映画『落下の王国』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「落下の王国」のネタバレあらすじ結末と感想

落下の王国の概要:自殺願望のある青年ロイと彼の病室を訪れた少女アレクサンドリア。ロイは少女に自殺薬を盗ませるため創作話を聞かせ親しくなる。しかし偽りの物語は、いつしか二人にとって希望を与える。ターセム監督の映像美が鮮やかな一品。

落下の王国の作品情報

落下の王国

製作年:2006年
上映時間:118分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:ターセム
キャスト:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン etc

落下の王国の登場人物(キャスト)

ロイ・ウォーカー / 黒山賊 / 青山賊(リー・ペイス)
スタントマンをしていたが撮影中の事故により怪我を負い、半身不随になってしまう。恋人も取られてしまい人生に自棄になり自殺を考えるように。そんな時、偶然病室で出会うことになった少女・アレクサンドリアに動けない自分に代わって自殺用の薬を運ばせようと考えつく。そこで彼女と仲良くなるために作り話の物語を聞かせ、続きが気になるならまた病室に来るようにとそそのかす。

ロイの作る物語の中では、主人公でもある仮面の男・黒山賊として登場する。双子の弟、青山賊と共に悪の総督・オウディアスに処刑にされかけていたところ逃亡を図る。別々に行動をしたが、双子の弟は再び捕らえられてしまった。いつしか、自身の情緒と物語の流れが交錯するようになってゆく。

アレクサンドリア / 山賊の娘(カティンカ・アンタルー)
オレンジの収穫中に足を滑らせてしまい、腕を骨折した少女。ルーマニア人。純粋無垢な性格で、想像力豊か。ロイの他愛のない作り話も、彼女の目を通じ美しくも壮大な物語として再現される。彼女の思い描く物語の人物たちの姿は皆、実際に病院に訪れる人々に置き換えられている。

物語の中では、主人公である黒山賊の娘として登場し、重要な役割を果たす。

シンクレア / 総督オウディアス(ダニエル・カルタジローン)
ロイから恋人を奪い、更には映画の主役まで務めることになった俳優。

物語の中では悪役・オウディアスとして登場する。悪辣非道な総督で、彼を倒しに行くために立ち上がった6人の勇者たちの叙事詩がロイの口から語られる。

片足の俳優 / ルイジ(ロビン・スミス)
事故で片脚をなくした、ロイの俳優仲間。悲観に暮れる彼を励ます。

物語の中では爆弾の専門家、ルイジとして登場する。彼の作る爆弾に恐れを抱いたオウディアスは、街の者に彼と話すだけで処刑にすると脅し彼を孤独にさせた。

氷配達人 / オッタ・ベンガ(マーカス・ウェズリー)
氷を配達している黒人男性。気さくで、氷を舐めるアレクサンドリアにも笑って対応する。

物語の中ではオッタ・ベンガという名で登場。奴隷として総督オウディアスに労働を強いられていたが、そのせいで弟を亡くす。弓を武器に扱う屈強な戦士。

オレンジ農園の使用人 / インド人(ジートゥー・ヴァーマ)
アレクサンドリアの果樹園に働いている男性。

物語中は、インド人という設定(ちなみにこれが名前でもある)のキャラクター。緊張すると眉に触る癖がある。美しい妻がいたが、オウディアスによって攫われた末、迷宮に幽閉される。迷宮から抜け出すために彼女は自殺してしまい、オウディアスへ復讐を誓った。

病院職員 / チャールズ・ダーウィン(レオ・ビル)
その名の通り病院内にいる職員だが、こちらの世界ではあまり大きく出てこない。

ロイの物語の中ではかなり目立つキャラクターに。動物も植物も愛する生物学者。相棒の猿、ウォレスと共に珍しい蝶を探していたが、オウディアスから蝶の死骸を送りつけられて嘆き悲しむ。

オレンジ摘みの老人 / 霊者(ミスティック)(ジュリアン・ブリーチ)
ロイと同じ病室で入院している老人。入れ歯をしている。穏やかで陽気な性格。

物語の中では、木の中から現れた異国の言葉を話す聖なる部族。住んでいた島をオウディアスに焼き払われたことから、黒山賊たちに力を貸すことを誓う。

エヴリン / 姫(ジャスティン・ワデル)
アレクサンドリアと仲のいい、心優しき看護師。

物語の中での立ち位置は異国情緒漂う美しい姫。黒山賊と恋仲になる。

落下の王国のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『落下の王国』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

落下の王国のあらすじ【起】

スタントシーンで落馬して怪我をし、半身不随となり動けなくなってしまったスタントマンの青年ロイ。恋人を奪われ、彼は人生に絶望していた。そんな中、偶然彼の病室に落ちてきた手紙をきっかけにして、アレクサンドリアという少女と出会う。オレンジの収穫中に落下し腕を骨折してしまったのだという。奇しくも、同じ落下が原因で入院をした二人。やがて、家族の写真が入った宝箱を見せてくるアレクサンドリア。

「これは私の馬。そしてこれは私のお父さん」
「本当だ。お父さんも前歯に隙間があるね、遺伝かな」
「うん。それでこれがあたしの家……だった。なくなっちゃったけど」
「どうして?」
「怒った人たちに焼かれたの」

他愛もない会話を重ねるうちに、アレクサンドリアの名前の由来がアレクサンダー王からだと知ったロイはアレクサンダー王に関する逸話を話す。聞き入るアレクサンドリア。話し終えてからロイは「明日はまた別の話をしてあげる。愛と復讐の物語で、叙事詩だ」と言うとアレクサンドリアは嬉しそうに微笑む。翌日、氷配達人の氷を舐めて叱られながらも約束通りロイの元へと向かうアレクサンドリア。彼の元には、片脚の俳優仲間が訪れており彼を励ましている。「シンクレアは今主役を務めているぞ。お前も自棄になるな、片脚でも演じられる役なんてある。俺は片脚になったお陰で無法者に足をぶった切られる役や、脚を轢かれる役、却って仕事が増えたくらいさ」――シンクレアとはロイの俳優時代の仲間で、今やロイに代わり売れっ子の俳優になっている。ちなみに、彼がロイの恋人を奪ったのだ。片脚の俳優が去った後で、再びロイの部屋にやってくるアレクサンドリア。彼が何故片方しか脚がないのか尋ねる彼女に、映画の事故が原因だと話すロイ。しかし彼女は映画を観たことがなく、存在そのものさえ知らなかった。半ば自棄気味のロイは「見なくてもいい」とかつては自分がいたその世界を否定する。それからアレクサンドリアは、昨日約束したように愛と復讐の叙事詩を聞かせてとせがむ。目を閉じるように、と言うロイ。言われた通りに彼女は目を閉じて、その物語への空想を膨らまし始める。

「目をこすってごらん。星が見えないか?」

ロイの物語が語り始められる。――とある島、星の綺麗な夜。4人の男が小さな島で待ち続けていた。波の穏やかな静かな海だが、その穏やかさは見せかけだ。1人のインド人が島に向かって、海の中を泳いでいる。インド人は、島で待っていた男のうちの1人・ルイジに向かって報告する。ルイジはその報告に驚きつつ、背を向けて座ったままでいる男に言った――「総督オウディアスが、明日の朝お前の双子の弟を処刑するつもりだ」。ここに集まった5人の男たちは皆、諸悪の根源である総督オウディアスに恨みを持つ者ばかりだった。元奴隷のオッタ・ベンガ、妻を殺されたインド人、爆発物の専門家ルイジ、生物学者のダーウィン、仮面の男・黒山賊。オウディアスは5人の男らを孤島へ追いやり、殺し合わせようとしたが彼らは島からの脱出を試みる。ダーウィンの案で、像に乗って海を渡ることにした5人。無事、島を抜け出すことに成功したがその先には不思議な大木があった。突如爆発した木の中から姿を現したのは、聖なる部族の1人だという怪しげな霊者の男。全身真っ黒な肌をした男は、聞き慣れない言語を話し、ダーウィンが通訳する。彼もまた、オウディアスにより森を焼き払われたことで恨みを持つ者なのだという。旅に加わろうとする霊者の受け入れを断り、一同は青山賊を救いにオウディアスの砦へと向かう。オウディアスの手下たちとの決戦を潜り抜けた先では、先ほど同行を断られた霊者がその力を使い手下たちを大量に倒していた。非礼を詫び、彼を戦士だと認め仲間に加える黒山賊。6人の勇者が揃ったところでロイは話を中断する。

「ちょっと待って。少しここでテストをしよう」
「駄目、話を続けて」
「簡単なゲームだよ。僕の爪先に触ってみて。どの指に触っているか僕が当てるから」

中指に触るアレクサンドリアに、親指を触っているか尋ねるロイ。答えは違っていたが、話の続きが気になるあまり親指に触り「合っている」と微笑むアレクサンドリア。疑いつつ話しの続きを始めるロイ。物語の続きでは、黒山賊たちが到着した頃には時はもう既に遅く、そこにオウディアスの姿はなく代わりに双子の弟とその仲間は拷問の末に殺害されていた。

そこへ怒鳴りながら入ってくる同室の患者。ここは遊び場じゃないんだぞ、と叱り飛ばしアレクサンドリアは追い出されてしまう。

落下の王国のあらすじ【承】

再びロイの元にやってくるアレクサンドリア。2人は他愛もない会話をしながら、互いに心の距離を近づけていく。話の続きを求めるアレクサンドリアに「本館に薬のある部屋があるのを知っているか?」と尋ねるロイ。頷くアレクサンドリア。それを確認した後、ロイは再び物語を始める。

弟を殺され、復讐を誓う黒山賊。オウディアスをこの世から必ず消し去ると。改めてオウディアスを探し旅立つ一同だが、ダーウィンの地図が虫に食べられてしまい道に迷う。すると霊者が自分たちの仲間がいる元へと来いと言い、それに従う黒海賊たち。霊者の仲間たちは彼らが来るなり呪文のようなものを唱え始め、すると霊者の身体に地図が浮かび上がる。書き留めた地図を頼りに旅を再開する一同だったが、道中でオウディアスの奴隷たちの群れと出会う。彼らを助けようと馬を走らせる黒海賊たち……と、ここで再び話が中断する。アレクサンドリアに英語が読めるか問いかけるロイ。話を止められて不機嫌そうなアレクサンドリアだが、差し出された紙に書かれたアルファベットを何とか読み上げる。そこに書かれていたのは、『モルヒネ』の文字であった。寝不足で話が思い出せないから、その文字が書かれた瓶を本館から持ってきてほしいと頼むロイ。その薬が何かを知らないアレクサンドリアは、話の続きが気になるあまり仕方なくそれを受ける。看護師エヴリンの目を盗み、調剤室に侵入するアレクサンドリア。瓶を持ってきたはいいが、ちょっとした勘違いから致死量に満たないたった3粒しかそこには入っていない。愕然としながらも、話の続きを始めるロイ。

6人の勇者たちは奴隷を助けるために奮闘し、奴隷たちの引いていた人車を囲む。武器を向けながら中にいるのであろうオウディアスに向かって叫びかけるが、姿を見せたのはダーウィン曰く「まるで蝶のような」美しい姫君だった。姫に一目ぼれした黒山賊は彼女を自分の女にすると言うなり攫ってしまう。一旦、隠れ家に戻ることとなり、黒山賊と姫は仲を深めていく。

一方、アレクサンドリアはもうすぐでギプスが外れ退院できそうなのだという。黒海賊の絵をロイにプレゼントしながら、「怪我、治らなければいいな。そしたらロイとずっと一緒にいられるのに」と呟くアレクサンドリア。ロイはそんな彼女に、もう一度薬を持ってくるよう頼む。薬は同室の患者の棚の中にあるらしい。退院したら話の続きが聞けなくなると、素直にそれに従い薬を持ってくるアレクサンドリア。ロイは大量の睡眠薬が入った瓶を受け取り、その中身を飲みながら話を続けた。僕が眠ったら帰るんだぞ、明日はもう来ちゃいけないと言い聞かせながら。

落下の王国のあらすじ【転】

物語の中では、黒山賊と姫が恋に落ち結婚することとなる。しかし、式を取り仕切っていた司祭の裏切りによりオウディアスの部下に捕らえられる一同。砂漠の真ん中で拘束され、処刑されそうになる黒海賊たち。アレクサンドリアが「彼らは助かるの?」と問いかけると、ロイは「いや。救える者は誰もいなかった」と答える。薬を飲んで死を迎える筈だったロイの物語だが、事態は急転する。荷物の袋から1人の少女が飛び出してきて、仲間達の手を縛っていたロープを解いて仲間達を救う。それはアレクサンドリアと同じ姿をした少女だった。彼女は黒山賊の娘――「あたしよパパ。まだ眠っちゃ駄目!」。現実のアレクサンドリアが結末を変えたのだった。そこで、先に飲んだ睡眠薬が効いてきたのか意識を失うロイ。

しかし、彼が飲んだのは睡眠薬ではなく単なる砂糖だった。まだ生きている自分に、やり場のない怒りの声を上げ暴れるロイ。そんな彼を見て、元気づけようとして、皆が寝静まった頃に調剤室へ忍び込むアレクサンドリア。モルヒネの瓶を掴もうと手を伸ばすが、転倒し床に落下してしまう。

「パパ、怒った人たちがおうちを焼いている。うちの馬が盗まれる。パパ、行っちゃ駄目。怒った人たちに殺される」

馬を取り返そうとして盗賊を追いかけるアレクサンドリアの父の姿と、馬から落ち怪我をするロイの姿が交差する。ベッドの上で目を覚ますアレクサンドリア、「また落ちちゃった」と笑う彼女の傍で弱々しく笑うロイ。続きを話して、と頼むアレクサンドリアに泣きながら「別の人に頼め。僕の話はハッピーエンドじゃない」と自らの行為を謝り後悔する。それでも話が聞きたいと言うアレクサンドリアに、ロイはいよいよ結末を語り始めることにする。

落下の王国の結末・ラスト(ネタバレ)

愛する姫にも遂に裏切られた黒海賊。彼女はオウディアスの婚約者で、金も地位もある彼の元へと戻っていったのだ。そんな彼女に見切りをつけ、いよいよオウディアスとの最後の対決へ向かう一同。オウディアスの砦に着いた矢先に、ダーウィンの相棒の猿・ウォレスが突如、蝶を見つけて追いかけ始める。呼び戻そうとするダーウィンだったが、ウォレスは蝶を捕まえた矢先にオウディアスの配下に狙撃され命を落とす。ウォレスの手には、ダーウィンが探し求めていた珍しい蝶が握られていた。ウォレスの遺体を手に泣き叫ぶダーウィン。集まってきた配下達の前に立ち塞がりながら、「ウォレスを失ったら俺はもうお終いだ。さあ、俺を撃つがいい」と絶望し自ら死を選ぶ。それでもオウディアスの元へと向かう仲間たちだが、次はルイジが足を撃たれ皆に先に行くように目線で合図する。片脚を引きずりながら、オウディアスの配下たちをおびき寄せ自ら囮になるルイジ。武器である爆薬を使い、彼は自爆してしまう。次々失われていく仲間達に、アレクサンドリアは「こんなの嫌。私、こんな話嫌い」とロイに訴える。ロイは泣きながら答える。「ダーウィンもウォレスも幸せな死に方だ。ルイジは現実にもう耐えられなかったのさ、悔しいよな」。次に物語の中で犠牲になったのは霊者だった。配下に捕まり蹴り飛ばされ、屈辱的な目に合わされ続ける霊者。彼を助けるために、アレクサンドリアもとい黒海賊の娘は飛び出していく。そんな彼女を庇い、弓矢に撃たれ犠牲になるオッタ・ベンガ。ごめんなさい、と謝り続ける黒海賊の娘に「いいんだよ」と微笑みかけ息を引き取るオッタ・ベンガ。残された黒海賊とその娘、そしてインド人はロープを使い砦へと上がっていく。追いついてきた配下たちを二人から遠ざけるため、昇っていたロープごと切断しインド人もまた自らの命と引き換えに仲間を守ったのであった。現実世界のアレクサンドリアが訴える、「何でみんな死んじゃうの?何でみんなを殺しちゃうの?」。ロイは自棄になったよう「これが僕の話なんだ」と答えるが、アレクサンドリアはそれを否定する、「いいえ。2人の話よ」。……ロイの話は、続けられていく。いよいよオウディアスの元へと辿り着いた黒山賊だが、オウディアスに不意打ちを食らわされ池の底へと無情にも沈んでいく――「彼は泳ごうともしない。水の中で死にかけているだけさ」。黒山賊はオウディアスに殴られ、何て情けない野郎だと罵られる。戦いではなく一方的な嬲り殺しのような状態でしかなかった。黒山賊の娘がそれを見つめながら叫ぶ、「立って!お願い戦って!」。娘の声を聞きながらも立ち上がろうともしない黒山賊。オウディアスはそんな彼を執拗に殴り続け、「このザマを見ろ。ろくでなしの薬物中毒者だ!」と罵り続けた。現実のロイは、自らの実情と物語を重ねアレクサンドリアの前で泣き崩れる。

「彼は勝てないんだ。仮面の黒山賊は、臆病者なんだ」
「違う。お願い、生きさせて。ロイに死んでほしくない!」

アレクサンドリアの願いはやがて、「物語の中の黒山賊」ではなく現実のロイに生きて欲しいと形を変える。「もう乱暴はいいの。娘の所へ行ってあげるだけでいい、安心させてあげて……」――アレクサンドリアの一縷の思いが、何もかもを諦めかけていたロイにほんの少しだけ希望をもたらしたのか。物語の中では、水の中で何もせず溺れかけていた筈の黒山賊。しかし、その脚で起き上がり、オウディアスを突き飛ばした。そして、自らの意志で、それからその足で、娘の元へと向かった。彼女を抱き上げ、頬にキスする黒山賊。少女の祈りが、絶望的だった筈の物語をほんの少しだけ幸福な結末をもたらした。

語り終えたことで、自分自身が救われたことを知ったロイ。病院内では、彼がスタントした作品の映画の試写会が行われている。コメディ映画なのか、微笑みが時々響き渡る。アレクサンドリアは勿論のこと、ロイもまたその作品を見て微笑んでいた。

その後、退院して母や妹たちと果樹園へと戻り作業を手伝うアレクサンドリア。それまで映画というものを知らなかったという彼女は語る。

「私は映画が大好きになった。だって、その後見たすべての映画にロイがいた。落っこちたりぶつかったり登ったり、ハシゴに登ったり落ちたり……」

きっともうロイは、いくら「落ちても」大丈夫な強さを身につけたのだ。ロイの復帰を喜ぶアレクサンドリアは嬉しそうに言う。

「ありがとう、ありがとう、ありがとう!」

落下の王国の感想・評価・レビュー

この映画から感じるのは救済、復活、再生といった言葉たち。アレクサンドリアは決して美少女とは言えない容姿だけど、とても愛くるしくて彼女の無垢さに説得力が出て正解だと思う。ターセム監督の映像美も鮮やかでおとぎ話の世界を綺麗に映し出しているし、豪華絢爛な衣装も独特で目を惹く。私自身、色々とあり落ち込んでいた時に見てロイと共に救済された作品。最後の台詞のように「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と言いたくなる。(MIHOシネマ編集部)

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