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映画『プライベート・ライフ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『プライベート・ライフ』の概要:サンダンス映画祭、ニューヨーク映画祭での上映で多くの称賛を受けた一作。不妊治療に取り組む一組の夫婦がたどり着いた、姪からの卵子提供という決断の行く末追う。タマラ・ジェンキンス11年ぶりの新作。

映画『プライベート・ライフ』の作品情報

プライベート・ライフ

製作年:2018年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:タマラ・ジェンキンス
キャスト:ポール・ジアマッティ、キャスリン・ハーン、ケイリー・カーター、モリー・シャノン etc

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映画『プライベート・ライフ』の登場人物(キャスト)

レイチェル(キャスリン・ハーン)
作家兼脚本家として働きながら、子供を望んでいる女性。年齢を重ね出産のリスクが高くなる中、夫のリチャードと様々な方法に取り組んでいる。
リチャード(ポール・ジアマッティ)
舞台演出家であり、レイチェルの夫。薬の服用で不安定になりがちな妻を支え、長年の不妊治療に臨んでいる。
チャーリー(ジョン・キャロル・リンチ)
リチャードの兄で良き理解者。セイディの義理の父親で、多くは語らないがきちんと考えて見守ってくれる存在。
セイディ(ケイリー・カーター)
チャーリーの娘。目標がないまま学生生活を送るが、両親の元で暮らすことを拒んでいる。リチャードとレイチェルに迎え入れてもらい、卵子提供者となる決意をする。
シンシア(モリー・シャノン)
チャーリーの妻。否定的な発言が多く、現実主義な女性。レイチェルとリチャードの不妊治療にも反対的な存在。

映画『プライベート・ライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プライベート・ライフ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プライベート・ライフ』のあらすじ【起】

子供に恵まれなかったリチャードとレイチェル。40代を迎えた二人は最終手段として、36週間前から体外授精に取り組むことにした。しかしリチャードに大きな欠陥が見つかり、費用はかさむ一方。経済的な問題はチャーリーに助け船を出してもらい解決したが、妻・シンシアは全く良く思っていなかった。否定的な思考が強いシンシアは、学業のためにリチャードの家に住みたいと言う娘のセイディの言葉にも耳を貸すことはなかった。

養子を申し込みながら、周囲には内緒で体外受精を続ける二人。大好きなお酒を我慢しているレイチェルは専門医による施術を受け、命が宿るかもしれない希望に神経質になり始めていた。体外受精の資料を念入りに隠してソーシャルワーカーを迎えた二人は、一度養子縁組の話があったことを正直に伝えた。養子縁組の失敗は無謀な不妊治療に迷い込むきっかけだとソーシャルワーカーに言われ、ゾッとした二人。

レイチェルはちょっとした体の変化にも敏感になり、都度リチャードに報告しながら過ごしていた。

映画『プライベート・ライフ』のあらすじ【承】

一度目の体外受精は失敗に終わってしまった。専門医から卵子提供の提案を受けたレイチェルは、自分の遺伝子が残せないことに苛立ち怒鳴り散らしてしまう。前向きな判断をしようとするリチャードは、そっとレイチェルを抱きしめ冷静さを取り戻させるのだった。

一緒に卵子提供者のサイトを見ていた二人は、近所の人気レストランのスタッフが登録していることに気付く。シミュレーションとして店に出向いた二人だったが、自分の身体に他人の卵子を受け入れることを想像したレイチェルは再び取り乱してしまう。

帰宅途中、セイディから連絡があった。泊まる場所がないというセイディを、しばらくの間自宅に招くことになった二人。一言多いセイディにソワソワとさせられながらも、卵子の提供者候補として検討し始めた。

ある夜、食事中にセイディに卵子提供について相談した二人。妊娠するのはレイチェルであるが、薬の服用や検査などある程度のリスクがあることをきちんと伝えた。するとセイディは迷うことなく「愛する人の手伝いをしたい」と卵子提供を受け入れてくれた。

映画『プライベート・ライフ』のあらすじ【転】

感謝祭の日、親族の集まりでレイチェルとリチャードに感謝を言うシンシア。さらにセイディもいい環境を与えてくれたことと、卵子提供をさせてくれることに感謝を述べた。セイディはタイミングを見てシンシアに報告するつもりだった二人の計画を見事に壊してくれた。もちろん猛反対するシンシア。セイディとシンシアは大喧嘩になってしまった。

医師の勧めもあり、まずセイディは検査と心理テストを受けてから決断をすることにした。
更年期で不安定なシンシアの心配をよそに、セイディは提供者として見事に適合した。3人は協力しながら受精を目指し奮闘していく。ちょっとした言い争いから記念日に喧嘩になってしまったレイチェルとリチャードを見て、セイディは「羨ましい」と呟くのだった。

検査から戻ったレイチェルとリチャードにサプライズを仕掛けたセイディ。芸術に関して語り明かした後、セイディはリチャードの仕事仲間のサムとデートに出かけるのだった。

映画『プライベート・ライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)

互いに薬を服用しているため妊娠しやすい状況であることを注意するレイチェル。しかしセイディはサムと一晩を過ごし、急いで検診へと向かった。卵子が順調に育っていないと医師に注意を受け、セイディは気を落としていた。二人のためにもこの卵子提供は絶対に失敗させられないと、セイディは積極的に排卵誘発剤を摂取し始めた。さらに隠れて薬を過剰摂取するセイディは、独りで空回りし体調を崩してしまうのだった。

不妊治療を断念することにしたレイチェルとリチャード。長年の不妊治療の代償として、精神的な疲労と圧倒的な虚無感が二人を襲うのだった。責任を感じるセイディは、二人の家を出ることにした。夢を持っていなかったセイディは、二人の力添えもあり演劇に関する仕事に就けることになり、新居も見つけた。

再び二人きりの生活に戻ったレイチェルとリチャード。慣れ親しんだマンハッタンを離れ、新居でゆったりとした時間を取り返した二人は、お互いに寄り添いながら前を向き直すのだった。

映画『プライベート・ライフ』の感想・評価・レビュー

「自然じゃない」と自負する夫婦。望むことは当たり前なのに、他の夫婦の恵まれた環境と比べてしまう必要のない苦悩が垣間見えたシーンはとても心苦しかった。

突如、卵子提供者候補に急浮上した「姪」。言葉ばかりが先行し、中途半端な存在に見えたセイディだったが本当に純粋な女性なのだと物語が進むごとに伝わってきた。海外よりも養子縁組に馴染みがない日本ではなかなか今作の様なテンションでは描き切れないであろう題材。揺れ動いた感情を全てさらけ出した後に、我に返る繰り返しが実に人間らしくリアルな一作であった。(MIHOシネマ編集部)


中年夫婦の妊活を笑いを交えながらも、切なく描いています。かなりデリケートな内容ですが、男女で考え方が違うのも当然。卵子提供で体外受精なんて、奥さんの負担が遥かに大きいのですから。慎重に言葉を選んで話す夫の気持ちは、男性なら良く分かるのではないでしょうか。年齢=制限時間ですので、人生どこで折り合いをつけるかは大事ですよね。ラストは視聴者に問いかける形でしたが、二人の絆が深まったようで何より。(男性 20代)

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