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映画『天使にラブ・ソングを2』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『天使にラブ・ソングを2』の概要:ショーガールのデロリスが、再び修道女に変装して大暴れ!荒れ果てた高校の立て直しにかかるが、生徒たちは手のつけられない悪ガキで…。ウーピー・ゴールドバーグ主演、大ヒットミュージカル・コメディの続編。

映画『天使にラブ・ソングを2』の作品情報

天使にラブ・ソングを2

製作年:1993年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、音楽、青春
監督:ビル・デューク
キャスト:ウーピー・ゴールドバーグ、マギー・スミス、キャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナ etc

映画『天使にラブ・ソングを2』の登場人物(キャスト)

デロリス・ヴァン・カルティエ(ウーピー・ゴールドバーグ)
ラスベガスのショーガール。前作では殺し屋から逃れるためにシスターのふりをして潜伏、聖歌隊に改革をもたらした。歯に衣着せない物言いで、権力者にも容赦しない。
リタ・ルイス・ワトソン(ローリン・ヒル)
音楽クラスの中心的生徒。たぐいまれな歌唱力を持ちながらも、夢を追うことをあきらめている。
シスター・メアリー・ロバート(ウェンディ・マッケナ)
大人しい性格のシスター。前作でデロリスの親友となった。
クリスプ理事長(ジェームズ・コバーン)
聖フランシス高校の理事長で、嫌味な性格の嫌われ者。さっさと高校を閉鎖したいと考えている。
聖キャサリン修道院長(マギー・スミス)
前作でデロリスをかくまった修道院の院長。社会奉仕のため聖フランシス高校に修道女を派遣している。厳格な性格だが、今ではデロリスの良き友だ。

映画『天使にラブ・ソングを2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『天使にラブ・ソングを2』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『天使にラブ・ソングを2』のあらすじ【起】

デロリスはラスベガスでショーができるほどの人気歌手になっていた。そんな彼女のもとに、聖キャサリン修道院潜伏中の親友、シスター・メアリー達がやってくる。彼女らは修道院長の頼みで、デロリスに手助けを求めに来たのだ。修道院が社会奉仕として派遣授業を行っている聖フランシス高校で、問題児ばかりの音楽クラスを担当してほしいのだと言う。

デロリスは再び修道服に身を包み、シスター・メアリー・クラレンスとして聖フランシス高校にやってくる。教室に入ったデロリスは、生徒たちの様子を見て唖然とする。教室内にはラップとヒップホップが鳴り響き、生徒たちには音楽の授業を受ける気などまったくなかったのだ。だがここで引き下がるデロリスではない。生徒たちの悪質ないたずらにも負けず、音楽の授業を受けさせようとする。

好きな曲を生徒たちに歌わせてみると、実は皆いい声を持っているということにデロリスは気がつく。理事長の話を盗み聞いて聖フランシス高校が廃校の危機にあると知ったデロリスは、音楽クラスの生徒たちで聖歌隊を結成することを思いつく。

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映画『天使にラブ・ソングを2』のあらすじ【承】

デロリスの提案に、生徒たちはしぶしぶながら参加する。しかしクラスの中心的存在だったリタだけは、かたくなにデロリスに反発し、1人教室を出て行ってしまう。リタ以外の生徒たちで、ボロボロの音楽室を修繕して聖歌隊の練習が始まった。生徒たちは次第にデロリスに心を開いていく。

リタが親友のタニアと2人で歌っているのを聞いたシスター・メアリーは、リタの圧倒的な歌唱力にほれぼれする。彼女が聖歌隊を嫌がったのは、歌が嫌いだからではなく、「歌では生活していけない」と母親から言い聞かされて育ったからだった。反発するリタだったが、デロリスの熱意ある説得に、ついに聖歌隊に参加する。

校内での発表会。緊張して声の出ない生徒たちを、デロリスは発声練習で解きほぐす。発表会は予想以上の大成功に終わった。聖フランシス高校がかつては合唱コンクールの常勝校だったと知ったデロリス達は、寄付金を集めてコンクールに出場することを提案する。コンクールで受賞すれば、理事会も廃校を考え直すかもと考えたのだ。高校が廃校の危機にあると知った生徒たちも乗り気だ。皆は聖キャサリン修道院のシスターたちの力も借りて、経費を集める。

映画『天使にラブ・ソングを2』のあらすじ【転】

コンクールへの出場は決まったが、リタだけはまだ母親から承諾書を書いてもらえずにいた。聖歌隊のことが母親にばれ猛反対されたリタは、一度はコンクール参加をあきらめる。しかしどうしてもあきらめきれず、サインを偽造してコンクール行きのバスに飛び乗る。

一方理事長は、デロリスがショーガールとして雑誌に取り上げられた記事を目にする。「シスター・メアリー・クラレンス」が実はショーガール・デロリスだったと知った理事長は、校長や他の先生たちを引き連れ会場に急ぐ。早く高校を廃校にして引退したい理事長にとっては、コンクールで優勝することよりデロリスのことが明るみに出ないことの方が大切なのだ。

コンクールが始まった。一糸乱れぬ強豪校の実力を目の当たりにし、自信を失う生徒たち。「出場しても恥をかくだけだ」とあきらめの声も出てきた。彼らにデロリスは「今逃げたら、この先も逃げ続ける人生になる」と励まし、好きな服で歌うように指示する。会場にたどり着いた理事長たち。校長がデロリスに話をしようと控室に向かうと、生徒たちは応援に来てくれたのだと勘違いし喜ぶ。生徒たちの変わりように感動した校長は、出場をとめず、彼らを送り出す。他の先生たちも同じ気持ちだ。理事長をだまして掃除用具入れに閉じ込め、邪魔できないようにしてしまう。

映画『天使にラブ・ソングを2』の結末・ラスト(ネタバレ)

ついに聖フランシス高校の番だ。冒頭のソロを任されたリタは、会場に母親がきていることに気づき、なかなか歌いだせない。何度目かの伴奏でやっと歌い出したリタは、会場を魅了する。私服で登場した生徒たちは、ゴスペルやダンス、ラップまで織り込んだ、自分たちにしかできない聖歌を歌いきる。そのパワーに、会場全体もノリノリだ。

緊張の授賞式、並み居る強豪校を押しのけて優勝したのは、聖フランシス高校だった。コンクールを見に来ていた理事会は、聖フランシス高校の存続を決定する。理事長はと言うと、やっと掃除用具入れから脱出したところで「コンクール出場は理事長の提案なんです」とデロリスに言われ、理事会の委員を前に何も言えなくなる。理事会はその手腕を買って、理事長に別の問題校を任せることにする。リタの母親も、彼女の歌声を聞いて、彼女の夢を認めるのだった。

デロリスがシスターではなくショーガールらしいと聞いた生徒たちは、デロリスにショーガールと言うのは本当か尋ねる。デロリスは「ショーガールじゃないわ。私はスターよ」と笑うのだった。

映画『天使にラブ・ソングを2』の感想・評価・レビュー

今回の作品は、歌が中心でなく、子ども達と主人公との交流や、その中で少しずつ変わっていく子ども達の様子、その子ども達を取り巻いていた環境の変化に注目するような内容になっています。前作で、一緒に口ずさんでしまうような曲がたくさん盛り込まれていたため、今回もそれを期待していた分、楽曲が少なめで少しがっかりしてしまいました。しかし、みんなの前で歌を披露したとき、メインボーカルの男の子が、ハイトーンの声を出した瞬間に鳥肌が立つほど感動したのを今でも覚えています。youtubeでも、その歌が聞けるので、ハマった時に何度も聞いていました。人の見た目、偏見による冷たい対応に物申すような作品に今回もなっています。(女性 20代)


全米をシスターの虜にした一作目とは、毛色が違う作品。人気シリーズの続編で、このような切り口の映画は数少ない。正直シスターたちのキャラがこの映画の魅力だったので、残念ではある。
本作は学園を舞台に、前作同様主役のシスターメアリークラレンスが傷ついた心を抱えた不良学生たちの気持ちを一つにしていく姿が見どころ。

学生たちと主人公の心の交流が繊細に描かれていることと、歌という一つの夢をみんなで形にしていく様、若き日のローリンヒルの歌唱力は、見ていて心が晴れやかになる、前作程ではないけれど、元気がもらえる映画。(女性 30代)


ウーピーゴールドバーグの持ち前の大胆さと、今までのゴスペルのイメージを覆すような斬新な曲展開がとても面白い。まだ初々しいフージーズのローリンヒルや、驚愕のハイトーンで歌い上げるライアントビーなど、素晴らしい才能のシンガーが繰り広げるドラマと曲は何度見ても興奮してしまう。当時のゴスペルの文化にヒップホップなどを混ぜてしまう辺りが、非常に新鮮で、最後に演奏するジョイフルジョイフルのシーンは何回見ても飽きない程である。(男性 30代)


曲の好みもあるかもしれませんが、前作よりも感動は薄かったです。ひとつは前作で対立する立場にあった修道院長に比べ、理事長のインパクトがなく、シスター・クラレンスとの絡みも少なかったこと。もうひとつは前作が命の危機だったのに、本作では学校閉鎖と、危機感が今一だったことだと思います。
ですが、シスター・クラレンスが生徒たちを褒めて伸ばす教え方や、最後の発表の舞台は面白く観させていただきました。(女性 40代)


ローリン・ヒルという天才の為の映画。キャストは継続したものの大ヒットしたコメディ映画を青春サクセスストーリーに変更させ、ウーピー・ゴールドバーグを狂言回しに近いポジションへ追いやるという過激な方針転換は結果として、ゴールドバーグの芸達者さと類まれな才能をもつローリン・ヒルの可能性という二つを周知させ大成功を収めた。何より誰が観ても凄い才能を描いた作品は胸がすくものだ。(男性 30代)


生徒たちの生意気加減に、序盤イライラさせられそうになるが、デロリスの大胆さ、面倒見の良さ、生徒たちとのきずなを深めていき、『Oh,Happy days』、『Joyful,Joyful』と名曲の合唱へとつながっていく。
続編物の性なのか、前作に比べると楽曲面などで注目度に欠ける気もするが、ラストの全員集まってのエンディングシーンの楽しさは、前作を経て、程よく脂の乗ったいい意味での続編らしい演出だった。本作のヒロインであるリタをはじめ、生徒役の歌唱力も素晴らしい。(男性 20代)


ラスベガスのショーで人気歌手になっていたデロリスの元に、助けを求めてシスターたちがやってきた。問題児の多い高校で音楽の教師になってほしいという依頼だった。いざいってみると荒れ果てた環境にもめげず、生徒たちを前向きに音楽へと導いていく。彼女の熱意と魅力的なキャラクターに、生徒たちも意欲を見せていった。1作目にも増してパワーのあるキャラクター、そしてストーリーに感動が起こる。明るい気持ちになれることは間違いないだろう。(女性 30代)

関連作品

前作 天使にラブ・ソングを

みんなの感想・レビュー

  1. RAI より:

    今作では子供達がメインになっており、1作目と同じテイストだろうと期待して鑑賞すると少しがっかりします。歌ではハイトーンボイスなどの見どころが今作の方が多いのですが、やはり映画としては1作目のシスターたちがカジノで走り回るなど無双する方が面白いです。1と比べると曲数も少なく、院長のマギー・スミスもあまり出てこずに悲しいです。
    ラップや踊りが好きな人、あるいは青春モノや成長ストーリーが好きな人は今作の方が楽しめます。

  2. チーズ より:

    主人公が、荒れ狂った生徒達を更生させる為に歌を教えるミュージカルです。シリーズ化されていて、あまり期待はしなかったんですが最初は心を開かなかった生徒達が主人公と打ち解けていくシーンは良かったです。

    歌詞がとても良く、思わず口ずさんでしまいたくなる曲ばかりです。やはり、最後は教会で歌ってみんなに聴いてもらうのは1と一緒だなと思いました。

  3. 瑞季 より:

    昔の映画だが、まったくと言っていいほど色あせることが無い王道ストーリーだと思う。
    主人公の人柄や努力で次々に仲間を増やしていく姿に元気をもらえて、器の大きさにとても感動する作品になっている。
    主人公の歌唱力に圧倒されると共に、他のキャストの方の歌唱力も負けじとついてきていて、歌の場面では目が離せないほど魅入られてしまう。

    音楽が好きな人、落ち込んで元気が出ない人にとにかく渡して歩きたいほど勇気と元気をもらえる作品になっている。

  4. matuge より:

    胸が熱くなる映画。問題を抱えた生徒たちが歌を通して成長していく姿に感動できる。強がっているが本当は家族想いの良い子たちばかり…。「OH HAPPY DAY」を歌う時のアマールの高音ボイスはとても素晴らしい。そして、なんといってもローリン・ヒルの圧巻の歌声、力強くパワフルで繊細な声は心に響いてくる。今回もデロリスはカリスマ性を大発揮、前回のシスターたちも活躍し、コミカルなシーンも沢山で最後も大円団で見た後はハッピーな気分になれる誰でも楽しめる作品。