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映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の概要:ピクサーによる名作、「モンスターズ・インク」の続編。時系列としては前作よりも前の時間軸を描いており、マイクとサリーの学生時代、そしてモンスターズ・インクで勤務するまでを描いた成長物語。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の作品情報

モンスターズ・ユニバーシティ

製作年:2013年
上映時間:103分
ジャンル:アニメ、コメディ、ファンタジー
監督:ダン・スカンロン
キャスト:ビリー・クリスタル、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェミ、ヘレン・ミレン etc

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の登場人物(キャスト)

マイク・ワゾウスキ(成人期:田中裕二 / 少年期:佐藤和太)
小さい頃からモンスターズ・インクで働く事を夢見ていた青年。怖がらせ屋としての外見に恵まれていない分、努力でそれを補おうとしている。
ジェームズ・P・サリバン(石塚英彦)
マイクの同級生で、父親が著名な怖がらせ屋というサラブレッド。外見にも恵まれているが、その慢心から努力を怠っている。
ランドール・ボッグス(青山穣)
マイクとサリーの同級生。ややメンタルが弱い一面も。
ディーン・ハードスクラブル学長(一柳みる)
マイクとサリーが通うモンスターズ・ユニバーシティの学長。過去は怖がらせ屋として活躍していた。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のあらすじ【起】

モンスターの世界では、小さい子供を怖がらせる「怖がらせ屋」という職業が全モンスターの憧れでした。モンスターの中でも一番怖い存在となるべく、モンスター達は日々不思議な扉を通じて全国各地の様々な子供の元を訪れます。マイク・ワゾウスキという緑色の身体を少年も、この怖がらせ屋に幼少期から憧れていました。そして念願の怖がらせ屋になるべく、怖がらせ屋を育成するための大学、「モンスター・ユニバーシティ」に晴れて入学を決めるのでした。

しかし流石一流校、授業も簡単なものではありませんでした。ディーン学長は学期末のテストで優秀な成績を収めなかったものは学部から追放する、と生徒達に言い渡します。そんな教師陣が一層目をかけている存在がいました。父親も優秀な怖がらせ屋として名を馳せた、ジェームズ・P・サリバン、通称サリーです。サリーはマイクとは違い大きな体格や怖い顔といった、怖がらせ屋としての資質を兼ね備えていましたが、その慢心から十分な努力を怠っています。

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映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のあらすじ【承】

一方、自分の外見が怖がらせ屋に向いていない事を自覚しているマイクは、不足分を技術で補うために日々の努力を怠りません。そして、とうとう学期末のテストの日が訪れました。しかしその途中、マイクとサリーが一触即発といった状態となり、誤ってディーン学長にとって大切な悲鳴ボックスを壊してしまいます。

学長はサリーには努力が、マイクにはそもそもの怖がらせ屋としての資質が足りないとし、2人を怖がらせ学部から追放しました。しかし諦めきれないマイクは、学長に冬休み明けに開かれる怖がらせ大会で優勝すれば怖がらせ学部に戻して欲しいと交渉します。負けたら退学という条件付きで約束を取り付けたマイクは、出場に必要な6人を集めるべく動き出しました。

しかし集まったのは自分と同じく怖そうには見えないモンスターばかり。更に、どうしても人数が1人足りなかったマイクのチームは、怖がらせ学部を追い出されるきっかけとなったサリーを仕方なく仲間に入れることにしたのでした。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のあらすじ【転】

そしてとうとう大会がやってきました。大会では複数の試合が組まれ、毎試合ビリのチームが脱落していくという形式をとっています。マイクのチームは幸運も重なり、何と次々と試合を勝ち抜いていき、とうとう上位チームとして名を馳せました。

しかしいくら上位チームに食い込んだとしても、外見が怖くない彼等は周囲になめられがちでした。どこまでいっても馬鹿にされる彼等は自信を消失しますが、マイクの呼びかけでプロの仕事場、モンスターズ・インクを訪れた一同は再び闘志の炎を燃やします。

決勝戦、試合内容は子供達を驚かせ、その怖がらせ度を計測するという、実際にモンスターズ・インクで行われているものでした。そしてなんと、外見にも恵まれた怖いモンスターがいる敵チームの中でマイクが最高点を叩き出し見事に勝負を制したのでした。歓喜に沸く一同でしたが、マイクがふと不思議な点に気づきます。自分がどれだけ冗談半分に驚かしても、怖がらせ度が異常な数値を示すのでした。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の結末・ラスト(ネタバレ)

実はサリーがマイクのこと思い、サリーの機械だけ予め少ない驚きでも反応するように設定を変更していたのでした。マイクの為にと思って行った事でしたが、落胆するマイクとチームメンバーの姿を見たサリーは自らの行いを反省します。そしてディーン学長に本当の事を告げたサリーとマイクはそのまま大学から追放処分となってしまうのでした。

かし、やけを起こしたマイクが勝手に人間界へと行ってしまいます。サリーはマイクを連れ戻す為に自らも人間界へと向かいますが、人間がこちらの世界に来る事を恐れた学長は人間界とモンスター界を繋ぐ扉を閉めてしまいます。もうモンスター界には戻れないと思われた2人でしたが、人間を怖がらせる事でその扉を自力で開くことに成功します。

2人の退学は変わりませんが、そんな2人に感心した学長は2人にそっと紙を手渡します。それはモンスターズ・インクの郵便室で人材を募集しているというものでした。2人はその郵便室に就職、そこで目覚ましい成績を収め怖がらせ部門に異動となるのでした。そして話は、モンスターズ・インクへと戻ります。

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の感想・評価・レビュー

「モンスターズ・インク」の前日譚となる本作。新しいキャラクターたちも増え、モンスターたちの世界を広げることに成功しています。特に同級生のスクイシーのお母さんはいいキャラです。モンスターの大学のクラブ対抗戦も興味深い。ただ、観終わってすごく面白かったかというと微妙なところで…。正直なところ、マイクとサリーが仲良くなることは周知の事実なので、ラストにかけて驚きが足りなかったように思います。マイクとサリーファン向けの映画かなという印象です。(男性 20代)


モンスターズインクの二大主人公、マイクとサリーの出会いを描いた作品。その他、まだひ弱なランドールや、メガネが特徴的だったロズなども登場する。モンスターズインクの頃は、サリーも既に優しい性格として描かれていたが、本作では、名門生まれ故の傲慢さなどが見受けられ、いわゆる[大学入りたての調子の乗っているヤツの典型]さが鼻につくのだが、前作を見ている人であれば、そんなサリーがどのようにして、変わっていくのかという所にすぐ焦点を当てる事だろう。マイクの性格は小さい頃からポジティブで一貫性があり、この性格だからこそ、モンスター社会の常識も打ち破ってしまえたのだと思え、とても元気がもらえる作品となっている。(男性 30代)


モンスター達の大学を舞台にしたお話しです。映画『モンスターズ・インク』の前の物語で、ユニバーシティの方がどちらかというと大人向けのストーリーになっていて、個人的にはユニバーシティの方が好きでした。

最初はお互いが大っ嫌いで性格が間反対だった主人公2人が、大学から爪弾きにされそうになりながらお互いの得意な分野を活かして友情を育むところは見ものです。(女性 30代)


本作は、人間の子どもたちを怖がらせてその悲鳴をエネルギー源として使用するモンスターの世界を舞台とし、マイクとサリーの大学時代を描いた物語である。
中でも、モンスターたちが本領を発揮する「怖がらせ大会」は見どころだ。
校内で落ちこぼれでも、仲間と協力して絆を深めていく2人の姿に胸が熱くなった。
大学とだけあって沢山のモンスター生徒が登場するが、隠れキャラや個性溢れるモンスターたちが可愛らしい。
特に、一生懸命手を振って前に進む、鈍足のカタツムリのキャラクターが面白くて印象に残っている。(女性 20代)


時系列としては前作の前の話にあたる今作。気になっていたマイクとサリーの友情の始まりにスポットが当てられて、ファンとしても満足。

マイクの嘘が発覚する場面はこちらまで胸が痛くなった。でもそこでおしまいじゃないのがディズニー作品のよいところで、そこからの頑張りが胸を打つ。ただ「願えば夢は叶う」ではなく、同時に現実にも目を向けることを描いていた様に思える。教訓的だが説教臭くはないので子供と見ても純粋に楽しめる良作。(男性 30代)

関連作品

前作 モンスターズ・インク

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    本作は『モンスターズ・インク』の続編に当たる作品です。優れた映画製作ユニットであれば、どんな作品の続編でも、その作品から見て全く問題ないようにストーリーを組み立て、キャラクターに肉付けします。
    しかし本作は、あのピクサーが制作したアニメーションでありながら、キャラクターの肉付けが中途半端ではないかと思いました。前作を見ていなければサリーとマイクに愛情を持てないのではないか?と思ってしまったのです。その理由は、二人が愛されるようなバックボーンを持っていないことです。特にサリーは名門出身であるという設定があることで嫌なやつとしか思えず、終盤の変化で「やったー!」と思えるものの、ここに至るまでに興味を無くしてしまう可能性すらあるのです。あと、石塚英彦の声が合ってないんじゃないかと思う場面もあったりして……。