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映画『ジーサンズ はじめての強盗』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ジーサンズ はじめての強盗』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ジーサンズ はじめての強盗』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ジーサンズ はじめての強盗』の結末までのストーリー
  • 『ジーサンズ はじめての強盗』を見た感想・レビュー
  • 『ジーサンズ はじめての強盗』を見た人におすすめの映画5選

映画『ジーサンズ はじめての強盗』の作品情報

ジーサンズ はじめての強盗

製作年:2017年
上映時間:96分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ザック・ブラフ
キャスト:モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン、アン=マーグレット etc

映画『ジーサンズ はじめての強盗』の登場人物(キャスト)

ジョー・ハーディング(マイケル・ケイン)
年金暮らしの老人。突然会社からの年金を止められ、住宅ローンも三倍になってしまう。生活のために銀行強盗を企てる。家族思いで、意志の強い男。
ウィリー・デイビス(モーガン・フリーマン)
年金暮らしの老人。ジョーとは同じ会社で30年働いてきた。腎臓が悪く、移植手術の資金のために銀行強盗に参加する。孫が大好きな男。
アルバート・ガードナー(アラン・アーキン)
年金暮らしの老人。ジョーとウィリーの元同僚。会社に年金を止められ激怒し、アニーと暮らしたいと言う思いもあって銀行強盗に参加する。仲良し三人組の中では一番気性が荒い。サックスが上手い。
アニー・サントーリ(アン=マーグレット)
地元のスーパーで仕事をする女性。アルバートと恋人関係になる。明るく元気で、可愛らしい女性。
マーフィー(ピーター・セラフィノウィッツ)
ジョーの義理の息子。ジョー達に強盗のコーチを紹介する。ジョーに言われ、別れて暮らす娘との関係を修復する。不器用な男。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ジーサンズ はじめての強盗』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』のあらすじ【起】

ジョーという老人が銀行にやってくる。銀行員はジョーに、いつもジョーの口座に入金されていたお金がしばらく入金されていないと言う。それは会社から支払われるはずの年金だった。さらにジョーは銀行員に、住宅ローンの金利が突然三倍になったと言う。それはティザーレートで、すでにその期間は終わったために金利が上がったのだと銀行員は説明する。

ジョーが銀行員に呆れていたとき、突然銀行強盗が押し入ってくる。速やかにお金を盗んで行く強盗達。そのうちの一人で、首にタトゥーのある男がジョーのもとにやってくる。ジョーは、これくらいしかないが持っていけと言って財布を強盗に差し出す。するとその強盗は、老人に優しくするのが文化的なルールだと言ってそれを断る。そしてお金を盗んだ後、速やかにその場を去って行く。

警察から事情聴取を受け、家族にも興味津々で強盗の話を聞かれるジョー。テレビではすでに大々的に報道されていた。

ジョーが公園で友人のウィリーやアルバート達とペタンクをしている。彼らは30年間共に同じ会社で働いていた仲なのだ。ジョーは、ウィリー達と銀行強盗の話などをしながら過ごしている。

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映画『ジーサンズ はじめての強盗』のあらすじ【承】

ジョー達が、会社からの説明を聞いている。それによれば、会社は買収されて工場は人件費削減のためにベトナムに移される。それに伴って年金が支払われないと言うのだ。納得のいかないジョー達は怒りをあらわにする。

ウィリーは病院で腎臓が悪いと診断される。医者からは、腎臓の移植をしないと遅かれ早かれ死んでしまうと宣告される。

ジョーが、ウィリーとアルバートと一緒に夕食を摂っている。ジョーはそこで、銀行強盗をしようと思っていると言い出す。先日の銀行強盗のことを悪い奴ではないと思っていたジョーは、将来のことを考えてそのような決断に至ったのだ。ウィリーは、痛風で関節炎の老人には無理だと言う。家に帰った後、賛成しないアルバートをよそにウィリーがジョーのアイデアに賛同する。

翌日、三人はスーパーに向かう。何も知らないアルバートを車に置き、ジョーとウィリーは練習のためにとスーパーで万引きをする。アルバートは気になってスーパーに入り、ジョーとウィリーの犯行を目撃する。結局、失敗に終わって三人は捕まってしまう。三人は店主に説教を受け、解放される。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』のあらすじ【転】

ジョーとウィリーは、盗みのコーチを探すためにジョーの義理の息子であるマーフィーのもとを訪れる。そこで誰か紹介してもらおうとしていたのだ。その頃、先日盗みに入ったスーパーにアルバートが向かう。そこにはアニーという女性が働いていて、アルバートは彼女のことが好きだったのだ。二人はその後、アニーの自宅で一緒に過ごす。

いつものレストランで、ジョーとウィリーとアルバートが食事を摂っている。そこで会社の記事を読み、自分たちのお金が盗まれたと怒るアルバート。ついに、アルバートも盗みに参加すると言い出す。

ジョー達は、マーフィーから紹介してもらった男に会いに行く。その男は、泥棒でありながら動物保護施設の運営者という顔を持った男だった。盗んだお金の25%を渡すという条件で、男はコーチを引き受ける。

三人は本番に向けて、コーチの指導のもと訓練を開始する。体を鍛え、何度も銀行でリハーサルを行う。銃の使い方も身につけ、いよいよそのときが近づいてくる。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』の結末・ラスト(ネタバレ)

いよいよ迎えた決行日。三人はアリバイ工作のためにチャリティーイベントに参加する。三人はこっそりとその場を抜け出し、銀行へと車で向かう。

マスクを被った三人は銃を持って銀行へと入って行く。銃で威嚇し、予定通り速やかにお金を盗む三人。しかし、途中でウィリーの容態が悪くなり、うずくまってしまう。そこにいた少女が、苦しくないようにとウィリーのマスクを半分めくり、ジョーはその少女に顔を見られてしまう。どうにか持ち直したウィリー。三人はどうにか銀行から逃げ出すことに成功する。

強盗に成功した三人は、高級レストランで派手に打ち上げをする。帰り道、ウィリーが倒れて救急車で運ばれてしまう。

病院でウィリーの状態を知ったジョーとアルバート。ウィリーはどうにか無事で、ベッドで横になっていた。

かつて三人が盗みに入ったスーパーの店主が警察に防犯カメラの映像を見せながら、三人の背丈や動きが銀行強盗のそれと似ていると報告する。

警察が三人のもとへとやってくる。ジョーとアルバートは署へと連行され、ウィリーは病院で事情聴取を受ける。しかし、完璧なアリバイに警察は四苦八苦していた。

三人が集められ、容姿の似た他の人に混じって並んで座らされる。そこへ銀行にいた少女が警察に連れられてくる。少女はウィリーを見て気づくが、見たことがないと警察に言う。少女は銀行でのウィリーの優しさに思うところがあったのだ。

ジョーがコーチの男にお金を渡す。実は男は最初に銀行強盗をしたタトゥーの男だったということをジョーは知る。タトゥーはヘナで書いたものだったのだ。

アルバートはアニーと結婚し、ウィリーは腎臓移植種手術を受けることができた。三人はそれぞれ幸せに暮らし始めるのだった。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

普通の犯罪映画とは一味違い、ふっと思わず笑ってしまう要素がテンコ盛りの作品。まず、ジョー、ウィリー、アルバートの三人の掛け合いがおもしろい。次に、80歳オーバーの足腰のちょっと弱い三人が、銀行強盗を成功させるために頑張る様子が微笑ましい。現実的に考えると失敗することしか考えられないのだが、物語では無事に成功し、それぞれが幸せに暮らす結末になって良かったと思う。見終わった後に、なんだか温かい気持ちになった。(女性 30代)


年金暮らしをしているおじいちゃん3人組がひょんなことから強盗を企てる物語。モーガン・フリーマンにマイケル・ケインと、誰もが1度は見た事のあるであろう名優が強盗犯を演じるなんて大丈夫かなと思いましたが、スリリングな展開は一切無く、心が温まるようなほっこりとしたストーリーでした。
長寿の知恵なんて言葉がありますが、ジーサンズだからこその知恵や知識があり、老人に優しい強盗にもクスッと笑ってしまいました。ラストも温かい気持ちで終わらせてくれるので、おすすめしたい作品です。(女性 30代)


年金が打ち切られ、生きる希望すら失いかけていた3人の老人たちが銀行強盗を決意するというストーリーが、悲壮感ではなくユーモアに満ちて描かれていて最高でした。特にマイケル・ケインらの軽妙なやり取りに笑いながら、彼らの友情に心が温かくなります。ラストで彼らが完全犯罪をやり遂げる展開も痛快で、人生は最後まで諦めないものだと教えてくれる映画です。(20代 男性)


おじいちゃんたちが計画する強盗、という設定だけで笑えそうな内容かと思いきや、想像以上に社会風刺が効いていました。年金制度の崩壊や老後の不安を背景にしつつも、全体的に軽やかで後味が良いのが魅力。モーガン・フリーマンの存在感も素晴らしく、仲間とのやり取りにホロリとさせられる場面もありました。明るく観られる犯罪映画としておすすめです。(30代 女性)


退職後の生活が破綻し、家族のために立ち上がるジーサンたちに、なんとも言えないカタルシスを感じました。特に、孫のために生きがいを見つけようとする姿が胸を打ちました。強盗シーンの緊張感とコメディのバランスも絶妙で、しっかり楽しめます。映画全体が明るく希望に満ちていて、「人生まだまだこれからだ」と背中を押されるような作品でした。(40代 男性)


銀行強盗という犯罪をテーマにしているにも関わらず、どこか品のある映画でした。主演の3人がとにかくチャーミングで、彼らの奮闘を見守りながら応援せずにはいられません。仲間の絆や世代ならではの悩みがしっかり描かれていて、クスッと笑える中に社会へのメッセージが込められているのも魅力。ラストの種明かしにはスッキリしました。(50代 女性)


年を取っても人生は挑戦の連続だ、と前向きな気持ちになれる映画でした。特に、警備員の証言で“全員が違う人だった”というアリバイのシーンには笑いました。それぞれのキャラクターが個性的で愛らしく、観終わったあともずっと余韻が残ります。軽快なテンポと温かいストーリーで、世代を問わず楽しめる作品です。(30代 男性)


老後を描く映画にありがちな暗さがなく、とてもポジティブで痛快な作品でした。犯罪が題材なのに、どこか道徳的に見えてしまうのは、彼らの背景と行動の“正しさ”がにじみ出ているからだと思います。コメディとしても、ドラマとしても完成度が高く、キャストの熟練の演技が支えています。個人的には、大好きな一本になりました。(20代 女性)


本作は、ただのおじいちゃんたちのドタバタ劇ではなく、現代社会への皮肉もきっちり効いた秀逸な作品でした。働き尽くした末に社会から切り捨てられる構図に怒りつつ、それでも“希望”を持つ彼らの姿に胸が熱くなりました。銀行強盗の計画が意外と緻密で、サスペンス的な面白さもあって飽きずに楽しめます。(40代 男性)


夫婦で観ましたが、終始笑いながらも心がじんわり温かくなるような時間でした。演技陣の安定感はもちろんのこと、脚本もテンポが良くて見やすかったです。年齢を重ねてもなお、自分たちの未来を切り拓こうとする主人公たちの姿に、自分たちも頑張ろうと思わせてもらえました。人生の励ましをくれる映画です。(50代 女性)

映画『ジーサンズ はじめての強盗』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ジーサンズ はじめての強盗』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

RED/レッド

この映画を一言で表すと?

引退した元CIAたちが大暴れ!おじさんたちの本気が痛快。

どんな話?

年金生活を送る元CIAのフランクは、命を狙われたことをきっかけに、かつての仲間たちを集めて反撃に出る。引退とは名ばかりの超一流スパイたちが繰り広げるアクションとユーモア満載のバトルが展開される。

ここがおすすめ!

豪華キャストが魅せるシニアアクションが最高に爽快。『ジーサンズ』と同様、高齢者が主役の“逆転劇”がテーマで、観た後に元気になれる一本。コミカルなやりとりと迫力あるアクションが絶妙なバランスです。

おとなのけんか

この映画を一言で表すと?

大人たちの理性が崩壊!?会話劇で魅せる極上ブラックコメディ。

どんな話?

子ども同士の喧嘩をきっかけに集まった2組の夫婦。話し合いはやがてエスカレートし、次第に本音と怒りがぶつかり合う。ほぼワンシチュエーションで繰り広げられる、笑ってしまうほどリアルな人間模様。

ここがおすすめ!

セリフと演技だけで笑わせ、緊張させる演出が見事。『ジーサンズ』が軽快なテンポで魅せるように、本作もテンポの良さが光ります。大人たちの不器用さと滑稽さを描くコメディとして秀逸です。

グラン・トリノ

この映画を一言で表すと?

孤独な老人と少年が築く、静かで力強いヒューマンドラマ。

どんな話?

偏屈で孤独な退役軍人ウォルトは、隣に住む移民一家の少年とふとしたことから交流を深める。人種、世代を超えた友情と、街を守るための決意が胸を打つ、イーストウッド監督・主演の名作。

ここがおすすめ!

高齢者が主役となり、人生の晩年で“何か”を成し遂げるという点で『ジーサンズ』と通じるものがあります。派手さはないですが、静かな感動と深いメッセージが残る、大人のための名作です。

マージン・コール

この映画を一言で表すと?

金融崩壊の前夜、企業の“選択”を描いた知的サスペンス。

どんな話?

リーマンショックの引き金となった“1日”を描く金融スリラー。ウォール街の大手投資銀行で、大量解雇された社員が残したデータから、企業の危機が明らかになる。緊迫の24時間が始まる。

ここがおすすめ!

年金制度崩壊や経済の不安を背景にした『ジーサンズ』に共鳴するテーマ性あり。老人の強盗という“反撃”とは異なりますが、企業の内幕と人間の選択を描いた社会派ドラマとしても見応え抜群です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

崩壊寸前の家族が“黄色いバン”で走り出す、心あたたまるロードムービー。

どんな話?

ぽっちゃり系の少女オリーヴが出場するミスコンに向けて、バラバラだった家族が一台の車でアメリカ横断を始める。ケンカばかりしながらも少しずつ絆を取り戻す、笑って泣けるヒューマンコメディ。

ここがおすすめ!

『ジーサンズ』と同じく、年齢や立場を超えた人間の愛おしさと団結力を描いた作品です。どの世代にも響くユーモアと温かさがあり、観終わったあとに「家族っていいな」と思える名作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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