映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀」のネタバレあらすじ結末と感想

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀の概要:田舎に母の墓参りに来たバーバラとジョニーの兄妹。その先で、突如死者が起き上がり襲い掛かってくる。兄は死者に襲われ犠牲となり、バーバラは助けを求め飛び込んだ一軒家で悪夢の体験をすることとなる。ロメロの不朽の名作、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のリメイク作品。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀の作品情報

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀

製作年:1990年
上映時間:90分
ジャンル:ホラー
監督:トム・サヴィーニ
キャスト:トニー・トッド、パトリシア・トールマン、ビル・モーズリイ、ウィリアム・バトラー etc

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀の登場人物(キャスト)

ベン(トニー・トッド)
正義感の強い黒人男性。リーダーシップに溢れ強い行動力を持つが、皮肉にも彼の判断は全て悪い方向へと進んでいくこととなる。
バーバラ(パトリシア・トールマン))
眼鏡をかけた大人しい性格の女性。しかし墓参りの最中、ゾンビに襲われ様々な地獄を経験したことから、やがて自分で武器を手にし自ら戦うように強い女性へと成長する。
トム(ウィリアム・バトラー)
気さくな性格の若者。バーバラの逃げ込んだ一軒家の持ち主である伯父の甥っ子。
ジュディ(ケイティ・フィナーラン)
トムの恋人で、彼と一緒にいた。普通の女の子といった感じだが、トラックの運転が得意。
ハリー・クーパー(トム・トールズ)
トム達のいた家の地下室に隠れていた中年。自己中心的で、特にベンとは相性が悪い。
ヘレン・クーパー(マッキー・アンダーソン)
ハリーの妻。娘サラが噛まれて怪我をしているのを心配している。夫とは違い常識ある女性。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀のあらすじ【起】

「奴らに襲われるぞ、バーバラ」

母親の墓参りに向かうバーバラと兄のジョニー。ゾンビが出るぞと子供のようにウェーウェーと騒ぐジョニーに呆れるバーバラ。街から随分と離れた山奥の墓地で、母親の墓にお参りをする兄妹。その間もずっと「奴らが出るぞぉ~」と脅かし続けるジョニーをもうすっかり無視していると、遠くからふらふらと1人の老人がやってきて、バーバラにぶつかる。「失礼」とその老人が去って行ったその直後、本物のゾンビが現れバーバラに襲い掛かる!ジョニーが慌ててゾンビを背後から止めるが、ゾンビと共に転倒し、墓石に頭部を打ち流血し倒れてしまう。悲鳴と共に「よくも!」と花をゾンビに突き刺し、隙をついて逃げ出すバーバラ。「兄さんを助けて!」と墓場を走り回り助けを求めた相手も何とゾンビだった。車に乗りやり過ごそうにも2体のゾンビに囲まれ、更には窓ガラスを割られピンチのバーバラ。車をバックさせ一先ずやり過ごすも、背後の大木にぶつかり車は止まる。それでもしつこく追いかけてくるゾンビから逃れるよう、車から降り走り抜け、やがて一軒家に辿り着く。鍵は開いており、中は無人状態だ。室内を歩いていると突然血が降ってきたかと思うと、同時に人間の手首が落ちてくる。絶叫しその場に転ぶバーバラ。更には巨漢のゾンビが降ってきて、バーバラを絶望させる。開けっ放しの扉からも別のゾンビが侵入してきており、八方塞がりになってしまう。すると1台の車が走行してきて、ゾンビを弾き飛ばしバーバラは事なきを得る。中から出てきたのは1人の黒人男性、ベン。「ショットガンかライフルは中にあるか?」とバーバラに尋ねるが、事態のあまりにベンの質問にも放心状態のまま受け答えもままならない。無理やりバーバラを家の中へと連れ、ベンは中にいたゾンビをフライパンで退治する。ベンがゾンビと格闘している傍らで、もう1体の巨漢ゾンビがバーバラに近づきつつあった。放心してばかりもいられなくなり、バーバラは意を決し手近にあった火かき棒で巨漢ゾンビを倒す。どうにか家の中のゾンビを倒し、ベンはバーバラに「仕方がなかった。君はやるべきことをやったんだ」と話しかけ彼女を励ます。車で逃げようと提案するが車にはガソリンがなく、しばらくこの家で助けを待とうと言うベン。互いに自己紹介をし、これからは取り乱したりせず2人で力を合わせる必要があると話す。一時危機を退けた2人であったが、バーバラは「これは一体何なの?」ともっともな質問をする。が、当然ベンもそれに答えられる筈もなく、やがて辺りには夜の気配が訪れようとしていた。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀のあらすじ【承】

「車のラジオじゃ勝手な憶測ばかり流れていたよ。脱獄者の仕業だとか、別の局では化学物質が人体に影響を与えたとか……ガセネタさ」。バーバラは先程の巨漢ゾンビの遺体を片付けながらベンの話に耳を傾けていた。「1度死んだ人間がそんなことで歩き出すか?奴らは撃たれても襲い掛かってくる……レストランにいた時、まず銃撃戦になった。次々周りが殺され、車が爆発した。俺の車も燃えた。ゾンビたちの数は増え、次々襲い掛かってくる。どこぞの誰かが、軍用ライフルをぶっ放した。ゾンビの中には30発撃たれても歩いている奴がいた、奴らはしぶとく生きているのさ」――そしてベンは言う。唯一のゾンビの弱点、それは「頭を撃ち抜くことだ」と。殺すにはそれしかない、頭を狙うこと。そしてこの事態はラジオで言うような脱獄半や化学物質の仕業なんかではない、誰にも説明のつかない「何か」が起きているのだけは確かだと。そう、この世は地獄と化してしまったのだ……。

やがて家の中で銃の弾を見つけたベンは銃を探すように提案する。2階で手首のない死体が抱えていたショットガンを手に入れたベンだったが、突如バーバラの悲鳴が聞こえ慌てて下の階へ。そこにいたのは同じくゾンビ達から逃げてきた集団だった。彼らはずっとこの家の地下室に閉じこもっていたらしい。最初に話し始めたのはトムと言う名の若者。トムは順番に説明を始める、スーツを着た男性はハリー。そしてその奥さんヘレン。夫婦にはゾンビに噛まれた娘がいるとのこと。更にはトムのガールフレンド・ジュディがいるらしい。やや居丈高な態度が目立つ中年ハリーは早速ベンに悪態をつき、険悪なムードに。ベンはトムにここは誰の家なのかと尋ねると、こちらは柔和な態度のトムが伯父の家だと説明する。ちなみにその伯父は既にバーバラが始末済みの例の巨漢ゾンビのことだろう。ベンは彼らにここまでどうやって来たのかを聞くと、ハリーは苛立った様子で車はハイウェーで壊れ、トムは車を持っていないと言う。逆にあんたらは持ってないのか、と聞き返すハリーにベンはガス欠のトラックしかないとやや気の立った返答を寄越す。ハリーは嫌味たっぷりに「ガス欠?それなら8キロ先の街にいけばいいじゃないか」と言い、負けじとベンも「辿り着けなかったらどうする?」と互いの意見はぶつかる。そこで思い立ったようトムが納屋の外に給油機があることを思い出す。ただし伯父が鍵をかけてあるらしく、鍵の場所は分からない。鍵を探すのは時間がかかる、後回しにしようというベンにハリーはすぐにでも行動すべきだと反論する。更にこんな場所で話すより地下室で話している方が安全だとも言うが、ベンはそうすべきじゃないと反対する。地下室に閉じこもるなんて賢明ではないとのことだ。意見が対立し、ベンとハリーはこれからはそれぞれ別行動を取った方が互いのためだと結論を出す。トムはジュディとここへ辿り着いた時に、このハリー夫妻と出会ったらしい。そして伯父の死体を見たが、冷たくなっていた筈の伯父が動き出し寝室から出てきて驚愕したという。ハリーは死体が動くなんて馬鹿らしい、初めから死んでいなかったのさとゾンビの存在ごと否定する。伯父をショットガンで撃つなんて恐ろしくてできなかった、とトムは地下室へ籠る提案をしたのだった。話の最中、バーバラが「外を見て」と窓を覗く。一同が近づくと、闇の中からゾンビが3体蠢いていた。ハリーはすぐに地下室へ行くことを提案するが、ベンは奴らは大勢になると地下室のドアさえ壊しかねない。袋のネズミだといい、それを却下した。ここで迎え撃つのがいい、相手はまだ3体しかいないのだから今のうち窓を補強するのがベストだと言う。地下室へ行きたいなら勝手に行けというベンに、トムはジュディを連れベン達の手伝いをするという。ハリーは不貞腐れながらも「地下への扉を閉めたら2度と開かんぞ。このくそ野郎ども、ここにいれば死ぬのがオチだ!」と言い残し地下へと潜っていく。地下室ではハリーの妻、ヘレンが娘のサラに寄り添い不安げにしていた。ハリーはここへいれば安全だ、と言い切るだけである。ヘレンはサラのことが心配なあまり上の階へ行きたがるがハリーがそれを止める。

早速、窓を補強し始める一同。棚や扉を外し窓に打ち付けていく。その途中、バーバラが窓の外を覗き込みゾンビ達の動きを確認する。「何て鈍いの……あれなら走ってすり抜けられる。この家の中はきっとどこも安全じゃないわ、銃もあるしここから逃げるべきじゃないかしら」。バーバラの提案にベンは「勿論そうさ、ここを離れるために今この窮地を凌ぐんだ。ガソリンさえあれば後は車で逃げればいい」と答えるが、窓を補強し終える直前にゾンビが辿り着く。ガラスを割って飛び込んでくるゾンビに怯えながら窓をドアやテーブルで打ち付けて塞ぐ一同。その間にもゾンビは数を増やし、どんどんと集まってくる。そのうち補強用のドアも足りなくなってきてしまい、トムは例の地下室に古いドアがあるのを思い出す。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀のあらすじ【転】

地下室に籠ったクーパー夫妻ことハリーとヘレンだが、ヘレンはハリーに開けてあげるよう頼みこむ。意固地になっていたハリーだが開けないとショットガンで吹き飛ばすとベンに強く言われ、不承不承それに従う。地下へと降りると、夫妻の娘、サラが怪我をして寝込んでいた。ベンが「何故怪我を?」と尋ねるとヘレンは「ゾンビに噛まれたんです」と弱弱しく答えた。サラは全身汗をかいており眠りに落ちているようだった。一刻も早く医者の元へサラを連れて行きたいヘレンは地下室を出て、給油機の鍵を探し始める。その時、補強しかけた窓ガラスを割りゾンビが腕を中へ伸ばし侵入しようとしてくる。慌てて窓を塞ぐベン。悲鳴を上げトムに助けを求めるジュディだが、トムの方でもドアを破り侵入してきたゾンビが現れてしまう。ベンの守りも虚しく侵入してきたゾンビは、ジュディの知り合いのようであった。バーバラはショットガンを構え応戦するが、ジュディはそれを止めようとする。それを振り切りゾンビを射殺するバーバラ、「背中の傷を見て。これは私が撃った傷じゃない。先に誰かに殺されてたのよ」と死者が襲ってきたのだと説明する。ジュディは人殺しだと彼女を罵るが、更に侵入してきたゾンビの頭部を撃ち退治する。バーバラは戦う覚悟を決めたのかショットガンに弾を装填し、単身外へと出て行く。何をする気かとトムに聞かれ、バーバラは先程倒した巨漢ゾンビの遺体を指し「鍵はあなたの伯父さんのポケットの中かもよ」と話す。伯父の遺体から鍵を探すジュディを援護射撃するバーバラは、「今すぐ出発すべきよ」とベンに諭す。しかしベンは危険だと却下する。そんな中無事鍵を見つけたジュディ、一同は再び家の中へと引き返す。ガソリンを補給するため、運転手にジュディ、給油役にトムと見張りにベンが向かうこととなる。ベンが車の周りにいるゾンビ達を炎で追い払い、何とかエンジンのかかった車に飛び乗るトムとベン。しかしその途中、ベンがトラックから落ちてしまい給油所でパニックを起こす2人。トムは給油している間にベンを助けに行くようジュディに指示をするが、どれも鍵が合わず短気を起こし鍵を銃で破壊しようとする。追いついてきたベンがそれを慌てて止めるが既に遅く、給油所は爆発を起こしてしまう――その光景を家から眺め絶望するバーバラ。こうなってしまった以上、バーバラは自分が1人で街へ向かい救助を呼ぶからハリーとヘレンは地下で助けを待っていてくれと言う。ヘレンはベンのことを心配し自分だけそんな真似はできないと言うがハリーにサラの元へいるよう促され、結局地下へと戻っていく。ヘレンが地下へと戻ると、寝ていた筈のサラの姿が見当たらない。すると、サラは立ち上がっており歩き回る死者たちと同じような顔に変貌しヘレンに襲い掛かったのであった。

一方ベンが無事戻ってこられるよう、窓から援護射撃を続けるバーバラ。その背後から「銃をよこせ」と迫るハリー。冗談じゃないと一蹴するバーバラだったが、ハリーは無理やり銃を奪う。無事帰還したベンだったが、ハリーは銃を奪い地下室へ籠ろうとする。そこへゾンビ化したサラが現れ、ベンは殺すように命じるが撃てるわけもなかった。警察官のゾンビから奪った銃でサラを殺そうとするベンを撃つハリー。ハリーは銃を乱射し、バーバラはもう一丁の銃でサラを撃つ。その隙にベンがハリーを撃ち、2人は人間同士での撃ち合いとなる。ハリーはその隙に上の階へと逃げ、天井裏へと逃げ込む。ハリーに撃たれた怪我のせいでベンはもう動けないと言う。自分を置いて逃げろと言うベン。バーバラは必ず助けを呼んでくる、と言い銃を装備し家を後にするのだった。

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀の結末・ラスト(ネタバレ)

窓の補強をものともせず大量に押し寄せてくるゾンビ達。ベンの策は全て無駄に終わったのだ。結局、あれ程反対していた地下室へと籠ることとなりその先で対峙したヘレンのゾンビを撃ち殺すベン。ラジオから流れてくるニュースを聞きながら、本当の給油タンクの鍵を地下で見つけ、失意と絶望で心の底から嘲笑の声を上げるベン。結局初めからハリーの言う通りに地下室にいれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。それは、あまりにも皮肉すぎる結果だった。

バーバラはゾンビ達をかわしながら進んでいく。死んだ人間の血肉を頬張るゾンビ達の地獄のような光景を眺めながらも、何とか歩いていく。途中、生存者達のグループと遭遇するも彼らはゾンビ狩りを楽しんでいた。彼らのトラックの中にはゾンビ化した兄ジョニーの遺体もあった。彼らと合流し一先ず助けてもらうことにしたバーバラだったが、その先では生存者達がゾンビを柵に閉じ込めレスリングごっこをしていたり、ゾンビを吊るして石を投げつけ遊んでいる者達の姿があった。その光景を見て「私達も彼らと同類なのね」と呟き複雑な思いに駆られるバーバラ。

バーバラがベンのいた自宅へ引き返すと、地下室への扉は固く閉ざされておりチェーンソーで開けている真っ最中であった。中から現れたのはゾンビ化したベンだった。すぐに撃ち殺されるベン、間に合わなかったことへの自省の念に駆られるバーバラの背後、突如現れたのは1人屋根裏に逃げおおせていたハリーだった。「よく戻ったな」といけしゃあしゃあとのたまうハリーの脳天を撃ち抜くバーバラ。遺体を見下ろしながら「これも燃やして」とゾンビの死体達と一緒に燃やすよう命じる。

外に出るとまるでバーベキューでも楽しむかのようにはしゃぎながらゾンビの死体の山を燃やしている人間達。その姿を、ただ1人この地獄から生還したバーバラは何を思いながら眺めているのだろうか?

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀の感想・評価・レビュー

ロメロの名作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイク作品ということで、大きな違いはラストの終わり方とバーバラの性格が戦う女性になっている辺りだろうか。どちらの作品もそれぞれ好きだが自分は内気だったバーバラが強く成長していくこちらの方が好きである。ゾンビものの不朽のセオリーでもある「人間とゾンビ、結局本当に怖いのはどちらか」のテーマもしっかり詰め込まれており、グロいだけではないアツい作品に仕上がっている。(MIHOシネマ編集部)

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