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映画『リアル・スティール』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『リアル・スティール』の概要:ボクサーとして名を馳せていたチャーリーは、ロボット・ボクシングにリングを奪われた後も、試合の熱狂を忘れられなかった。家族のことにも目もくれず、家計も気にせずロボットに夢中になっていた。ある日チャーリーは、元妻が死んだことを知らされる。

映画『リアル・スティール』の作品情報

リアル・スティール

製作年:2011年
上映時間:128分
ジャンル:SF、アクション
監督:ショーン・レヴィ
キャスト:ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、エヴァンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー etc

映画『リアル・スティール』の登場人物(キャスト)

チャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)
元ボクサー。観客の興味がロボット・ボクシングに移った後も試合の熱狂が忘れられず、ロボットにのめり込むようになった。
マックス・ケントン(ダコタ・ゴヨ)
チャーリーの息子。ゲームやロボットの造詣が深い。

映画『リアル・スティール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『リアル・スティール』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リアル・スティール』のあらすじ【起】

キャンピングカーの中で眠っていたチャーリーは、電話の呼び鈴で目を覚ました。借金の返済を催促する声に適当な返事をしていると、車内を覗き込む少女たちと眼が合った。少女たちが見ていたのは、チャーリーが車に積んでいたアンブッシュという名の競技用ロボットだった。

ロデオの競技場の観客席を埋め尽くす人だかり。彼らが期待していたのはカウボーイの登場ではなかった。牛対ロボットの決戦。チャーリーのアンブッシュは見世物のために連れて来られたのだ。場内が賑わう一方、会場の隅でチャーリーは主催者のリッキーに話が違うと詰め寄っていた。事前の打ち合わせでは四百キロの重さの牛が相手だという話だったのに、用意されていたのは九百キロもの大きさの牛だった。リッキーは試合をしなければ金をやらないとチャーリーを脅し、アンブッシュを場内に立たせた。

試合が始まった。序盤は優勢だったアンブッシュだったが、油断したところに牛のタックルを浴び、片足をもぎ取られてから形勢は逆転する。チャーリーは試合の中断を訴えるが、リッキーはアンブッシュがボロボロになるまで止めなかった。

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映画『リアル・スティール』のあらすじ【承】

試合に負けたチャーリーはリッキーに隠れてこっそり帰ろうとした。そこに近付く二つの人影。リッキーの仲間だと思いチャーリーは警戒したが、相手はキャロラインというかつての恋人の使いだという。キャロラインが死に、息子だけが残された。マックスという名のその少年はチャーリーと血が繋がっていた。

チャーリーはマックスの親権争いの裁判所に出向いた。そこではキャロラインの妹のデブラがマックスの親権を得ようとしていた。チャーリーは親権を放棄する気でいた。そこにデブラの夫が妻に隠れてチャーリーに相談を持ちかける。妻は本気でマックスを養子に迎え入れようとしているが、自分としては手続きを間近に控えている旅行を楽しんだ後に行いたいというものだった。チャーリーはデブラたちが旅行に行っている間だけ息子を預かり、その後に親権を譲る代わり、十万ドルを受け取るという取引をかわした。

チャーリーは前金として受け取った五万ドルで、早速ノイジー・ボーイという新型のロボットを購入した。そこに、デブラたちがマックスを連れてやってきた。マックスは自分が売られたことに気付いていた。しかし、チャーリーは自分の息子を軽くあしらい、届いたばかりのノイジー・ボーイに夢中だった。ノイジー・ボーイに夢中だったのはチャーリーだけではなかった。マックスも届いたばかりのロボットを見て目を輝かせていた。

映画『リアル・スティール』のあらすじ【転】

チャーリーとマックスの二人はロボット・ボクシングの会場に出かけた。新型のロボットを手に入れたばかりのチャーリーは気が大きくなり、その会場のチャンピオンに対戦を申し込んだ。マックスは小さく勝ってさっさと帰ろうと提案したが、チャーリーは大きく勝つことに拘った。その結果、チャーリーは大敗し、手に入れたばかりの機体はボロボロに破壊されてしまった。

ロボットを失ったチャーリーとマックスは廃材置き場に忍び込み、ロボットの部品を盗もうとした。マックスは旧式のロボットを見つけ持ち帰ることに決めた。アトムという名のそのロボットを、マックスは試合に出そうとする。チャーリーは、アトムはスパーリング用ロボットだと言って引き留めようとするが、マックスの意思は変わらなかった。

チャーリーはマックスをシャーリー動物園という場末のボクシング会場に連れてきた。そこでボクシングの本当の怖さを教えるつもりだった。しかし、アトムは初戦で見事勝利を納め、大金を獲得した。

映画『リアル・スティール』の結末・ラスト(ネタバレ)

勝利の味を知ったマックスは、寝る間も惜しんでアトムの改良を続けた。アンブッシュとノイジー・ボーイの部品を使い、音声認識機能をアトムに積み込んだマックスは、元ボクサーのチャーリーにボクシングを教えて欲しいと頼む。スパーリング用ロボットのアトムには対象の動きを真似て記憶する能力が備わっていたのだ。

マックスによる改良で上昇した機能と、チャーリーの手解きで動きが洗練されたアトムは生まれ変わった。各地で連勝を重ねたチャーリーとマックスは世界チャンピオンロボットのゼウスの控室に招待されるまでに至った。ゼウスのオーナーはアトムをゼウスのスパーリング用に買うと言い出した。売ろうとするチャーリーに対し、マックスは頑なに拒んだ。

アトムはプロデビューを果たす。そこで勝利を納めたマックスはゼウスとの試合を要求する。しかし、それが果たされる前にデブラに親権を渡す日が来てしまった。マックスはデブラを拒む。チャーリーはデブラと居た方がいい暮らしができるとマックスを説得した。自分の代わりに最後まで戦ってほしいと言い残し、マックスは渋々デブラの車に乗った。チャーリーは自分の息子のためにゼウスと戦う決意をする。

アトム対ゼウスの一騎打ちが始まった。敗戦濃厚に見えたアトムだが、観客の予想を覆し、試合は最終ラウンドにまでもつれ込む。アトムは最後の最後に戦況を巻き返し、ゼウスを追い詰めたがそこでゴングが鳴ってしまう。アトムは判定負けしてしまったが、観客はアトムの健闘を称えた。

映画『リアル・スティール』の感想・評価・レビュー

ロッキーのロボット版で、近未来のロボット同士のボクシングのお話。ロボット同士の戦いが熱いのは勿論、父と子の関係をメインにヒューマンドラマでも泣かせてくる。CGも違和感なく迫力も申し分ない。

ヒュー・ジャックマンの情けないダメ親父っぷりの熱演が素晴らしい。こういう演技もできるのかと感心させられた。父親の心情の変化と成長が丁寧に描かれているので、ラストのカタルシスを感じられる。エンディングのエミネムも最高。(男性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    面白かった。まず、単純な親子ドラマがいい。ロクデナシな父親と、意地っ張りのひねくれ息子が、ぶつくさ言いながら、でも一生懸命歩み寄っていく姿がまっすぐ描かれている。お互い不器用でうまく感情を表せないくせに、試合に勝った時だけ抱き合って大喜びする姿に胸が熱くなったし、男同士の親子ならではの関係性なのだろうと感じた。

  2. 匿名 より:

    ロボット自体にそもそもの興味がない私でも、どのロボット同士の試合にもドキドキワクワクした。恐らく、殴り合うというのがよいのだろうと思う。ビームが出るとか銃で撃つのではなく、鉄の拳と拳がぶつかり合って、重たい音を立て火花を散らせる。小さい奴が小回りで勝り、デカイ奴はそれだけで強そうに見える、といった子供のころにわくわくした気持ちがそのまま蘇ってくる。

    また、アトムがいい。アトムという名前もさることながら、シンプルな顔立ちや、身体は昔ながらの「おもちゃ」のような風体で、恐らく見ている大人のノスタルジーを刺激する。未来の世界に、かつて現代の私たちが夢中になったような過去のロボットが大活躍するという設定だけで、もう面白いに決まっているだろうというくらい、ニクい設定になっている。

  3. 匿名 より:

    この映画を観るまではウルヴァリン(X-MEN)のイメージが強かったのだが、彼が演じる情けないだめおやじチャーリーもまた、ハマり役だった。だめなだけではなく、モーテルの脇で体を鍛えているシーンはめちゃくちゃにかっこいい。なんというか、かっこいいとだめさ加減が絶妙すぎた。ボクサーとしてやっていけなくなった辛さや、その結果だめだめに堕ちてしまった弱さも何もかも愛しく思えてくるのだ。そのため、最後のリング脇のシーンなんてもう感情移入しすぎて大号泣だった。

  4. 匿名 より:

    始終チャーリーとマックスと一緒に、泣いたり笑ったり試合に勝って喜んだりして、とにかく胸が熱くなる映画である。親子愛も詰まっているし、ロボットはかっこいいし、ヒュー・ジャックマンの演技派は絶妙すぎて愛しいし、細かくは書かなかったがチャーリーの恋人の気持ちも切なく存分に描かれているし、試合もお約束だけれどそんなの感じさせないほどうまい演出だし、ということなしの映画だ。また、観る人も選ばないと思う。大人から子供まで、親子でも、またカップルでも観て楽しめる作品だった。

  5. 匿名 より:

    ほんと最高の映画でした。