映画『オリーブの樹は呼んでいる』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「オリーブの樹は呼んでいる」のネタバレあらすじ結末と感想

オリーブの樹は呼んでいるの概要:祖父が大切にしていた樹齢2000年以上のオリーブの樹をヒロインの父親が売り払ってしまう。するとそれ以来、祖父は一切、話すことをやめてしまう。ヒロインは叔父と同僚の協力を得て、オリーブの樹を取り戻そうと考える。家族が絆を取り戻す様を描いている。

オリーブの樹は呼んでいるの作品情報

オリーブの樹は呼んでいる

製作年:2016年
上映時間:99分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:イシアル・ボジャイン
キャスト:アンナ・カスティーリョ、ハビエル・グティエレス、ペップ・アンブロス、マヌエル・クカラ etc

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オリーブの樹は呼んでいるの登場人物(キャスト)

アルマ(アンナ・カスティーリョ)
20歳の女の子。養鶏場で働いており、祖父のラモンが大好き。過去に性的虐待を受けたことがあり、心に闇を抱えつつも祖父の面倒を見ている。相手のことを心配しながらも、激情して逆切れしてしまう面がある。
アーティチョーク(ハビエル・グティエレス)
アルマの叔父。アルマの父親の弟で、家族の中でも姪のアルマを可愛がっている。兄弟と父ラモンの関係性を良く知っており、アルマを何度も諭そうとする。姪を慮り、計画に協力してくれる。
ラファ(ペップ・アンブロス)
アルマが働く養鶏場で一緒に働く青年。アルマへ好意を寄せている。会社のトラックを勝手に拝借したことでクビになってしまうも、アルマのために協力してくれる。穏やかな人物で思慮深い。
ラモン(マヌエル・クカーラ)
アルマの祖父。オリーブ農園を営んでいたが、農園にある樹齢2000年以上のオリーブの樹を、売り払われたことで生きる希望を見失ってしまう。以降は認知症のような行動を繰り返し、徐々に弱ってしまう。

オリーブの樹は呼んでいるのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オリーブの樹は呼んでいる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

オリーブの樹は呼んでいるのあらすじ【起】

スペインのバレンシア。養鶏場で働くアルマは20歳の女の子。彼女の家は代々オリーブ農園を営み樹齢2000年以上にもなるオリーブの親樹をとても大切にしてきた。祖父のラモンはアルマが幼い頃、その親樹から接ぎ木する方法を教えてくれた。祖父は自分の親からその方法を教わり、親もまた自分の親から教えてもらい、そうして受け継がれてきたと言うのだった。

しかし、バレンシアにも不況の波が襲い、安いオリーブオイルが出回ったことで上質なオリーブオイルを作るラモンの農園は経営難に。アルマの父や伯父たちはこぞってオリーブの親樹を売ってしまおうと言い出す。だが、祖父は先祖代々、受け継がれてきた神聖な木を売ることはできないと頑なに拒む。祖父にとってあの古木はこの土地の歴史であり、農園を営む彼らの歴史でラモンの人生そのものだった。しかし、そのために一家が飢えるのは、納得できないとアルマの父。

結局、樹齢2000年以上のオリーブの樹は親族の勝手な行動によって、根こそぎ掘り返されてしまう。アルマは幼いながらもそれを拒み、自らが危険を冒し樹によじ登って反対の意を示した。だが、そこへラモンが現れアルマを樹から引き離してしまう。彼は孫を抱き締めながら樹が掘り返される様を眺め、背を向けてしまうのだった。

以来、10年間。ラモンは生きた屍のように過ごし、一切の言葉を話さなくなってしまう。その姿はまるで認知症を患っているかのようでもあり、彼は親樹を探して毎日、さ迷い歩いては日がな一日、ぼんやりと過ごしているのだった。
アルマは大好きな祖父が憐れでならず、いつも寄り添って言葉を思い出す努力をしている。

オリーブの樹は呼んでいるのあらすじ【承】

そんなある日、食欲減退でラモンの体重が減ったため、入院させるか施設へ入所させた方が良いという話が医師から出る。父や伯父たちはそれも仕方ないと話すが、アルマにしてみればとんでもない話である。祖父には悪いところがどこにもない。それなのに家を追い出し、施設へ入所させるのかと。ラモンは意に反して親樹を手放したことで、心に深い傷を負っているだけなのだ。しかし、父は反論する娘に激怒し、親樹の話はするなと怒鳴るのだった。

そこで、祖父のことが大好きなアルマは、10年前に売られたオリーブの樹を取り戻そうと考える。親樹を高額で売った父とその兄弟たちは、大金を元手にレストランバーを開店させたが、事業に失敗。閉店してから数年経つため、廃墟と化していた。アルマは叔父のアーティチョークと共にかつての店を訪れ、そこに残されていた10年前の資料を発見。資料には親樹を掘り返した業者と売却された日付が記されていた。

業者を訪ねオリーブの樹がどこへ行ったのかを聞いたが、業者の社長はアルマを冷遇。肩を落として帰ろうとした彼女を、社長の妹という女性が呼び止める。10年前、現場にいた女性は樹齢2000年以上のオリーブの樹は特別な樹だったと言う。故にあるパンフレットに載っていた樹がとても似ていることに気付き、アルマに教えてくれるのだった。

植樹された樹はおよそ16年もすれば、枯れてしまうと言う。女性からもらったパンフレットを持ち帰ったアルマは友人達の協力を得て、例の樹がドイツのエネルギー会社のシンボルとして、会社のロビーに植樹されているのを発見。アルマにしてみれば、あの神聖なる樹がビルの中に閉じ込められているようにしか見えない。どうにかして、あの樹を取り戻せないかと悩むアルマ。

彼女は自分のバイクを売却し、ある程度の資金を用意。嘘の計画を叔父とラファに話した。だが、誰もがアルマの計画は無謀だと言い、賛成する者はいなかった。それでも、彼女は1人でもやると心に決めている。そこで、アーティチョークとラファは大木を運搬できるトラックを勝手に拝借し、アルマと共にドイツへと向かうことにした。

オリーブの樹は呼んでいるのあらすじ【転】

アルマはドイツのエネルギー会社へ前以って連絡を入れていたが、いたずらだと思われたのか返信は一切なかった。そこで、ドイツにて活動している環境団体へ協力を要請。しかし、アルマの無謀な計画を聞いた環境団体は返事を渋り、すぐに協力してくれそうになかった。叔父とラファはアルマが吐いた嘘を信じており、樹はすぐに返還してくれるものと思っている。

アルマから協力を要請された環境団体は、若い女性が中心となって活動している。彼女達はアルマの話を信用してはいるが、大々的に動くかどうか決めかねていた。そこで、まずはSNSにてアルマの話を公開。その後、エネルギー会社の実態を調査した。すると、エネルギー会社は事業を拡大するべく、森林伐採や集落の移動をするなど環境破壊を繰り返していたことが発覚。SNSでの反応は期待以上で、環境活動家団体が味方についてアルマの話を拡散してくれていた。

アルマの話はSNSでの拡散により、記者の取材を申し込まれる事態へと発展。そうなると、アルマが叔父とラファに話したことも嘘だということがばれてしまう。でも、アルマは2人に真実を話すことができずにいた。しかも、ラファはクビを覚悟でアルマの計画に乗ってくれている。

夕食時、会社の社長が思いの外、早く出張から戻ってしまい勝手にトラックを使っていることがばれてしまう。社長は激怒しているが、ラファは反論して一方的に電話を切ってしまうのだった。アルマは責任を感じ、事情を話して社長に謝ると言ったが、ラファは聞く耳を持たない。アーティチョークもラファも乗りかけた船を降りる気はないらしい。アルマは自分が責任を負うと言うけれど、2人は彼女の話に耳を貸さないのだった。

オリーブの樹は呼んでいるの結末・ラスト(ネタバレ)

翌日、アルマの話や環境団体の調査によって、エネルギー会社の実態が明らかにされ、ネット上でも批判されるようになる。
3人はドイツに入国し、エネルギー会社のビルへ。そこで、ようやくあのオリーブの樹を10年振りに見ることが叶う。アーティチョークは樹を目にしてアルマから聞いた話が嘘であることに気付き、騒ぎ始める。すぐさま警備員がやって来て、3人は樹に触れることもできずに外へと追い出された。どうやら、ラファはアルマの嘘を見抜いていたようだが、叔父は納得できずに怒り続ける。すると、アルマはとうとう逆切れしてしまい、2人して自分を馬鹿にしていると怒鳴り散らすのだった。

クールダウンの後、アーティチョークはトラックに乗って1人でも帰ると言い、アルマは頭を抱えた。ラファはトラックから全員分の荷物を持ち出し、アルマに付き合う様子。彼女はエネルギー会社の前に居座る心積もりらしい。結局、叔父もアルマとラファに付き合うことにして、姪の元へ戻って来る。そこで、彼女は2人に嘘を吐いたことを素直に謝った。

アルマは環境団体へも話し合いができるまで、会社の前に居座ることを知らせる。すると、環境団体も早速、行動に出て自然破壊を続けていることへの抗議をするため、駆け付けてくれるのだった。その日の夜、アルマは父親からの連絡へようやく対応。アルマが樹を取り戻す間、父親も密かに贖罪のため、協力してくれていたのだった。

翌日は会社の前で記者から取材を受け、夜には環境団体が大勢の仲間を連れて抗議デモへ来てくれる。そこで、アルマは単独でオリーブの樹へ駆け上った。会社のエントランスは騒然となるが、こんな時に叔父へとアルマの父から連絡が入る。涙目になったアーティチョークの様子を目にしたアルマは愕然となり、樹の上で泣き崩れるのだった。アルマの父親からの連絡は今し方、祖父が息を引き取ったという訃報だったのだ。

トラックに乗り帰路へ就いた3人。アルマはオリーブの樹の一枝を手に戻った。抗議デモの際、駆け上った時に一枝を手にしていたのである。彼女は泣きながら祖父の亡骸と対面し、手折って来た枝を接ぎ木することにした。アルマの父も、過去に自分がやってしまったことを酷く後悔していたようで、娘と涙ながらに和解。
そうして、家族はかつて一族が受け継いできた樹齢2000年のオリーブの樹が植わっていた場所へ、同じ樹の枝を接ぎ木し新たに一族の歴史を紡ぐことにするのであった。

オリーブの樹は呼んでいるの感想・評価・レビュー

一族が代々受け継いできた樹齢2000年以上のオリーブの樹は、少し考えたらとても貴重なものだと分かりそうなものだ。だが、ヒロインの父や伯父は反対する祖父を無視して売ってしまう。なぜなら、祖父は樹を大事にするあまり、子供達へ注ぐはずの愛情を充分に与えなかったからだ。故に、祖父は樹が消えたことで生きる意味をも失い結局、息子達のことを顧みることはなかった。

中盤からドイツへ樹を取り戻しに向かうロードムービー風になるが、後半はSNSやネットの力を最大限に利用し、世論を味方につける。結局のところ、樹を取り戻すことはできなかったが、枝を入手し新たに歴史を紡ぐことになる。つまり、祖父の死と共に一族の歴史はそこで一度、途絶えてしまったということなのだと思う。祖父の死によって、家族が絆を再び結び直す様を見事に描いている。(MIHOシネマ編集部)

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