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映画『ミドリムシの姫』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

野上幸子は駐車監視員として働き始める。駐車監視員は「ミドリムシ」と呼ばれ、世間から嫌われていた。違反者から暴言を吐かれることも珍しくなく不満を抱えていたある日、ベテラン駐車監視員の知念道夫とコンビを組むことになる。

映画『ミドリムシの姫』の作品情報

ミドリムシの姫

タイトル
ミドリムシの姫
原題
なし
製作年
2022年
日本公開日
2022年10月15日(土)
上映時間
92分
ジャンル
コメディ
監督
真田幹也
脚本
太田善也
製作
ミドリムシフィルム
製作総指揮
不明
キャスト
河井青葉
大高洋夫
青野竜平
三田村賢二
樋渡真司
岡田正
ほりかわひろき
今村美乃
製作国
日本
配給
ミドリムシフィルム

映画『ミドリムシの姫』の作品概要

駐車監視員にスポットを当てた映画『ミドリムシの夢』(19)の続編に当たる作品。前作から引き続き、真田幹也が監督を、太田善也が脚本をそれぞれ担当している。主演を務めたのは河井青葉で、新人の駐車監視員・野上幸子を演じた。その他、名バイプレイヤーの大高洋夫、映画『河童の女』(20)の青野竜平、テレビドラマを始め様々なメディアで活躍している三田村賢二、前作で主演を務めたほりかわひろきらが脇を固めている。

映画『ミドリムシの姫』の予告動画

映画『ミドリムシの姫』の登場人物(キャスト)

野上幸子(河井青葉)
42歳。独身。駐車監視員として働き始めたばかりの新人。幼い頃は、皆に愛されるお姫様になることが夢だった。
知念道夫(大高洋夫)
61歳。ベテランの駐車監視員。仕事に対してプライドがあり、厳しい人物。甘いもの好き。野上幸子とコンビを組むことになる。

映画『ミドリムシの姫』のあらすじ(ネタバレなし)

野上幸子は幼い頃、皆に愛されるお姫様になることが夢だった。だが、現在は夢に反して、世間から嫌われている駐車監視員になっていた。

野上は先輩監視員の指導を受けながら、日々仕事をこなしていた。駐車違反を取り締まるのは正しい行いのはずなのに、違反者に暴言を吐かれることは珍しいことではなかった。野上がそのことに不満を感じていたある日、ベテラン駐車監視員である知念道夫とコンビを組むことになる。

知念は違反者の暴言に怯むことなく、仕事を行っていた。野上はどんな状況でも毅然とした態度を崩さない知念に、尊敬の念を覚える。やがて、彼に倣うように仕事に真摯に向き合うようになり、やりがいを見出していく。そんな中、ある事件が起き、野上の心は大きく揺れ動く。

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映画『ミドリムシの姫』の感想・評価

映画『ミドリムシの夢』の続編!

映画『ミドリムシの夢』(19)は真田幹也初の長編映画監督デビュー作である。日本映画の中でも珍しい、駐車監視員の男性二人にスポットが当てられている。個性的なキャラクターがたくさん登場することもあり、最後まで飽きることなく楽しめる作品になっている。

本作はその映画『ミドリムシの夢』の続編となっている。主人公は女性駐車監視員の野上幸子。様々な出来事を通して変わっていく野上幸子の心情が、大変興味深い作品となっている。

本作は2022年10月15日(土)から池袋シネマロサ、2022年11月26日(土)から大阪シアターセブンでの公開が決定している。また、名古屋シネマスコーレも公開が予定されているため、作品が気になった方はぜひ劇場のホームページなどを確認して欲しい。

通称「ミドリムシ」

かつては、違法駐車の取り締まりは全て警察が行っていた。だが、市街地の違法駐車は減らず、警察官が不足したことで、2006年から民間委託することが可能となった。駐車監視員になるには講習や審査を受けて資格者証を得る必要があり、きちんと知識を身につけていないといけない。

必要な知識を得た駐車監視員が、警察署長が公示するガイドラインに沿って違法駐車の取り締まりを行っている。正しい行いをしているにも関わらず、ネットを中心に「ミドリムシ」(緑色の制服を着ているため)と蔑まれ嫌われている。違反者に直接暴言を吐かれたり、少し離れていただけだとごねられたりすることも珍しいことではない。駐車監視員の仕事は精神的に見て、ハードな側面を持っている。本作では駐車監視員の仕事の大変さと、毅然とした態度で正しい行いをする彼らのカッコ良さを垣間見ることができる。

多彩な才能を発揮、河井青葉主演

主演を務めたのは女優の河井青葉。月刊女性ファッション誌『non-no』を始め、ファッションモデルとして活躍していた経歴を持つ。女優に転身してからは、「第69回毎日映画コンクール日本映画大賞」を受賞した映画『私の男』(14)、安倍夜郎原作の漫画を基に制作された映画『続・深夜食堂』(16)、綿矢りさ原作の小説を基に制作された映画『ひらいて』(21)などの話題作に多数出演している。

また、映画『お盆の弟』(15)と映画『さよなら歌舞伎町』(15)で「第37回ヨコハマ映画祭 助演女優賞」を、映画『偶然と想像』(21)で「第35回高崎映画祭 最優秀主演俳優賞」をそれぞれ受賞している。ぜひ、様々な作品を見て、作品ごとに違う表情を見せる河井青葉の演技を堪能して欲しい。

映画『ミドリムシの姫』の公開前に見ておきたい映画

映画『ミドリムシの姫』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ミドリムシの姫』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ミドリムシの夢

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019 国内長編コンペティション」正式上映作品。『ミドリムシの姫』の前作に当たる作品で、真田幹也が初めて長編映画の監督を務めた。駐車監視員として働く二人の男性が、事件に巻き込まれていく姿が描かれている。俳優だけでなくナレーターとしても活躍している富士たくやと、「福岡インディペンデント映画祭2013 主演男優賞」を受賞したほりかわひろきがダブル主演を務めた。

駐車監視員のマコトとシゲはコンビを組み、駐車違反を取り締まっていた。違反者に暴言を吐かれることも珍しいことではなく、大変な仕事だった。ある日、マコトは西新宿の深夜勤務をシゲに提案した。深夜勤務を行うことになった二人は、予想外の事件に巻き込まれてしまう。

詳細 ミドリムシの夢

ひらいて

河井青葉が国語教諭の藤谷役で出演している。綿矢りさ原作の恋愛小説を基に制作された作品。綿矢りさは『蹴りたい背中』で、「第130回芥川龍之介賞」を受賞している。監督&脚本を担当したのは、映画『また一緒に寝ようね』(16)や映画『21世紀の女の子』(19)を手掛けた首藤凜。

女子高生の木村愛は、おしゃれでモテる女の子だった。そんな彼女は、密かにある人物に片思いしていた。その男の子の名は、たとえ。たとえは大人しく、目立たない存在だった。愛はたとえにアプローチするが、全然うまくいっていなかった。そんなある日、たとえに恋人がいることを知ってしまう。愛は自分の思いを隠したまま、たとえの恋人である美雪に近づき距離を縮めていく。

詳細 ひらいて

ズートピア

駐車違反の取締りを行うことになった、新米警官ジュディ・ホップスの活躍が描かれている。「第44回アニー賞 長編アニメ作品賞」を始め、様々な賞に輝いた大ヒット作。日本語吹き替えは、女優の上戸彩、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄、声優の森川智之、竹内順子、三宅健太らが担当した。日本語版の主題歌は、Dream Amiの楽曲『トライ・エヴリシング』。

「ズートピア」は動物達が暮らす世界。ジュディ・ホップスは「ズートピア」初のウサギの警察官になった。夢の警察官になれたことを喜ぶが、体が小さいこともあり、同僚達からバカにされてしまう。ジュディは捜査に同行させてもらえず、駐車違反の取締りを行うよう指示される。納得できないジュディは署長のボゴに直訴し、ある事件の捜査に乗り出した。

詳細 ズートピア

映画『ミドリムシの姫』の評判・口コミ・レビュー

映画『ミドリムシの姫』のまとめ

身近だけれども意外と詳しく知られていない駐車監視員。本作はそんな彼らにスポットが当てられた作品である。全体的にコミカルで見やすい物語になっているが、ハッとさせられるセリフやシーンもあり、深く考えさせられる作品になっている。映画『ミドリムシ』シリーズの二作目ではあるが、本作だけでも十分理解して楽しむことができる。車を所有している方や身近に車に乗っている人がいる方に、特におすすめしたい作品となっている。

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