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映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』の概要:8歳の息子が空想上の友人Zと遊んでばかりで、周囲と馴染もうとしないことを危惧した両親。息子は日を追うごとにZへと傾倒していく。次第に周囲では不穏な出来事が起こり始め、母親は自身の過去を知ることで恐るべきZの目的を知ることになる。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』の作品情報

クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)

製作年:2019年
上映時間:84分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ブランドン・クリステンセン
キャスト:キーガン・コナー・トレイシー、ジェット・クライン、ショーン・ロジャーソン、サラ・カニング etc

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』の登場人物(キャスト)

エリザベス・パーソンズ(キーガン・コナー・トレイシー)
夫ケヴィンとの間に息子ジョシュを儲け、安定した暮らしを送っている専業主婦。実は幼い頃、空想上の友人としてZという存在を作り出し、結婚の誓いまで立てていた。息子を助けるため、奮闘する。母親の死後、妹ジェナだけを頼りとしている。
ジョシュ・パーソンズ(ジェット・クライン)
エリザベスとケヴィンの息子で8歳。空想や妄想が逞しく、周囲と馴染もうとせず学校でも1人ぼっち。Zという空想上の友達とだけ遊んでいる。
ケヴィン・パーソンズ(ショーン・ロジャーソン)
エリザベスの夫。息子ジョシュが学校で暴言や暴力を振るっていることを容認していたが、妻には明かしていなかった。空想上の友達は飽くまで空想だと言い、Zの存在を信じようとしない。
ジェナ(サラ・カニング)
エリザベスの妹。独身で不安定な生活を送っており母親の死で塞ぎ込む。姉と励まし合っていたが、甥と姉の面倒を見ることになる。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のあらすじ【起】

エリザベス、ケヴィン・パーソンズ夫妻の息子ジョシュは、明るく少年らしい元気を持った子ではあったが、妄想や空想が逞しく空想上の友人を作って遊ぶような子供だった。空想上の友人、いわゆるイマジナリーフレンドを作ることは、幼少期ではよくあることであるため、両親は温かい目で見守っていた。しかし、ジョシュは学校で現実の友人を作ることも、授業に参加することもせず自分の殻に閉じ籠っている。

そこで、エリザベスとケヴィンは息子から空想上の友人のことを聞き出すことに。ジョシュの友人はZと名乗り、いつも家にいて暗闇が好きらしい。
そんなある日、学校に呼び出されたエリザベス。担任からジョシュが暴言と暴力を繰り返し無期停学処分となったことを告げられる。学校からは素行を記した警告カードを都度、渡していたと言うが、エリザベスは何も知らなかった。どうやら彼女が知らない内にケヴィンが処理していた様子。

ジョシュは暴言と暴力に関して、Zの指示でやったと話している。エリザベスはケヴィンに詰め寄り話し合いの結果、カウンセラーに診てもらうことにした。カウンセラーはZと同じように両親が率先してジョシュと遊ぶことを進言。現実世界に安心感を与えることが肝要だと言うのだった。

翌日、ジョシュと共に体感型の遊び場へ連れて行ったが、息子の背後に何者かの姿を垣間見てしまったエリザベス。もしかして異様な姿をしたあの者がZなのかと恐怖を募らせる。ジョシュの希望によりZにも夕食や飲み物を用意しているが、飽くまでも空想上の者のはずである。エリザベスはケヴィンにZの姿を目撃したと明かしたが、夫はたかが空想上の友人だとまともに受け取ってはくれなかった。息子はその夜もZと遊んでいる。

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映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のあらすじ【承】

妹のジョナと年老いて病に臥している母親の見舞いをした後、どうにかしてジョシュに現実の友人を作りたいと考えたエリザベス。ところが、クラスメイト達は誰もが息子を怖がり、誰も遊んではくれない。そこで、一番親しいママ友の元へ向かったが、彼女の息子が2階から転落するという事故が発生してしまう。考えたくはないが、恐らくジョシュの仕業だろう。

ママ友から拒絶されたエリザベスは落ち込んでしまう。そこで、彼女はとうとうジョシュへ精神安定剤を服用させることに。昼食時、ミルクに溶かしてどうにか飲ませた。
Zの全貌を部屋の壁に描くなど、ジョシュの異様さは増している。薬を服用させることで、子供らしさは消えてしまうが、致し方ないことだと諦めるしかなかった。

そんなある日、母親が亡くなったため、ジョナと遺品整理をすることになったが、幼少期のビデオを発見し持ち帰ったエリザベス。夜になってそのビデオを見ると幼い頃、自分もZと友人であったことが分かる。彼女は恐ろしくなって、焼却炉でビデオを燃やした。

ジョシュの部屋に描かれたZの絵も塗り潰し、これで安心だと思った矢先、ジョシュが体調を崩してしまう。ケヴィンには薬を服用させていたことを話していなかったため、そのせいで夫婦喧嘩が勃発。
深夜、寝込むジョシュに寄り添っていたエリザベスは、アルファベットのおもちゃが勝手に言葉を発するのを見つけてしまう。繰り返し押されるアルファベットを急いでメモすると、「Zを想像しろ」という文章になった。

そこで、エリザベスは言葉通りにZを想像することにする。浴室にて蝋燭の明かりだけを点し、ひたすらZを想像するとなんと浴槽にZが現れる。それはほんの一瞬の出来事ではあったが、エリザベスは悲鳴を上げると共に鼻血を出してしまうのだった。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』のあらすじ【転】

実家にてZの手がかりを入手しようとしたエリザベスだったが、ジョナもまた悲しみに暮れ実家を訪れていた。姉妹で慰め合ったその夜、塞ぎ込むジョシュにZと会ったことを咎められる。どうにも事態の改善が望めないと思ったエリザベスは、自身のカウンセリングを依頼。すると、カウンセラーから幼少期にエリザベスもジョシュと同じような状態に陥ったことを明かしてくれるのだった。

共通するZという空想上の友人に関して、カウンセラーは破壊的でとても独占欲が強いと言う。エリザベスが成長する過程で忘れたものと思われたが、Zは彼女に固執しており息子のジョシュを取り込みエリザベスと再び通じ合おうとしている。カウンセラーは幼少期にエリザベスを診察した映像を見せる。幼いエリザベスはZと結婚するのだと笑っていた。Zが本当に欲しているのは、エリザベスだったのである。

カウンセラーのところから辞したエリザベスは、帰宅中にケヴィンへと連絡を入れたが、自宅にいる夫はそのことに気付かず電話に出ない。このままでは家族に危険が及ぶと焦るエリザベス。
その頃、息子の様子を見たケヴィンは部屋の壁に描かれたZの絵を目にし、おもちゃが一斉に鳴り響く異常事態に見舞われる。不穏を感じたケヴィンはZの絵をじっと見つめていたが、明かりの点滅と同時にZに襲われてしまうのだった。

エリザベスが急いで帰宅すると、家からは火の手が上がっている。中に入ると夫が無残な姿で倒れていた。エリザベスは自分の全てはZのものだと宣言し、ジョシュだけは助けてもらった。
息子を連れてジョナに助けを求めたエリザベスは、手持ちの現金を渡しジョシュの面倒を見てもらうよう頼む。そうして、エリザベスは単独で実家へと戻った。彼女はZと話をつけるべく、勇気を持って対峙し2人だけで過ごすことにする。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』の結末・ラスト(ネタバレ)

数日後、カウンセラーが実家を訪ねて来る。エリザベスを心配してのことだったが、彼女の様子からZと2人きりであることを察して助けようとしてくれる。だが、Zは邪魔する者全てに危害を加える危険な存在だ。エリザベスはカウンセラーを帰した。奴はエリザベスと同じベッドで眠り、何者をも間に挟ませない。しばらく後、ウェディングドレスが用意されたため、エリザベスはZと結婚した。

日がな一日、Zと遊ぶ暮らしを続け、隙を突いてジェナやジョシュに連絡を入れたが、息子はZを母親に取られたと怒っている。Zはエリザベスが自分以外に気を取られることを許さず、ジョシュを狙って家から出て行ってしまう。エリザベスはジョナに連絡を入れジョシュを捜してもらった。

姿を消したジョシュはZがようやく戻って来たことを喜び線路上で遊んでいたが、そこへ列車がやって来る。ジョナは慌てて甥を助けに向かった。
その頃、カウンセラーがエリザベスを助けるべく2人の警官を伴ってやって来る。エリザベスは息子がZによって人質に取られたことを明かした。Zはエリザベスが空想して出来た存在であるため、エリザベスにしか止められない。そこで彼女は、苦肉の策を弄することにした。

カウンセラーと警官が家へ突入し、エリザベスが首を吊っているのを発見。同時刻、ジョナがジョシュを無事に助けたと連絡が入った。
その後エリザベスは、命だけは助かったが、廃人のようになってしまう。彼女の世話とジョシュの世話はジョナがすることになるのであった。

映画『クワイエット・フレンド 見えない、ともだち(ゼット 見えない友達)』の感想・評価・レビュー

空想上の友人、イマジナリーフレンドが現実に危害を加えるようになるというカナダ製の作品。ストーリーが進むにつれ空想上の友人Zの詳細が明らかになるのだが、一瞬しか映らないZの姿が異様さを極め、恐怖を煽る演出がされている。一瞬しか見えないからじわじわと怖い。

終盤になると母親がZと夫婦のように暮らすようになるが、カウンセラーが言うようにZは独占欲が酷い。まるで亭主関白である。DVに怯える妻のような扱いで主人公が息子に気を取られることも気に入らない。ある意味、その執着は凄いとしか言いようがなく、本当に空想で作られた存在なのか疑問である。作中、主人公や妹の過去は明かされないが、あまり良い家族関係ではなかったのかもしれない。想像力を働かせて観るべき秀逸な作品だと思う。(MIHOシネマ編集部)


Zの正体は幽霊的なものかと思っていましたが、ジョシュやエリザベスが作り出した空想の友人だという設定が面白く、前のめりになって鑑賞してしまいました。
ジョシュのZに対する執着、Zのエリザベスに対する執着がとにかく酷くて、その人しか見えなくなってしまう状況に恐怖を感じました。もともとはエリザベスが作り出したものでしたが、何故そこまでZに執着されることになってしまったのかなど、もう少し丁寧に説明してもらえると、より世界観に入り込めたかなと思います。(女性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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