映画『女人哀愁』の概要:親の言う通りに生きてきた女は、勧められた金持ちの男と結婚する。しかし、まるで女中のように扱われる日々の中で、女は自意識に目覚め始める。そして、女は大きな決断を下す。
映画『女人哀愁』の作品情報
上映時間:74分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:成瀬 巳喜男
キャスト:入江たか子、伊藤薫、堤真佐子、御橋公 etc
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映画『女人哀愁』の登場人物(キャスト)
- 河野広子(入江たか子)
- レコード店に勤める女。親の勧めるお見合いで結婚するも、嫁ぎ先では女中のような扱いを受ける。離婚し、新たに仕事で頑張る決意をする。古臭い性格の女。
- 堀江新一(北沢彪)
- 広子の旦那。お金持ちの息子で、プライドの高い男。広子に酷い言葉をかけ、出て行かれてしまう。
- 北村良介(佐伯秀男)
- 広子の従兄で幼馴染。広子とは仲が良く、お互いになんでも相談し合える仲。真面目な男。
- 洋子(沢蘭子)
- 北村家の長女。親の認めない男と同棲するため、家を出て行った。しかし、その旦那である益田と喧嘩して家に戻ってくる。最終的に、益田に会うために再び家を飛び出す。その場の感情で行動する性格。
- 道子(水上玲子)
- 北村家の次女。広子を女中のように扱い、お金を無心したりする。姉の洋子とは仲が良い。大勢の友達と家で騒ぐのが好きな学生。
- よし子(堤真佐子)
- 北村の妹。広子とは仲が良く、家によく遊びに訪れる。モダンな女の子。
- 益田敏雄(大河平八郎)
- 洋子の旦那。洋子と喧嘩をして出て行かれてしまう。勤め先から金を横領して逃げる。最後に洋子に会いたいと、広子に伝える。洋子を愛する一途な男。
映画『女人哀愁』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『女人哀愁』のあらすじ【起】
銀座のレコード店に勤めている広子は、同僚からお見合いの話を聞かれる。広子は親の勧めでお見合いをしたのだ。他に好きな人がいるのではないかと聞かれた広子は、それを否定する。
広子は北村という男と会う。彼は広子の従兄で幼馴染。広子にとってはなんでも話せる相手だった。お見合い相手はかなり軽薄な人で、どうすれば良いか迷っていると広子は北村に相談する。自分が結婚するわけじゃないから分からないと北村は答える。どうせ私は古臭くてはっきりしない女で、自分の好きな相手ではなくて親の勧めた人としか結婚できないのだと広子は嘆く。一生のことだから軽く片付けないようにしなさいと、北村は広子に注意する。
北村の妹であるよし子が広子の家を訪れ、広子の母と話をしている。よし子が広子のお見合いのことを尋ねると、広子の母はとても良い相手だったと答える。しかし、広子に対してあまりにも古臭いと感じていた広子の母はモダンなよし子に、広子に色々と教えてあげ欲しいと頼む。
映画『女人哀愁』のあらすじ【承】
よし子と広子の弟が騒いでいると、広子と北村が家に帰ってくる。広子の母親は北村に、広子のお見合いについて相談する。相手の堀江新一という人物はお金持ちで、とてもハイカラなのだ。広子の母親は、広子がモダンじゃないからといって心配していたのだ。それを聞いた広子は少し怒り、モダンなダンスを踊って母親を驚かせる。
結局広子は新一と結婚した。堀江の家には、堀江の両親と彼らの息子と娘が住んでいた。ある日、堀江家のもう一人の娘で、広子とって義理の妹になる洋子が妹の道子を訪ねてくる。洋子は両親の反対する男と同棲しており、普段は家には近づかないようにしていた。
道子は広子にお金を無心する。そして、両親には絶対内緒にして欲しいと頼む。
堀江の家には女中がいるにもかかわらず、広子はまるで女中のように働かされていた。新一も毎日同僚と飲み歩き、遅くまで帰ってこない。
洋子が自宅で夫に、道子にお金を無心したと話す。道子が広子に無心したお金は、洋子が頼んだものだったのだ。
映画『女人哀愁』のあらすじ【転】
新一は広子に、毎日遅くてごめんと謝る。広子は、新一が毎日仕事で遅くなっているのだと思っていた。たまの休日に一緒に出かけようと新一は提案する。一緒にお酒を酌み交わそうとするも、いろんな人が広子に仕事を頼むため休む暇がない。広子は少し疲れた表情を浮かべる。
ある日、広子は北村に会いに行く。結婚生活は窮屈で、本当にいいのか悪いのか分からないのだと広子は北村に相談する。それでも頑張ると言って、広子は帰って行く。
洋子が堀江家に戻ってくる。洋子は涙を流して親と話している。同棲相手の益田という男と喧嘩して戻ってきたのだ。そこへ新一が帰ってくる。新一の機嫌は悪い。新一の同僚が、広子と男が銀座で歩いているのを見たと言う。広子は従兄だと説明するが、新一の機嫌は戻らない。
益田が洋子に会いに堀江家を訪れるが、もう洋子は会いたくないと言っていたと伝えて新一が追い返す。その後も電話がかかってきたりするが、洋子は無視をする。
映画『女人哀愁』の結末・ラスト(ネタバレ)
益田は広子に、洋子に手紙を渡して欲しいと言って手紙を渡す。玄関に落ちていたと言って洋子に手紙を渡す広子だが、洋子は手紙を開けずに破り捨ててしまう。
相変わらず、広子はたくさん働かされていた。道子は女学校の友達を呼んで、広子に色々と仕事をさせる。新一には、益田と会ったことなどを咎められる。何か不満があるなら言えと言う新一に、いつかわかりますと広子は答える。そして、広子は泣き出してしまう。
広子が実家を訪れる。結婚生活はどうかと尋ねられた広子は、大丈夫だと答える。しかし、広子の表情は冴えない。
益田から電話がかかってくる。広子がそれに出る。もう会うのはこれが最後のチャンスだから、洋子に居場所を伝えて欲しいと言う益田。益田は会社のお金を横領して、逃げようとしていたのだ。洋子は、会いたいから居場所を教えて欲しいと広子に頼む。新一は、警察に突き出すから居場所を教えて欲しいと広子に頼む。広子は洋子に居場所を教え、新一には教えようとしない。新一は広子を罵る。広子は今までの不満をぶちまけ、家を出て行く。
広子が北村と銀座で会う。広子は北村に、奥さま業は終わりにして新しく仕事で素晴らしいものを見つけていくと宣言するのだった。
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