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映画『オケ老人!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『オケ老人!』の概要:勘違いで老人ばかりの梅が岡交響楽団に入った千鶴。まともに練習をしないメンバーに痺れを切らし退団しようとするが、引き留められた挙句に代理で指揮をすることになる。キャストが豪華なコメディ作品。

映画『オケ老人!』の作品情報

オケ老人!

製作年:2016年
上映時間:119分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:細川徹
キャスト:杏、黒島結菜、坂口健太郎、左とん平 etc

映画『オケ老人!』の登場人物(キャスト)

小山千鶴(杏)
高校で数学を教えている。学生時代にオーケストラでバイオリンを演奏していた。坂下のことが気になっている。頼まれると断れない性格だが、一度決めたことは一生懸命やり遂げる。
野々村秀太郎(笹野高史)
梅が岡交響楽団「梅響」の指揮者。野々村ラヂオ商店の店主だが、最近デジタル機器には疎い。多数の団員を連れて梅響を出て行った義郎とオーサワデンキを憎んでいる。心臓が弱い。
野々村和音(黒島結菜)
秀太郎の孫。高校2年生。秀太郎に内緒でコーイチと付き合っている。クリーニング店でアルバイトをしている。
坂下(坂口健太郎)
千鶴の同僚。家事全般が得意で、趣味はお菓子作り。学生時代にフランス語を勉強していた。23歳。
大沢義郎(光石研)
梅が岡フィルハーモニー「梅フィル」のコンマス。オーサワデンキの社長。4年前に梅響を出て行った後、梅フィルを創設した。
大沢コーイチ(萩原利久)
義郎の息子。和音とは違う高校の1年生。真面目で誠実な性格。様々な楽器を演奏できる。後に梅響に入団し、バイオリンを担当する。
フィリップ・ロンバール(フィリップ・エマール)
世界的に有名な指揮者。梅フィルの演奏会で指揮をするために来日した。幼い頃に父からもらったラジカセを大切にしている。フランス人。
及川(左とん平)
梅響のクラリネット担当。通称クラさん。ひょうきんな性格。ロンバールと意気投合する。

映画『オケ老人!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オケ老人!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オケ老人!』のあらすじ【起】

梅が岡音楽堂で行われたオーケストラの演奏会で感銘を受けた千鶴は、インターネットで“梅が岡交響楽団”と検索する。無理を承知で入団希望の電話を掛けた千鶴だったが、そのまま入団することになる。

千鶴が公民館で待っていると、楽器を持参した老人たちがやってくる。状況が呑み込めない千鶴に、秀太郎が話しかける。そこで、千鶴は音楽堂で演奏していたのは“梅が岡フィルハーモニー”という別のオーケストラだったことを知る。

千鶴は梅響を辞めて、梅フィルに入ることにする。千鶴が退団届を用意していることを知った和音は秀太郎と結託し、千鶴がラブホテルの前で楽団員と一緒にいるところをデジカメで撮影して脅そうとする。誤操作でデータを消してしまった秀太郎はデジカメからオーサワデンキを連想し、憎しみのあまり心臓発作を起こす。

検査入院中の秀太郎の見舞いに行った千鶴は、医師からしばらくの間指揮を禁止されたと秀太郎に説明される。秀太郎が楽器を始めた理由を聞いて、千鶴は秀太郎が復帰するまで指揮者として練習に付き合うと伝える。

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映画『オケ老人!』のあらすじ【承】

千鶴はデート中の和音とコーチに遭遇する。コーイチが義郎の息子だと知った千鶴は2人の今後の関係を心配する。コーイチは秀太郎と義郎の間に起こったことを知らなかったが、和音は親のことは関係ないと答える。

コーイチから梅フィルの演奏会でロンバールが指揮をすることを聞いた千鶴は、梅フィルのオーディションを受けることにする。当日、緊張のあまりテンポが乱れてしまった千鶴は義郎に演奏を止められる。落胆する千鶴だったが、なんとか合格する。

クリーニング店で和音に合格を報告した千鶴は、オーサワデンキが野々村ラヂオ商店付近の土地を買い占めていることを聞く。和音の両親は売るつもりでいるが、秀太郎は頑なに拒否していた。

梅響と掛け持ちで梅フィルの練習に参加している千鶴。ロンバールが練習を見に来ると聞き興奮する千鶴だったが、その日は梅響の練習日だった。和音は代わりにコーイチを梅響の練習に参加させると千鶴に提案する。

睡眠時間を削って練習に励んでいた千鶴だったが、ロンバールが練習に来る日に寝坊をしてしまい梅フィルをクビになってしまう。

映画『オケ老人!』のあらすじ【転】

梅響の練習に参加することを後ろめたく思った千鶴は、野々村ラヂオ商店へ赴いて秀太郎に退団すると伝える。突然やってきたロンバールのラジカセを修理した秀太郎に、ロンバールはお礼がしたいと申し出る。指揮者を紹介してほしいと言った千鶴に、ロンバールは自分が指揮をすると答える。しかし、秀太郎はそれを断る。

千鶴は梅響の指揮者として真面目に練習に取り組むようになる。コーイチも入団し、メンバーの演奏は日に日に上達していった。その後、団員が増えた梅響は冬に演奏会を開くことにする。

ある日、秀太郎がロンバールを公民館へ連れてくる。クラさんが穴を開けた大根にクラリネットのマウスピースを刺して演奏しているのを見たロンバールは感激し、クラさんのために曲を書き下ろすと約束する。ロンバールの楽曲が披露されることになり、梅響への問い合わせが殺到する。千鶴は演奏会の会場を梅が岡音楽堂に変更した。

土地売買契約書を持ってきた義郎の発言に逆上した秀太郎が心臓発作を起こし、救急搬送される。和音から連絡を受けた千鶴はコーイチを連れて病院へ向かう。コーイチは義郎のせいで秀太郎が倒れたと聞いて和音に謝るが、和音は義郎とコーイチを追い返す。

映画『オケ老人!』の結末・ラスト(ネタバレ)

秀太郎の緊急手術が成功した後、和音はコーイチと仲直りをする。なんとか命を取り留めた秀太郎は、見舞いに来た千鶴に演奏会に参加させてほしいと頼む。無理をしない約束で、千鶴は秀太郎に演奏会でバイオリンを担当してもらうことにする。

演奏会の前日、最後の練習。不安に駆られる千鶴に、団員たちは仕立て直した燕尾服をプレゼントする。その夜、ディナーに誘われた千鶴は坂下から蝶ネクタイをプレゼントされる。梅響の団員も坂下も、頑張っている千鶴の姿に感化されていた。

当日。控室にロンバールがやってきて、演奏をラジカセで録音しても良いかと尋ねる。申し出を承諾した秀太郎は、携帯式の先が光るドライバーでラジカセを点検する。

本番。最後の曲の演奏を始めると、落雷で会場が停電する。係員は観客をロビーに出るように案内し始める。秀太郎が持っていたドライバーを思い出した千鶴は、光るドライバーを指揮棒の代わりにして演奏を再開する。曲の途中で電気も復旧し、演奏が終わると会場は拍手喝采で包まれた。

演奏会の後、坂下はパティシエになるためにフランス留学すると千鶴に宣言する。演奏に感動した義郎は梅響に入団し、秀太郎はオーサワデンキ内で野々村ラヂオ商店を続けることにする。

映画『オケ老人!』の感想・評価・レビュー

既視感のあるストーリーではあるが、こういう王道映画は沢山映画を観る人間にはある種の安全牌として機能するのでありがたい。能天気極まりないお話にはやや辟易するところもあったが、クライマックスの盛り上がりは音楽映画では約束されており、どのような層でも一定の満足度は得られるだろう。ただ杏の演技というか演出というか、もしくはその両方が、小賢しく漫画的でありそこが鼻につく。もう少し人間性を深めた方が物語の厚みがでると思わないでもない。(男性 30代)


よくありそうな設定やストーリーにはなっているが、しっかりと伏線を散りばめ回収してくれて、期待通りのラストで終わってくれるので、何も考えずに楽しんで観ることができる作品だった。登場人物が皆個性豊かなキャラクターで、そのうえ演技が素晴らしいので、いつの間にか作品に入り込んでいた。

観ている間は何も考えずに楽しむことができ、観終わった後は日常で忘れかけている情熱を、取り戻すことが出来るので、元気を出したい人におすすめしたい。(女性 20代)


頑張る「老人」のほっこりムービー。とにかく豪華な老人キャスト。光石研、笹野高史、左とん平、小松政夫に石倉三郎。日本の映画やドラマでよく見る俳優さんが勢揃い。しかも彼らが演じるのは老人ばかりのオーケストラ『オケ老人!』。タイトルも最高です。
ある間違いから老人ばかりのオーケストラの指揮者になってしまった主人公と、温かくてほんわかした、物凄くゆるいオーケストラのメンバーたちとの交流が明るく面白く描かれていました。
何も考えずに見られる楽しい作品です。(女性 30代)


老人ならではのゆるさ、面白さを沢山発見しました。老人役が皆名優のため、達者な演技力に唸ります。中でも、小松政夫や左とん平は実に愉快で爆笑の連続でした。また、吹奏楽やオーケストラ経験者にとっては、共感できるシーンが多く楽しいでしょう。音楽の力は計り知れません。人を元気にして、感動させ、一体感をも与えてくれるのです。鑑賞後は心がほっこりと和み、さらには生きる力が湧きました。新しいことに挑戦してみたくなる作品です。(女性 30代)

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