映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の概要:アメリカ自然史博物館。ここでは魔法の石板の力で、夜になると展示物達が動き出す。しかし石板が力を失い始めていた…。警備員のラリーは仲間たちを救うため、ロンドンへと向かう。大ヒットアドベンチャーシリーズ最終章。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ショーン・レヴィ
キャスト:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソン、ダン・スティーヴンス etc
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の登場人物(キャスト)
- ラリー・デリー(ベン・スティラー)
- 自然史博物館の警備員。自然史博物館の展示物達が毎夜動き出すことを知る数少ない人物。展示物達とは親友とも言える関係だ。
- ニック・デリー<通称:ニッキー>(スカイラー・ギソンド)
- ラリーの息子。大学進学を控えているが、進路についてしばしばラリーと衝突している。
- アクメンラー(ラミ・マレック)
- エジプト王アクメンラーのミイラで、自然史博物館の展示物。石板の持ち主でもある。両親のミイラは大英博物館に展示されている。
- ランスロット卿(ダン・スティーヴンス)
- アーサー王の家臣ランスロットの人形で、大英博物館の展示物。自分は人形ではなく本物のランスロット卿だと思い込んでいる。何事にも格好つけたがる。
- セオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)
- セオドア・ルーズベルトの蝋人形で、自然史博物館の展示物。
- デクスター(クリスタル・ザ・モンキー)
- ノドジロオマキザルのはく製で、自然史博物館の展示物。ラリーとは大の親友。
- ラー(ベン・スティラー)
- ラリーに似せて作られた、ネアンデルタール人の人形。ラーのことを父親と勘違いしている。原始人なので、話すことはできない。
- ジェデダイア・スミス<通称:ジェド>(オーウェン・ウィルソン)
- カウボーイの小型人形。自然史博物館の展示物。
- オクタヴィウス<通称:オクト>(スティーブ・クーガン)
- ローマ兵の小型人形。自然史博物館の展示物で、ジェドとは大の仲良し。
- ティリー(レベル・ウィルソン)
- 大英博物館の女性警備員。退屈な仕事や恋人との関係に不満が多い。
- セシル・フレデリックス(ディック・ヴァン・ダイク)
- 自然史博物館の元警備員で、1作目では悪役として登場。調査団員の息子として、アクメンラー王墓の調査についてきていた。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』のあらすじ【起】
1938年、エジプト。アクメンラー王墓調査団員の息子セシルが偶然王の墓を発見する。現地の人間は「墓を荒らすと死が訪れる」と警告するが、調査団は墓から宝を持ち帰る。その中には、毎夜自然史博物館の展示物に命を吹き込むあの魔法の石板も含まれていた。
自然史博物館ではラリーが、命の宿った展示物達を使って、新しいショーのお披露目会を企画していた。アクメンラー王がラリーに、魔法の石板の様子がおかしいと伝えに来る。見ると石板の一部が腐食していた。こんなことは初めてだと心配する王自身も、少し具合が悪そうだ。ショーが始まり、理事や支援者の面々は大喜び。だが石板の腐食が進み、突然展示物達が暴走を始める。会場はパニックに陥り、企画は大失敗。我に返った展示物達は、その時のことを何も覚えていなかった。
ラリーが家に帰ると、息子のニッキーが家でパーティー騒ぎ。NY大への出願を控えた大切な時期にとラリーは叱るが、ニッキーは別の事をするため1年休学したいと言い出す。
ラリーは石板の第一発見者であるセシルに話を聞き、アクメンラー王の両親が大英博物館にいることを知る。石板の腐食について相談するため、ラリーはニッキーを連れ、展示物や石板とともにイギリスへ向かう。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』のあらすじ【承】
イギリスに到着したラリーとニッキーは、進路について話し合う。希望を聞こうとしたラリーだったが、ニッキーがスペインの小島でDJをしたいと言い出し、どうにも理解できない。
大英博物館に着くと、石板の力で大英博物館の展示物も動き始めた。ラリーにそっくりな原始人のラーがついてきてしまったのは計算外だったが…。エジプト展示室を目指す道中、トリケラトプスの化石に襲われた一行はランスロット卿に助けられる。
道中暖房の吹き出し口に落ちてしまったジェドとオクト。2人はポンペイの模型にたどり着く。なぜか逃げ出していく模型の中の人形たち。ポンペイは火山の噴火によって滅びた島なのだ。やっと事情に気づいた2人は火山の噴火から逃げ回る。絶体絶命かと思われたその時、2人を探しに来ていた猿のデクスターが模型の上でおしっこをし始める。火は消えたが2人はずぶぬれだ。
エジプト展示室に入ろうとするラリーたちの前には、神話の大蛇が横たわっていた。ランスロット卿はドラゴン退治だと大張りきり、ニッキーと2人で戦い始める。展示物達の中には、石板の影響で動けなくなるものも。ラリーはAEDで大蛇をやっつける。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』のあらすじ【転】
エジプト展示室にたどり着いた一行は、アクメンラーの両親に出会う。石板を見た父王は、その誕生秘話について教えてくれた。石板は死者をよみがえらせる力を持っており、月の光がパワー源なのだと言う。ますます石板は腐食し、元の人形に戻りつつある展示物達。ラリーは急いで石板に月光を浴びさせに行く。しかし、ランスロット卿は石板をアーサー王の探し求めた聖杯だと勘違い。石板を奪い取ってしまう。
居眠りをしていた警備員ティリーが、館内の異変に気付く。ランスロット卿は博物館から逃げ出し、ラリーとラーは不審者として控室に閉じ込められてしまった。ラーと2人きりになり、ラリーは子育ての悩みを打ち明ける。話せないラーは、頭を指さして何かを伝えようとする。ラリーはそれを「偏見を捨てろ」と言う意味だと思ったが、実際には頭突きでドアの窓を破ろうとしていただけだった。一行はラーを警備員の見張りに残し、ロンドンの街へ向かう。
ランスロット卿が石板を持って街に出たため、街中の銅像が動き出してしまう。アーサー王の劇に乱入したランスロット卿は、作りものと知り大暴れ。騒ぎを聞いたラリーたちも劇場に駆け付けた。松明を持ってラリーを脅そうとするランスロット卿。しかし彼も蝋人形、松明の火で花が溶け始めパニックに陥る。ついに石板のほとんどが腐食に侵されてしまい、展示物達の命が尽きようとしていた。デクスターの死を悲しむラリーを見て、ランスロット卿は「宝は聖杯ではなく友だ」と知る。ランスロット卿に石板を返してもらい、月光に当てると、再び石板は力を取り戻した。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の結末・ラスト(ネタバレ)
再び命を取り戻した仲間たちとともに、ラリーは大英博物館に戻る。「子はいつの間にか大きくなるものだな」と、父王と父親の心境を語りあうラリー。展示物達は、アクメンラー王と石板は大英博物館に残るべきだと決める。しかしそれは、自然史博物館の展示物達は二度と動き出せなくなるということでもあった。
アメリカに帰ることになったラリーたち。無口なラーに恋をしてしまったティリーは、ラーに別れのキスをする。ラリーは彼女に「これからは夜の博物館が楽しくなるよ」と言い残す。自然史博物館に戻り、ラリーは展示物1人1人にお別れをする。夜が明ければ、皆元の人形に戻り、二度と生き返ることはないだろう。
夜が明け、博物館を出たラリーに、ニッキーは「将来何をしたいかしっかり考えたい」と言う。そんなニッキーに、ラリーは「よく考えるといい」と答える。息子を子供扱いして口出しするのはもう終わりだ。
3年後。「大英博物館展」が自然史博物館で行われることになった。ラリーは自然史博物館をやめ、教師に転職していた。大英博物館の展示物を持ってきたティリーは、館長に石板を渡す。再び蘇った自然史博物館の展示物、そして大英博物館から来た展示物達は、皆で踊り明かすのだった。
映画『ナイトミュージアム エジプト王の秘密』の感想・評価・レビュー
愉快なナイトニュージアムシリーズの最終章。相変わらずのドタバタ劇はあるのだが、ラリーと息子ニッキーとのちょっとした確執や、ランスロットやデクスターとの友情、展示物達との別れなど、楽しげな雰囲気の中にも、感動するラストが盛り込まれており、ナイトミュージアムの幕引きにふさわしい内容だろう。見ている側としてもラリーのように動き出す展示物の存在を知っているからこそ、ティリーへの餞のセリフに共感してしまった。(男性 30代)
博物館を舞台に展示物が動くことによりおこる騒動を描く大ヒットシリーズ第3弾。今回は大英博物館で騒動が起こる。
おなじみの面々に加え、イギリスらしい新キャラクターが続々と登場する。
物語の最後で石版をティリーに託しラリーがその後、大学教授となるが再び自然史博物館に石版がやってきた際に遠くから見つめる姿が印象的だった。(男性 20代)
楽しい時間はいつか終わる。終わり方が重要だ。そうした意味でこのシリーズの終着点となった三作目はヒットしたシリーズの大団円としてふさわしいものになった。いつもながらのご陽気な面々を描きつつ新たな出会い、そして主人公の卒業。夢のような世界はいつまでも続いていくが主人公の挑戦のためにシリーズが終わる。愛すべきキャラクターとの別れもこの方法ならば納得せざるをえないだろう。作り手が作品と観客を大切にしてきたことが伝わるアイデアで感心させられる。(男性 30代)
ナイトミュージアムシリーズの安定感はもっと評価されてもいいと思っている。3作にわたってこの安定感を残しているのは他のシリーズではあまり無いのではないか。ナイトミュージアムの最大の魅力はこの安定感、言い換えるとハズレの無さだと感じた。
多くのものを期待してハードルを上げていると超えられないかもしれない。細かい部分には目を瞑って、こういうものだと妥協してみると、ナイトミュージアムの良さが刺さるように伝わってくる。今作は特にそんなシリーズの集大成だった。個人的には満足している。(男性 20代)
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前作 ナイトミュージアム2
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