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映画『めんたいぴりり』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『めんたいぴりり』の概要:2013年にテレビ西日本開局55周年記念で制作されたテレビドラマの続編を映画化。戦後に明太子で博多を幸せにしたいと、途方もない目標を持つ主人公に振り回される、家族と店員を面白おかしく描いたヒューマンドラマ。

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映画『めんたいぴりり』の作品情報

めんたいぴりり

製作年:2018年
上映時間:115分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:江口カン
キャスト:博多華丸、富田靖子、斉藤優、瀬口寛之 etc

映画『めんたいぴりり』の登場人物(キャスト)

海野俊之(博多華丸)
食料品店ふくのやの大将。釜山生まれの釜山育ち。幼馴染の千代子と結婚し、釜山から日本へ帰還。釜山の総菜である明太子作りに命をかけており日々、研究を重ねている。困っている人を見捨てられない大変なお人好しで、器の大きい人物。常に前向きな性格。
千代子(富田靖子)
俊之の妻で、ふくのやの女将。釜山生まれの釜山育ちで俊之とは幼馴染。気が強く、家計を支えるしっかり者。西武ライオンズの大ファン。気の好い夫が仕出かすことで、いつも苦労している。
松尾(斉藤優)
ふくのやの店員。口が軽いお調子者だが、大将の心意気に心酔している。女子店員と恋仲にある。
八重山(瀬口寛之)
ふくのやの店員。非常に真面目で店員の中でも一番の年長者。若い店員の面倒を見つつ、大将に憧れを抱いている。
笹嶋(福場俊策)
ふくのやの店員。一番若い店員でいつも松尾にどやされているが、真面目で人が好い。
スケトウダラ(博多大吉)
俊之の妄想が生み出した存在。いつも俊之に魚卵を提供し、大切に扱えと言ったり悩みを聞いたりしてくれる。タラとしての苦労を切々と訴え、美味しい明太子を作れと俊之を応援している。

映画『めんたいぴりり』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『めんたいぴりり』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『めんたいぴりり』のあらすじ【起】

釜山で生まれ育った海野俊之は、幼馴染の千代子と結婚し終戦を待って日本へと引き上げ。最も帰還者が多い港と言われる博多の中州に居を構え、食料品店ふくのやを立ち上げた。夫婦は長男、次男と2人の子宝にも恵まれ様々な困難を乗り越え、ふくのやもようやく経営10年。大将である俊之は思い出の味、釜山の総菜である明太子を日本で作り、食べた人を幸せにしたいと考えている。彼はふくのやの営業と共に明太子作りに没頭し、常日頃から味の研究を重ねていた。

海野家には、3人の男性店員が下宿している。口が軽くお調子者の松尾、一番の年長者でとても真面目な八重山、新人で一番若手の笹嶋である。彼らは注文の配達や販売、営業を行っている。他にも女性店員が1人いて、店番や千代子の仕事を手伝っていた。

俊之は困った人を見過ごすことができない大変なお人好しで、台風で家を失くした人達を一手に引き連れて帰り、無償でご飯を食べさせ宴会で楽しませるなど、とにかく騒がしいことが大好き。そのせいでいつも家計は苦しく、いわゆるお人好し貧乏であった。
そんな中、近所のおじいさんが1カ月も風呂に入っていないと言うので、風呂に入れ更に手持ちの金を全て貸した。

その年の夏、博多祇園舁き山笠の台上がりをすることになった俊之。ふくのやの男衆全員が祭りに参加し、博多を盛り上げる。祭りも無事に終わり、なじみの店へ飲みに出た俊之。その帰り、屋台で一人酒をしている若い女性を発見。彼は女性と一緒になって楽しく酒を飲んだ。

ある夏の日、笹島がぶつかってしまった強面の男が2人、店先に詰め寄って来る。千代子は2人の男にお前たちのような柄が悪い者が増えたから、西武ライオンズが弱いのだと怒鳴り追い返してしまう。

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映画『めんたいぴりり』のあらすじ【承】

そんなある日、店にある男が明太子を買いに来る。男は明太子を5腹購入したが、西武ライオンズのエースを近所で見たと嘘をつく。すると、千代子と女性店員、俊之は店を飛び出して行った。男はその隙に家の中を探り、明太子のレシピと秘伝の漬けだれを盗んで行く。

冬も近付き風が冷たくなった頃、笹嶋がふくのやの明太子によく似た味の明太子を買って来る。店員たちは真似されたととても怒り、八重山は特許を取ってはどうかと提案してくれたが、俊之は真似されるということは、ふくのやの明太子が認められたことだと言う。更に彼は金儲けのために明太子を作っているわけではなく、特許を取ったからと言って明太子がおいしくなるわけでもない。色々な人が明太子を作っていずれは博多の名物になればいいと笑うのだった。しかし、俊之は深夜になってスケトウダラさんと語り合う。八重山の前では偉そうなことを言ったが、本心では金儲けしたいのは山々だった。

後日、3人の店員はある商店へ。その店の店主は、ふくのやからレシピとたれを盗んだ男だったが、レシピ通りに作っても俊之が作る明太子と同じ味が出せないと悩んでいた。そこで、八重山は男を連れてふくのやへ。すると、俊之は商売敵である彼を大歓迎し、男に懇切丁寧に明太子の作り方を教えるのだった。以来、明太子を作りたいと言う人々が後を絶たない。

小学校の貧乏な子供達全員に新しい鞄と靴が寄付され子供達が喜んでいる頃、ふくのやでは千代子が怒り狂っていた。俊之が生活費を勝手に使い込んでしまったからだ。騒動を止めようと店員たちや金物屋さんまで乱入し、不倫疑惑まで露呈。千代子は俊之に事の次第を聞き出すことにした。すると、夕方になって長男が鞄と靴を寄付してくれた足長おじさんが現れたと大喜びで帰って来る。

映画『めんたいぴりり』のあらすじ【転】

ある朝、俊之が長年タラコを仕入れていた業者に突然、取引しないと言い出す。今のタラコでは彼が求める明太子ができないと悟ったからだ。千代子は俊之を宥めようとしたが、彼は妻にさえも怒鳴る。千代子は腹を立て、勝手にしろと家を飛び出してしまう。俊之もまた怒りが治まらず店先へ出ると、そこへ自転車に乗ったスケトウダラさんが現れる。頭を冷やすのはお前の方だと言うスケトウダラさんは、俊之を急かして海へと連れて行った。

走った後に海を眺めた俊之の怒りはいつのまにか消え、明太子作りを始めたきっかけを思い出す。すると、千代子もまた海を眺めに来ており、若かりし頃を思い出したことで夫婦は仲直りするのだった。

日が暮れて帰宅した海野夫婦。店先に見覚えのあるおじいさんが座っているのを発見する。以前、風呂に入れて金を貸した近所のおじいさんだった。夫婦は彼を家に招き、これから寒くなるからとジャンバーを差し出し、またも有り金を全て持たせた。すると、おじいさんは夫婦の博多人形を差し出してくる。そして、おじいさんは帰り際、西武ライオンズのエースがふくのやの明太子が大好物らしいと言って去って行くのだった。

嘘か本当か分からないが、夫婦は家族と店員全員で西武ライオンズのエースに礼を述べるべく、公式戦の観戦へ。大きな弾幕を張って派手に応援をしたものの空いていると向かったスタンドは、なんと敵チームの応援席だった。
ところが、帰宅後に店へと西武ライオンズのファンたちが押し寄せる。エースが好きだと言った明太子を購入しに来たのである。夏に追い返した強面の2人が案内してくれたらしい。千代子は福の神がやって来たと大喜びするのだった。

以来、明太子の売上が徐々に伸び始める。年が明けると、店員たちがボーナスを期待し始める。俊之はそれぞれに新しい財布を用意し、ボーナスを入れて皆に渡そうと考えた。ところが、夜も遅くに帰宅した俊之は、ボーナスを山笠に全て寄付してしまったと言う。深夜に千代子が事情を聞くと、中洲の山笠が金欠でなくなるかもしれないらしく、俊之は迷った末にボーナスを寄付したと明かすのだった。

千代子がそれは仕方ないと許した矢先、店に警官がやって来る。警官から渡された袋を見るとふくのやのジャンバーが入っていた。そして、手紙にはおじいさんの名前がある。どうやらおじいさんが自殺したらしい。俊之は酷くショックを受け後日、最高の明太子ができたので、これで一区切りすると言い出す。誰もが悲しみを抱える中、明太子を口にして涙を流した。そして、千代子は美味しくないと言い、次男までもが寂しい味がすると言うのである。

映画『めんたいぴりり』の結末・ラスト(ネタバレ)

以降、すっかり塞ぎ込んでしまった俊之。彼は海へとふらりと向かい、戦争で命を落とした仲間の姿を目にする。希望を失った彼は仲間が誘うままに真冬の海へと足を踏み入れた。しかし、そこへ千代子が駆け付け、夫を引き止める。俊之を連れて浜へと戻った千代子は、人形師のおじいさんからもらった夫婦の博多人形を持ち出し、夫婦で支え合えば乗り越えられると励ます。妻は夫に明太子を作り続けて欲しいと思っていた。

俊之は千代子の励ましによって立ち直り、とびきり上手い明太子を作ると断言。千代子は影ながら微笑ましくその様子を眺めた。そこに担任教師が訪れ、ある少女が足長おじさんに礼をしたがっていると聞かされる。足長おじさんが夫だと察していた千代子は、上手いこと俊之を乗せて少女をもてなそうと策を練るのだった。

計画実行の日の放課後、少女と担任教師を自宅へ招く。俊之は足を長くする道具を身に着け、足長おじさんの代わりになると言う。すると、少女はお礼だと言って包みを渡した。アルミの弁当箱の中にはふくのやの明太子が入っており、これを食べると元気が出るのだと泣く。俊之は少女を屋根の上に上げ、夕焼けに染まる博多の町を見せる。そして、この街を忘れないで欲しいと笑うのだった。

そうして春、長男が小学校を卒業。徐々に明太子が定着し始め、売り上げも安定している。家族と店員たちにも笑顔が戻り、夏が来る。今年も山笠で台上がりを務めた俊之。また1年が経ったと感慨深く帰路に就いた。

それから数日後、店は相変わらず明太子を買う客で賑わっている。そこへ、なんと西武ライオンズのエースがやって来て明太子に嵌ったため、20腹購入すると宣言。俊之は張り切って声を張り上げ、明太子を売り捌くのであった。

映画『めんたいぴりり』の感想・評価・レビュー

福岡県を代表する名物、辛子明太子を製造・販売し世に広めたふくやの創業者、川原俊夫をモデルに生誕100周年であった2013年に、放送されたテレビドラマ。個人的にはテレビドラマを継続して見てからの映画だったので、非常に感慨深く鑑賞した。

主人公の俊之役を博多華丸が演じているが、彼の演技が非常に良く役に嵌っている。妻役の富田靖子との相性も良い。相方の博多大吉が妄想上のスケトウダラとして友情出演するシーンもドラマから継続して加えられており、今作では何と家を飛び出して外へ出る。驚きのシーンだった。日本人ならではの心を描いた素晴らしい作品。(MIHOシネマ編集部)

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