映画『恋するモンテカルロ』の概要:生まれも育ちもテキサスのグレースは高校の卒業旅行で念願のパリを訪れる。本当は親友エマと行くはずだったのに義姉メグも付いて来て、参加したツアーも最悪。今度は英国令嬢に間違えられ、連れて行かれた先はモンテカルロ。一体3人はどうなるの。
映画『恋するモンテカルロ』の作品情報
上映時間:109分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:トーマス・ベズーチャ
キャスト:セレーナ・ゴメス、レイトン・ミースター、ケイティ・キャシディ、コーリー・モンテース etc
映画『恋するモンテカルロ』の登場人物(キャスト)
- グレース(セレーナ・ゴメス)
- 18歳の女子高生。テキサスから出たことがなく、アルバイトで貯めた資金でパリ旅行に行くことを夢見ている。
- メグ・ケリー(レイトン・ミースター)
- グレースの義姉。父親が再婚しても亡くなった母親のことが忘れられずにいる。メグのことを心配した父親がグレースと一緒にパリ旅行へ行くことを推薦した。
- エマ・パーキンス(ケイティ・キャシディ)
- グレースの親友。メグとは高校の同級生であったが、退学をしてからは学校に通っていない。グレースの卒業旅行でパリに行けることを楽しみにしている。
- オーウェン(コーリー・モンテース)
- エマと付き合っている。パリに旅行に行くエマを引き止めることができず、自らもパリへと旅立つ。
- テオ(ピア・ブーランジェ)
- マルシャン財団の息子。コーデリア嬢に扮しているグレースに徐々に惹かれて行く。ポロ競技が得意。
- ライリー(ルーク・ブレイシー)
- サクレ・クール寺院の階段でメグが転びそうになったところを助ける。1年間闘病生活を送り、今は世界中をバックパックで周っている。
- アリシア(キャサリン・テート)
- コーデリア嬢の叔母。グレースがコーデリア嬢に扮していると最初の段階で感づく。
映画『恋するモンテカルロ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋するモンテカルロ』のあらすじ【起】
テキサスの田舎町でウェイトレスをしているグレースには昔から夢があった。彼女はこの4年間「卒業旅行にパリに行く」そのためだけに頑張って来たのだ。しかしグレースにとって最悪の出来事が起こる。義姉メグも一緒に付いて来るというのだ。メグはグレースの母の再婚相手の連れ子で3歳年上。2人とも折が合わず、メグが大学進学を機にしばらく顔を合わせていなかった。今回両親が2人の仲を心配して無理やり一緒に旅行させようと企んだのだ。グレースの親友でメグと高校が同じであったメグもまた局面を迎えていた。ずっと付き合っていたオーウェンがパリに行くなと言うのだ。テキサスから出たことがないメグは、今回の旅が変われるチャンスだと思うと説得を試みる。しかし、オーウェンは渋ったまま。痺れを切らしたエマは「手紙を書くわ」と言い残す。こうして3人の珍道中は始まった。
待ちに待ったパリ。しかし、参加した激安ツアーは想像以上にスピード重視なものだった。サクレ・クール寺院の階段を走る一行。メグは階段に足を取られ前のめりになる。しかしその瞬間、男性が助けてくれ転ばずに済んだ。オーストリア訛りのその男性に礼をし、メグはツアーの中に戻っていく。寺院の展望台でグレース達はパリの街を見下ろしていると、エマはメグに視線を投げる1人の男性に気付く。先ほどの男性とわかったメグは走り寄って自己紹介を交わす。男性の名はライリーといった。そんな時、事件が発生。なんとグレース達を置いてツアー客が足早にバスに引き返しているのだ。しかし、時すでに遅し。グレース達は懸命に走るもバスは3人を置いて走り去ってしまった。
映画『恋するモンテカルロ』のあらすじ【承】
バスには置いて行かれ、メグの言葉がグレースの心を逆撫でし、グレースは1人ずんずん歩いて行ってしまう。おまけに雨も降り出し、3人はびしょ濡れのままホテルの化粧室へと逃げ込む。グレースはメグのことでまだ塞ぎ込んでおり、化粧室の個室へと入って行く。残されたメグとエマが濡れた髪の毛をタオルで拭いていると、グレースと同じ顔のイギリス英語の女性が入ってくる。顔を見合わせる2人。その女性は携帯電話で誰かと話し終えると化粧室を後にする。3人でホテルを出ようとした瞬間、グレースはホテルの支配人に呼び止められる。支配人は慌てた様子で「スコット様」と謝罪を述べ、グレースは間違えられたままスイートルームに宿泊することになってしまった。翌日、オーニング・コールで目を覚ました3人は、正体がばれない内にホテルを後にしようと動く。しかしホテルのロビーで再び呼び止められ、茶封筒を渡される。玄関を出ると眩いフラッシュの嵐。皆は「コーデリア」と叫んでいた。そのまま迎えに来た車に乗り込む。エマは先ほどの茶封筒を開けると、モンテカルロへの招待状が入っていた。3人は訳がわからないままプライベートジェットに乗り込み、モンテカルロへと飛んだ。
車で行き着いた先はオテル・ド・パリ。マルシャンと名乗る男性とその息子、テオが3人を出迎えた。コーデリアのものと思われるルイ・ヴィトンのスーツケースが次々に部屋に届けられて行く。怖くなったメグはすぐにでも逃げようと提案するが、エマは乗り気だった。そして、逆に「コーデリア嬢の代わりに舞踏会とチャリティーに出席しよう」と言い出す。後に引けなくなったグレースとメグは決心し、夜の舞踏会へと準備する。
映画『恋するモンテカルロ』のあらすじ【転】
テオにエスコートをしてもらいながら、グレースは徐々にコーデリア嬢の予定を把握して行く。そして、自分が今身に付けているブルガリのネックレスが金曜のオークションで出品されること、その売上金で世界の途上国に学校が建設されること、などを知る。そして、予想外なことに、アリシアと名乗るコーデリア嬢の叔母が登場し、なんとなく雰囲気が違うと目を付けられてしまう。グレースはテオの手を掴み急いでその場を後にした。舞踏会も無事に終了し、3人はビーチで束の間の休息を取っていた。他愛もない会話から、エマがメグの心を傷つける。怒ったメグが1人で歩いていると、ライリーと出会す。メグの異変に気づいたライリーは彼女を誘ってバイクで街を観光することに。人気のない水辺でライリーは闘病生活を送っていたことを告白する。メグもまた、母親を失いまだ立ち直れていないと打ち明ける。叫びたいけれど叫べない、とメグは悲しそうに言った。
グレースはビーチからの帰り道、テオに捕まる。そして、コーデリア嬢の予定にあったポロ競技に参加することになってしまう。ポリ初心者のグレースは馬には乗れても競技には全く参加できず困ってしまう。そんなグレースをアリシアは訝しんで見ていた。競技の終了後、グレースが馬の手入れをしているとアリシアが寄って来る。彼女はグレースが偽物だと見破っていた。グレースもチャリティーオークションまで演じ続けるので見逃してほしいとお願いをし、アリシアは皆にばれたら責任を取ってもらうと言い残し去って行く。テオとグレースは、一緒に過ごす時間の中でお互いに好意を抱いていた。グレースがホテルに戻ると、エマが1人ベッドに横になっていた。舞踏会で知り合ったドメニコ王子とパーティーに出掛けたものの、王子の横柄な態度を目の当たりにし、オーウェンに会いたいと涙ぐむエマ。グレースもまたテオと結ばれない運命を嘆いていた。
映画『恋するモンテカルロ』の結末・ラスト(ネタバレ)
チャリティーオークション当日の朝、メグが夢見心地で帰って来る。グレースとエマがブルガリのネックレスを問うと、顔面蒼白になるメグ。昨日エマがドメニコ王子とのパーティーに付けて行こうとしたネックレスをメグが見つけ、没収していたのだ。しかし、そのネックレスはライリーの鞄の中。3人が慌てて探しに出掛けている途中、コーデリア嬢本人がホテルに到着してしまう。ホテルに戻った3人はコーデリア嬢を部屋に閉じ込める。すると、ライリーがネックレスを持って再びメグの元を訪れる。歓喜するメグ。そして、グレースはネックレスを身に付けオークション会場に向かう。グレースはメグに「あなたが姉で良かった」と言い、メグもニッコリと微笑む。その頃、コーデリア嬢を見張っていたメグであったが、オーウェンがエマを探しにホテルに姿を現したことを喜んだ次の瞬間、コーデリア嬢が逃げ出してしまう。
オークション会場ではブルガリのネックレスに次々と高値が付けられていた。そこへコーデリア嬢が髪を振り乱しながら「捕まえて、偽物よ」と声を張り上げながらやって来る。静まり返る会場。偽物だとばれてしまったグレース。彼女は、偽物を演じていたことは謝る。しかし、チャリティーのためにどうかお願いしますと懇願する。すると、アリシアが現状額を上回る金額を申し出、無事にチャリティーは終了した。テオはグレースがテキサス出身の一般人だと知り、その場を後にする。
時は流れ、メグはライリーと一緒にバックパックで旅をし、マチュピチュで思いっきり叫んでいた。エマはオーウェンと結婚し、テキサスに居を構えた。そして、グレースはルーマニアの新学校でボランティアに従事していた。その学校にテオが訪れる。マルシャン・ファミリー財団が建てた学校だったのだ。改めて自己紹介をするグレースとテオ。2人は笑い合った。
映画『恋するモンテカルロ』の感想・評価・レビュー
田舎町の女の子が住んでいる世界から抜け出し、素敵な王子様に恋をして、そして最後は結ばれる。そんな夢みたいなこと、と言いつつも女の子なら誰だって憧れる。王道のロマンティック・ラブコメディだけれど、好きだと発言している人が多いこの映画。きっと妄想してしまうのだ。自分はどの女の子に似ているか、どの王子様とゴールインしたいか、考えだすと止まらない楽しい妄想。女の子の理想がたっぷり入っているジュエリーボックスのような映画だと思う。(MIHOシネマ編集部)
外国で素敵な王子様と出会う…女の子の憧れと素敵が詰まった作品。ヨーロッパの街並みが素敵すぎて旅行に行きたくなります。素敵な風景とキャストの3人娘が可愛すぎます。人気ナンバーワンアイドルのセレーナ・ゴメスに人気ドラマ「ゴシップ・ガール」のレイトン・ミンスターに映画やドラマで大活躍のケイティ・キャシディなどが出演しており、アメリンカンアイドルや海外ドラマ好きの人にはおススメです。女子会で見ると盛り上がりそう!ちなみに、ちょい役で「Glee」のコーリー・モンテースさんも出演しております。(女性 30代)
自分にそっくりな令嬢に間違えられて、訳が分からないままモンテカルロへ向かうことになってしまう3人組の珍道中。全体的にバタバタしている印象がありますが、パリの街並みがとても美しく、彼女たちと一緒に旅行をしているような気分にさせてくれました。
モンテカルロへ向かってからもとにかくてんやわんやな3人ですが、友情あり、恋愛もありでボリューム満点の作品でした。
サクッと見られるテンポの良い作品でした。(女性 30代)
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