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映画『涙そうそう』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『涙そうそう』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『涙そうそう』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『涙そうそう』の結末までのストーリー
  • 『涙そうそう』を見た感想・レビュー
  • 『涙そうそう』を見た人におすすめの映画5選

映画『涙そうそう』 作品情報

涙そうそう

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:土井裕泰
  • キャスト:妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史 etc

映画『涙そうそう』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『涙そうそう』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『涙そうそう』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『涙そうそう』 あらすじ【起・承】

新垣洋太郎は、那覇で飲食店を経営することを夢見ている。そのために、居酒屋や市場などバイトを掛け持ちして働いている。
そんな洋太郎には、一人の妹がいる。名前はカオル。実はこの兄弟は血がつながっていない。カオルは洋太郎の母親が再婚した男性の連れ子だった。幼いころに出会った二人は、父親の失踪、母の死を一緒に乗り越えた。たった二人の家族としていきてきたお互いにとってかけがえのない存在だった。

中学生だったカオルは祖母と暮らした離島を離れ、高校進学をきっかけに那覇へ引っ越してくる。兄を頼って那覇にきたカオルは当然洋太郎と一緒に暮らし始める。
洋太郎には恋人の恵子がいたが、カオルとの関係もうまく行っていた。しかし、本当のところは血のつながらない妹であるカオルに少し嫉妬していた。

洋太郎は、念願だった飲食店を開業する。居酒屋「なんくる」を開き、仲間たちと祝うが、喜びは長く続かなかった。土地の持ち主が現れ、洋太郎が詐欺に遭っていたことが分かる。長い間働いて手に入れた自分の店はあっという間になくなり、残ったのは多額の借金だった。

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映画『涙そうそう』 結末・ラスト(ネタバレ)

医者である恵子の父は、洋太郎にお金の援助を申し出る。それは実質手切れ金である。医者になる恵子にはふさわしくないと、別れるように言ったのだ。

こうして恋人までなくした洋太郎には、カオルだけが唯一の支えとなった。洋太郎は必死に働き、カオルも支えようとこっそりバイトをした。しかし、大学受験に集中してほしいと思った洋太郎はそれを辞めさせる。
二人はだんだん気まずくなっていった。カオルは大学に進学し、いつしか別々に暮らすようになった。そして、同じ市内に住みながら、会うこともなくなる。

数年後のある日、沖縄本島に台風が近づいていた。離れて暮らすカオルを心配した洋太郎は、カオルの家にやってきて窓をしっかりふさいだ。久々の再会だったが、洋太郎はそこで倒れてしまう。
病院に運ばれた洋太郎はそのまま亡くなる。借金返済のために働いてばかりいた洋太郎の体はもう疲れ果てていたのだ。

兄の死に涙するカオルに、あるものが届けられる。それは、洋太郎が用意したカオルの成人式の振袖だった。

映画『涙そうそう』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『涙そうそう』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

血のつながらない兄妹のラブストーリー

連れ子同士の兄妹で、両親はいなくなった。祖母に育てられたが、兄妹の絆は強い。そんな二人はいつしかお互いを愛するようになり……というストーリー。最後に兄が死んでしまうのも切ない。
洋太郎は「兄妹は結婚できん」というが、実は再婚した義理の兄妹ならば普通に結婚できる。こんなことをいうと感動の涙も引いてしまうが、こういった義理の兄妹のかなわぬ恋はよく題材にされるが、実際はそれほど深刻ではないのだ。

こうはいったが、この映画はラブストーリーというより兄妹の絆の方をメインに描いていると思う。むしろ恋愛面よりもそちらの方が感動できた。
この映画があだち充の漫画『みゆき』に似ているというのはよく言われることだが、『みゆき』の場合は最後妹のみゆきと結婚するエンディング。違うのはそこだけかと思うが、こういうストーリーってお決まりの展開なのにやっぱり感動してしまう。

沖縄らしさ

主演の妻夫木聡も長澤まさみも、沖縄出身ではない。この二人がいくら沖縄弁でしゃべっても、うーん……という感じだったのだが、そこは夏川りみの『涙そうそう』と、沖縄を舞台にしたドラマや映画には必ずと言っていいほど登場する「おばあ」平良とみによってなんとか体裁は保たれている。というか、平良とみが登場するだけで「ああ、沖縄だなあ」と思えるのは本当にすごいことだ。
沖縄の景色は綺麗だし、音楽との相性もいいし、それだけでいい映画だったなあと感じられる。


沖縄の美しい風景と、兄妹のようで兄妹でない2人の絆に心が温かくなった作品。長澤まさみさん演じるカエルが無邪気でまっすぐで、それを支える妻夫木聡さん演じる洋太郎の姿に、何度も涙がこぼれました。2人がようやく気持ちを伝え合った矢先に、洋太郎が倒れて帰らぬ人になる展開はあまりに切なく、ラストの「涙そうそう」が流れるタイミングで号泣しました。(30代 女性)


ずっと兄妹のように育ってきたけど、実の兄妹ではない――その関係性がもどかしくて、でも愛しくて、見ていて切なかったです。特に洋太郎の一途な優しさには胸が締めつけられました。あれほど頑張ってカエルの夢も支えていたのに、最後に倒れてしまうなんて…。沖縄の風景と、ふたりの笑顔が最後に流れるエンドロールが、逆に涙を誘います。名曲との相性も抜群。(20代 男性)


洋太郎の「家族を守る」という気持ちが痛いほど伝わってきて、その姿が本当にかっこよかった。けれど、無理をしすぎて身体を壊し、何も言わずに逝ってしまうのがあまりに悲しかったです。最後、カエルが気持ちを伝えようとした時にはもう間に合わなかった…その展開が切なくて、映画が終わった後も心に残り続けました。沖縄の風と海と共に心に沁みる作品です。(40代 女性)


沖縄を舞台にした映像美と、兄妹のようで恋人のような微妙な関係がとても良かった。家族って何か、愛するってどういうことかを考えさせられました。兄として背負いすぎた洋太郎の生き方が悲しくも立派で、人生って報われないこともあるんだなと痛感。エンドロールで過去の笑顔のシーンが流れる中、自然と涙が流れました。地味だけど心に沁みる良作です。(50代 男性)


学生時代に観て以来、10年ぶりに再視聴。年齢を重ねた今の方が、この作品の深さを感じました。誰かのために生きるって、こんなにも美しくて、苦しいものなのかと…。洋太郎がずっと我慢していた感情が、最後に少しだけ見えたところで幕が閉じるのが、本当に悲しくて、美しい。長澤まさみの演技も初々しくて、よりリアルでした。泣きたい夜におすすめの一本です。(30代 男性)


沖縄の陽光や自然が舞台なのに、物語はとても切ない。洋太郎の無償の愛が、報われることなく終わってしまう展開は、涙が止まりませんでした。特にラスト、カエルが「ずっと一緒にいたい」と言った直後に洋太郎が亡くなるシーンは、あまりに残酷。だけどその後の回想シーンと歌が優しく包んでくれて、余韻がすごかった。何年経っても色褪せない作品です。(40代 女性)


何気なく観始めたのに、気づけばボロ泣き。兄妹のような恋、沖縄の優しい風景、それを支える音楽。どれをとっても素晴らしかったです。特に、洋太郎が必死に働いて、学費を工面していたことが判明するシーン、カエルがそれを知って号泣するシーンは、一緒に泣きました。エンドロールで流れる『涙そうそう』がここまで胸に響いたのは初めてでした。(20代 女性)


序盤は微笑ましい兄妹の日常劇のようでしたが、後半の展開で一気に涙腺が崩壊。実の兄妹ではないけれど、お互いを大切に想う気持ちが画面から滲み出ていて、特に洋太郎の愛が深すぎる。夢も愛もあと一歩のところで届かなかったその結末に、やるせなさを感じました。それでも彼の存在がカエルの中に生き続けていることが、最後に救いになりました。(30代 男性)


長澤まさみさんの演じるカエルが、明るくてちょっとわがままで、でもすごく愛らしくて魅力的でした。そんな彼女を一途に支える洋太郎の姿には、どんな兄妹愛も敵わないくらいの“想い”が詰まっていて、ただただ切なかったです。ようやく想いが通じ合ったその日に洋太郎が亡くなるという悲劇…それでも最後に見せた2人の笑顔が、忘れられません。(20代 女性)


沖縄の美しい景色と、純粋で不器用な兄妹の物語がこんなにも泣けるなんて思っていませんでした。洋太郎の生き方は、自己犠牲の塊で、それでも笑顔を絶やさなかったことに心から尊敬しました。ラストでようやく気持ちが通じたのに、彼が亡くなる展開は衝撃的すぎて、何度観ても涙が止まりません。まさに“涙そうそう”のタイトルにふさわしい作品。(50代 男性)

映画『涙そうそう』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『涙そうそう』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

世界の中心で、愛をさけぶ

この映画を一言で表すと?

青春と永遠の別れが胸を締めつける、純愛の金字塔。

どんな話?

白血病に侵された恋人を失った青年が、かつての思い出をたどる旅に出る物語。高校時代の淡く純粋な恋と、現実の痛みが交錯しながら、喪失を受け入れていく過程が描かれます。心に響く珠玉のラブストーリーです。

ここがおすすめ!

『涙そうそう』同様、大切な人との別れと、深く胸に残る思い出を描いた感動作。音楽やロケ地の美しさも印象的で、繊細な感情を丁寧にすくい上げた演出に涙が止まりません。恋と喪失の映画が好きな人にぜひ。

僕の初恋をキミに捧ぐ

この映画を一言で表すと?

命の期限がある少年と、それを知って愛する少女の10年愛。

どんな話?

幼いころから心臓病を抱える少年と、彼を一途に想い続ける少女の切ない初恋を描いた物語。将来を約束できないと知りながら、それでも愛を貫く2人の姿に胸が締めつけられる感動作です。

ここがおすすめ!

時間の儚さや、「好き」の本当の意味を教えてくれる作品。『涙そうそう』のように、“叶わぬ想い”と“止められない別れ”が重なり、涙なしでは見られません。若い恋愛映画の中でも特に心に残る一本です。

いま、会いにゆきます

この映画を一言で表すと?

死んだはずの妻が、雨の季節に帰ってきた――優しすぎる奇跡のラブストーリー。

どんな話?

亡くなったはずの妻が“1年後の雨の季節に戻ってくる”という約束通り、夫と息子の前に現れるという不思議な展開から始まる物語。過去・現在・未来が交差しながら、家族の愛が深く描かれます。

ここがおすすめ!

切なさと温かさが同居する、珠玉のファンタジー恋愛映画。『涙そうそう』に通じる“再会”や“言えなかった気持ち”がテーマで、観る者の心を優しく包み込んでくれます。家族愛に弱い人は確実に泣きます。

手紙(2006)

この映画を一言で表すと?

罪を背負った家族が社会とどう向き合うか――“愛”と“贖罪”の人間ドラマ。

どんな話?

強盗殺人で服役中の兄を持つ弟が、“加害者家族”として生きる苦しみと、それでも兄を想う葛藤の中で成長していく姿を描いた作品。東野圭吾の原作をもとに、人の心の複雑さと希望を静かに描きます。

ここがおすすめ!

『涙そうそう』と同様に、兄弟愛と社会の厳しさをテーマにした感動作。理不尽な運命に立ち向かう姿や、家族を思う強さに心を打たれます。真っ直ぐで不器用な人間ドラマを観たい方にぴったりです。

8年越しの花嫁 奇跡の実話

この映画を一言で表すと?

8年間待ち続けた愛――現実が生んだ、奇跡のラブストーリー。

どんな話?

結婚を目前に突然昏睡状態になった女性と、彼女の目覚めを信じて待ち続けた男性の実話をもとに描いた作品。病と向き合いながら、時間を超えて育まれる“本物の愛”が描かれます。

ここがおすすめ!

「ただそばにいたい」という想いが、どれだけ強いかを感じさせてくれる奇跡の物語。『涙そうそう』のような深い愛と切ない別れを描いており、見終わった後は涙と温かい気持ちが残ります。実話という点も感動。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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