映画『モード家の一夜』の概要:カトリック教徒の男が、友人であり哲学者である男とその友人の女医と交わす哲学的な会話。カトリックとは何か。信仰をテーマに、モノクロの美しい映像で綴るエリック・ロメール監督作。
映画『モード家の一夜』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:エリック・ロメール
キャスト:ジャン=ルイ・トランティニャン、フランソワーズ・ファビアン、マリー=クリスティーヌ・バロー、アントワーヌ・ヴィテーズ etc
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映画『モード家の一夜』の登場人物(キャスト)
- 私(ジャン=ルイ・トランティニャン)
- 敬虔なカトリック教徒の男でタイヤ会社の技師。友人のビダルに再会し、彼の友人のモードという女の家で一晩を過ごすことになる。哲学が好きで、パスカルのことを批難している。カトリックであることに誇りを持っている。
- フランソワーズ(マリー・クリスティーヌ・バロー)
- ミサで「私」に出会い、「私」と結婚する。過去に妻子持ちの男と交際していた経験があり、それが自分を苦しめている原因になっている。
- モード(フランソワーズ・ファビアン)
- 女医。ビダルの友人。無神論者で、パスカル嫌い。頭が良く、「私」との哲学的な会話もこなす。「私」を誘うも、断られてしまう。
- ビダル(アントワーヌ・ヴィテーズ)
- 哲学の教授。「私」とモードの友人。「私」との哲学的な会話を楽しむ。
映画『モード家の一夜』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『モード家の一夜』のあらすじ【起】
敬虔なカトリック教徒である「私」はいつものように教会のミサへと参加する。そこには同じくミサに来ていたフランソワーズという若い女もいた。「私」はフランソワーズの美しい容姿に惹かれ、ミサが終わった後に彼女を付け回す。そして、「私」はその日初めて見たフランソワーズが妻になると確信したのだった。
「私」はカフェで偶然、友人であるビダルに14年ぶりに会う。ビダルは大学で哲学を教えている。「私」はパスカルの話を始める。「私」は、何もかも陳腐で何も新しくないとパスカルを否定する。一方ビダルはいつもパスカルと共にいると言う。生きる意味とは何かを、二人は長々と語り合うのだった。
カフェを出た後、「私」とビダルはコンサートを観に出かける。その後、レストランへと場所を移した彼らはまた明日会おうと約束するのだった。
ビダルは、友人のモードという女の家に行こうと「私」に提案する。モードはとても美しい女性だとビダルは言うのだった。
映画『モード家の一夜』のあらすじ【承】
モードの家へと着いた「私」とビダル。モードは離婚をして、家を出ていくところだと言う。三人は一緒に食事を摂ることにする。
パスカルの風変わりなキリスト教観念が好きじゃないと語る「私」。モードもまた、パスカルは嫌いな作家だと言う。「私」はさらに、キリスト教を理解する別の方法があるはずだと語る。パスカルの理論で驚いたことは、結婚はキリスト教義で位が低いということだと「私は」語る。そして、「私」はフランソワーズの話を始めるのだった。結婚という妄想に取り憑かれているとビダル達は笑うのだった。
「私」は、どんな女だろうと簡単に寝なかったと語り出す。それは無意味だからだと言う「私」にビダルは、旅先で二度と会えない美女であっても欲望を抑えられるのかと聞く。そんなことは一度も起きなかったと答える「私」は、今は改心したから断ると答えるのだった。
三人の会話は止まらずに進む。外では雪が降り出していた。そしてビルダが部屋から去って行き、「私」とモードの二人きりになるのだった。
映画『モード家の一夜』のあらすじ【転】
二人になっても話は尽きない。モードは、宗教には興味がないと言う。モードは、ある晩ビダルと寝たが決して好きになることはなかったと語る。そして彼らはお互いのことを語り始める。
一夜を共に過ごすことになった「私」とモード。敬虔なカトリックである「私」は、ベッドで眠るモードに対して自分はソファで眠ると言う。結局ベッドへと移ったが、彼らは一晩添い寝するだけだった。朝方、モードが「私」に行為を迫るのだが、「私」は優柔不断な態度をとりながらそれを断る。その態度が気に入らないと言ってモードは怒るのだった。
翌日、カフェへと足を運んだ「私」は自転車に乗るフランソワーズを発見する。「私」は彼女を追いかけて話しかける。
その日、再びモードとビダルに会った「私」は彼女を家まで送る。二人は気が合うのか、自然と密着したりするが、「私」は決して恋愛という感情を抱こうとしないのだった。家で夕食を摂りながら再び彼らは語り合うのだった。
映画『モード家の一夜』の結末・ラスト(ネタバレ)
モードの家を出た後、「私」は街中でフランソワーズを見つける。「私」はフランソワーズを車に乗せて家まで送ることにする。しかし車道で車が動けなくなっていまい、二人はフランソワーズのアパートに泊まることにするのだった。
二人はアパートで楽しく時間を過ごす。ときには宗教観を、ときには恋愛観を語り、それはまるで恋人同士のようだった。そして、二人は別々の部屋で眠るのだった。
翌日、「私」はフランソワーズに求愛する。フランソワーズは、「私」を失望させるからそんなことは言わないで欲しいと言うのだった。フランソワーズには最近まで恋人がいたのだった。その人は妻子のある身で、「私」のことを愛しているが、そのことが引っかかっているのだと悲しい様子を見せるのだった。
5年後、フランソワーズと結婚した「私」は、子供を連れて海岸沿いを歩いていた。すると、向かいからモードが歩いてくる。5年ぶりに再会した二人は少しの会話を交わした後、互いに別の方向へと歩いて行くのだった。
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