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映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の概要:野心溢れる探検家ライオネル・フロスト卿は、自分を馬鹿にする貴族クラブの連中を見返すため日夜未確認生物を探し求めていた。ある日「ワシントンにビッグフットがいる」との手紙を受け取りアメリカへ渡った彼は、人の言葉を話すビッグフットと出会い、人類と猿人類との間のミッシング・リンク(失われた輪)を証明するため奮起する。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の作品情報

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒

製作年:2019年
上映時間:93分
ジャンル:アニメ、ファンタジー
監督:クリス・バトラー
キャスト:ヒュー・ジャックマン、ザック・ガリフィナーキス、ゾーイ・サルダナ、エマ・トンプソン etc

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の登場人物(キャスト)

ライオネル・フロスト卿(ヒュー・ジャックマン)
非常にプライドの高い英国紳士。冒険家でありながら“探検家と紳士の会”を許されず、ダンスビー卿に自分の能力を認めさせるために未確認生物の発見へ命を懸けている。リンクをイエティの元へ連れて行くと豪語するも、本当は世界からの賞賛だけが目当てだった。
リンク / スーザン(ザック・ガリフィナーキス)
ワシントンの森に一人で暮らしている臆病な性格のビッグフット。人語を操る彼は長年の孤独に耐えられず、新聞で知ったライオネルへ「ヒマラヤのイエティの元へ行きたい」と頼む。彼からリンクと名付けられたが馴染めず、かつて自分を見ても驚かなかった唯一の女性にちなんで自らをスーザンと名乗るようになる。
アデリーナ(ゾーイ・サルダナ)
ライオネルの亡き旧友アルダスの妻。ライオネルの独りよがりな性格に嫌気が差して破局した元恋人。夫の遺品であるシャングリラまでの地図を盗まれライオネルを追い、共にヒマラヤを目指すことになる。
ピゴット・ダンスビー卿(スティーブン・フライ)
会員制の貴族クラブ“探検家と紳士の会”を主催する身でありながら古い価値観に囚われており、進化論はおろか電気も婦人参政権も許さない老人。ビッグフットは猿人類と人類を繋ぐ進化の証であると語るライオネルに憤慨し、「文明の進歩は断固阻止する」と言って殺し屋を仕向ける。
ウィラード・ステンク(ティモシー・オリファント)
ダンスビー卿に雇われた賞金稼ぎ。これまで珍しい生き物を殺しては、はく製や家具にしてきた子悪党。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のあらすじ【起】

未確認生物を探して世界を旅するライオネル卿は、とある湖上で巨大な水竜を発見した。「貴族クラブの連中の鼻を明かす」と豪語する彼は証拠写真の撮影に成功したが、竜に食べられかけた執事兼相棒のリントを助けた際にカメラが壊れてしまった。

イギリスへ戻ったリントは、仕事を辞めると言って聞かなかった。彼を引き留めるライオネルは、次は写真ではなく物的証拠を持ち帰ろうと説得したが無駄だった。一人になったライオネルは山積みになった書類の中から一通の手紙を開封し、ワシントン州のオールドケンプ川沿いにビッグフットがいるとの情報を目にし食いついた。

会員制の貴族クラブ“探検家と紳士の会”を訪れたライオネルは、出禁の身にも関わらず集会所へ乗り込むと、ダンスピー卿へ「猿人と人類を繋ぐビッグフットが存在すると証明する」と高らかに宣言した。しかし、ダンスピー卿は「我々の祖先は神が造ったヒトだ」と一蹴し、クラブへ参加したいと言うライオネルを追い出した。彼は進化論を証明されないよう、ライオネルを抹殺するためウィラードを仕向けた。

アメリカへ渡り目的地へ辿り着いたライオネルは、木々の間に大きくて毛むくじゃらな生き物の姿を見つけ、慌てて後を追った。毛むくじゃらの生き物はまさしくビッグフットであり、人語を操る彼こそ手紙の差出人であった。新聞でライオネルの存在を知ったビッグフットは、イトコかもしれないイエティの元へ自分を連れて行ってほしいと頼んだ。ダンスピー卿を黙らせる証拠を見つけたライオネルは彼の願いを聞き入れ、イエティの専門家であった亡き旧友、アルダスが持っていた地図を頼りにヒマラヤへ向かうと言った。ライオネルから“リンク”という名を貰ったビッグフットは、臆病ながらも初めての冒険に期待を寄せた。

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映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のあらすじ【承】

宿を取ろうと酒場を訪れたライオネルとリンクは、ウィラードとその手下に囲まれてしまった。ライオネルは暴力に不慣れなリンクと共にウィラード一派を打ちのめし、本物のビッグフットを目の当たりにしたウィラードは酒場から逃げ出した。彼はダンスビー卿へ「バケモノは本当だ」と電報を打ち、それを受けたダンスピー卿は憤慨した。

カリフォルニアはサンタアナ島にあるアルダスの屋敷へ到着したライオネルは、アルダスの妻であり元恋人のアデリーナへ地図を貸してくれと頼んだ。しかし、彼女は地球を半周して夫が亡くなった山で伝説の生物を探すというライオネルの計画に反対し、相変わらず名声ばかり追っている彼をつまみ出した。ライオネルは、仕方なく金庫から地図を盗み出した。

怒り心頭のアデリーナはライオネルを追い、列車に乗ろうとしていた彼らへ銃口を向けた。そこへ再びウィラードが迫り、ライオネルは列車に乗るフリをして彼をまくと、アデリーナも連れてシャングリラを目指した。

伝説の谷シャングリラは、不老長寿の都と言われていた。しかし、アルダスはそこにリンクのような初期人類が住んでいると信じて調査を続けており、志半ばで雪崩に巻き込まれてしまった。旧友の残した地図を手掛かりに、ライオネルはガムーという名のシェルパを探した。

大型船に乗りロンドンを通過しようとするライオネル一行は、執拗に尾行を続けるウィラードにまたしても行く手を阻まれた。小舟に乗って難を逃れたライオネルは、リンクが新しい名前に馴染めず困っていると知り、彼の希望でスーザンという女性名を付けた。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』のあらすじ【転】

ロンドンの港で殺し屋集団と共にライオネルを待ち構えていたダンスピー卿は、ウィラードから「彼は本当にビッグフットを連れていた」と聞かされ、地団駄を踏んで悔しがった。

インドへ辿り着いた三人は、長旅の末ヒマラヤへ到達した。英語の通じない村でガムーを探すライオネルは、偶然にもガムーの孫娘だという女性に出会い、ガムーの元へ案内された。シャングリラの場所をガムーへ尋ねたライオネルは、そこがあえて隠されている場所だと聞かされた。スーザンは、人間は立ち入ってはいけないと言うガムーへ己の姿を見せ、ガムーは彼を故郷へ帰すべきだと意見を改めた。

ライオネル一行は、ガムーの孫娘に道案内されヒマラヤを登った。その夜、ダンスピー卿は執事とウィラードを従えてガムーの元へ押しかけると、ひ孫を人質にしてライオネルの居場所を聞き出した。

険しい雪山を登りきったライオネルとスーザン、アデリーナは、雪の上に巨大な足跡を発見した。スーザンは興奮して足跡を辿り、彼らは遂に本物のイエティと対面した。しかし、スーザンよりも体が大きく軍隊を率いているイエティ達は、スーザン達を氷の城まで連行し長老の前に跪かせた。

ライオネルは、敵意を剥き出しにする長老へスーザンを紹介したが、長老はスーザンを「労働者」と呼び仲間ではないと言い切った。長老は人間を連れて来たスーザンを咎めると、三人を牢屋へ閉じ込めてしまった。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の結末・ラスト(ネタバレ)

夢を打ち砕かれ涙するスーザンを前に、ライオネルは「またクラブの笑い者だ」と嘆いた。尚も自分のことばかり心配する彼へ呆れたアデリーナは、わざとスーザンに聞こえるように「あなたは自分にしか関心がない。なのに孤独なのが意外だと思ってる」とライオネルを批判した。現実をつきつけられアデリーナに触発されたライオネルは、ようやくスーザンの悲しみに寄り添うと「シャングリラの外にある本当の仲間の元へ連れて行く」と宣言した。

牢屋を脱出した三人はイエティ達に追われ、シャングリラの内外を繋ぐ唯一の橋にさしかかった。しかし、そこにはウィラードを従えたダンスビー卿がおり、本物のビッグフットを目にした彼は「その“物体”と引き換えにクラブへ加入しても良い」とライオネルへ持ち掛けた。「私は気が変わった、進化したんだ」と言うライオネルに激昂したダンスビー卿は、彼らごと橋を落とそうとライフルを撃ち込んだ。スーザンは咄嗟にそれを阻止し、ダンスビー卿とウィラードだけが橋から落ちて谷底へと消えていった。

イエティと決別し再び一人になったスーザンへ、ライオネルは相棒を募集していると声をかけた。ロンドンへ戻った二人はアトランティスの手掛かりを見つけると、海底都市発見のため大冒険へ向かった。

映画『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』の感想・評価・レビュー

KUBO/クボ 二本の弦の秘密』を手掛けたスタジオライカによるストップモーション・アニメ。声の出演は、ヒュー・ジャックマンやゾーイ・サルダナなど。

『JUNK HEAD』を観た後だったので、あまりにアニメらしい滑らかな映像美に圧倒され「本当にストップモーションなのか?」と衝撃を受けた。その実、背景や細かな書き込みはCG処理がなされており、ストップモーション特有のカクカクとした動きは僅かに留められていた。

幼い子供と観る分には、愉快痛快なファンタジーアドベンチャーで申し分なかった。しかし、ヒュー・ジャックマンやゾーイ・サルダナ、エマ・トンプソンなど豪華俳優を起用するような内容かというと疑問は残る。(MIHOシネマ編集部)

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