「無法松の一生(1958)」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

無法松の一生(1958)の概要:天涯孤独、暴れん坊で喧嘩っ早い松五郎は、純粋な心を持つ車引きだった。ある日、いじめられていた少年、敏雄を助けたことで彼の家族と親しくなった。後に敏雄の父が病死し、松五郎と残された母子は本当の家族のような絆を深めていく。

無法松の一生の作品情報

無法松の一生

製作年:1958年
上映時間:104分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:稲垣浩
キャスト:三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志、飯田蝶子 etc

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無法松の一生の登場人物(キャスト)

松五郎 / 無法松(三船敏郎)
車引きとして働く無法者。喧嘩っ早く腕っぷしも良いが、自分の非を素直に認めることのできる無垢な心を持つ。小倉の人間からまっつぁんと呼ばれ親しまれている。貧しさから小学校に通えなかったため、文盲である。
吉岡敏夫(笠原健司)
吉岡小太郎大尉の一人息子。父と違って体も心も弱く、近所の子供達からぼんぼんとからかわれても反撃できないでいた。いじめられて足を怪我したところを、松五郎に助けられる。
吉岡良子(高峰秀子)
吉岡小太郎の妻。小太郎が松五郎を気に入ったため、敏雄の通院や庭仕事などを依頼するようになる。小太郎が病死した後も彼と懇意にし、敏雄を強く育てて欲しいと頼る。

無法松の一生のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『無法松の一生(1958)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

無法松の一生のあらすじ【起】

明治30年、九州の小倉の街に、松五郎が帰って来た。車引きを務める彼は、横暴な客と喧嘩した末に打ち負かされ、宇和島屋の二階で療養していた。快復した松五郎の元には近所の人達が集まり、彼の喧嘩の顛末を聞きたがった。

山中にて、老人は長距離移動の末に疲れ果てていた松五郎を呼び止めた。松五郎は、彼の横柄な態度と高圧的な物言いに腹を立て、考えるより先に手を出してしまった。その老人は警察に剣術を教える師範であり、木刀を引き抜くと松五郎の脳天を打ったのだ。初めて喧嘩に負けた松五郎は悔しがったが、周囲の人々は師範相手ならば仕方ないと笑い、松五郎もまた力の差を認めて笑った。

芝居を観に劇場へ入った松五郎と熊吉は、客席で鍋をこしらえた。ニラとにんにくと長ネギを大量に入れた鍋は瞬く間に悪臭を放ち、他の見物客からは苦情が起こった。松五郎は、自分の好物を食って何が悪いと見物客らに喧嘩を売った。番台や結城組の組員達は松五郎を追い出そうと飛びかかったが、彼は一人で大立ち回りを演じた。

結城組の親分、結城豊蔵は暴れる松五郎を諫め、彼に説教をした。見物客にかけた迷惑の落とし前をどうつけるつもりかと問われた松五郎はハッとして、「俺はそこに気付かんじゃった」と頭を下げた。親分は、竹を割ったような性格の彼を気に入り、許してやった。

無法松の一生のあらすじ【承】

日露戦争の勝利を祝うお祭りの最中、松五郎は、ぼんぼんとからかわれいじめられていた敏雄少年を助けた。足が痛いと泣きじゃくる敏雄を彼の屋敷に連れ帰ると、母、良子はかかりつけ医に息子を連れて行って欲しいと松五郎に頼み、敏雄は治療を受けた。

良子は帰宅した夫、吉岡小太郎大尉に昼間の話をした。彼は松五郎が「たまには損得を気にせず人助けさせてくれ」と言って謝礼を受け取らなかったという話を聞いてたいそう喜んだ。「無法松」の名は隊の中でも有名で小太郎の耳にも届いており、彼は松五郎の噂通りの人柄を気に入った。

翌日も、良子は敏雄の通院に松五郎の車を呼んだ。夜になり、松五郎を食事に招いた小太郎は「軍人なら間違いなく少尉までいけるぞ」と彼を褒め称えた。松五郎は「大将まで行っちゃる」と豪語し、さらに小太郎を楽しませた。しかし、小太郎は戸が閉まっているにも関わらず寒いと言って横になり、発熱のため医者にかかった。

松五郎と小太郎が親しくなってすぐ、小太郎は病のため急死した。残された良子は夫のように強くない息子を心配し、松五郎へ「息子を鍛えてください」と願い出た。

無法松の一生のあらすじ【転】

それから松五郎は、敏雄が泣いている度に仕事を放ってまで彼の相手をした。敏雄も頼もしい松五郎に懐き、二人は本当の親子のように親密になっていった。良子もまた、男手が必要な際は必ず松五郎を頼り、三人は家族のように信頼し合った。

松五郎と敏雄、良子は、小倉工業高校の運動会を見にいった。文字の読めない松五郎へ、良子が配られた自由参加の徒競走のチラシを読み上げると、彼はいきんでグラウンドへと乗り込んだ。松五郎は他の参加者をごぼう抜きし、最後の一人と競って一位を勝ち取った。敏雄は生まれて初めて人前で大声を出し、我を忘れて松五郎を応援した。

良子は、敏雄が積極的になったことを喜び、家に帰っても尚興奮している息子に向かって「男らしく、あの人みたいに思ったことはどんどんやりなさいよ」と声を掛けた。

松五郎は、敏雄の学芸会の練習にも付き合った。松五郎が恥ずかしがって歌えない彼に寄り添った結果、学芸会では大成功を収めた。学校からの帰り道、松五郎は敏雄をおぶり一番良かったと大いに喜んだ。良子も感動して涙を流した。

良子の兄とその妻は、再婚しようとしない良子の説得に訪れていた。それでも良子の気持ちが変わることはなく、兄夫婦が諦めて帰った後、良子は小太郎の遺影を見つめて俯いた。松五郎は、庭木の剪定をしながら彼らの話を耳に入れてしまった。

無法松の一生の結末・ラスト(ネタバレ)

時は流れ大正3年。高校生活も最後を迎えた敏雄は、進学のため小倉を離れることになった。良子は荷物を運ぶのを松五郎に頼むついでに、敏雄が松五郎から「ぼんぼん」と呼ばれるのを嫌がっているから、これからは吉岡さんとでも呼んでくださいと頼んだ。松五郎は「まるで他人のようじゃのう」と俯き、汽車に乗る敏雄を見送って「いよいよ一人ぼっち」と嘆く良子に声を掛けられなかった。その日から、松五郎は酒に溺れるようになった。

夏休みを迎え、良子は松五郎の元へ敏雄が先生を連れて帰って来ると告げた。先生は、祇園太鼓を見物したいのだという。しかし、今の小倉で本物の祇園太鼓を叩く者はいなかった。残念がる先生と、申し訳が立たず俯く敏雄を見た松五郎は神輿に飛び乗り、本物の祇園太鼓を彼らに聞かせた。

その夜、松五郎は神妙な面持ちで良子の元を訪れると、おもむろに小太郎の遺影に頭を下げた。「俺はさびしかったんじゃ。俺の心は汚い、奥さんにすまん」と叫んだ松五郎は、その夜から良子の前に現れなくなった。

冬がきて、酒に溺れた松五郎は一人雪道で倒れてしまった。良子と敏郎と過ごした美しい日々が走馬灯のように駆け巡り、松五郎は絶命した。

結城の親分が松五郎の遺品を整理すると、良子から貰ったこれまでの謝礼は宝物のように全く手をつけずにしまわれていた。さらに、良子と敏雄の名前で500円の貯金まで残されていた。それを見た良子は「松五郎さんに何もしてあげられなかった」と涙を流し、彼の遺体に縋りついた。

無法松の一生の感想・評価・レビュー

美しくも切なく、大願が成就したとも儚く夢が散ったともとれる作品だった。

幼い敏雄と過ごした日々が美し過ぎて、松五郎も良子も、一番近くにいた互いの存在こそ尊いものだったと気付くのが遅すぎた。わたしはこういった疑似家族が堪らなく好きで、『悪魔のいけにえ』や『蝋人形の館』、『PAPUWA』や『ゴールデンカムイ』をはじめとする血縁関係にない家族的集団へ魅力を感じるが、大抵その関係が終息した後に歪な愛情に気付くものだ。この映画も例外ではなかった。

言うなれば性癖にがつんと刺さる映画だった。(MIHOシネマ編集部)

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