映画『Mr.&Mrs. スミス』の概要:のちに公私共にパートナーとなる、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーによる最強アクション!テンポのいいストーリー展開と、圧倒的なアクションは必見。
映画『Mr.&Mrs. スミス』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:アクション、ラブストーリー
監督:ダグ・リーマン
キャスト:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン、アダム・ブロディ etc
映画『Mr.&Mrs. スミス』の登場人物(キャスト)
- ジョン・スミス(ブラッド・ピット)
- 建築関係の会社の社長。殺し屋という裏の顔を持つ。
- ジェーン・スミス(アンジェリーナ・ジョリー)
- ジョンの妻。実は暗殺チームに所属するエージェント。
映画『Mr.&Mrs. スミス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『Mr.&Mrs. スミス』のあらすじ【起】
今から遡ること5年前。コロンビアのボコダという街で、一つの物語が始まろうとしていた。ジョンという引き締まった精悍な男と、ジェーンという色気のある美女が出会ったのだ。二人は互いを一目見た瞬間に、まるで雷に打たれたような衝撃を受ける。彼らは互いに一目惚れをしてしまったのだった。そして、2人はすぐに想いを伝えあい恋に落ちた。
ジェーンはコンピューターサーバーに関係する会社の社長をしており、一方、ジョンは建築関係の事務所の社長を務めていた。この社会的地位もあるカップルは、出会って数ヶ月という短い期間で結婚まで決めてしまう。周囲は止めたものの、恋に突き動かされる2人に周りの声など届かなかったのだ。
そして、二人が晴れて結ばれてから5年後…。あれだけ二人を突き動かしていた情熱はすっかり影を潜めていた。二人は俗に言う、倦怠期に陥っていたのだった。今後自分たちはどうしていけばいいのか。悩んだ二人は、今後の生活についてのアドバイスをもらうため、カウンセリングへと向かうのだった。
映画『Mr.&Mrs. スミス』のあらすじ【承】
そのカウンセラーは、二人に夫婦間の秘密について語り始める。一般的に隠し事を持つことは良くないとされるが、夫婦間においては決してそうとも言えないと言うのだ。一般的に夫婦は誰でも秘密を抱えており、それが夫婦関係に悪影響を及ぼすことはないという。
しかし、それは一般的な夫婦の話である。そして、実はジェーンとジョンは、一般的な夫婦ではなかったのだ。彼らが互いに紹介した社長業務は、実は彼らの作り上げた表の顔。実は、彼らにはそれぞれ裏の顔が存在したのだ。ジョンは、他人と群れず、一人で活動を続ける凄腕の殺し屋、そしてジェーンは暗殺部隊のエージェントだった。当然彼らはそのことを打ち明けることなく、互いにひた隠しにして生きてきた。
しかし、とある時彼らの元にそれぞれ依頼が舞い込んでくる。そして、なんと、偶然にも二人は同じターゲットを狙うことになるのだった。そんなことを知る由もない二人は、任務中に偶然すれ違ってしまう。しかし、互いの顔までは見えず、あくまでも敵として彼らは互いを認識した。
映画『Mr.&Mrs. スミス』のあらすじ【転】
そして、砂漠のど真ん中で、二人は敵を打ち倒すために銃撃戦を開始する。しかし、二人とも最強レベルの腕を持つ使い手。結局勝負はつかないまま、その場は一旦引き分けとなる。しかし、自分の犯行を見たかもしれない相手をそのまま生かしておくわけにもいかない。裏の世界には、仕事を見られた相手は48時間以内に仕留めなければいけないというルールが存在した。
ニューヨークに戻った二人は、それぞれ自分を襲った相手の正体を知るべく動き始めた。そして、とうとう二人は自分のパートナーが裏の世界の住人であることを知ったのだった。それから、互いの命を付け狙う壮大な殺し合いが幕を開ける。それは、これ以上にない、最恐レベルの夫婦喧嘩だった。
しかし、ここで両者にとって予想外のことが起こる。なんと、ジェーンとジョンの所属する組織が手を組んだのだ。彼らの目的は一つ、圧倒的実力を持つあまりに持て余しているジェーンとジョンを、この機会に始末することだった。
映画『Mr.&Mrs. スミス』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、ジョンとジェーンは組織が自分達を消そうと企んでいることを知った。そこで、二人は生き残りをかけて夫婦で協力をすることにする。超一流の殺し屋が手を組んだのだ。それは、組織にとって考え得る最悪のパターンだった。そして、その組織の予感は的中する。たった二人に対して、次々と組織が仕向ける刺客が倒されていくのだ。そして、最終的に2つの組織は完全に壊滅状態に陥ってしまう。
命を賭けた戦いを終えた二人は、再び互いを見つめ合う。ついこの前までは倦怠期に陥っていた二人だったが、この騒動を通して二人の愛は再燃、出会った時以上の情熱に包まれていた。そして、二人は今度こそ互いの秘密、互いの素性を理解した上で夫婦生活を再開させる。
カウンセラーはどの夫婦にも秘密はつきものだ、と言ったものの、その秘密を分かち合った二人は最強の絆を手に入れた。二人は再びカウンセリングへと出かけていく。そして、二人は自分達の仲は至って良好であることをカウンセラーに伝えるのだった。
映画『Mr.&Mrs. スミス』の感想・評価・レビュー
何度見ても飽きない、物語が分かっていてもつい見てしまう、と言ってもいい程、見た人を虜にさせる映画である。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの豪華な共演にぴったりマッチする役柄、目を離せないアクションシーン、それぞれのスパイとしてのやり方の違い、そしてお互い仕事内容を秘密にしたまま夫婦となったその後など、様々な見所がある。最後は次もあるのではないかと期待をさせながらも、しっかりと完結させているシーンが1番のお気に入りである。(女性 20代)
実は殺し屋である2人が、身分を偽って出会い結婚まで発展するのだが、後にその事がばれ、2人が所属していた組織から同時に暗殺命令が下ってしまう。とにかく、特殊な職業という立場での壮絶な夫婦喧嘩は、この2人ならではの演出と言える。お互いの命を狙いながらも、本心では求め合うという情景になんとも釘付けになってしまう。殺した人数を言い合うシーンや、拷問のやり方を討論するなど、随所に殺し屋ならではのテイストが組み込まれている所が面白く、ついつい何度も見てしまう作品。(男性 30代)
お互いが違う組織に勤める殺し屋だったのですが、出会ったその日に惹かれあい結婚をして素性を隠して結婚をしました。ところが、標的人物が一緒だった為にバレてしまいます。ストーリーや目的が単純なので観ていて面白かったです。
主演の2人がベテランのうえでのアクション映画なので、スパイ映画観た事ない人には是非お勧めしたい作品です。(女性 30代)
美男美女すぎる夫婦。現実でもこんな美しすぎる夫婦だったのが凄すぎる。激しいアクションとコメディで最高の娯楽作品。お互いの正体に気付き殺し合いからのラブシーンに流れ込むところや、タンゴを踊るシーンはセクシーで本当に絵になる2人。2人共プロの殺し屋だけどジェーンの方が一歩前にいる感がまた面白い。ラストは愛を選び組織に2人だけで挑むシーンはカッコ良く、2人の絆の深さに感動してしまう。アンジーは鼻血が出そうになるくらい超セクシーで憧れの女性ナンバーワン‼(女性 30代)
後に実際に結婚し夫婦となるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーという豪華共演作品です。二人とも殺し屋であることを秘密に夫婦生活を過ごしていただけでも凄いです。情報隠蔽技術が相当なものなのでしょう。ドンパチが基本なのですが、時々笑いも挟んでくるあたりが面白く、飽きずに何度でも観られます。
こんな恐ろしい夫婦喧嘩はありえないからこそ、エンターテイメントとして純粋に楽しめました。一目惚れ→倦怠期→大喧嘩(殺し合い)→雨降って地固まる。という流れもテンポがが良くて最高でした。しかし、感情の起伏が忙しい夫婦だなぁ、と思わずにはいられませんでした。(女性 20代)
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの2大スターが共演した笑えるアクション作品です。
エレベーターを爆破したり、ビルからワイヤーで逃げ出したりとアクションは派手なのですが、なぜか印象に残るのは2人の家庭でのシーンです。
お互い敵のスパイでは?と疑い探り合いをしながら、落下したワインをついキャッチしてしまうアンジェリーナは最高です。スパイものだと中々家庭シーンが描かれませんから新鮮です。
また、性格が正反対なので、痴話げんかをしながら敵陣に乗り込み、危機的状況では息ピッタリなのも面白いです。(女性 30代)
夫婦共々スパイとなると、車庫の地下やキッチンのオーブンの中など、家のあらゆるところにお互いの武器が隠されている。お互い凄腕の殺し屋なのに、家庭内でも、殺し屋と対決しているシーンでも、アンジェリーナ・ジョリーの強い妻と、ブラッド・ピットの一歩下がった旦那を感じさせる夫婦設定がおもしろかった。
とにかく主人公2人のアクションのかっこよさに惚れ惚れする。非現実なこの夫婦に憧れを抱くのは、この2人が演じているからだろう。(女性 20代)
ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのキラキラしたラブロマンスとアクションとコメディが見事に融合した作品。このキラキラ感は、主演の二人の功績によるものが大きい。何しろ今作品が元で二人は結婚したともいうし、ある意味恋愛リアリティーショーを見ている感覚に近いのかも知れない。
コメディなので肩ひじ張らずに見れるし、ちょっとした時間の隙間にリフレッシュしたいとなればこれをお勧めできる。結末に疑問が残るが、コメディなのだから細かいことはいいのだ。(男性 30代)
ジョンとジェーンがお互いを殺そうとする派手なアクションシーンは見ものだが、「壮大なスケールの夫婦喧嘩」だと思うと可笑しくて仕方なかった。
アンジェリーナ・ジョリーはいつもクールでキリっとしたイメージが強かったけれど、この作品ではいろいろな表情が見られて新鮮だった。お互い「殺し屋」ということを隠していただけでも十分な嘘つきなのに、ジョンが「実は結婚は二度目」という告白をしたことに対して「嘘つき!」と逆上するところなどが可愛くて面白かった。(女性 40代)
超絶豪華な夫婦げんかアクションコメディ。
主演の二人がそもそも豪華。華やかな生活の延長にある夫婦げんか。二人が「殺し屋」でなければごくごく普通の夫婦げんかで終わったかもしれないところを、派手にドンパチ始めてしまう爽快感が心地良い。リアルにお互いを殺そうとしながら吐露する感情は、殺し屋ではないカップルにも当てはまるかもしれないことなのが面白い。案外殺し合うというのはメタファーなのかと考え始めそうになるが、何も考えずに観て楽しい一本だろう。(男性 40代)
みんなの感想・レビュー
まずはアンジェリーナ・ジョリーが演ずるジューンの人間兵器庫みたいな殺人技の奥義に魅了される。二人が住んでいる住居の中にもあらゆる武器が仕込まれてあり、ブラッド・ピットを演ずるジョンの平然とした態度で弾丸から逃れる応戦術にも、格闘技の戦術にもプロフェッショナルな技術が織り込まれ、それを夫婦げんかで使用するというところにユーモアのペーソスが溢れている。余談だが、当初ジューン役にはニコール・キッドマンがキャスティングされていたらしいが、他の作品の撮影延長のため急遽アンジェリーナ・ジョリーが抜擢されたという話がある。共演者同士の結婚というのは珍しいものではないが、そういった縁が絡んでいたのかと思うとこのキャスティングも後につながる運命的なものであったのだろう。
カウンセリングでのドキュメント風インタビューから始まる、コメディタッチの流れが穏やかな物語の展開を想像させるのだが、暗殺を遂行してゆく日常生活の中で二人の才能を仄めかすようなアクションシーンが静かに織り込まれ、やがて二人が同時に携わる大きな暗殺の場面をきっかけに緊張感がMAXへと到達し、そこからありとあらゆる武器を使った壮絶なバトルシーンがくり広げられる。ブラッド・ピットは言うに及ばず、「トゥームレイダー」以来、さらに磨きの掛かったアンジェリーナ・ジョリーの研ぎ澄まされた肉体から弾けるアクションが素晴らしい。銃やナイフの使い方も相当修練を重ねたと見え、全ての武器の扱い方が板に付いている。最終的には二人で手を組み敵と相対するラストへと向かうのだが、後々結婚するカップルとしての呼吸が見事に合っているように見えて仕方がない。
クールな殺し屋であるブラッド・ピットと、ワイルドな女殺し屋アンジェリーナ・ジョリーという、二人のアクション演技を楽しむという目的で見る映画ではないか。見終えた後に残るストーリーや背景などは印象が薄く、役柄であるジョンとジューンという設定なども正直残らない。二人の共演ならば違ったシチュエーションでもよかったのではないかという気はするが、時代を代表する二人のスターに嵌る作品がたまたまこの映画のシナリオだったと考えれば、役者ありきとして楽しむアクション映画としては文句なし。