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映画『ミッシング・レポート』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ミッシング・レポート』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ミッシング・レポート』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ミッシング・レポート』の結末までのストーリー
  • 『ミッシング・レポート』を見た感想・レビュー
  • 『ミッシング・レポート』を見た人におすすめの映画5選

映画『ミッシング・レポート』の作品情報

ミッシング・レポート

製作年:2018年
上映時間:100分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:サイモン・カイザー
キャスト:ガイ・ピアース、ピアース・ブロスナン、ミニー・ドライヴァー、ジェイミー・ケネディ etc

映画『ミッシング・レポート』の登場人物(キャスト)

エヴァン・バーチ(ガイ・ピアース)
大学で哲学を教える教授。過去に学生と浮気した経験があり、妻に後ろめたさがある。ある日、少女失踪事件の容疑者として浮かび上がる。
マロイ刑事(ピアース・ブロスナン)
少女失踪事件を捜査する刑事。エヴァンを犯人だと疑い、彼の自宅や職場をしつこく訪問する。
エレン・バーチ(ミニー・ドライバー)
エヴァンの妻。5年前に夫が学生と浮気して以来、彼を信じることができないでいる。
アナ(アレクサンドラ・シップ)
エヴァンの大学に通う学生。彼に好意を持っており、過去に何かしら関係があったことをほのめかす。
ジョイス・ボナー(オデイア・ラッシュ)
湖のカヤック店で働く女子高校生。ある日突然失踪し、警察が事件として捜査を始める。

映画『ミッシング・レポート』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ミッシング・レポート』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【起】

家族4人と幸せに暮らす、大学教授のエヴァン・バーチ。言語哲学を教えている彼は、最近もの忘れが多いことを気にしている。そんなある日、マイロ刑事がバーチ家を訪問。対応した妻のエレンは、少女が行方不明になった事件現場に、エヴァンと同じ車種の車が目撃されたと聞かされる。

行方不明になっているのは、湖のカヤック店で働くジョイス・ボナーという17歳の少女。夫はその時間帯は娘の迎えに行っていたと妻は証言した。買い物から帰ってきたエヴァンは任意の事情聴取で警察署へ。その時間帯の行動は、細かく覚えていないと話す。

家に帰ると子供たちは、父親が警察に連れて行かれたことにショックを受けていた。エヴァンは夢の中で少女の姿を見る。

彼は授業で真実について哲学的に語る。その姿をじっと見つめる学生のアナ。授業が終わると彼女はエヴァンの研究室へ。過去に二人の間で起きたあることについて、彼女は謝る。そこにマイロ刑事が訪問。湖のゴミ箱でエヴァンの筆跡のメモを見つかったと言う。彼の車は警察に押収されていた。

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映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【承】

警察の強引な捜査に腹を立てたエヴァンは、弁護士を雇うことに。少女と関係がなかったかと確認すると、エヴァンはきっぱり「ない」と答えた。車を押収されたエヴァンは、妻や友人の車で通勤することに。漠然とした記憶の中に、雨の日にジョイスを乗せた様子がぼんやりと浮かんだ。

エレンは息抜きに家族で海水浴に行こうと提案。その朝、娘のゼルダが見たこともないピンクの口紅を塗っているのを見てエレンは叱る。パパの車で見つけたと言う娘。エレンは夫に、真実を話すことを約束してほしいと話す。家に帰ると、ゼルダが可愛がっていたウサギがいなくなっていた。エヴァンが小屋の鍵をかけ忘れたせいで、ネズミ捕りに挟まれて死んでいたのだ。

授業中もぼんやりする彼。退屈な授業のせいか、生徒の数も減っていた。アナにカフェに誘われて哲学の話をしながら、二人の間で起きた過去の話をする。その頃バーチ家にはマイロ刑事が訪問。押収した車からジョイスの毛髪が見つかったと聞かされる。

映画『ミッシング・レポート』のあらすじ【転】

弁護士は毛髪の件をエヴァンに質問する。夏期講習を聴講した高校生を乗せたことがあり、それがジョイスだったかもしれないと答えた。大学にマイロ刑事が訪れ、押収した車を返すと言う。

刑事は車の中からホテルのマッチが出たと話す。それはエヴァンと女性が密会したことを匂わすもの。そのホテルは3年前に閉店しており、ずっと大切に保管していたのかと刑事は聞く。エヴァンはしつこく質問する彼に苛立った。

エヴァンが家に戻ると、エレンはピンクの口紅で出迎えた。妻は夫がまた浮気をしているのではと問い詰める。彼には5年前に浮気をしたという前科があり、妻はずっと夫を信じられなかった。

ダム付近で少女が発見されたと連絡が入る。エヴァンは弁護士から普段通り振る舞えと指示を受け、大学へ行く。するとすでにマスコミが集まっていた。授業はいつになく満席。その中に学長の姿が。エヴァンに休職を告げられた。

ハロウィンの日、仮装をして町を歩くエヴァンと子供たち。ゼルダが突然先に走り出す。彼女は警察官にエヴァンを知らない人だと言う。警察に不審者と疑われるが、妻を呼び出して疑いは晴れた。ゼルダは嘘をついたことを謝った。

映画『ミッシング・レポート』の結末・ラスト(ネタバレ)

エヴァンとエレンは大学のパーティに参加する。エレンはこの時初めて、夫が休職をしていることを知る。怒った彼女は、彼の机で見つけた未開封のラブレターを突きつける。彼女は夫が浮気したことよりも、嘘をつき続けるうちに、嘘を真実と思い込んでいるのが怖いと言った。

バーで酔っ払う彼の脳裏に、これまでに出会った女たちの顔が浮かぶ。彼はマイロ刑事に電話をし、犯罪について話すと言った。彼は記憶がぼやける話をした後、過去に女子大生と関係を持った話をする。そして、ジョイスを殺したかもしれないと打ち明ける。彼女を追いかけるうちに転倒させ、湖に落としたと言った。

しかしマイロは、彼を逮捕しないと言う。検視結果で事故死であることが判明したのだ。せっかく殺人を自白したのにと呆然とするエヴァン。マイロは警察の落ち度を謝罪した。

家に戻った彼は疲れ切った顔で、容疑が晴れたとことを妻に伝える。これからは嘘をつかず真実だけ話すことを約束すると、妻は手紙を破る。彼はアナとの密会を思い出しながら、手紙を燃やした。

映画『ミッシング・レポート』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

湖で少女の行方不明事件が発生し、容疑を疑われる大学教授に降りかかる災難を描く。哲学の教授の彼は、なんでもややこしく解釈するタイプ。過去に学生と関係を持った後ろめたさもあるせいか、女を見ると妄想が膨らみ、記憶が混濁する。真実と妄想の境目がなくなり、やってもいない殺人事件をやったと思い込むのだが、結局真実とはなんだったのかよく分からない。哲学っぽいサスペンスで、最後まですっきりすることなく終わった。(MIHOシネマ編集部)


謎の失踪を遂げた女子高生、事件の容疑を掛けられた大学教授、事件を追う刑事。大学教授は言語哲学のプロで、事実について独特なアプローチをすることで、自身のアリバイを証明しようとします。この設定は斬新で面白いと思います。ラストで総崩れでした。結局は過剰な妄想癖のせいで、現実との認識が曖昧になってました…はあんまりです。可哀そうな教授のお話になってしまいました。せっかくの斬新な設定でしたのに、凄くもったいない脚本です。(男性 20代)


事件の真相を解明するスリラーかと思いきや、主人公の内面を深堀する哲学的な作品でした。疑わしきエヴァンの“記憶のズレ”が、どこまで意図的なのかが分からないのが不気味。ラストまで答えを明示しない作りが潔い。(40代 男性)


ロマンチックでもスリリングでもない、冷たい空気の映画。それが逆にリアル。過去の過ちが積み重なって今の自分が形成されているというテーマが強く、犯人探しよりも“人間の闇”が主役だと感じました。夫婦の距離感の描き方も見応えあり。(20代 女性)


一見無害な知識人が、じわじわと疑念に追い詰められていく様子が見事に描かれていました。ガイ・ピアースの演技が素晴らしく、冷静さの中にある動揺がリアル。犯人探しよりも、疑われる側の心理に重点が置かれたユニークなミステリーです。(30代 男性)


事件そのものよりも、“記憶”と“自己認識”を巡る話だったのが印象的でした。自分の記憶を信じられないことが、こんなにも恐ろしいなんて。地味ですが、じっくり観るほど深い映画でした。余白の多いラストも好みです。(40代 女性)


物語の進行は遅めですが、その分登場人物の心理描写が丁寧。娘との関係や、妻とのすれ違いの描写も重なって、エヴァンという人物がどんどん立体的になっていく。真相に触れないラストがかえって印象的でした。観終わって考えさせられる一本。(50代 男性)


推理的な面白さよりも、“自分が信じる自分は本当に自分なのか?”という哲学的な問いがメイン。正直派手な展開はないけど、じわじわくるタイプ。特に中盤以降、エヴァンが疑念に押し潰されそうになる描写が秀逸でした。(20代 女性)


ガイ・ピアース演じるエヴァンが終始怪しすぎて、犯人にしか見えないけど、決定的証拠はない。そのジリジリした空気が映画全体を支配していて、妙にリアル。警察の追及も執拗すぎず、現実味のある構成。真相は観る人に委ねる形が良かったです。(30代 男性)


「犯人は誰か?」という視点ではなく、「人はどこまで自己正当化できるか」という心理劇として観ると奥深い。エヴァンの過去の“些細な嘘”が積み重なって、今の疑いに繋がる構成がうまい。結局、彼は何を隠していたのか…。余韻のある終わり方でした。(40代 男性)

映画『ミッシング・レポート』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ミッシング・レポート』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ゴーン・ガール

この映画を一言で表すと?

完璧な夫婦像の裏に潜む、嘘と狂気のミステリー。

どんな話?

妻の失踪をきっかけに、夫が次第に世間の疑いの目を向けられていく。理想の夫婦に見えた関係には、想像もできない秘密が隠されていた…。緻密に張り巡らされた伏線と心理戦がスリリングに展開されます。

ここがおすすめ!

デヴィッド・フィンチャー監督による映像美と、物語のねじれた構造がクセになる一作。『ミッシング・レポート』と同様、誰が嘘をついているのか分からない疑心暗鬼の世界が魅力です。

プリズナーズ

この映画を一言で表すと?

正義と狂気の境界線を問いかける、重厚なサスペンス。

どんな話?

娘が誘拐された父親が、警察の捜査に業を煮やし、自らの手で“真実”を暴こうとする。果たして正義とは何か、誰が本当の犯人なのか…。観る者の道徳観を揺さぶる、濃密なサスペンスドラマ。

ここがおすすめ!

ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの演技が圧巻。『ミッシング・レポート』のように、真実を追う過程でむき出しになる人間の本性を描き切っており、最後まで息が詰まる展開が続きます。

ミスティック・リバー

この映画を一言で表すと?

過去の影に縛られた男たちの、哀しき運命の交錯。

どんな話?

少女の死をきっかけに再会した幼なじみ3人。彼らの過去には、決して癒えない傷があった…。事件の謎を追う中で浮かび上がる、友情と喪失、そして運命の皮肉が胸を締めつけます。

ここがおすすめ!

クリント・イーストウッド監督ならではの静かな緊張感と、重層的な人間ドラマが魅力。『ミッシング・レポート』同様、心理描写に優れたサスペンスが好きな人にぴったりの一作です。

セブン

この映画を一言で表すと?

人間の「罪」に切り込む、陰鬱かつ衝撃のサイコスリラー。

どんな話?

退職間近のベテラン刑事と若き相棒が、“七つの大罪”に基づく連続猟奇殺人事件を追う。犯人の狙いは? そしてラストに待ち受ける衝撃とは? 全編に漂う緊迫感が観る者の神経を刺激します。

ここがおすすめ!

ラストの“箱の中身”で語り継がれる衝撃。『ミッシング・レポート』のように、一見静かに進みながらも心の深部をえぐるようなサスペンスを求めている人にこそ観てほしい傑作です。

シャッター アイランド

この映画を一言で表すと?

真実と妄想が絡み合う、精神をかき乱すサイコ・スリラー。

どんな話?

精神病院の島で起きた失踪事件を追う連邦保安官。しかし捜査が進むほどに、現実と幻覚の境界が曖昧になっていく…。真実とは何か、自分は誰なのか──観る者の思考を揺るがす衝撃の物語。

ここがおすすめ!

レオナルド・ディカプリオが魅せる狂気と葛藤の演技に引き込まれること間違いなし。『ミッシング・レポート』のように、“信じていたものが崩れていく恐怖”が心を離れない一作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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