:100分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:ラッセ・ハルストレム
キャスト:ブリット・ロバートソン、K・J・アパ、ジョン・オーティス、ペギー・リプトン etc

映画『僕のワンダフル・ライフ』の登場人物(キャスト)

イーサン(大人:デニス・クエイド / 高校時代:K・J・アパ / 少年期:ブライス・ガイザー)
ベイリーの飼い主。ベイリーを大切にしており、いつも一緒。高校時代はアメフトで好成績を収め、ミシガン大にスカウトされる。足を怪我した後は農業に精を出した。ハンナのことを一途に思っており、晩年まで結婚はしていない。
ハンナ(大人:ペギー・リプトン / 高校時代:ブリット・ロバートソン)
イーサンの恋人。高校時代に知り合い付き合いだしたが、イーサンが足を怪我して大学に行けなくなったことで別れを告げられる。その後、別の男性と結婚して娘を設けた。
ベイリー(ジョシュ・ギャッド)
イーサンに拾われた犬。輪廻転生を繰り返し、その度にエリー、ティノ、ワッフルズなど様々な飼い主から名付けられる。だが、入っている魂は一貫しており、前世の記憶も引き継いでいる。イーサンのことを誰よりも大切に思っており、再会を願っている。

映画『僕のワンダフル・ライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『僕のワンダフル・ライフ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『僕のワンダフル・ライフ』のあらすじ【起】

イーサン少年と暮らすレトリバーのベイリー。ベイリーは最初、野犬として生まれたがすぐに捕獲され保健所で処分されてしまった。生まれ変わったベイリーはブリーダーの所を抜け出したが、悪い男たちに捕まり売り飛ばされそうになる。車の中に置き去りにされ、脱水で死にそうになっていたところを、偶然に通りかかったイーサンと母エリザベスによって救出された。以来、ベイリーはイーサンの家族の一員となり、今の名前を与えられて幸せな日々を送っていた。

ベイリーはイーサンが大好きで、二人だけの得意技もできた。潰れたラグビーボールを空高く投げ、ベイリーはイーサンの背中を台にしてキャッチするという技だ。

家族は皆、ベイリーに優しかったが父のジムだけは少し面倒に思っていた。ある日、会社の上司が家に食事に来ることになった。昇進を願うジムは失敗したくなかったが、ベイリーのせいで食事会はめちゃくちゃになってしまう。昇進の話は無くなり、ジムはベイリーを更に厄介者扱いし始めた。

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映画『僕のワンダフル・ライフ』のあらすじ【承】

高校生になったイーサンは名クォーターバックになっていた。今でもベイリーとはいつでも一緒だ。イーサンとは裏腹にジムは落ちぶれ、昼間から酒を飲むようになってしまっていた。

イーサンに連れられ遊園地に行ったベイリーは、ハンナという少女に出会う。イーサンが彼女に興味を抱いているのを感じ取ったベイリーはハンナに飛びつき、それがきっかけで二人は仲良くなった。二人と一匹はそれから多くの時間を共にするようになる。

エリザベスに対するジムの暴力的な態度に耐えられなくなったイーサンは、ジムを家から追い出してしまう。アメフトでの見事なプレーを評価されたイーサンは奨学金を得てミシガン州立大へスカウトされた。ハンナも奨学金を得ており、これで二人は大学でも一緒にいられることとなった。

だが、チームメイトのルーという意地悪な同級生に父親のことを言われたイーサンは、思わずルーを殴ってしまう。怒ったルーは出来心でイーサンの家に花火を投げ込んだ。花火は家に引火し、あっという間に炎に包まれてしまう。イーサンはエリザベスとベイリーを二階から助け出したが、火から逃げようと飛び降りた際に足を怪我してしまった。

怪我のせいでミシガン大に行けなくなったイーサンは、祖父母の農場で暮らすことになった。落ち込んだイーサンはハンナに別れを告げてしまう。アメフトの夢を諦めた彼は、農業学校へと進学していく。

農場に残されたベイリーはイーサンのいない寂しさから、どんどん元気を無くしていった。やがて腎臓を悪くしたベイリーに死期が訪れる。知らせを受けたイーサンが駆けつけ、ベイリーは彼の優しい愛撫の中、静かに息を引き取っていった。

映画『僕のワンダフル・ライフ』のあらすじ【転】

再び生まれ変わったベイリーは、今度はメスのシェパード犬でエリーという名の警察犬になっていた。エリーは警官のカルロスと共に、事件に関係するもののニオイを嗅ぎ、見つけ出しては教えるという毎日を過ごしていた。

カルロスは最愛の人に去られており孤独だった。その姿を見てエリーは、孤独はとても辛いことなのだと実感した。

ある事件で少女が誘拐された。エリーは少女のニオイを辿って彼女に辿り着く。だが、焦った犯人は少女を川に投げ捨ててしまった。エリーは川に飛び込んで少女を救出した。エリーは犯人に襲われそうになったカルロスを助けるが、腹部を撃たれて死んでしまった。

今度はコーギーに生まれ変わったベイリーは、マヤという大学生に飼われティノと名付けられる。マヤはカルロスと同じく孤独で愛を欲していた。ある時、ティノは公園でロクシーという大型犬に一目惚れ。ロクシーの飼い主はマヤと同じ大学に通うアルという青年だった。犬同士の出会いをきっかけに二人は付き合いだし、結婚した。

マヤとアルには子供たちが産まれ、家はどんどんと賑やかになっていった。しばらくして体調を崩したロクシーが病院に連れて行かれたが、それきり戻ってくることはなかった。愛する犬を失ったティノは寂しさの中で何年も生きたが、やがて老衰を迎えて永い眠りに落ちていった。

“犬生”を全うしたと思っていたベイリーだったが、再び生まれ変わってこの世にやってきた。ミックス犬として生まれたベイリーは、若いカップルにワッフルズという名前を付けられる。だが、カップルの彼氏の方はワッフルズを気に入らず、家に中にも入れずに外に繋ぎっぱなしにし、ろくに世話もしない有り様だった。

ワッフルズは成長し、子犬の頃よりも随分と大きくなった。犬嫌いの彼氏は我慢できなくなり、ワッフルズをトラックに載せて里親に引き渡すと恋人に言った。だが、実際は道端に放り出し、走り去るという行動を取る。

町を彷徨ったワッフルズは、ふと懐かしいニオイのする犬とその家族に遭遇する。町を抜け出してだだっ広い農場にやってきたワッフルズは、そのニオイからそこがかつてイーサンと暮らしていた農場だと気がついた。

ワッフルズは中年になったイーサンを見つけて飛びついた。彼はワッフルズに食事をくれたが飼えないと言われてしまう。イーサンは翌朝、保護施設にワッフルズを預けに行くが、その翌日にはすぐに寂しくなって迎えに行った。ワッフルズはバディという新しい名前をもらい、イーサンと第二の生活が始まっていく。

映画『僕のワンダフル・ライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)

バディは、町で嗅いだ懐かしいニオイを辿ってみることにした。ニオイの先で待っていたのは、あのハンナの姿だった。バディがイーサンの飼い犬だと首輪で気がついたハンナはイーサンの家を訪れ、二人は運命の再会をする。

ハンナは夫と死別し、娘の出産のために町に戻ってきていた。イーサンは思い切って変わらないハンナへの気持ちを伝えた。相手への気持ちが残っていた二人は自分の気持ちに正直になり、遂に結婚することとなった。

バディは自分がベイリーだということをイーサンに伝えたいと思っていた。子供の時に一緒に遊んだラグビーボールを見つけたバディは、イーサンのところに持っていき投げるように促した。何か言いたそうなことに気がついたイーサンはボールを高く投げた。すると、バディはイーサンの背中を台にしてボールをキャッチ。それを見たイーサンは、バディの中の魂がベイリーなのだと気がついた。イーサンはベイリーを優しく抱きしめ、戻ってきてくれたことを喜んだ。

映画『僕のワンダフル・ライフ』の感想・評価・レビュー

犬と会話することができないことを逆手にとった設定と、それを十分に引き出す脚本が見事。輪廻転生の話は珍しくないが、記憶を引き継いでいて、尚且つ犬だからそれを伝えるのが容易でないのがいい。『100万回生きたねこ』にも通じるものがある。軽快なテンポで進みながら、生まれ変わる中で大切なことに気がついていくのは王道だが面白い。人間よりも確実に短い命という部分も計算されており、声が最初からオッサンというのも意表を突いてくる。(MIHOシネマ編集部)


生まれ変わり”犬生”を繰り返す犬の、奇跡と感動が詰まった作品です。主犬公の年季の入った声(吹替)と、どこかポジティブなキャラクターが可愛いです。別れの場面が何度も訪れて、そのたびに泣けてしまいます。また、生まれ変わるたびに家族が変わるので、様々な人間模様が犬目線で描かれています。飼い主が変われど、どんな人生を歩んでいようとも、尽くそうとする”ベイリー”の純粋さにまた心を打たれます。王道ですがイーサン達との再会は最高のシーンでした。(男性 20代)


この作品の一番の魅力は、主人公が人間ではなく、犬目線でストーリーが展開されるところだ。犬目線のカメラワークやセリフが、今までの映画でみたことがなく、新鮮である。
犬を飼っている人は、自分の愛犬とベイリーが重なって見えてしまうだろう。それほどリアルな映像なのだ。
大好きな飼い主イーサンに再会するために旅に出た、純粋で健気なベイリーに終始心を動かされる。個人的にベイリーが警察犬になったシーンは涙なしには見られなかった。
動物が好きな人へ、絶対にお勧めしたい作品だ。(女性 20代)


現在我が家で飼っている犬が、私が子供のころに飼っていた犬と同じような行動をとることがあり、「ひょっとして生まれ変わりかも?!」と思ったことを思い出しました。そのため、この物語のようなこともあり得なくないなと感じています。

犬が好きな人、犬を飼っている人なら思わず笑ってしまい、涙してしまう場面がたくさん。飼育放棄されている様子はつらかったですが、この子が最後幸せになってくれて良かったです。ほんわかしたストーリーかと思いきや主人公イーサンの人生が苦難続きで、ヒューマンドラマとしても見応えがありました。(女性 40代)

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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