映画『プロデューサーズ(2005)』の概要:落ちぶれた元大物プロデューサーとプロデューサーを夢見る会計士。彼らは出資金をだまし取るため、わざと失敗確実のミュージカルを上演するが…。トニー賞12部門受賞の大ヒットミュージカルを、初演時の主役コンビを迎えて映画化。
映画『プロデューサーズ』の作品情報
上映時間:134分
ジャンル:コメディ、音楽
監督:スーザン・ストローマン
キャスト:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル etc
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映画『プロデューサーズ』の登場人物(キャスト)
- マックス・ビアリストック(ネイサン・レイン)
- 今ではすっかり落ち目の、元大物ミュージカルプロデューサー。下品で怒りっぽく、自分勝手。お金に困っている。
- レオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)
- プロデューサーを夢見る会計士。臆病で神経質、ヒステリーを起こしやすい。大人になっても毛布が手放せず、絶えず毛布の切れ端を持ち歩いている。
- ウーラ(ユマ・サーマン)
- スウェーデンからやってきた女優の卵。セクシーで美人だが、少々頭が悪い。
- フランツ・リープキン(ウィル・フェレル)
- ヒトラーを敬愛してやまない脚本家。その愛には常軌を逸したものがある。
- ロジャー・デ・ブリー(ゲイリー・ビーチ)
- 陽気なゲイの演出家。明るく楽しいショーを得意としている。
映画『プロデューサーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『プロデューサーズ』のあらすじ【起】
ミュージカルの聖地、ブロードウェイ。マックス・ビアリストックが作ったミュージカルはまたもや大コケだ。かつてはブロードウェイきっての大プロデューサーとして名をはせたマックスも、今では落ち目。何人もの老人女性の恋のお相手をしてショーの資金を稼ぐ始末だ。彼の事務所に、会計士のレオ・ブルームが帳簿の整理にやってきた。かれはマックスの帳簿を見て、収入の計算が合わないと指摘する。つじつま合わせを懇願されたレオは、ショーが失敗した方が儲かる場合もあることに気がつく。それを聞いたマックスは大乗り気で話を聞く。100万ドル集めて10万ドルのミュージカルを作り、大失敗させれば、出資者に金を返す必要もないから大儲けだと言うのだ。マックスは最悪の脚本・演出家・役者と200万ドルの出資金を集めて大儲けしようとレオに持ちかける。
いかさまともいえるこの計画を辞退したレオだったが、会計士の仕事はみじめで退屈。彼は子供のころからプロデューサーになるという夢を持っていた。レオはマックスの申し出を受けてプロデューサーになることを決意する。
映画『プロデューサーズ』のあらすじ【承】
まずは最低の脚本探し。マックスは全ての人を敵に回すような、大コケ確実の脚本を見つけ出した。題名は『ヒトラーの春』、独裁者ヒトラーを賛美した内容だった。2人は急いで作者のフランツ・リープキンに会いに行く。フランツはヒトラー狂信者で、脚本を使う代わりに、2人にヒトラーへの忠誠を誓わせる。「もしヒトラーの名を汚すことがあれば死が待っている」と脅すのだった。
次は最低の演出家探し。ドレス姿で現れた演出家のロジャーに、マックスとレオは唖然とする。彼は女装趣味があるゲイなのだ。明るい内容のショーしか演出したくないと渋るロジャーに、マックスは歴史ものに挑戦すればトニー賞も夢ではないと説得する。
脚本と演出家が決まり喜ぶ2人のもとに、スウェーデン人のセクシーな女性、ウーラが訪ねてきた。女優を目指す彼女は、ミュージカルに出してもらうために色仕掛けでアピールする。彼女の色気に、2人は採用を決定する。2人はリハーサルに入るまで、ウーラに秘書兼受付嬢をしてもらうことにする。
次は制作資金だ。マックスは自分の出資者であるお年寄りたちを招集して、200万ドルの出資金を集めた。一方ブルームはウーラに惹かれる気持ちを隠そうとするが、ついにウーラと恋仲になってしまう。
映画『プロデューサーズ』のあらすじ【転】
あと必要なのは役者だが、主役決めが難航していた。ヒトラー役の役者を決めるオーディションが始まるが、まともな役者が来ない。オーディションに来ていたフランツは候補者の歌い方に憤慨、自分が歌い始める。それを見たマックスはフランクをヒトラー役に指名する。
ついに舞台初日。「グッドラック(幸運を)」と言うレオに、「その言葉は舞台初日には縁起が悪い」と注意するマックス達。代わりに「脚を折れ!」がと言うのがよいと教えられる。控室に向かうフランツに皆で「脚を折れ!」と声をかけると、フランツは本当に階段を踏み外して脚を折ってしまった。このままでは舞台は中止、チケットも払い戻しだ。困ったマックスはロジャーに代役を頼む。
ついに舞台の幕が上がる。ヒトラーをほめたたえる内容に、観客は皆唖然。不快感をあらわにし、客席を立ち始める。その様子を見てマックスとレオはにんまり。しかしついにヒトラー役のロジャーが登場した瞬間、観客の足が止まる。ロジャーの演じるゲイっぽいヒトラーに、観客たちは大うけだ。なんと、舞台は大成功を収めてしまった。
映画『プロデューサーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ミュージカルが大ヒットして困ったのはマックスとレオ。レオは終身刑を恐れて自首しようとし、2人は大げんかを始める。そこへ、ヒトラーを侮辱されて激怒したフランツが、銃を手に乗り込んでくる。騒ぎを聞いた警察がフランツを逮捕するが、マックスの様子を怪しんだ警察が2重帳簿を発見、マックスも逮捕されてしまう。隠れていたレオにウーラは、お金を持って2人で逃げようと提案する。
牢屋に入れられたマックスのもとに、レオから「自分はリオでウーラと楽しく過ごしている」という手紙が届く。友に裏切られたと嘆くマックスの裁判中、レオとウーラが現れた。レオは「マックスが自分の人生を変えてくれた」と弁護する。マックスとレオは、互いがかけがえのない友であると再確認した。しかし裁判長は、2人をシンシン刑務所に入れるのだった。
シンシン刑務所。レオ、マックス、フランツは、刑務所内で囚人たちが出演するミュージカルを作っていた。その功績をたたえて、3人に恩赦があたえられた。再びブロードウェイ。レオとマックスが発表した『愛の囚人』は大成功。彼らは見事ブロードウェイに返り咲くのだった。
映画『プロデューサーズ』の感想・評価・レビュー
空騒ぎのお祭り感は非常に楽しい気もするが、下ネタや差別ネタが多すぎて辟易する。ゴージャスなセットが醸し出す楽しそうな雰囲気はいいのだが、もう少し内容に深さが欲しいのが正直なところ。ミュージカルとしてももう少し楽曲を増やしてほしいし、かゆいところに手が届かない作品。とはいえ世間的にはそれなりに評価は高いので私の頭が固いだけという恐れは十分にある。(男性 30代)
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