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映画『ペット・セメタリー(2019)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ペット・セメタリー(2019)』の概要:スティーブン・キングの小説の2度目の映画化。田舎町に引っ越したクリード一家。飼い猫が事故死し、森にある墓地“ペット・セメタリー”の奥地に埋葬すると、翌朝、猫は狂暴な性格となって家族の元に戻って来た。

映画『ペット・セメタリー』の作品情報

ペット・セメタリー

製作年:2019年
上映時間:101分
ジャンル:ホラー
監督:ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー
キャスト:ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジョン・リスゴー、ジェテ・ローレンス etc

映画『ペット・セメタリー』の登場人物(キャスト)

ルイス・クリード(ジェイソン・クラーク)
医師。妻のレイチェル、子供のエリーとゲージの4人暮らし。家族との時間を大切に過ごすため、ボストンから田舎町のラドロウに引っ越して来る。天国を信じない現実主義者であったが、死者が生き返る場所を知り、狂気に取り憑かれる。
レイチェル・クリード(エイミー・サイメッツ / 子供時代:ソニア・マリア・キリーラ)
ルイスの妻。子供の頃、背骨が曲がる難病の姉を目の前で亡くした経験があり、トラウマを抱えて生きている。
エリー・クリード(ジェテ・ローレンス)
クリード家の9歳の長女。バレエを人前で踊るのが好きで、飼い猫のチャーチを可愛がっている。よちよち歩きの弟ゲージを可愛がる。
ジャド・クランドール(ジョン・リスゴー)
クリード家の隣に住む老人。猫の死でエリーが悲しんでいるのを見て、ルイスを森の奥の秘密の場所へ連れて行く。

映画『ペット・セメタリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ペット・セメタリー(2019)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ペット・セメタリー』のあらすじ【起】

医師のクリードは妻のレイチェル、娘のエリーとよちよち歩きの息子ゲージの4人暮らしで、猫のチャーチを飼っていた。一家はボストンから田舎町のラドロウに引っ越して来る。エリーは裏の森で、動物のお面を被った子供たちの葬列を目撃した。森の奥にはペットの墓場「ペット・セメタリー」があった。エリーが枯れ草の山を登ろうとすると、隣人のジャドが「この森は安全じゃないから来ない方がいい」と注意される。

子供時代に難病の姉を亡くした経験があるレイチェルは信心深く、死者の魂が家族を見守っていると信じていた。一方ルイスは、死後の世界など信じない現実主義者。ある日、彼は病院に担ぎ込まれた青年ビクターを懸命に処置するが、救うことができずに塞ぎ込んでいた。

夜、ルイスの夢の中にビクターの亡霊が現れ、泥の道を歩いてペット・セメタリーへ導いた。ビクターは助けようとしてくれた代わりに助けると言いながらも、「あの土地は腐っている」と告げて姿を消す。ルイスが目覚めると、足が泥だらけになっていた。

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映画『ペット・セメタリー』のあらすじ【承】

ハロウィンの朝、チャーチが家の前の道路で車に轢かれて死んでいた。ルイスとレイチェルはエリーが傷付くことを恐れ、チャーチは逃げたことにしようと話し合った。

その夜、ジャドはルイスをある場所へ誘い出した。それは、ペット・セメタリーの枯れ草の山の奥にある謎めいた土地。ルイスはジャドの指示通りに、チャーチの死骸を埋めた。

翌朝、埋葬したはずのチャーチが家に戻って来た。しかしその姿は、死んだ時と同じ傷だらけ。腐臭も漂い、明らかに以前のチャーチとは違っていた。チャーチが戻って以来、家の中では軋む音が響くなど、不気味な現象が起き始める。レイチェルは姉の死を思い出して不安定となり、チャーチは狂暴化してエリーに引っ掻き、ゲージを襲いそうになった。

ジャドはルイスに、あの土地にまつわる先住民の言い伝えを伝える。さらに、以前ジャドの愛犬も埋葬して甦ったが、狂暴のあまり殺したことも告白。それを聞いたルイスは、チャーチを遠くに連れて行き、置き去りにすることにした。

映画『ペット・セメタリー』のあらすじ【転】

エリーの誕生日、ジャドや友人を集めてパーティが開かれた。チャーチが逃げたと聞かされて落ち込むエリー。道路の向こうにチャーチを見つけ、大喜びで駆け寄るエリーだったが、大型トレイラーに撥ねられて死んでしまう。

エリーの突然の死で、悲しみに暮れるクリード家。教会の墓地に埋葬し終えると、レイチェルとゲージは実家へ戻り、ルイスはしばらくひとりで過ごすことになった。ジャドはルイスが越えてはいけない一線を越えないように見張っていたが、睡眠薬で眠らされる。ルイスは墓地でエリーの死体を掘り起こし、ペット・セメタリーへ向かった。途中、ビクターの亡霊が止めるのも聞かず、エリーの死体を死者が甦る場所に埋葬する。

ルイスが自宅に戻ると、エリーは生き返っていた。しかし、顔は事故の衝撃で歪み、頭部には縫い痕、体は泥だらけという死者そのものの姿。ルイスは彼女を風呂に入れ、髪をとかすと大量に抜け落ちた。エリーは「私は死んでいるんでしょ?」と父に問いかけた。

翌朝、エリーはバレエを踊りながら暴れた後、ルイスのカバンから手術用のメスを盗み出して隣の家へ。ジャドの足首を刺して倒し、馬乗りになって死ぬまで切り付けた。

映画『ペット・セメタリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

レイチェルがゲージを連れて帰宅すると、死んだはずのエリーが生きているのを見て震え上がった。エリーに抱きつかれても喜びはなく、恐怖のあまり突き放してしまう。エリーは包丁を手にして忍び寄り、レイチェルを襲い始めた。

ジャドの家に行っていたルイスが戻ると、2階の部屋でレイチェルがエリーに襲われているのを見て助けに行く。レイチェルはゲージを助けた後、エリーに何度も刺されて死んでしまった。ルイスはゲージを車に逃がした後、エリーに頭を殴られて気絶する。エリーはレイチェルの死体を引きずりながら、墓場へ運んだ。

ルイスはエリーを殺すことを決意。首を絞めようとした時、甦ったレイチェルによって殺害される。エリーとレイチェルはルイスの死体を墓場の奥へと運んだ。

こうしてルイス、レイチェル、エリーと猫のチャーチは、甦った死者となった。ルイスは家を燃やした後、車の中のゲージに近づいて、そっと鍵を開けるのだった。

映画『ペット・セメタリー』の感想・評価・レビュー

スティーブン・キング原作で、1989年版「ペット・セメタリー」のリメイク。登場人物はほぼ同じだが、前作ではよちよち歩きゲージによる殺人シーンが衝撃的であったが、本作では姉のエリーがその役を担っている。子役のジェテ・ローレンスが特殊メイクの歪んだ顔で狂暴なエリーを怪演し、前作とはひと味違う恐ろしさがあった。亡霊が白人から黒人に変わっていて、時代の流れというか、多様性の変化を感じた。ストーリーは前作とほぼ同じだが、ラストがちょっと変わっている。本作だけ見ても十分面白いし、前作と比較して見ても面白いだろう。(MIHOシネマ編集部)

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