映画『ミラーズ 呪怨鏡』の概要:鏡の前でスペードの女王を呼び出す、という噂話を試した少年少女4人に襲い掛かる恐怖と、父が娘を助けようとする姿を描いたロシアのホラー映画。ポルト国際映画祭に正式出品されている。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:スヴィヤトスラフ・ポドガイエフスキー
キャスト:アリナ・ババク、イゴール・クリプノフ、ヴィラディミール・セレズニョフ、ヴァレリヤ・ドミトリエヴァ etc
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映画『ミラーズ 呪怨鏡』の登場人物(キャスト)
- アーニャ(アリナ・ババク)
- 12歳の少女。近所に住む年上の友人マトヴェイ、セリョージャ、カーチャと一緒に、スペードの女王を呼び出す儀式を行ってしまう。不倫していた父アントンを嫌い、反発している。部屋で見つけた安物の指輪をつけたことで、呪いを受けてしまう。
- カーチャ(ヴァレリヤ・ドミトリーバ)
- アーニャの友人。叔母と2人で暮らしている。昔、アーニャのベビーシッターをしていたらしい。スペードの女王に関する怪談話を知っていて、アーニャに呼び出させる。男の子のマトヴェイとセリョージャと一緒に、年下のアーニャをからかうことも多い。
- アントン(イゴール・フリプリノフ)
- アーニャの父。不倫が原因でマリーナと別れたが、マリーナとアーニャとは定期的に会い続けている。車の修理工場で働いているが、アントンの仕事に対する評判はよくない。
- マリーナ(エヴェニヤ・ローザ)
- アーニャの母。アントンと離婚し、アーニャと2人で暮らしている。夜勤もある仕事をしている。
- スミルノフ(ウラジミール・セレズニョフ)
- 元医者。用心深い性格。スペードの女王に息子を殺されて以来、スペードの女王について調べ続けている。SNSを通じてセリョージャと知り合い、専門家として助言をしていた。カナリアのローラを飼っていて、危険を察知させている。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ミラーズ 呪怨鏡』のあらすじ【起】
アーニャ、カーチャ、セリョージャ、マトヴェイの4人は「スペードの女王」の怪談話をしていた。
鏡に口紅で階段と扉を書き、ロウソクを持って「スペードの女王」と3回唱えると呼び出せる存在らしい。
鏡の中に現れる黒い服の女で、髪の毛を切って呪いをかける。
カーチャ、セリョージャ、マトヴェイに言われ、アーニャは儀式を行った。
すると鏡の中に、黒い服の女が映った。
アーニャの家にマトヴェイが来る。
スペードの女王に髪の毛を切られたと言うマトヴェイは、アーニャの部屋で心臓発作を起こして死んだ。
アーニャは鏡を怖がり、布をかけるようになった。
カーチャとセリョージャも同じだった。
仕事中に呼び出され、元妻マリーナから話を聞いたアントン。
一旦職場に戻ろうとするが、職場から拝借してきた車が動かなくなってしまう。
アーニャを心配し、その日は泊まることにするが、不気味な夢と黒い服の女を目撃する。
マトヴェイの葬式で、検視を担当した医者と会ったアントン。
先天性の心疾患が原因だと言うが、マトヴェイの遺体写真には幽霊が写っていた。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』のあらすじ【承】
セリョージャは、儀式の時に動画を撮っていた。
そこにはアーニャにドッキリを仕掛けたマトヴェイたちの姿があったが、それを見たアントンはイジメを疑う。
セリョージャはSNSで知り合った専門家に相談をしていた。
助言を受け、無線機を使った交霊術をすることになる。
セリョージャ、カーチャ、アーニャに付き添うアントンも加わるが、アーニャだけを呪うという答えに、イジメを確信したアントンは激怒。
その日の夜、セリョージャもスペードの女王に殺される。
その知らせは、職場に戻る途中のアントンにも届いた。
マリーナとアーチャはアントンの家に避難し、カーチャも誘う。
しかしカーチャは自分の家に残った。
死ぬ前、セリョージャが忘れていったタブレットを開いたアントン。
セリョージャが相談していた専門家にコンタクトを取るが、拒絶されてしまう。
アーニャに住所を調べてもらい、直接出向く。
そこには、スミルノフという男性がいた。
アントンは、スミルノフに女王の呪いから逃れる方法を聞くが、彼は知らなかった。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』のあらすじ【転】
スミルノフは、スペードの女王について話し始める。
19世紀末、没落貴族の娘が孤児院を開いた。
給付金が目的だった彼女は、大勢の子供を殺した。
しかし罪が明らかになり、髪を剃られて死刑に処された。
その後、丸刈り頭にボロボロの黒い服を着た女の幽霊が目撃されるようになった。
12歳の少女を助ける決意をしたスミルノフは、アーニャの元へ向かう。
アーニャは、部屋で拾った指輪が取れずに困っていた。
水の中に映ったスペードの女王の姿を見てパニックになったアーニャの前に、スミルノフを連れてアントンが帰ってくる。
医師免許を持つスミルノフはアーニャの指輪を外し、それが“目印”だと確信する。
家でスペードの女王に襲われたカーチャは、アントンの家に逃げてくる。
アーニャとカーチャに、最初の時と同じようにスペードの女王を呼び出させ、指輪を返すように言うスミルノフ。
誰も手助けできなかった。
異変を察知すれば鳴くはずのカナリアが死んでいたことで、一度はスペード女王に出し抜かれそうになる。
しかしカーチャが指輪を捨てたことで、スペードの女王はいなくなった。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』の結末・ラスト(ネタバレ)
スミルノフを家まで送るため、アントンは家を出る。
しかし途中で、捨てたはずの指輪を見つける。
スペードの女王はまだいて、アーニャに憑依するとカーチャに襲い掛かる。
カーチャはクローゼットの中に隠れ、帰宅したマリーナにアーニャの異変を知らせる。
アーニャの様子を見て、病気だと思ったマリーナは救急車を呼ぶ。
アーニャが運ばれたのは、スミルノフが昔勤めていた病院だった。
古い手術室にアーニャを運び入れ、スペードの女王を追い出そうとするスミルノフ。
薬でアーニャを臨死状態にして、そばに置いたネズミにスペードの女王を憑依させ、アーニャを蘇生させるという危険な行為だった。
そしてスミルノフの息子は、アーニャと同じ状態になり、命を落としていた。
ネズミではダメだと悟ったアントンは、自分の体を差し出す。
正気を保てないアントンから、自分にスペードの女王を憑依させたスミルノフ。
そしてアーニャを蘇生させ、すべて忘れると約束させてアントンたちに別れを告げた。
スミルノフは正気のあるうちに自殺した。
アーニャの13歳の誕生日。
目印の指輪をつけた女性を見かけたアントンは、不安に駆られて鏡を見つめた。
映画『ミラーズ 呪怨鏡』の感想・評価・レビュー
鏡を利用して、スペードの女王を呼び出すという噂話を実行してしまった事から始まるホラー映画。こういった呪いを題材にしたホラーとしては、割とスタンダードな展開となっており、ホラー描写も少ない為、人によっては物足りなく感じるかもしれない。とはいえ、アーニャがにスペードの女王がとり憑いた時の表情はなかなか鬼気迫るものがある。ストーリーとしては、そもそも過去にスペードの女王が残虐な行為を行い、その罪で死刑となったのだが、ある意味八つ当たりのような展開となっているのが、少し腑に落ちないものである。ホラーに慣れてない方はこの作品辺りから始めると丁度良いだろう。(男性 30代)
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