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映画『フェノミナン』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『フェノミナン』の概要:とある田舎、何事にも平凡な男性が誕生日の夜、不思議な光を目にした。彼はその後、思いもよらない天才的な能力を発揮し始め、そのお陰でFBIまでやって来る始末。だが、その頭脳には限りがあった。ジョン・トラボルタ主演の切なくも悲しいラブストーリー。

映画『フェノミナン』の作品情報

フェノミナン

製作年:1996年
上映時間:123分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジョン・タートルトーブ
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、キーラ・セジウィック、フォレスト・ウィテカー、ロバート・デュヴァル etc

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映画『フェノミナン』の登場人物(キャスト)

ジョージ・マレー(ジョン・トラボルタ)
田舎町に住む独身男性37歳。レイスに好意を持っている。得意なことは、車修理と野菜を育てること。優しい性格でみんなに愛されている。
レイス・ペンナミン(キーラ・セジウィック)
2児の母でオリジナル椅子の制作をしている。金髪で美しく包容力のある女性。
ネイト・ポープ(フォレスト・ウィテカー)
ジョージの親友で黒人男性。独身。趣味は無線で、ダイアナ・ロスをこよなく愛している。
ブランデー先生(ロバート・デュヴァル)
ジョージの主治医。修理工場向かいのビル2階に診療所を開いている。父親のようにジョージの成長を見守ってきた人物。
ジョン・リンゴールド博士(ジェフリー・デマン)
地震学者。ジョージの能力を目の当たりにして、各専門学者への繋ぎを作ろうとしてくれる。

映画『フェノミナン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『フェノミナン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『フェノミナン』のあらすじ【起】

田舎町に住む独身のジョージは、車の修理工をして生活を送っている。得意なことは野菜を育てること。目下の悩みはウサギの侵入経路で、温厚な彼は町人たちとも仲良くしていた。
修理工場の片隅ではガレッジセールを行っており、そこへ定期的に椅子を作って持ってくる女性がいる。レイスは2児の母だが、彼女へと密かに恋心を寄せているジョージ。彼はどこにでもいるような、平凡で温厚な男性だった。

その日の夜、バーで行われる自分の誕生日パーティーへ参加したジョージ。パーティーには親友のネイトを筆頭に、たくさんの人たちがお祝いに駆け付けてくれ、幸せな気分を味わう。
夜も更け、来てくれた客人を送り出した時だった。バーの外で1人、夜空を眺めていたジョージだったが、向かって来る強い光を目にする。それは猛スピードで彼へと迫りぶつかった。反動で倒れたジョージは一瞬、意識を失う。

すぐさま覚醒してバーへと戻ったが、中では主治医のブランデー先生とバーのマスターがチェスをしており、光のことについては誰も知らないと言う。ジョージは凄い光だったと言いながら、片手間にチェスの駒を動かしてブランデー先生に勝利。その後は帰宅した。

しかし、帰宅したはいいものの、一向に眠気がやって来ない。ジョージは思い立って夜中にも関わらずネイトに電話。謎とされていたウサギの侵入経路が分かったのだ。だが、ネイトは相手にせず電話を切ってしまう。

翌朝から突然、話せなかったスペイン語を話せたりと異変が現れる。だが、当の本人はいつも通りで深く考えなかった。
誕生日から9日が経過。あの日以来、彼は不眠で日に2、3冊の本を読み、頭が冴えて集中力が増したと話す。ジョージはその後も独自に様々な物を開発し、みんなの生活や利益を考えて活躍した。

ある日の夜、ネイトの自宅へとやって来たジョージ。ネイトの趣味は無線の送受信だったが、たまにコンピューター送信の音もキャッチすることがあった。ジョージはそれを聞いて意味が分かると言う。それは、モールス信号による謎めいた暗号だったが、彼は暇つぶしに暗号の解読をするらしい。不眠の彼は夜の12時間が、とてつもなく長く感じるようだった。ジョージはネイトに頼んで、米軍基地に暗号を返信した。

映画『フェノミナン』のあらすじ【承】

誕生日から1カ月後、自分に念力まで備わっていることに気付いたジョージは、とうとうただ事ではないとブランデー先生の診療所を訪ねた。先生はジョージの話を信じると言う。
一方、レイスとの恋には進展がなく、彼女は頑なにジョージの好意を受け入れないのであった。

ジョージは一考を案じた。レイスを落とすには、まず子供達から落とした方が早い。彼はレイスの子供達の協力を得て花束を作った。そして、彼女の家へ向かう。
レイスは自宅で椅子作りに励んでいた。しかし、彼女は過去の経験から静かに暮らしたいと話す。ところが、ジョージは彼女との散歩中、地盤から地震の前触れを感じてしまう。それは、普通の人間には感じられないもので、超低周波の圧縮波なのだった。

ジョージはすぐさま、地震学者のリンゴールド博士に地震予測の電話をかけるも、相手にはされず。唯一、レイスだけが彼の言うことを信じた。和やかな夕食を済ませ、ジョージが帰路につくと途端に地震がくる。レイスは子供達を連れてジョージを追いかけた。

自宅に着いたジョージは、予測通りに地震が起こったことに喜色満面としていたが、そこへレイスがやって来る。彼女はジョージの家に自分が作った椅子が大量にあることに気付き、ショックを隠し切れずに嘘を吐いて欲しくないと言い、怒って帰ってしまう。

数日後、地震学者のリンゴールド博士がジョージを訪ねて来る。そこへ、食中毒を起こしたポルトガル人の話を聞くために呼び出しがあり、博士とジョージはポルトガル人の元へ向かった。ジョージは到着までの20分の間、ポルトガル語の日常会話をマスター。幼い子供の行方を捜す。どうやら、その子も食中毒らしい。ジョージは少年と同調し、居場所を捜し当てる。
リンゴールド博士はジョージの驚異的な能力を目にし、つてを通じて学者たちへと声をかけることにした。
だが、町人たちは彼の驚異的な能力を次第に恐れ始める。

映画『フェノミナン』のあらすじ【転】

町へ来たジョージ。雑貨屋の店先でレイスを発見。彼女に椅子のことを謝り、学者たちと話をするためにバークリーへ行くことになったと話す。そして、一緒にレイスも行かないかと誘う。彼女は彼と仲直りすることにし、待ち合わせ場所を決めた。

自宅へ戻ったジョージだったが、家の前に多数の車と人がいる。不審に思ったジョージは自宅へ入り、事の真相を知る。軍の暗号を解読し、返信したことがバレたのだ。ネイトとジョージはFBIに捕まってしまった。

ネイトはすぐに保釈されたが、ジョージは軍に勾留され、様々なテストを受けさせられる。その日は、レイスとの約束の日だった。早く帰りたいのに、軍は帰してくれない。
夜遅く、ようやく解放されたジョージ。レイスの家へ向かい彼女と話した。FBIは解放してくれたが、監視は続くだろう。

バーに寄ったジョージはネイトと会話をする。教授との会合もできなくなり、彼は溢れんばかりのアイデアを生かすことができなくなった。町人たちは腫物を触るかのように接触してくる。ジョージは鬱憤を吐き散らし、思わずバーの鏡を念力で割ってしまう。そのせいで更に、町人たちとの間に溝ができてしまった。

よりよい生活を目指すためのアイデアを、町人たちと共有したいだけのジョージ。それなのに誰もが彼を恐れ、近付いて来ない。ジョージは苛立ってばかりいる。心配したブランデー先生は、彼に脳検査を受けるよう促した。

町ではジョージの噂で持ち切りだった。そんな中、レイスは彼の家を訪ねる。ジョージは疲れ切った様子で町人に説明がしたいと話す。彼女は見兼ねて彼の髪を切り、髭を剃って身綺麗に整えた。ジョージにとってただ1人、色眼鏡で見ない女性がレイスだった。

映画『フェノミナン』の結末・ラスト(ネタバレ)

図書館のバザーが開催。2か月でジョージが読んだ難解な専門書は100冊を超える。彼のブースには、たくさんの人々が集まった。そこには、テレビカメラもFBIも来ている。ジョージは必死に説明をしようとするが、好奇の目に晒された彼は、大勢の人々に詰め寄られ倒れてしまう。そこで彼は再び、あの光を見た。

病院へ搬送されたジョージは精密検査を受ける。病室にはブランデー先生と、レイスにネイトがやって来た。彼らは一様に悲しそうな表情をしている。意を決した先生が、彼に病状を告知。ジョージの脳に腫瘍が見つかったと言うのだ。だが、腫瘍は四方に突起を伸ばし、それぞれの機能を刺激しているらしい。故に、彼は飛躍的な能力を発揮したのだった。

このアストロトーチと呼ばれる腫瘍は主に、吐き気やめまい、光の幻想を見たりする。他の機能を刺激するのは大いなる謎だが、放っておけば脳出血を起こし、衰弱して昏睡状態に陥る。いずれにしても、生い先は短い。
ジョージはレイスと2人きりにしてもらう。あとどれぐらい、生きられるか分からない。けれども、ジョージは彼女に死ぬまで傍にいて欲しいと願った。すると、彼女は自分が死ぬまで愛すると言う。2人は互いに惹かれ合っていたのだった。

脳外科の権威と話したジョージ。医師は手術させて欲しいと話すも、成功確率はほぼ皆無だと言う。ジョージはそれを断って帰ることにした。生きている間に、できる限りのことを伝えるのが必然と思ったのだ。
ジョージは病院から脱走し、自宅へ向かう。ネイトに書き溜めていたアイデアの束を渡し、今後の準備をした。

自宅にはレイスがいた。ジョージはレイスと子供達との生活を開始。レイスとジョージは束の間の蜜月を過ごす。
ある夜、ジョージが唐突に別れを言い出した。いよいよ最期の時が迫っているのだ。その晩、愛しい彼女の腕に抱かれ、ジョージは静かに息を引き取った。

翌日、リンゴールド博士が訪ねて来る。ジョージが最期まで書いていた書類を手渡したレイス。彼女は博士が去った後、自宅のポーチにて号泣。2人の子供達を膝に抱き、風に揺れる木をいつまでも眺めた。

1年後、ネイトが所持する枯渇した広大な土地には、トウモロコシの畑が広がっていた。すべてジョージの指示通りにやった結果だ。ジョージが残したメモにより、町人たちの誰もが潤った。故に、彼の誕生日には故人を偲んでパーティーが開催され、大勢の人々が集まるのだった。

映画『フェノミナン』の感想・評価・レビュー

脳にある腫瘍が原因で、脳の働きが人並み以上になったジョージの行動を通じて、人間のいろんな面が描かれた作品でした。今まで知らなかった事をどんどんと学びたいと言う欲求や、それを純粋にみんなと分かち合いたいと言う仲間意識、一方で自分とは異なる部分に嫌悪感を示す大衆心理など実にいろんな人間性が出ていました。
中盤は大衆の醜さがとても際立ち、見ていて辛くなる部分もありましたが、真の友人がジョージの事を本当に心配して助けてくれる姿には非常に心動かされました。友人の大切さを感じる終わり方でいい作品でした。(男性 40代)

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