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映画『ノロイ』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ノロイ』の概要:2005年に公開された、白石晃士監督のホラー映画。ドキュメンタリー番組風に作られたフェイクドキュメンタリー映画。失踪したホラー作家の小林が残した作品と、それにまつわる「ノロイ」の恐怖を描いた。

映画『ノロイ』 作品情報

ノロイ

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:白石晃士
  • キャスト:松本まりか、アンガールズ、荒俣宏、飯島愛 etc

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映画『ノロイ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

[miho21]

映画『ノロイ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ノロイ』のあらすじを紹介します。

隣の家から奇妙な声が聞こえるという親子の取材をした、怪奇実話作家の小林雅文。
石井という女性が暮らす問題の隣の家を訪ねるが、すごい剣幕で追い返されてしまう。
最近は取材にカメラを用いている小林なのだが、その時の映像に奇妙な音声が入り込んでいた。
その後、取材をした親子は不慮の事故で亡くなってしまう。

子供の超能力を引き出す特集番組が組まれ、能力を発揮した少女、矢野加奈。
彼女を取材した小林だったが、「もう全部ダメ」という言葉を残した後、行方不明になる。

とあるトークライブで顔を合わせたタレントの松本まりかと小林、そして奇妙な霊能者の堀。
松本から身の回りに起こる怪奇現象の相談を受けた小林は、行方不明になった加奈との奇妙な共通点を見つけ調査を始める。

失踪前に加奈と接触していたと思われる堀に取材を行う小林。
奇妙な格好、「霊体ミミズ」という発言を繰り返す堀は、「かぐたば」という言葉を発して暴れだす。
それは、松本の部屋でも聞こえたものだった。

「かぐたば」を調べる小林は、ダムの底に沈んだ村に伝わっていた極秘の「鬼祭」の存在を突き止め、「禍具魂(かぐたば)」の謎に迫る。
最後の祭りで、鎮めるはずの禍具魂役が暴れ、途中で終わっていたとわかる。
その女性の取材に向かうが、最初に取材した親子の隣人が、禍具魂役の石井だった。

小林、カメラマンの宮島、松本、堀は鬼祭を再現し、現状をどうにかしようとする。
鬼祭の再現が終わった後、パニックに陥る堀。
加奈と叫んで山の中へ向かったその先には、恐ろしい光景が広がっていた。

その後、石井と加奈の亡骸、そして身元がわからないひとりの子供が発見される。
その子供は、小林夫婦が引き取る事になった。
松本は仕事に復帰。
堀は精神病院に入院、脱走後に遺体となって発見される。

そして小林の自宅は火事になり全焼。
その後、1本のテープが小林から送られてきたが、そこには恐ろしいものが映っていた。
小林は未だ行方不明のままである。

映画『ノロイ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ノロイ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

全員失踪、もしくは死亡がなければ最後にあっと言える映画

洋画のホラー映画、ブレア・ウィッチ・プロジェクトなどで使われた、フェイクドキュメンタリー形式の邦画ホラー映画。
本当に起こった話として作られ、お蔵入りになってしまったドキュメンタリー番組という設定が、恐怖心をあおる作りになっている。
また、アンガールズや松本まりかという、実在の人物を起用して、お蔵入りになった心霊ドキュメントに登場させているのも、リアリティが感じられる設定だ。

矢野加奈が登場する超能力発掘番組や、堀を取材する番組など、いくつものドキュメンタリー番組を重ねて、自分の取材を行っていた小林と謎の「ノロイ」がつながっていく設定は面白い。
なかなか肝心な部分にたどり着かないストーリーにはイライラするが、所々に隠されたヒントが全てつながった時、(良い意味で)気持ち悪さを感じる。
フェイクドキュメンタリーではあるものの、ラストの「小林雅文は現在も行方不明である」というオチは、ぞっとさせるものがある。

だが、カメラマンの宮島と松本以外は、全員命を落とすか失踪というのは、日本のフェイクドキュメンタリー映画、特にホラーではマンネリの展開だ。

細部まで気持ち悪く描かれた作品

幽霊の合成やCG技術はあまりにも雑で、いかにも合成という画になっている。

古い資料の中にある、最後の鬼祭を映した映像は、独特の古い質感と昭和の臭いがあって不気味だ。
そして、「禍具魂」や「鬼祭」に関する資料、書物などはいかにも実在するもののように作られていて、実際にありそうな気持ちを持たせて薄気味悪いものになっている。

何より、登場人物のキャラクターの濃さが独特な怖さを放っている。
「禍具魂」を復活させようとしていたらしい女性、石井潤子約の久我朋乃の気迫は演技だと思ってもびっくりする。

寺十吾演じる堀光男は、何が言いたいのかほとんど意味がわからなく、全く別の意味で恐ろしい。

映画『ノロイ』 まとめ

フェイクドキュメンタリーホラーを中心に作品を撮っている、白石晃士監督の、初期の作品がこの「ノロイ」。
独特の作風もだが、パッケージの不気味なお面も含めて、邦画ホラーで怖いと有名な「リング」「呪怨」「着信アリ」と並ぶとも言われる事もある。
そして、後の白石監督作品に何度も登場する、ウネウネとした謎の物体”霊体ミミズ”が、登場しない珍しい作品だ。

堀に突撃取材を試みる番組で、近隣住民が言ってしまう放送コードに触れる発言や、動物の亡骸を、微妙なモザイク等で隠しているのも、リアリティがあっていっそう気持ち悪い。
また、BGMの類がほとんど無いのも気持ち悪さを引き立てている。

オバケや幽霊などがワッと出てきて怖がらせるのではなく、じわじわと追い詰めてくるような怖さがある作品だ。

みんなの感想・レビュー

  1. nagaremomo より:

    公開当時仕掛けサイト等あって凝っていた。
    2ちゃん等では真贋が叫ばれていたが
    アパート二階に住む人(石井の後か前か)が金八の生徒役なのを
    記憶していた私はfakeにしか見えなかった。
    むろん邦画モキュメンタリーとしては金字塔の評。
    霊体ミミズは堀光男の絵にでてきたような