12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ミッシング・レポート』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミッシング・レポート』の概要:大学で哲学を教えるエヴァン・バーチ教授は、少女失踪事件の容疑者として疑われる。身に覚えのない彼だったが、刑事に付きまとわれるうちに、もしかしたら殺したかもしれないと妄想するようになる。

映画『ミッシング・レポート』の作品情報

ミッシング・レポート

製作年:2018年
上映時間:100分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:サイモン・カイザー
キャスト:ガイ・ピアース、ピアース・ブロスナン、ミニー・ドライヴァー、ジェイミー・ケネディ etc

映画『ミッシング・レポート』の登場人物(キャスト)

エヴァン・バーチ(ガイ・ピアース)
大学で哲学を教える教授。過去に学生と浮気した経験があり、妻に後ろめたさがある。ある日、少女失踪事件の容疑者として浮かび上がる。
マロイ刑事(ピアース・ブロスナン)
少女失踪事件を捜査する刑事。エヴァンを犯人だと疑い、彼の自宅や職場をしつこく訪問する。
エレン・バーチ(ミニー・ドライバー)
エヴァンの妻。5年前に夫が学生と浮気して以来、彼を信じることができないでいる。
アナ(アレクサンドラ・シップ)
エヴァンの大学に通う学生。彼に好意を持っており、過去に何かしら関係があったことをほのめかす。
ジョイス・ボナー(オデイア・ラッシュ)
湖のカヤック店で働く女子高校生。ある日突然失踪し、警察が事件として捜査を始める。

映画『ミッシング・レポート』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミッシング・レポート』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【起】

家族4人と幸せに暮らす、大学教授のエヴァン・バーチ。言語哲学を教えている彼は、最近もの忘れが多いことを気にしている。そんなある日、マイロ刑事がバーチ家を訪問。対応した妻のエレンは、少女が行方不明になった事件現場に、エヴァンと同じ車種の車が目撃されたと聞かされる。

行方不明になっているのは、湖のカヤック店で働くジョイス・ボナーという17歳の少女。夫はその時間帯は娘の迎えに行っていたと妻は証言した。買い物から帰ってきたエヴァンは任意の事情聴取で警察署へ。その時間帯の行動は、細かく覚えていないと話す。

家に帰ると子供たちは、父親が警察に連れて行かれたことにショックを受けていた。エヴァンは夢の中で少女の姿を見る。

彼は授業で真実について哲学的に語る。その姿をじっと見つめる学生のアナ。授業が終わると彼女はエヴァンの研究室へ。過去に二人の間で起きたあることについて、彼女は謝る。そこにマイロ刑事が訪問。湖のゴミ箱でエヴァンの筆跡のメモを見つかったと言う。彼の車は警察に押収されていた。

映画『ミッシング・レポート』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ミッシング・レポート』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【承】

警察の強引な捜査に腹を立てたエヴァンは、弁護士を雇うことに。少女と関係がなかったかと確認すると、エヴァンはきっぱり「ない」と答えた。車を押収されたエヴァンは、妻や友人の車で通勤することに。漠然とした記憶の中に、雨の日にジョイスを乗せた様子がぼんやりと浮かんだ。

エレンは息抜きに家族で海水浴に行こうと提案。その朝、娘のゼルダが見たこともないピンクの口紅を塗っているのを見てエレンは叱る。パパの車で見つけたと言う娘。エレンは夫に、真実を話すことを約束してほしいと話す。家に帰ると、ゼルダが可愛がっていたウサギがいなくなっていた。エヴァンが小屋の鍵をかけ忘れたせいで、ネズミ捕りに挟まれて死んでいたのだ。

授業中もぼんやりする彼。退屈な授業のせいか、生徒の数も減っていた。アナにカフェに誘われて哲学の話をしながら、二人の間で起きた過去の話をする。その頃バーチ家にはマイロ刑事が訪問。押収した車からジョイスの毛髪が見つかったと聞かされる。

映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【転】

弁護士は毛髪の件をエヴァンに質問する。夏期講習を聴講した高校生を乗せたことがあり、それがジョイスだったかもしれないと答えた。大学にマイロ刑事が訪れ、押収した車を返すと言う。

刑事は車の中からホテルのマッチが出たと話す。それはエヴァンと女性が密会したことを匂わすもの。そのホテルは3年前に閉店しており、ずっと大切に保管していたのかと刑事は聞く。エヴァンはしつこく質問する彼に苛立った。

エヴァンが家に戻ると、エレンはピンクの口紅で出迎えた。妻は夫がまた浮気をしているのではと問い詰める。彼には5年前に浮気をしたという前科があり、妻はずっと夫を信じられなかった。

ダム付近で少女が発見されたと連絡が入る。エヴァンは弁護士から普段通り振る舞えと指示を受け、大学へ行く。するとすでにマスコミが集まっていた。授業はいつになく満席。その中に学長の姿が。エヴァンに休職を告げられた。

ハロウィンの日、仮装をして町を歩くエヴァンと子供たち。ゼルダが突然先に走り出す。彼女は警察官にエヴァンを知らない人だと言う。警察に不審者と疑われるが、妻を呼び出して疑いは晴れた。ゼルダは嘘をついたことを謝った。

映画『ミッシング・レポート』の結末・ラスト(ネタバレ)

エヴァンとエレンは大学のパーティに参加する。エレンはこの時初めて、夫が休職をしていることを知る。怒った彼女は、彼の机で見つけた未開封のラブレターを突きつける。彼女は夫が浮気したことよりも、嘘をつき続けるうちに、嘘を真実と思い込んでいるのが怖いと言った。

バーで酔っ払う彼の脳裏に、これまでに出会った女たちの顔が浮かぶ。彼はマイロ刑事に電話をし、犯罪について話すと言った。彼は記憶がぼやける話をした後、過去に女子大生と関係を持った話をする。そして、ジョイスを殺したかもしれないと打ち明ける。彼女を追いかけるうちに転倒させ、湖に落としたと言った。

しかしマイロは、彼を逮捕しないと言う。検視結果で事故死であることが判明したのだ。せっかく殺人を自白したのにと呆然とするエヴァン。マイロは警察の落ち度を謝罪した。

家に戻った彼は疲れ切った顔で、容疑が晴れたとことを妻に伝える。これからは嘘をつかず真実だけ話すことを約束すると、妻は手紙を破る。彼はアナとの密会を思い出しながら、手紙を燃やした。

映画『ミッシング・レポート』の感想・評価・レビュー

湖で少女の行方不明事件が発生し、容疑を疑われる大学教授に降りかかる災難を描く。哲学の教授の彼は、なんでもややこしく解釈するタイプ。過去に学生と関係を持った後ろめたさもあるせいか、女を見ると妄想が膨らみ、記憶が混濁する。真実と妄想の境目がなくなり、やってもいない殺人事件をやったと思い込むのだが、結局真実とはなんだったのかよく分からない。哲学っぽいサスペンスで、最後まですっきりすることなく終わった。(MIHOシネマ編集部)


謎の失踪を遂げた女子高生、事件の容疑を掛けられた大学教授、事件を追う刑事。大学教授は言語哲学のプロで、事実について独特なアプローチをすることで、自身のアリバイを証明しようとします。この設定は斬新で面白いと思います。ラストで総崩れでした。結局は過剰な妄想癖のせいで、現実との認識が曖昧になってました…はあんまりです。可哀そうな教授のお話になってしまいました。せっかくの斬新な設定でしたのに、凄くもったいない脚本です。(男性 20代)

みんなの感想・レビュー