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映画『ミドリムシの夢』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

マコトは民間法人の駐車監視員として働いていた。マコトは生真面目な性格で、熱心に仕事に励んでいた。反対に相棒のシゲは、いつも楽することばかり考えていた。そんな2人を中心に、ある騒動が巻き起こる。

映画『ミドリムシの夢』の作品情報

ミドリムシの夢

タイトル
ミドリムシの夢
原題
なし
製作年
2019年
日本公開日
2019年11月16日(土)
上映時間
86分
ジャンル
コメディ
監督
真田幹也
脚本
太田善也
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
富士たくや
ほりかわひろき
今村美乃
吉本菜穂子
佐野和真
仁科貴
歌川椎子
長谷川朝晴
製作国
日本
配給
不明

映画『ミドリムシの夢』の作品概要

演出家・蜷川幸雄の元で演出技術を学んだ真田幹也初の長編映画監督作品。ハロープロジェクトの舞台脚本を手掛けていることでも有名な、太田善也が脚本を執筆している。駐車監視員を中心に現状から「変わりたい」と思っている人達が出会い、巻き起こる騒動が描かれている。小劇場を中心に活躍の場を広げている富士たくやが主演を務めた。ほりかわひろき、今村美乃、長谷川朝晴など、個性豊かなキャストが脇を固めている。

映画『ミドリムシの夢』の予告動画

映画『ミドリムシの夢』の登場人物(キャスト)

マコト(富士たくや)
駐車監視員。生真面目な性格で、融通が利かないところがある。熱心に仕事に励んでいる。
シゲ(ほりかわひろき)
マコトの相棒の駐車監視員。マコトとは正反対の性格で、手を抜いて仕事を行う。楽をすることをいつも考えている。

映画『ミドリムシの夢』のあらすじ(ネタバレなし)

「駐車監視員」とは、街の放置車両を取り締まる職員のことである。人からは嫌がられる職業で、ネット上では緑の服を着ていることから「ミドリムシ」というあだ名が付けられている。

マコトは民間法人の駐車監視員として働いていた。駐車違反を取り締まれば、暴言を吐かれたり暴力を振るって抵抗されることが度々あった。だが、マコトはそんな暴力に屈することなく、真面目に職務に励んだ。

ある日、マコトは西新宿エリアの深夜勤務を行うことになった。新宿の深夜は恐ろしく、おっかない人がいた。マコトの相棒のシゲはいい加減な性格で、何とか楽して仕事を済まそうといつも手を抜いていた。

マコトやシゲを中心に、落ち目のアイドル・みう、見送りに来た主婦・幸恵、田舎に帰る青年・翔、主婦のバイト仲間・春日部、アイドルのマネージャー八重樫、サラ金屋・矢花など様々な人が出会う。彼らの色んな事情が複雑に絡み合い、ある騒動に発展する。

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映画『ミドリムシの夢』の感想・評価

真田幹也監督初の長編映画作品

本作で監督を務めた真田幹也は、1998年に舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。2000年に映画『バトル・ロワイアル』(00)に自衛隊役で出演し、映画の世界に魅力を感じるようになる。2001年に演出家の蜷川幸雄に出会い、演出技術を学ぶようになった。2006年には文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」に監督の1人として選出され、数々の短編映画を手がけるようになる。

短編映画『キスナナ the Final』(14)では「高砂しあわせ映画祭・高砂市観光協会長賞」を受賞し、短編映画『道玄坂事変』(13)では「第1回MMC映画少年短編映画祭・準グランプリ」を獲得している。真田幹也は業界内やファンから、長年長編映画作品を期待されていた。本作はファン待望の、真田幹也初の長編映画監督作品となっている。

人気のない職業・「ミドリムシ」

映画の題名にもなっている「ミドリムシ」は、駐車監視員の通称名である。駐車監視員は駐車違反を取り締まる民間法人の従業員のことで、仕事を行っている間は「みなし公務員」として扱われる。違法駐車対策の強化のため2006年に道路交通法が改正され、民間法人に業務が解放された。

駐車違反を取り締まることから、多くの人に嫌われている職業とも言える。違反切符を切られた人の中には、税金泥棒と罵る人や暴力に訴える人も少なくない。駐車監視員は多くの人にとって身近な仕事ではあるが、なかなか注目されない仕事でもある。本作ではそんな駐車監視員の冴えないオジさんにスポットが当てられており、ある騒動に巻き込まれる姿が楽しく描かれている。

「変わりたい」がキーワード

脚本を手がけたのは、長年「劇団散歩道楽」の台本と演出を担当していた太田善也。ハロープロジェクトの舞台脚本を手掛けていることでも有名な人物である。最近では、2016年に公開された映画『インターン!』の脚本を執筆している。

物語のキーワードになっているのは、「変わりたい」。駐車監視員のマコトとシゲを中心に、現状から「変わりたい」と思っている人達の姿が描かれている。日本初!?とも言える駐禁コメディ映画となっており、落ち目のアイドル、田舎へ帰る青年、プロポーズをした男など、個性豊かなキャラクターが登場する。ある日の夜に出会った彼らがどんな思いを抱えているのか、未来にどんな望みを持っているのか見届けて欲しい。

映画『ミドリムシの夢』の公開前に見ておきたい映画

映画『ミドリムシの夢』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『ミドリムシの夢』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

サッドティー

富士たくや出演作。「ちゃんと好き」をキーワードに、男女12人の視点から描かれた恋愛群青劇。映画専門学校「ENBUゼミナール」による劇場公開映画制作ワークショップ「CINEMA PROJECT」の一環で制作された。「第26回東京国際映画祭・日本映画スプラッシュ」部門に正式出品され、大きな話題を集めた。富士たくやはカフェの店長・ボンさんを演じている。

映画監督の柏木は二股を解消したいと思っていた。元アイドルの夏は結婚間近のある日、長年応援し続けてくれたファンの存在を知る。夏は結婚することを伝えるため、そのファンに会いに行くことにした。早稲田は店の店員に一目惚れし、彼女と別れることにした。皆誰かに会いたいと願い、「好き」について悩んでいた。

詳細 サッドティー

たまえのスーパーはらわた

ほりかわひろき出演作。映画『カメラを止めるな!』(18)で一躍有名になった上田慎一郎が監督・脚本を務めた。ホラー映画監督志望の女子高生が、さいたま市のPR動画を撮るために奮闘する姿が描かれている。お笑いトリオのジャングルポケット、お笑いコンビ「しずる」の池田一真など、個性的なキャストが出演している。ほりかわひろきはPR動画撮影の監督補を務める日暮弘樹を演じた。

浦野玉恵は映画監督志望の女子高生で、好きな映画のジャンルはホラーやスプラッターだった。ある日、市の映像コンテストで準グランプリを獲得し、観光職員からさいたま市のPR動画の制作を依頼される。玉恵は自分の好きなジャンルで動画を撮ろうとするが、制作の話し合いで担当者と意見が衝突してしまう。果たして、玉恵は無事にPR動画を制作することができるのだろうか!?

詳細 たまえのスーパーはらわた

インターン!

太田善也が脚本を手がけた作品。「インターンシップ制度」を通して、自信がなかった主人公の川倉晴香が成長する姿が描かれている。主人公を演じたのは、雑誌『ゼクシィ』の8代目CMガールに起用されたことで一躍有名になった新木優子。佐野岳、青木玄徳、岡本杏理など、これからの活躍が期待される若手俳優が出演している。

川倉晴香は自分にできることは何か、自分がやりたいことは何か分からず、就活に行き詰まっていた。ある日、晴香は車に撥ねられそうになるが、大企業のCEO・牧野正幸に助けられる。死にかけた牧野の前に死神が現れた。本来、晴香が死ぬ運命だったのだが、助けたことにより牧野が死ぬことになってしまった。牧野が生き返る道はただ1つ、晴香をインターンのトップにすることだった。牧野は晴香の親友に乗り移り、アドバイスを送ることにした。果たして、晴香と牧野の運命は!?

詳細 インターン!

映画『ミドリムシの夢』の評判・口コミ・レビュー

映画『ミドリムシの夢』のまとめ

「駐車監視員」という身近だけれども嫌われている職業にスポットを当てた作品。緑の服を着ていることから「ミドリムシ」というあだ名が付けられ、違反切符を受け入れられない人から罵倒されることも少ない。そんな駐車監視員達がどんな思いで仕事に当たっているのか、どんな風に仕事を行っているのか垣間見える作品でもある。主人公は爽やかではない平凡な駐車監視員のオジさんである。一風変わった駐禁コメディ映画をぜひ楽しんで欲しい。

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