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映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』の概要:ツイ・ハーク監督による『判事ディー』シリーズ第3作目。前回の手柄にて皇帝から最強の剣、降龍杖を賜ったディー。皇后は杖を狙って、妖術や剣術に長けた異人組を雇い差し向け、更に、復讐を誓う封魔族の一派までもが加わり、強敵との激しい戦いへと突入する。

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映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』の作品情報

王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン

製作年:2018年
上映時間:132分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督:ツイ・ハーク
キャスト:マーク・チャオ、ウィリアム・フォン、ケニー・リン、マー・スーチュン etc

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』の登場人物(キャスト)

ディー・レンツェ(マーク・チャオ)
国家の危機を救った功績により、皇帝から最強の神剣と呼ばれる降龍杖を賜った検事。洞察力に優れ非常に賢く、頭が切れる。武術にも長けているが、降龍杖の真の使い方は知らなかった。急な胸痛に襲われる持病を持つ。
ユーチ・ジェンジン(ウィリアム・フォン)
司法長官で則天武后の寵臣。前回の事件をきっかけにディーと親交を深め、互いをよく理解している。ディーへの信頼は厚く、皇后の命に従わざるを得ない自分の立場を心苦しく思っている。武力に長け、味方にしたら心強い人物。
シャトー・チョン(ケニー・リン)
医官。ディーの友人であり、捜査へも同行する。ディーの主治医でもある。医術に関しては非常に詳しく処置も適格に行うが、武力はあまり得意ではない。水月と接することで惹かれ合う。
則天武后(カリーナ・ラウ)
皇帝と同じ権力を持つ皇后。ディーが持つ降龍杖を奪おうと画策する。悪知恵に長け、ディーを貶めて、権力を手に入れようと壮大な野心を持っている。
水月(マー・スーチュン)
シュイユエ。影に身を潜めるなど、アサシンの能力に長けている。怪我を負ったところをシャトーに助けられ、ディーの側へと寝返る。シャトーに惹かれている。

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のあらすじ【起】

唐王朝時代の中国。事件解決により国家の危機を救った判事ディー・レンチェは、皇帝から最強の神剣と言われる降龍杖を賜る。ところが、皇后の則天武后はそれを快く思わず、司法長官ユーチ・ジェンジンにディーの襲撃と降龍杖の奪還を命令。更に剣術や妖術に長けた異人組をユーチの配下として雇い入れるのだった。

しかし、異人組はユーチの命令も聞かず独断でディーを陥れる窃盗事件を発生させる。ディーが捜査で訪れた隙を狙って毒殺を画策し、留守の間に大理寺の官舎へと侵入。だが、ディーはすぐに罠だと察し、襲撃者を誘き出すことにしたが、逃げられてしまう。
同じ頃、ディーの官舎にて降龍杖を見つけたアサシンの水月だったが、ディーは用心深く簡単に奪えるはずもなく。まんまと罠に嵌ってしまい引き上げるしかなかった。

この襲撃失敗の報を受けた則天武后は、ユーチを強く叱責。そこで、則天武后はユーチを連れて皇帝、高祖が即位直後、玄武門の変を予知し諫言した者を訪ねる。巷では顔なし候と呼ばれていた。僅かな情報のみで先見に長けた顔なし候は長年、皇后の相談役であった。

翌日、皇后の命によりユーチが大理寺全員の練兵を行う。医官のシャトー・チョンはディーの主治医でもあり彼の親友でもあったが、この練兵によりディーを殊更、鍛え上げるユーチに猛抗議。ところが、ディーは持病をものともせず訓練を遂げる。前回の事件の際、ユーチとも友情を築き上げていたディーは、皇后の命に従わざるを得ないユーチを労わり、ある書を渡して協力を仰いだ。

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映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のあらすじ【承】

町では皇后の政策により法術使いが多く溢れていた。そんな中、シャトーは黒い炎の紋章を掲げる法術団へ誘い込まれ危うく術にかけられそうになるが、変わり身の術を用いたディーに助けられる。ディーはシャトーに指示を残し、自分は官舎へ戻らず別の場所へ行くと言って消えてしまう。

そんな時、皇后が大理寺を訪問。降龍杖を狙う者とは皇后である。シャトーはディーの指示に従い、準備を整えた。大理寺の長でもあるディーだったが、皇后は彼が帰郷中で不在なのを利用し、自分が大理寺の統率を行うと宣言。皇后一派が大理寺内の視察を行っている最中、シャトーは水月の尾行を躱して裏道を通り、ディーが潜伏している秘密部屋へ。

ディーは黒い炎の紋章を掲げ移魂の法術を使う天竺の門派、瞻波伽(せんばか)を調査中だった。移魂とは催眠術の一種で、人を惑わし操る術である。彼らはかつて高祖の天下統一を助け封魔族の名を賜ったが、謀反を疑われ一族を収監されていた。恐らく、町に現れた者達は彼らの末裔だと思われる。大理寺と皇后の内紛が勃発した今、この瞻波伽が関わるとなると厄介なことになる。

同じ頃、ディーに渡された書について思考を巡らせていたユーチ。書には彼が欲しいものが書かれていると言っていたが、それが降龍杖であることに気付く。書が示す場所、四天王の巨大な仏像が立つ天皇廟へ向かったユーチは、そこで降龍杖を発見。一度は手にするものの、ディーの言葉を思い出し神剣を守れという意味だと理解。ところが、そこへ異人組が現れる。ユーチは降龍杖を背負って対峙し、激しい戦闘を展開。降龍杖を用いてどうにか倒す。奇しくも降龍杖の真の凄さを味わうことにもなったのだった。

ユーチは降龍杖を則天武后へ献上。すると、皇后は異人組の道士を唐の国師へと推挙する。皇帝へと彼らの技を披露させたが、皇帝は道士に不満顔。だがその時、儀鸞殿(ぎらんでん)に暗雲が立ち込め柱の装飾であった黄金の龍が動き出してしまう。黒雲を纏い、雨を降らせる黄金の龍の出現に皇帝は吉兆だと手を叩いた。ところが、龍は異人組を襲撃し空へ。ユーチは逃げた道士を追って行ったが、奴はユーチの姿で兵を倒し逃亡した。

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』のあらすじ【転】

このことにより、皇后の寵臣と言われていたユーチは捕らえられ収監されてしまう。皇帝は都の防備を固めディーを参内させろと命じた。
シャトーの報告により、暗躍していた瞻波伽が動き出したと察したディー。以前、教えを得るために訪れたことがある邙山(ぼうざん)の三蔵法師に助けを求めることにした。偉大なる三蔵法師はすでに亡くなっていたが、移魂の術を破る方法は弟子にも受け継がれているはずだ。ディーはシャトーに瞻波伽の絵を持たせ、邙山へと送り出した。

更にディーは大理寺の部下達を使い、瞻波伽の追手を巻いた上でシャトーを無事に都から出し、自分も参内する策を指示。策は上手くいったが、水月までもが罠にかかってしまう。彼女は瞻波伽の追手と対峙することになったが、移魂の術に惑わされ深手を負ってしまうのだった。

命からがら追手から逃れた水月は偶然、その場にて旅支度をしていたシャトーによって助けられる。だが、水月は警戒心を強めるあまりシャトーを拒絶。2人の出自は同郷であったが、シャトーは朝廷に仕えているため、故郷へは帰れない。水月はいつでも帰れるのだと諭し和解。シャトーはすぐさま、ディーの指示に従って都を出立した。

宮廷へ参内したディーは変わり身の術で姿を変えたまま、龍が動き出した儀鸞殿へ。彼は優れた洞察力にて幻術の元を見破る。ここでディーは身分を明かし、ユーチの面会へ。彼の無実を証明した後、ディーは真の黒幕が瞻波伽であることを明かす。そして調査の結果、皇后が瞻波伽と繋がっているのではないかと疑惑を深めた。

一方、顔なし候へと指示を仰ぎに来ていた皇后だったが、それらが全て幻術であることが判明。顔なし候はすでに2年前、亡くなっていたことが分かる。混乱した則天武后は皇帝の説得にも応じず、断首を命じたはずのディーが生きていることで更に混乱。ディーは皇帝と皇后を自分が用意した隠れ場所へと案内することにした。

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』の結末・ラスト(ネタバレ)

同じ頃、邙山の三蔵寺へ到着したシャトーは三蔵法師亡き後、大師となった弟子と会うことができたが、大師は自分が介入するべき事柄ではないと言う。シャトーは大師の文を受け取った後、三蔵寺から丁重に追い出されてしまうのだった。

翌朝、皇帝と皇后を極秘に匿ったディーの元へシャトーが戻って来る。大師から預かった文には梵語で天竺のとある心経が記されていた。文に目を通したディーはこれで移魂術を破れると確信を深める。ところが、ここにきて持病の発作が発生。ディーはシャトーの治療を受けることになったが、その最中に三蔵法師との問答を思い出す。そうして今こそ、弟子が抱えている問題を解き明かす時だと感じる。ディーは自ら大師を呼びに行こうとするが、彼の体調は未だ健全ではない。そこで、シャトーは水月に協力を仰ぎ、大師を呼んで来てもらうことにした。

その間、大理寺では心経を唱え防衛を徹底。ディーは手元に戻った降龍杖を眺めていたが、深夜になり皇后が宿舎へと現れる。ところが、この皇后は姿を変えた瞻波伽の一派だった。ユーチから降龍杖の真の使い方を教えてもらったディーは早速、共鳴にて弱点を暴き出す。相手は異人組に属していた妖術使いだ。老婆は自ら炎を発して姿を消してしまう。

翌早朝、都には濃霧が発生。ディーは大理寺の防衛を固めていたが、そこへ全身目玉だらけの四天王が姿を現す。ディーは経文を唱えさせ、幻術を打破。すると、次々と瞻波伽の一派が大理寺へと突撃して来る。方々にて戦闘が開始され、シャトーが襲撃を知らせる鐘を鳴らした。ところが、瞻波伽が操る幻術によって、援軍と相打ちになってしまう。そこで、ディーは降龍杖を共鳴させ、再び幻術を打破。そこへ、封魔族の族長が登場。再び激しい戦闘が開始される。

封魔族の族長もまた共鳴にて幻術を発生させる特殊な杖を持っている。ディーは拘束され降龍杖をシャトーへと託そうとしたが、杖を渡そうとしたところ族長に奪われてしまう。だが、そこへ巨大な白猿を従えた大師が登場。彼は幻術を法力でもって破った。そうして、降龍杖を取り戻して膝を屈した族長と対峙。教えを諭し、族長を下した。大師は降龍杖をディーへと渡し、恭しく頭を下げる。これにて事件は、万事解決したのであった。

その後、則天武后は心を入れ替え、御仏を崇めることにしたが、崇める仏像が皇后によく似ていたため、ディーは彼女の野心は未だ萎えていないことを察する。
20年後、洛陽には巨大な千仞観音像が建立されその翌年、皇后は皇帝を称し国号を唐から周へと改めるのであった。

映画『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』の感想・評価・レビュー

中国版シャーロック・ホームズ、判事ディー・レンチェシリーズの第3作目。1作目は往年へと差し掛かるディーの活躍を描いているが、2作目からは若かりし頃のディーの活躍を描き、今作は前作からの続編となる。監督ツイ・ハークが得意とするアクション映画であるが、謎解きとアクション、CGなどを駆使したディーシリーズは大変、魅力があり人気も高い。今作もディーの推理が冴え渡っている。共鳴にて弱点を明らかにする降龍杖の真の使い方を見出すなど、激しい戦闘と怪物との戦いが展開されており見応えは充分にある。(MIHOシネマ編集部)


判事ディーシリーズの3作目。主演はアンディ・ラウからマーク・チャオに変わります。3作目ではありますが、時系列的には前作『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の前のお話で、皇帝が生きていた時代です。
前作はとにかくアンディ・ラウがかっこよく、アクションシーンも見応えがありましたが、今作のマーク・チャオは華が無いと言うか、少し地味に感じてしまいます。
推理よりもアクションシーンが多く、CGも豪華なのでとても楽しく見られました。(女性 30代)


ツイ・ハーク監督の作品に外れはありません。『王朝の陰謀』シリーズ最新作となる今作は、CGがさらにパワーアップしています。ワイヤーアクションのキレも物凄いです。セットはやはり豪勢で、かなりお金をかけていることは一目瞭然です。7世紀頃の話のはずなのに、最終的にコングと大魔神が戦います。物語が破綻している気もしますが、そのダイナミックさ、破天荒っぷりに惚れました。妖術が楽しすぎて、何度も大爆笑しました。リッチな中華エンターテイメントです。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ツイ・ハーク監督の作品に外れはありません。『王朝の陰謀』シリーズ最新作となる今作は、CGがさらにパワーアップしています。ワイヤーアクションのキレも物凄いです。セットはやはり豪勢で、かなりお金をかけていることは一目瞭然です。7世紀頃の話のはずなのに、最終的にコングと大魔神が戦います。物語が破綻している気もしますが、そのダイナミックさ、破天荒っぷりに惚れました。妖術が楽しすぎて、何度も大爆笑しました。リッチな中華エンターテイメントです。