映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』の概要:ロンドン郊外で暮らすサラは、祖母の遺言でパグ犬のパトリックを相続することになった。犬が苦手で初日から振り回されっぱなしのサラ。しかし、パグのおかげで恋のチャンスが次々と巡ってくるようになる。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:マンディ・フレッチャー
キャスト:ビーティ・エドモンドソン、エド・スクライン、トム・ベネット、エミリー・アタック etc
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』の登場人物(キャスト)
- サラ(ビーティー・エドモンソン)
- おっちょこちょいだが、細かいことは気にしないサッパリした性格。祖母から相続したパグ犬のパトリックを介して、2人のイケメン男性と出会う。高校の国語教師になったばかり。
- オリバー(エド・スクライン)
- 公園で迷子になったパトリックを見つけて、サラに届けてくれたイケメン男性。動物病院を経営する獣医。
- ベン(トム・ベネット)
- サラとパトリックが散歩中に知り合った犬友。初対面でも犬の話で盛り上がり、公園で度々出会う。
- ヴィッキー(エミリア・ジョーンズ)
- サラが受け持つクラスの生徒。親が離婚間近で精神的に不安定となり、サラはことさら心配する。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』のあらすじ【起】
ロンドン郊外で暮らしているサラ。祖母の葬式に出るため喪服に着替えるが、ワンピースの背中のファスナーが上手く閉まらず、後ろ前の恰好で葬儀にやって来る。祖母宅には親戚一同が集まり、遺言状が読み上げられた。サラは真珠のネックレスをもらえると期待したが、彼女が相続したのは祖母の愛犬パトリックだった。犬が苦手で迷惑に思うサラ。アパートはペット禁止のため、大家にばれないように隠して帰宅した。
サラは翌朝、パトリックが吠えて6時に叩き起こされる。トイレだろうと外に連れ出すが、逆に自分が催してきたため、草むらにしゃがみこんだ。するとそこに同じアパートの住人セリアが通りがかり、なんとも気まずい空気となる。その後、サラとパトリックは野生の鹿がいる王立リッチモンド公園に散歩に行った。するとパトリックは興奮し、鹿を追いかけてはるか遠くへ激走。運動不足のサラがベンチでグッタリ休んでいると、イケメンランナーがパトリックを抱えて、彼女の元に届けてくれた。
翌日、サラは高校教師の初出勤日なのに、いつも通り寝坊する。大急ぎで準備をする途中、パトリックのウンチで転び、髪の毛に付いてしまう。それでもなんとかギリギリで登校するサラ。初めての授業が終わり職員室で休んでいると、体育教師のベッキーから、チャリティー・マラソンで5キロ走るように言われる。
初仕事が終わり、疲れ切って帰宅したサラは、部屋中がゴミだらけになっているのを見て、パトリックを叱る。翌日、セリアに預けられたパトリックは案の定騒動を起こし、大家にバレてしまった。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』のあらすじ【承】
その週末。サラはパトリックを連れて公園に散歩に出かけた。するとそこで、犬を連れたベンと知り合う。2人は犬友となり、楽しく会話が弾んだ。
サラはパトリックを学校に連れて来て、用務員のおじさんに預けることにした。授業で課題図書のジェーン・エアをテーマに話していると、用務員のおじさんがパトリックを戻しにやって来る。おじさんは犬がチョコを盗み食いしたと文句を言うが、サラはそれよりも、パトリックが犬にとって害のあるチョコを食べたことを心配し、授業を中断して動物病院に行くことにした。嫌味なピーターズ先生から呼び止められるが、サラは聞こえるように「うざい」と言って学校を出る。ピーターズが教室を覗くと、生徒たちは息止め競争をしたため、驚くほど静かだった。
動物病院に行ったサラは、獣医があの時のイケメンランナーだったことに驚く。診療を済ませると、彼から受付経由で食事に誘われ、まんざらでもない気分になるサラだった。
パトリックは昼の間、サラのクラスで預かることになった。生徒の膝に座り、すっかりくつろぐパトリック。その日、サラたちが帰宅すると、大家から退去通知が届いていた。住むところがなくなると困るサラだったが、今夜は獣医のオリバーとの初デートだったため、おめかしをして出かけることにした。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』のあらすじ【転】
サラはレストランに早めに到着し、予約席で待ち続ける。オリバーは大幅に遅刻し、ドラマを見て遅くなったと平然と言った。さらにステーキを注文する時、サラはウェルダンが食べたかったのに、勝手にレアを注文される。自分の話ばかりで、会計も割り勘。気持ちが冷めたサラは、もう会わないとお断りして彼と別れた。
すっきりした気分で帰宅したサラは、そのままパトリックと散歩に出かけた。その途中で迷い犬を発見。タグに書かれた独居老人のアパートに行くと、そこにはベンがいた。老人は犬の散歩中に転倒したため、ベンが家まで運んで介抱したのだった。
マラソンに備えて、サラは休日に走ることにした。体育教師のベッキーは一緒に走りながら、テムズ川リバーサイドに停泊しているナローボート(家と船が一体となったボート)をサラに見せ、兄が帰国するまでここで住む気はないか尋ねる。ボートを一目で気に入ったサラは、即、快諾。ペンキを塗り替えてヨット生活を始めるサラに、ベンが浮き輪をプレゼントする。
国語の試験の日、ヴィッキーが無断欠席したため、サラは心配して家を訪問する。サラはいつも姉と比較されていた自らの過去を打ち明けて、彼女を励ました。その夜、サラの船にオリバーがやって来て、仲直りをしようとワインを差し出す。彼はチャリティー・マラソンに興味を持ち、サラの完走に対して多額の寄付をすることを約束した。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ある夜、パトリックは散歩中にリードが外れ、無人ボートに乗り迷子になる。サラは捜索のため同僚に声をかけ、ヴィッキーにも協力してもらおうと訪問した。すると、玄関から出てきたのはベンだった。ベンとヴィッキーは親子だったのだ。サラはSNSや貼り紙でパトリックを探すが見つからず、失意の中で実家に帰り、そのまま泊まった。
翌朝、チャリティー・マラソン当日なのに、サラはまたしても遅刻をする。慌ててスタート地点に行くが、20分前にスタートしていた。スターターのピーターズ先生と仲直りして、特別に出走が認められたサラ。前かがみの姿勢で公園を走り始めるが、上り坂ばかりで一向に前に進めない。その頃、パトリックは自力で船を降り、サラの元へと走っていた。
フラフラになりながら、ゴールの学校に近づくサラ。他のランナーたちはとっくにゴールし、後片付けが始まっていた。彼女はゴール手前で倒れるが、そこにパトリックがやって来て、ワンワンと吠えて彼女を励ました。サラは生徒たちの応援にも後押しされ、どうにかゴール。拍手や歓声に包まれる中、パトリックと抱き合った。
サラはチャリティーで得たお金で、転倒で怪我したあの老人に電動シニアカーをプレゼントする。その後、ベンと恋人同士になったサラは、ヴィッキーと3人で仲良くナローボートに乗り、テムズ川クルーズを楽しむのだった。
映画『パグ・アクチュアリー ダメな私のワンダフル・ライフ』の感想・評価・レビュー
ロンドン郊外が舞台のロマンチックコメディ。どこにでもいるようなごく普通の女性が、パグ犬と一緒に暮らし始めたことで、様々な人に巡り合い、恋も人生も少しずつ変化していくというお話。パグのパトリックはとびきりのブサカワで、チョコチョコと走る姿や主人公を困らせる仕草など、最後まで可愛さを発揮。犬好きには必見の映画だ。
舞台となっているロンドン郊外の風景も美しい。野生の鹿が生息するリッチモンド公園や、テムズ川リバーサイドなど、自然との調和がとれた名所が数々登場。特にナローボートは優雅で、ちょっとだけ住んでみたくなった。(MIHOシネマ編集部)
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