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映画『パパと見た星』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『パパと見た星』の概要:映画監督のビクトルは妻を亡くし、立ち直ることができずにいた。撮影も上手くいかず、僅かなお金で息子のイングマールと生活していた。ある日、ビクトルは商業映画を撮ることを思いつき、考えた脚本をイングマールに話して聞かせた。

映画『パパと見た星』の作品情報

パパと見た星

製作年:2018年
上映時間:86分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:ゾーイ・ベリアトゥア
キャスト:ホルヘ・アンドレウ、ルイス・カイェホ、イングリッド・ガルシア・ジョンソン、ホセ・ルイス・ガーシア・ペリッツ etc

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映画『パパと見た星』の登場人物(キャスト)

ビクトル・マルティン(ルイス・カイェホ)
映画監督。妻のアンヘラを亡くし、立ち直ることができずにいる。お酒を飲んで気を紛らわせている。
イングマール(ホルヘ・アンドレウ)
ビクトルの息子。9歳。ビクトルの良き理解者。素直な性格。映画を撮ろうとしている父を支える。

映画『パパと見た星』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パパと見た星』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パパと見た星』のあらすじ【起】

ビクトルは映画監督で、作品を撮っていた。しかし、怒鳴られることにウンザリし、役者達が帰ってしまう。ビクトルは自分が役者の代わりをし、撮影を続行することにした。息子のイングマールは途中で役者が変われば観客は見てくれないと忠告するが、ビクトルは聞き入れなかった。ビクトルは観客のことなど気にせず、自分が好きなものを撮る気だった。撮影を再開しようとしたとき、警備員が現れる。ビクトルは無断で撮影をしていたため、イングマールと逃げた。その時、途中で転けてしまいカメラが壊れてしまう。

イングマールがお腹を空かせたため、ファーストフード店に食べに出かけた。ビクトル達は小銭で商品を買った後、客が残した食べ物を回収するためテーブルを回った。その後、友人のモリスが営む町の小さな映画館を訪れた。イングマールが映画を楽しんでいると、ビクトルが席を立った。イングマールはお酒を飲みに行ったのだと気づいた。お酒を断つよう説得していたが、ビクトルは全く聞き入れなかった。

ビクトルは亡き妻のアンヘラと再会するが、それは夢だった。ビクトルは妻を失ったことを深く悲しんでおり、立ち直ることができずにいた。映画を見終わったイングマールは、道路に倒れているビクトルを見つける。声をかけると、ビクトルは商業映画を撮ると言い出した。

映画『パパと見た星』のあらすじ【承】

ビクトルは自分の考えをイングマールに話した。予算がなかったため、CGは使わずに昔ながらの方法で撮影するつもりだった。主人公は脚本家の男だった。雑音にウンザリしていた男は静かに執筆できる場所を求め、月に向かった。男は月で何ヶ月も執筆活動を続けた。ある日、書いたものを読む人が必要だと感じた男は、執筆活動をやめた。そして、ロボットに読む人を探すよう頼んだ。

何ヶ月も待った男の元に、ロボットが戻ってきた。ロボットが連れてきたのは、1人の女性だった。男が物語を読み聞かせると、女性は彼に恋をした。2人は愛し合い、息子が誕生した。3人で幸せな日々を送っていた。だがある日、女性が崖から落ち、地球に落下してしまう。イングマールは友達にビクトルが考えた脚本を読み聞かせるが、馬鹿にされてしまう。

銀行から手紙が届き、家を立ち退かなければならない危機に陥る。ビクトルはイングマールにそのことを隠した。姉のアリシアは助けてくれず、プロデューサーのアルマンドに会いに行き仕事の報酬を払うよう求めた。だが、アルマンドはもう少し待って欲しいと言って、支払ってはくれなかった。そんなある日、イングマールの学校の先生が、児童福祉局に通報した。イングマールの学校での態度や出席に関心がなく、迎えが遅いビクトルに危機感を抱いたからだった

映画『パパと見た星』のあらすじ【転】

ビクトルは映画の脚本が完成すれば資金援助が受けられるとイングマールに嘘を吐いた。そして、話の続きを読み聞かせた。男はロボットに女性を探しに行かせるが、ロボットは戻ってこなかった。幸運にも、男は迷子の人工衛星を見つける。衛星から取った部品を使い、新たなロボットを作り上げた。息子をその場に残し、女性を探すために地球へ旅立った。

ビクトルの家に社会福祉士のリタがやって来る。リタはイングマールから話を聞き、家庭に問題が起きていることに気づく。アンヘラが薬を飲み、浴槽で亡くなった。そのため、ビクトルは風呂に入ることができず、シャワーを浴びて日々を過ごしていた。リタが帰った後、ビクトルはリタのことを映画に投資をしてくれる人だとイングマールに説明した。そして、リタの前では自分の言うことを聞くよう言い聞かせた。

ビクトルはサンタクロースの格好をして子供達の相手をする仕事を行っていた。その時、イングマールから連絡があり、家が火事だと知る。ビクトルは急いで家に戻り、イングマールを救出した。火事の原因はイングマールで、フライパンに火が燃え移ってしまったのだった。

ビクトルはイングマールと避難し、映画の続きを話した。男は女性を探し続け、人里離れた山に辿り着いた。そこで、重厚そうな扉を見つける。男はどうやって開けるか悩み、扉にもたれかかった。すると、扉が破れた。扉はセット装飾で、紙で出来ていた。その奥には、世界中の忘れられた映画のセットが保管されていた。

中央に神殿があり、その中にはロボットだらけの広場があった。そして、広場の中央には、巨大な日記があった。ロボット言語で書かれていたが、男は読むことができた。大昔、老いたプロデューサーがロボットやセットを所有していた。彼の死後銀行が差し押さえ、巨大なたき火でロボットなどを燃やそうとした。しかし、ロボットは逃げ出し、辛うじて持ち出したセットを山に隠した。一番大きいロボットが守護神として、山を守った。男の前にその守護神が現れた。守護神は男を飲み込んだ。

イングマールを部屋に1人にしていたということで、ビクトルは警察に連行される。イングマールは施設で保護された。ビクトルはイングマールを親族に託すことを提案されるが、拒否した。イングマールを連れ戻すため、アリシアに連絡を取って父の遺産を分配するよう求めた。

映画『パパと見た星』の結末・ラスト(ネタバレ)

モリスはビクトルを心配し、お金を渡した。ビクトルは新しいカメラを手に、学校にいるイングマールを連れ出して映画を撮りに出かけた。ビクトルは脚本の続きをイングマールに話した。男は守護神の巨大なのどちんこに捕まり、「出口」と書かれた穴に落ちた。その先には、操縦室があった。男は守護神を操縦し、女性を探した。地球の端に辿り着き、崖に生えている木に女性の寝間着が引っ掛かっていることに気づく。男は崖から飛び込むことにした。

ビクトルはイングマールを連れてアリシアに会いに行った。ビクトルが遺産を求めると、アリシアは全て使ったことを打ち明けた。ビクトルの映画の借金のカタになっていた屋敷を取り戻すためだった。ビクトルは予想外の事実に言葉を失くす。

アリシアは現在ビクトルと険悪な関係だったが、かつては彼のことを認めていた。アリシアはビクトルのことをイングマールに話した。ビクトルは才能溢れる人物で、大作映画で特殊効果を担当していた。そんなある日、アンヘラが亡くなった。ビクトルは忙しさにかまけ、1人にしてしまったことを後悔した。イングマールは母が亡くなった理由を、浴槽で眠ったからだとビクトルに説明されていた。アリシアはビクトルの話を信用しないよう忠告し、自分の元に来るか尋ねた。イングマールはビクトルの元を離れるのを嫌がった。

ビクトルはイングマールを連れ、撮影用のセットに使える場所に向かった。そこは遊園地で、昔は綺麗だったが廃墟と化していた。ビクトルは残念がるが、イングマールは喜んだ。イングマールがカメラで撮り、ビクトルが演技を行った。しかし、途中でカメラのバッテリーが切れてしまう。

ビクトルは脚本の続きをイングマールに話した。男は崖から飛び降りた。すると、男の体は広大な闇の中に浮かんだ。そこには、おもちゃの列車や手袋など、男が失くしたモノが全てあった。男は女性を見つけた。手を握り締めると、女性の手は冷たかった。男は女性が二度と戻らないことを確信した。その時、男は女性を探して多くの時間が過ぎていること、最も大事な息子のことを忘れていたことに気づく。

ビクトルはアンヘラが亡くなったときのことをイングマールに話した。8年前、アンヘラは撮影で忙しくしているビクトルに毎晩連絡を取り、帰るよう頼んでいた。ビクトルは電話に出なくなり、アンヘラも電話するのを諦めた。そして、自殺したのだった。ビクトルは今まで嘘を吐いていたことを正直に話した。イングマールはビクトルの嘘に気づいていたため、驚かなかった。嘘を信じて欲しいというビクトルの思いを感じ取り、信じているように振る舞っていただけだった。ビクトルはお金がないため、イングマールを育てられないことを打ち明けた。すると、イングマールはアリシアから盗んだ金をビクトルに見せた。

ビクトルは車にお金を仕舞おうとして、酒を見つける。ビクトルは気を紛らせるため、お酒を飲もうとした。イングマールは酒を奪い、ビクトルを非難して走って逃げ出した。ビクトルは慌てて追いかけ、水溜りの中に転んで落ちてしまう。そこで、アリシアが現れ、水溜りの中に引きずり込まれそうになる。ビクトルはアリシアへの思いを断ち切った。すると、アリシアは1人で水溜りの中へと消えた。水溜りの傍に、イングマールが立っていた。ビクトルはイングマールと仲直りをした。

映画『パパと見た星』の感想・評価・レビュー

セリフや表現の仕方に抽象的な部分がある物語だったが、ビクトルがアリシアの死から立ち直り、頑張ろうとしている様子が伝わってきた。ビクトルは酒を飲んだり嘘を吐いたりダメなところが多かったが、ストーリーが進みにつれて本当はバリバリ仕事をこなす真面目な人だったのではないかと思った。物語のラストでアリシアへの思いを断ち切った場面は切なかったが、これから生きていくためには必要なことだったのだと感じた。(MIHOシネマ編集部)

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