映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』の概要:「オープン・シーズン」の第3弾。周りは家族持ちになってしまい1人での男旅行に旅立ったブーグはサーカス団のクマと入れ替わる。互いの生活を入れ替わり大事な物に気が付いて行く。
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:75分
- ジャンル:コメディ、アニメ
- 監督:コディ・キャメロン
- キャスト:マシュー・J・マン、マット・テイラー、デイナ・スナイダー、メリッサ・スターム etc
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 あらすじ【起・承】
皆に「男旅行」をキャンセルされてしまい、1人ぼっち状態のブーグ。
1人で男旅行に出たブーグは、昔自分の元の相棒であったベスが持たせてくれたクマのぬいぐるみ(ディンクルマン)を片手にキャンプを始めた。
雷が起こり、ゴミ箱に避難したブーグは家庭を持ち変わってしまったエリオットに不満を持ち、むしゃくしゃする。この気分を晴らすにはチョコバー(通称ヒャッホー)を食べるしかない。以前、爆破されてしまったガソリンスタンドにヒャッホーを求め侵入。
お菓子を食べ漁り、自分と合うクマはどこにいるかと思案するとポスターが目に飛び込んで来た。
それを頼りにやってきたのは「サーカス」。
そこでは開幕前に特訓するウルサとダグがいたが、やる気の無いダグに呆れるウルサ。
ダグはサファリパーク時代の畏敬の念が忘れられず、脱走。
うまく言いくるめられたダグと入れ替わったブーグは疲れもあって寝てしまう。
場所は代わり、飼い主の元に戻ったウィンナーは、キャンプがてら他のペット達と一緒にキャンプカーに居た。去勢されてしまいおとなしくなったフィフィ含め、皆でTVを見ているとCMでサーカスが流れる。痛々しい目にあっているダグをブーグと勘違いした一同は助けに向かう。
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 結末・ラスト(ネタバレ)
サーカスの練習をするがうまく行かず、憧れた美しいクマのウルサにもそっぽを向かれてしまう。ダグと約束した帰りを待つが、アステリアは「ダグは君をだましたんだ」と優しいブーグに耐えられず告白し、せめてもと思いウルサに好かれる為のアドバイスをする。
森に戻ったダグは、森の仲間達に切れて命令をする、その様子をおかしいと感じたジゼルとエリオットの娘達は、里帰りした母なら怪しいブーグに気が付けると思い、母の居場所捜索を依頼する。
ウルサにダグではなく別クマのブーグだ、と信じてもらえたブーグは彼女と練習に励む。
戻ったジゼルは、子供に向かってドナルダグを見て、偽物と確信する。何者なの?と問い詰める中、土で固めていた変装の溶けたダグは開き直る。
森の仲間達によって懲らしめられたダグは「ブーグはサーカスに居る」と告白、エリオット達はブーグを助けに行く。
出番を控えたブーグを発見したが、ブーグはウルサの為にリフトを成功させる。
助けに来たと告げる仲間にクマはサーカスに必要だと拒否するブーグとウルサ。
しかしそこにダグが戻り、アステリアとデユオを再開する。
静かに見過ごしてくれたサーカス団員を後に、ウルサを連れブーグは森へと帰る。
森に戻ったブーグ達は、理解ある彼女や奥さんに見送られ改めて「男旅行」に繰り出すのだった。
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ブーグの本当の幸せ
「オープン・シーズン」を1から今回の3まで前部観た人には、ブーグの成長がすごく目に入ると思う。
2くらいまでは、どこかで人間との関わり方が断ち切れていない部分もあったのだ。
しかし今回は冒頭からすっかり森での生活に馴染み、仲間達との関わりを1番に置き、そしてラストでは伴侶となるべくウルサとならどんな場所であろうと向かう事を厭わないと考えるブーグが居た。
甘えん坊さんで元はパークレンジャーのペット状態だった温室育ちのブーグを観てきた人にとっては感慨深い物があるであろう。
また、森の仲間達からの信頼度も心地よい。
親友の妻であるジゼルが、何よりブーグを信用してくれていて「ブーグは子供に怒鳴ったりしない」と、ダグの正体を見破るあたりも信頼感の賜物である。
仲間達から揺るぎない信頼と暖かさを培ってきたブーグに拍手である。
エリオットの味
今回のエリオットは、ボケがさらに磨きがかかり頼りない存在となっている。
ボケ役と言っても親友の招待すら気が付けないなど、少しイラ立つ位のぼんやり感がある。
2の時にほぼ主役状態のエリオットだったが、今回は完全に脇役。
しかし、最後に「親友なら相手の幸せを応援するべきだ」と1番ぐっとくる今回の映画の総決算的セリフをもらすのはやはり彼の味なのだ。
だらしないエリオットだからこそ、しっかり者の奥さんであるジゼルや娘達が引き立つので、多少イライラしてもエリオットの少しとんちんかんな行動や発言を見守ってあげると良い。
最後は皆で改めて「男旅行」を満喫出来る様子が微笑ましくなる。
動物の世界でもこんなことがあったら面白いなと感じた今作。人間の世界でよくある、結婚したら付き合いが悪くなっただとか、子供が出来たら変わったなんてお話。家庭を持つのは良い事ですが、友人との付き合いもとっても大切で、友情を無くさないためにもパートナーの理解を得ることってすごく大切なのだなと感じます。
ブーグの優しさが特に目立つストーリーで、純粋で真っ直ぐな性格のブーグのことをみんなが好きになり、みんなが信じてくれています。ベスから離れたくないと思っていた1のころのブーグとはかなり変わり、仲間や自然の大切さをしっかり感じている姿に親のような気持ちになってしまいました。(女性 30代)
映画『オープン・シーズン3 森の仲間とゆかいなサーカス』 まとめ
「オープン・シーズン」の最終話。周りは皆家族などで付き合いが悪くなってしまったと言う設定は、年頃の人間世界でも見かける光景であり、なかなか動物界のストーリーにしてはシビアである。
子供向けでは少し理解出来ない子供もいるのではとは思うが、大人が観ても楽しめるアニメであり、前作、前々作を観た者にとっては最終ストーリーを飾るのにふさわしいハッピーエンドが待っているので楽しさは充分ある。
逆に今回に至っては「オープン・シーズン2」を観ていない人には理解出来ない内容も多いので観てから視聴する事をお勧めする。
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