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映画『男と女(1966)』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『男と女(1966)』の概要:互いに愛する夫と妻を亡くした子育て中の男女が出会い、愛し合うようになるまでの3週間を描いたフランス映画。まだ29歳だったクロード・ルルーシュ監督の出世作。ダバダバダのテーマ曲はあまりにも有名。

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映画『男と女』 作品情報

男と女

  • 製作年:1966年
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:クロード・ルルーシュ
  • キャスト:アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ピエール・バルー、ヴァレリー・ラグランジェ etc

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映画『男と女』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

映画『男と女』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『男と女(1966)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『男と女』 あらすじ【起・承】

パリ在住のアンヌ(アヌーク・エーメ)は娘をドービルにある寄宿舎に預け映画製作のスタッフとして働いている。仕事がない限り、週末には汽車に乗ってドービルまで娘に会いに行く。スタントマンだった夫のピエールは数年前に撮影中の事故で死亡していた。

カーレーサーのジャン・ルイ・デュロック(ジャン=ルイ・トランティニャン)も息子をドービルの寄宿舎に預け、週末には息子に会いに行っていた。妻は数年前にジャン・ルイがレース中に事故を起こしたことが原因で自殺していた。

ある週末。いつものように子供との時間を過ごしたジャン・ルイは汽車に乗り遅れたアンヌを車でパリまで送ることになる。車内で彼はアンヌにいろいろ質問する。それに答える形で、アンヌはいかに夫を愛しているかを語る。

別れ際“ご主人にもお目にかかりたい”というジャン・ルイに、アンヌは“夫は撮影中の事故で亡くなった”と打ち明ける。2人は週末ドービルへ一緒に行く約束をし、アンヌは自宅の電話番号を教える。

ジャン・ルイはモンテカルロ・ラリーに出場するための準備を進めていた。その仕事の合間にアンヌへ電話をかける。

週末。2人でドービルへ行き、4人で楽しい時間を過ごす。子供たちはすぐに打ち解け、仲良く遊ぶ。アンヌはジャン・ルイがレーサーをしていることを知り、仕事の話を聞きたがる。

子供たちを寄宿舎に送り届けた後、帰りの車で手を握ってきたジャン・ルイにアンヌは初めて“奥さんの話を聞かせて欲しい”と言う。ジャン・ルイは妻が亡くなった経緯をアンヌに話して聞かせる。そしてモンテカルロ・ラリーが終わったら電話すると約束する。

映画『男と女』 結末・ラスト(ネタバレ)

雪山や夜間走行の続く難レース・モンテカルロ・ラリーが始まる。リタイヤする車が相次ぐ中、ジャン・ルイのチームは無事にゴールを果たす。4日間にも及ぶレースの間、アンヌは新聞やテレビでレースの進行を見守っていた。テレビで彼のゴールを見届けたアンヌは、モンテカルロにいるジャン・ルイへ“ブラボー 愛してます”という電報を送る。

打ち上げパーティーの席で電報を受け取ったジャン・ルイは車を飛ばしてアンヌに会いに行く。モンテカルロからパリまで、彼はアンヌのことを考えながら走り続ける。

早朝にパリのアパートへ着くがアンヌは留守だった。管理人からアンヌがドービルへ行ったことを聞き出し、ジャン・ルイは再び車を走らせる。寄宿舎の先生からアンヌと子供たちは桟橋の方へ行ったと聞き後を追いかけ、砂浜でようやく3人を見つける。突然車でやってきたジャン・ルイを見てアンヌは走り出し、2人は固く抱き合う。

子供たちを寄宿舎へ送り届けた後、2人はホテルで愛し合う。しかし、アンヌは彼に抱かれながら死んだ夫のことばかりを思い出していた。そして彼女は“夫は自分の中ではまだ死んでいない”と告げる。

気まずくなった2人はホテルを出て、アンヌは1人で汽車に乗る。ジャン・ルイは車を走らせながらアンヌの複雑な女心について考える。そして彼女が乗り換える駅へと向かう。
アンヌも汽車の中でジャン・ルイのことを考えていた。

ジャン・ルイはホームでアンヌを待つ。汽車が到着し、ホームにジャン・ルイの姿を見つけたアンヌは彼の胸に飛び込む。

映画『男と女』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『男と女(1966)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

低予算を乗り越える情熱とセンス

この映画の製作時、クロード・ルルーシュ監督はほとんど破産状態に追い込まれていた。配給会社も決まらないまま自らが製作者となって作り上げたこの作品が高い評価を得たことで、クロード・ルルーシュ監督は破産を免れ、監督としての地位も確立する。

カラーフィルムとモノクロフィルムを使い分けているのは、意図的な演出かと思っていたが、予算の都合でそうなってしまったらしい。とてもそんな風には見えないが、監督自らがそう語っているので間違いない。

ジャン・ルイに抱かれながら死んだ夫のことばかり思い出してしまうという複雑なアンヌの女心を描いたラブシーンでは、モノクロフィルムの現在とカラーフィルムの過去が交錯する。このラブシーンは現実的な女心を表現していながら非常にロマンティックな印象を残す。それはモノクロの映像がアンヌを演じるアヌーク・エーメの美しさをより際立たせているからだ。このシーンでのアヌーク・エーメはうっとりするほど美しい。

情熱とセンスがあれば、低予算でも観客を魅了する映画は作れるという好例だ。

リアリティーを追求した演出

ピエール・バリーの出演する回想シーンも多用されてはいるが、アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンのリアリティーある芝居がなんといっても本作の肝だ。

“私の映画の根幹はあくまで「人間」であり、人間である俳優が私を引きつけ魅了する”とクロード・ルルーシュ監督は語っている。そのため演出に関してもセリフの説明などは一切なくそのシーンの背景だけを伝え、後は俳優の自然な姿を自らがカメラを回して追いかけるという手法をとっている。2人の会話もほとんどアドリブとなっており、そこには不思議な緊張感がある。車内での沈黙やぎこちない会話は実にリアルだ。

こういう演出は監督と俳優の間に余程の信頼関係がないと成立させるのは難しい。しかし、成立するならこれほどリアリティーを出せる演出も他にないだろう。

下手な監督や俳優がこれをやってしまうと見るも無残な結果を招くだろうが、本作ではこの演出方法が功を奏しており、互いに惹かれあっていく2人の姿はどこまでも自然で絵になる。素材の良さを最大限に引き出すこの演出は、シンプルなインテリアのようで飽きがこない。


描き方を少し間違えれば、観客の目にはアンヌはただの自分勝手な嫌な女に映ってしまったでしょう。しかし、亡くなった夫に対する罪悪感にも似た愛と、ジャン・ルイに対する情熱と悲しみを併せ持った愛の形を丁寧に描くことで、アンヌが感じている苦しみや切なさをしっかりと感じることが出来ました。
亡くなった夫や妻が可哀想だと思う人もいるのかもしれませんが、亡くなった人をずっと思い、一人で生きていくよりも亡くなったパートナーのことを忘れずに新しい道を歩んでいくほうがお互いに幸せなのではないかなと感じました。(女性 30代)

映画『男と女』 まとめ

人生の悲喜交々を一通り経験し終えた大人の男と女の恋愛を描いた本作。すんなりまとまるのかと思いきや「好きな男の腕の中でも違う男の夢を見る〜ウウウウ〜」という女のリアルがいきなり牙を剥き、それに戸惑う男の本音がまたいい。“前の亭主はイカれた奴だったに違いない、その手合いがモテるんだ”というジャン・ルイのぼやきにはおもわず吹いた。実際にアンヌの前の亭主はサンバをこよなく愛する変わり者だったので余計に笑える。サンバを歌い続けるこんな男のどこがいいのだろう?と密かに思っていたので。

そして子役がとても自然で可愛い。子役のセリフも多分アドリブで、それを聞くアヌーク・エーメとジャン・ルイの自然な笑顔が印象的だ。レストランでの食事シーンでは、こちらが思わず微笑んでしまうような、ほのぼのとした親子のやり取りが見られる。もっと濃厚な男と女のラブストーリーを想像していたので、この子供達の存在には新鮮な驚きがあった。

ラブシーンも良質で上品だし、いい意味で予想を裏切られ、そこが心地いい。あの有名な「ダバダバダ ダバダバダ」のテーマ曲がよく似合う、しなやかなラブストーリーに仕上がっている。

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みんなの感想・レビュー

  1. 独居老人 より:

     婚姻が死別に終わったなら、一人で生き抜くも別の人と生きるも自由にしてよいと思います。一人暮らしは生き方次第で素晴らしくも自由ですが、反面で心細いものです。
     未亡人の場合、これを支えて誠実に生きる男があれば、周囲の方々も安心されるはずです。
     そしてあの世に行ったら、元配偶者から「彼に大事にしてもらってよかったね。」と静観して下さることを期待します。
     男も、その元配偶者から感謝のお言葉をいただけるほどに未亡人を愛したらよいでしょう。
     福沢諭吉も著書で再婚を勧めています。

  2. シンデレラ より:

    子供がいる 未亡人は 違う男に抱かれるのは ワタシ的には
    かっこよくない あの世に行ったら どう説明します?