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映画『真実の行方』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『真実の行方』の概要:怪演、エドワード・ノートンのデビュー作にして代表作。デビュー作とは思えないほどの、圧倒的な演技力に、あなたは必ず引き込まれる。オチの全く読めない素晴らしいストーリー構成にも脱帽。

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映画『真実の行方』の作品情報

真実の行方

製作年:1996年
上映時間:131分
ジャンル:サスペンス
監督:グレゴリー・ホブリット
キャスト:リチャード・ギア、ローラ・リニー、ジョン・マホーニー、アルフレ・ウッダード etc

映画『真実の行方』の登場人物(キャスト)

マーティン・ヴェイル(リチャード・ギア)
目立つことが大好きな弁護士。世間の注目を浴びたいがゆえに、今回の大司教殺人事件の弁護士を買って出る。
アーロン・スタンプラー(エドワード・ノートン)
大司教を殺した容疑者として逮捕された青年。しかし、彼には事件当時の記憶がなく、それにはとある理由があった。
ラシュマン(スタンリー・アンダーソン)
世間に愛されていた大司教だが、殺害されてしまう。なぜ、彼は殺されてしまったのか。
モリー・アーリントン(フランシス・マクドーマンド)
精神科医。アーロンの失われた記憶を取り戻すため雇われた。
リンダ・フォーブス(アザレア・ダヴィーラ)
アーロンと同じく、ラシュマンの侍者を務めていた女性。アーロンにとっては大事な人物らしく…?

映画『真実の行方』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『真実の行方』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『真実の行方』のあらすじ【起】

ある日、国を揺るがす大事件が突如として起こった。大司教であるラシュマンが、遺体となって自室で発見されたのだ。その凄惨な死に様から、ラシュマンは自殺ではなく明らかに第三者に殺されたということが見てとれた。

警察は、急いでラシュマンを殺した犯人を捕まえようと動き出す。しかし、思っていたよりも早く、その犯人は逮捕された。その犯人はアーロンという、まだ19歳の青年だった。彼は血まみれの姿で隠れているところを、警察に見つかったのだ。そして、アーロンとラシュマンには繋がりがあった。アーロンは少年の頃より、ラシュマンの侍者という役割を担っていたのだった。

侍者が大司教を殺害したというこの恐るべきニュースは、たちまち全土に伝わった。そして、誰よりもこの事件に関心を持つ男がいた。それは、マーティンという弁護士だった。マーティンは非常に能力のある弁護士でありながら、目立つことが何より好きという厄介な性質を持っていた。

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映画『真実の行方』のあらすじ【承】

一方、アーロンは裁判にかけられることになる。しかし、明らかに犯人であることが分かりきっているアーロンの裁判を担当しようという弁護士などどこにもいない。そこで、マーティンがアーロンの弁護士として立候補したのだ。今世間で一番の注目を浴びているこの事件を担当すれば、自らへの注目度も大幅にあがるからだ。

そして、マーティンは初めてアーロンと面会する。すると、アーロンが重要な証言をした。なんと、大司教が殺されたあの時、部屋には二人以外の人間がいたというのだ。しかし、アーロンの記憶は曖昧で、それを証拠とするには無理があった。しかし、重要な証言であることは間違いない。マーティンは精神科医のアーリントンに、アーロンの失われた記憶を取り戻してほしいと依頼するのだった。

それからしばらく、アーロンとアーリントンのセッションが行われた。そのセッションの中で、アーロンはとある人物の名前に大きく反応する。それは、リンダという女性の名前だった。

映画『真実の行方』のあらすじ【転】

その頃、マーティンも独自で調査を行なっていた。そして、アーロンの部屋にとんでもない物を見つけるのだった。それは、大司教がアーロンと、先程アーロンが反応したリンダという女性を犯す動画だった。大司教はこれらの行為を、悪魔払いと称して少年少女達に強要していたのである。

テープを見たマーティンは、アーロンが復讐のために大司教を殺害したと確信を持ちアーロンに詰め寄った。アーロンは否定するものの、マーティンはそんなアーロンを信じようとはしない。その時だった。アーロンが急にマーティンを殴り飛ばしたのだ。アーロンは気弱な人物で、到底そういった暴行に及ぶ性格ではない。なんと、アーロンには『ロイ』というもう一人の人格があったのである。

アーロンは、多重人格者だったのだ。気弱なアーロンとは裏腹に、ロイは非常に好戦的な人物だった。その様子を見ていたアーリントンは、今回の事件を起こしたのはアーロンではなくロイだったのではないかと考える。そして、別人格が起こした事件を、当のアーロンは覚えていないのだった。

映画『真実の行方』の結末・ラスト(ネタバレ)

多重人格ということが認められれば、アーロンは責任能力なしと判断され、少なくとも有罪になることはない。しかし、この事実に気づくのが少々遅かった。今までの裁判でアーロンの無実を訴えてきたマーティンが、急に彼の二重人格説を持ち上げることはできないのだ。

そこで、マーティンは強行手段にでることにする。それは、裁判中にロイの人格を無理やり呼び覚ませ、彼の二重人格を人々の目に晒すことだった。そして、マーティンはそのために多くの罠をしかけ、見事裁判中にロイを引きずり出すことに成功する。二重人格であることが認められたアーロンは、牢屋ではなく精神病院に移されることになる。

マーティンは、最後にアーロンに面会をした。すると、アーロンがなぜか覚えているはずのない、ロイの時の記憶を口にしたのだ。そして、ロイは口元に歪んだ笑みを浮かべた。実は、元々存在していなかったのは『アーロン』の人格なのである。ロイは、大司教を殺し、二重人格を装うことでまんまと刑を逃れたのだ。事実を知ったマーティンだが、最早どうすることもできず、愕然とロイを見送るしかなかったのである。

映画『真実の行方』の感想・評価・レビュー

エドワード・ノートンの演技に、まんまとやられました!彼が二重人格であろう事は、物語の序盤の方から気づいていましたが、まさかそれこそが罠だったとは…。全てを理解した後のリチャード・ギアは、今後どんな行動を取るのだろうかと考えさせられます。自分だったら、見抜くことが出来なかった失態を悔いて、辞職するしかないかもな、と思いました。
物語のスパイスのように、少しロマンスシーンも組み込まれていますが、個人的には全くいらなかったです。(女性 20代)


「この人、すごすぎる。」というのが、初見の感想だったのをよく覚えています。
エドワード・ノートンという俳優を好きになったきっかけの作品で、主演であるリチャード・ギアよりも完全に存在感において勝っていました。
キャッチコピーの“あなたにはいくつの顔がありますか”も意味深で印象に残っています。
法廷を舞台に繰り広げられるサスペンスですが、堅苦しさはなくエンターテイメントとして楽しめる作品でした。
あまりの展開に鑑賞後は(わかっていても)毎回ニヤリとしてしまいます。(女性 20代)


まさかの結末どんでん返しあり。リチャード・ギア演じるマーティンに感情移入して見てしまった為、真実が分かるとかなりショックを受けてしまった。ラストはまさに絶望。その後、マーティンはどの様な人生を歩んでいくんだろうか…。全体的に落ち着いた雰囲気で大人の映画といった感じ。人間の闇描き、人を信じるのが怖くなってしまう。そして、アーロン演じるエドワード・ノートンの迫真の演技が怖いほど凄い。リチャード・ギアのダンディーな弁護士役も素敵でした。(女性 30代)


本作は、エドワード・ノートンがデビュー作にして主演を務めており、大司教殺害の容疑者となったある一人の少年から繰り広げられる法廷サスペンスである。
二時間があっという間で、予測不可能な展開とどんでん返しに見事に騙された。
そして、目立ちたがり屋の弁護士マーティンの高い能力や目立ちたがり屋な一面も興味深かったが、何と言っても本作がデビュー作とは思えないノートンの怪演と存在感には圧倒された。
ストーリー構成も巧妙で、予想だにしない展開に非常に引き込まれる作品だった。(女性 20代)


リチャード・ギア主演のサスペンス映画。というよりも、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたエドワード・ノートンの怪演が光る作品だろう。
大司教が殺害され、容疑者として逮捕された青年・アーロン。脚光を浴びたいがために、彼の弁護を引き受けたマーティン弁護士が事件を再検証すると、アーロンが多重人格だったという展開。そしてクライマックスにはエドワード・ノートンの実力を決定づける見どころが待っている。登場人物をはじめ、視聴者までもがまんまと裏切られ、脱帽させられるシーンだ。これだけでもこの映画を観る価値がある。(男性 40代)


この作品を見た全ての人がアーロンの巧みな話術や頭脳にまんまと騙されてしまうでしょう。
リチャード・ギア主演の法廷サスペンスだと思って鑑賞しましたが、今作で最も輝いていたのは間違いなくエドワード・ノートンです。しかもこの作品がデビュー作だと言うのだから驚きですよね。
二重人格の青年だと言うのは早めの段階で分かるのですが、分かったと思って見ているのが大間違いで、それはもう既にアーロンの罠にハマっているんです。
初見が1番面白い作品だと思うので、これから鑑賞する方はぜひ集中して見てほしいです。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    「39 刑法第三十九」という森田芳光監督の映画がありましたが、よく似ていますね。コンセプトが逆ですが。

  2. 匿名 より:

    ①大司教の裏の顔

    ジャネットは、教会の図書でアーロンが読んだと思われる本の謎の一文を発見する。
    それは、ナサニエル・ホーソンの『緋文字』の頁で、内容は『2つの顔を持つ者はどちらが本物かをやがて忘れてしまう』というものだった。
    もしかするとアーロンは二重人格者なのではないか、別の人格が出た場合の記憶は一切ないのではないかとマーティンに詰め寄るジャネット。

    マーティンは、大司教の一件を洗いなおすと、アーロンの部屋に忍び込んだ事があるという青年アレックス(ジョン・セダ)に出くわす。
    彼はマーティンに、その時大司教が行なっていた『悪魔祓い』の様子をビデオに映し出していた。そこにあったのは大司教が人々から慕われていた全く『別の顔』だった。

    大司教から性行為を強要され、アーロンは大司教を殺したとすれば、話の筋は合う。マーティンはショックを隠しきれなかった。

    ②アーロンの二重人格の意味とは

    最終公判で、マーティンは『賭け』に出る。
    ジャネットにわざとアーロンを動揺させるような揺さぶりをかけ別人格である『ロイ』を表面に出すという方法だった。
    アーロンは、激しく同様し別人格を露見させ法廷は収支が着かなくなり、アーロンは精神異常者として収監される事となった。

    しかしそれは、アーロンの『芝居』だった事は、マーティンが知るよしもなかった。

    ③アーロンの目的とは

    アーロンは『ロイ』という別人格になっている間は『記憶がない』と言い張っていた。
    しかし収監された後、マーティンに『検事さんによろしく』と皮肉めいた笑いを浮べつぶやいた。

    最初から『アーロン』という人格は存在しない、貴方なら気がついてくれたはずだと、笑うアーロン。
    大司教もリンダも最初から殺すつもりだったのにと、せせら笑うアーロンの姿を目の当たりにして、うなだれるマーティンの姿で映画は終わる。

  3. 匿名 より:

    この作品公開当時、アーロン役はレオナルド・ディカプリオが熱望したとして知られていた。
    それを奪い取り一躍スターダムに登りつめたのがノートンだった。

    特に映画のラストシーン。アーロンの化けの皮が剥がれる所は、ディカプリオが演じたとすれば、観客は意外性を感じなかっただろう。
    当時役者として無名かつイエール大学卒の秀才とだけ知られていたノートンが演じたからこそ、あのラストは観客を震え上がらせる事が出来た。
    ノートンの今後のキャリアを位置づける決定的な一作となったという点では、この作品見逃せない上に、ストーリー構成もあきさせないのでお勧めである。